【博士の愛した数式】e^iπ+1=0

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邦画では今のとこ、2006年のトップに来そうな作品を観た。『博士の愛した数式』だ。けっこうヒットしているようだ。ゲンダイネットの記事↓

ゲンダイネット 週末に夫婦で見るなら「博士の愛した数式」


中高年を中心に客が入っている、というのは、夫婦50割引が浸透している証拠なのだろうか???

久々に、邦画らしい邦画、日本ならではの季節を感じ取れるシーンも印象的な・・・良作だったと思う。


内容はコチラ↓シネこみより作品情報抜粋

シネこみ 博士の愛した数式


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《抜粋》

芥川賞作家・小川洋子のベストセラー同名小説を映画化した本作。10年前にあった交通事故で、天才数学者の「博士」(寺尾聰)は、記憶がたった80分しかもたない状態に。何を喋っていいか混乱した博士は、言葉の代わりに数字を持ち出し、それが他人と話すために博士が編み出した方法となる。その博士のもとで働くことになった家政婦の杏子(深津絵里)と、10歳の息子ルート( √ )。二人は、純粋に数学を愛する博士に魅せられ、次第に、数式の中に秘められた、美しい言葉の意味を知ることに…。博士が教えてくれた数式の美しさ、驚きと歓びに満ちた世界を温かく描く視点が心地よい。」


公式サイト、及び、本屋さんの宣伝動画をどぞ。

博士の愛した数式 公式サイト

本屋さんの応援キャンペーン動画


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では感想をば。例によって、 「シネマダイアリー」改↓  (かなりネタバレ)

『事故で記憶が80分しか持たない数学博士とお手伝いさんとの、純愛物語なのかな?と思って観に行った。多分「メメント」や「50回目のファーストキス」、もしくは「私の頭の中の消しゴム」とおんなじようなテーマなんだろうなぁ~、と予想して行ったのだが、全然違った。恋愛感情なんかよりもっと高尚な(?)人間同士の普遍的な触れ合いを感じ取れる作品だった。とても清々しい気分に浸れる映画。実は自分も、数学を教えていた事があるせいか、吉岡秀隆クン演じるルートくん(深津絵里の息子)には感情移入しまくれた。ああいう楽しい数学の授業を、僕もやってみたかったよ~~~う。

ストーリーの軸としては、シングルマザーの深津絵里が寺尾聡演じる博士と知り合い、人生の真実を教わってゆく。。。途中出てくる数学の専門用語などを、今は教師となったルートくんが生徒に教えていく、という構成が見事だった♪吉岡君は「三丁目の夕日」では文学青年を演じていたのに、今回はバリバリ理系の先生。どちらもソツなくこなしているなぁ。本当の彼はどっち系なんだろー??

数学者というのは得てして日常生活は苦手だったりするが、まさに寺尾はそれを体現していて微笑ましかった。寺尾がミックスベジタブルみたいなのをお箸で食べようとしてボロボロこぼしているのを、深津がそっとスプーンに持ち替えさせてあげる、というシーンとか。ただ唯一残念だったのは、寺尾が饒舌で、台詞が最初っから終始文学的だった点。理想としては、寺尾は数学バカで喋り下手、大げさに言うと社会不適格者。で、対する深津は文科系の人で、寺尾に自然科学的な知識を教えたり、寺尾の数学を文学的に解釈してあげたりする、、、いわゆる、二人の交流が数学と文学のコラボレーションとなって、お互いがそれぞれに成長してゆく、と。そういう展開が一番良かったんだがなぁ~。ルートくんの野球チームをコーチするというくだりも、だから余計な気がした。(どうやら原作では、寺尾が野球に興味を持ったのは、数字がいっぱい使われているから、ということだけらしいしw)そういう流れだったらきっとA+の評価をつけただろう。いやしかし、それでは余りにも欲深すぎるか。十分、そのままのストーリーでもホッコリはできたし、感動的だった。ついつい本屋へ寄って、原作本買って帰っちまったいwさあ、数式e~(πi)+1=0を勉強しょーーーっと。』


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あちこち、映画レビューのサイトを読んだところ、原作ファンからはおおかた不評のようだ。終盤のエピソードがごっそり抜け落ちており、そこが好きな人が多いようなのだ。こりゃあ、原作も読まねば!!と衝動買いしてしまったというわけ。原作→映画という順で体験しなくてラッキーだったかもナァ~。

サンケイウェブ 100万部突破!


コミックじゃない書籍で100万部って凄くない??ン~。読むのが楽しみだ。勝手ながら、脳内では浅丘ルリ子は濃いすぎてシンドイので、寅さんの妹、倍賞千恵子さんあたりに代えて読むとしましょっwww 子供好きの博士はこの際水道橋博士に、家政婦はやっぱり何と言っても市原悦子さんでしょう!

ン??これでは、全く作品のイメージが変わってしまうかぁ・・・w