【欽ちゃんとグルミット】ニック・パーク

アードマン・スタジオの新作『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』(アカデミー長編アニメ

作品賞受賞!!)を観て来た。字幕版が観たかったのだが、近場では全館、吹き替え版、、、仕方な

く、字幕を諦めて、マイカルシネマズ加古川での鑑賞とあいなった・・・。

ウォレスとグルミット オフィシャルサイト

英語版オフィシャル・サイト

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『チーズ・ホリデー』『ペンギンに気をつけろ!』『危機一髪!』と観続けてきて、ず~~っと、欽ちゃんの吹き替えが嫌だった。ビデオも、字幕が手に入るまで我慢して、吹き替えには見向きもしなかった。

声はキャラクターに合っていると思う。が、しかし、欽ちゃんはサービス精神旺盛なせいだろうか、やたらと、アドリブを入れたがるようなのだ。特に『ペンギンに気をつけろ!』の時などは露骨に、

なんでこぅ~~~~なるのっ!!?

という、コント55号のTV番組のタイトルを叫ぶ始末。その目立ちたがり精神ってのが、毛嫌いする原因だった。今回も実は、その台詞をアドリブで叫んだんだ、と欽ちゃんはインタビューで告白している。

今日観た所では、幸いその台詞はカットされていたようだ。ン~~~、観てるW&Gファンの観客の方こそ、言いたくなるよ。 「なんでそういう事、言っちゃうのっ!!!」 てねw


作品情報は例によって、「eiga.com」の引用をば。。。

ABOUT THE MOVIE

『89年から続く英国製の人気クレイ・アニメシリーズが初めて劇場長編映画に。発明家のウォレスと愛犬グルミットのコンビが大スクリーンで活躍する。町中の人々が楽しみにしている巨大野菜コンテスト開催目前に、ウサギたちが野菜を食べてしまう事件が発生。しかも巨大なウサギが出現するらしい? 声の出演で「コープス・ブライド」のヘレナ・ボナム・カーター、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のレイフ・ファインズが共演。

原題:Wallace & Gromit in The Curse of the Were-Rabbit 

監督・共同脚本:ニック・パーク、スティーブ・ボックス 共同脚本:マーク・バートン、ボブ・ベイカ

音楽:ジュリアン・ノット 音楽プロデュース:ハンス・ジマー

声の出演:ピーター・サリス、レイフ・ファインズヘレナ・ボナム・カーター

2005年イギリス、アメリカ合作/1時間25分 配給:アスミック・エース


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《感想》いやあ!面白かった。吹き替えで観る利点は、やはり字幕を気にせず、クレイアニメの隅々までをじっくり鑑賞できる点にあるなぁ。今回は本当に画面の隅々まで堪能できた♪もう、冒頭の、写真の連続で感動感動!まだ小さいグルミットとヒゲぼうぼうのウォレスのツーショット写真wそして成長していって、大学の卒業写真ぽい画像には、思わず噴出しちゃった!大学の名前、 ドグワーツ って・・・!どこぞの魔法学校と姉妹校かよっ!本編の内容に関しては、ネタバレになるので詳細は記さないが、とてもとても気に入った箇所をいくつか挙げておく。敵役のヴィクターの特徴ネタでまずツボを突かれた!この作品は、大ネタはもちろん、小ネタも外す事無く、むっちゃクオリティタカス!!だった。相変わらずヒロインの造詣は投げやりっぽいwニック・パークが全然女性に興味ないのん丸わかりやったwwそれ以外への愛情表現は、ホントにビンビンに伝わってくる、熱いものに満ち溢れていた!終盤は特に、『キングコング』への愛を強く感じた。ウサギたちのアクションもカワユスカワユス。エンディングのウサギ乱舞シーン観るだけでも価値はあったやな~。


絵コンテとかイパーイ♪

総括すると、マイベストW&Gの『ペンギンに気をつけろ!』には及ばないまでも、『チーズホリデー』とは肩を並べる(いや、ギリ抜いたかなぁ~~~~?)ほどのスンバラシの出来!CG処理も増えたそうだが、そこはこだわりを発揮して、クレイの質感を出すための新しいソフトを開発し、 アニメーターの指紋まで再現する技術が取り入れられているのだそうな!! スゲエ。ニック・パーク、ネ申!!


いろいろとグッズもあるようだ。チョト紹介してみよう。

オンライン・ショッピング 商品一覧

ぬいぐるみがイチオシだ。マグネット付きの新作が欲しかったのだが、、売り切れで買えなんだヨ~。ギザクヤシス。

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さて、冒頭の欽ちゃん問題である。今回観る前に、発想を転換してみた。実は僕は、グルミットにはかなりの感情移入をしているが、ウォレスというキャラにあまり思い入れはない。いつもいつも、愛犬に迷惑と心配をかけ通しで、何ら反省もないお気楽モノである。つまーーーり、彼がウォレスであろうと欽ちゃんであろうと、さして変わりはない事に気づいたのだ。そこで、勝手に脳内設定をいじり、

かつてコメディアンとして一斉を風靡した男が、晩年の寂しさを癒すために犬を飼っている

というものに変えてみたのだ。つまり、欽ちゃんの声を最大限に活かすお話へと、変更させた訳だ。ウン。我ながら素晴らしい発明、いや発想の転換ダ。これまで鬱陶しかった欽ちゃんの声は、それによって180度転回し、バッチ・グ~~~♪な(古いナァ)人選となったのだ!!欽ちゃんに期待し、そして失望していく村人たち、欽ちゃんを襲う悲劇、欽ちゃん、ライバルとの死闘!うん、まったく違和感ない。心なしか欽ちゃんの演技も上手に思えるほど。いやぁ~、なぜに今まで欽ちゃんをこんなに避けてきたのか、と自分の器量の狭さ加減に呆れてしまったよ。。。うん。大満足の、評価は!!!


もう字幕版を観る必要もなくなったよ。