【陰日向に咲く】劇団ひとり処女作

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劇団ひとりの、小説『陰日向に咲く』を読了。今月中旬のギザ萌えヒーロー・ベストテンに向けて、半月ぐらいでゆっくり読み込もう、、、とか思ってたら、アリャリャリャ、半日で、、ってゆーか、数時間で読めちゃったや。ムッチャ文体が平易。直木賞候補!とか持ち上げられてるから、どんな高尚な作品に仕上がっているかと思いきや、意外と素人っぽい印象だった。全体的に、浅田次郎さんの簡易バージョン(?)って感じ??得意分野のお笑いのくだりになると、そこだけやたら詳しい記述で読ませるヨ!!という趣w



お笑い芸人・劇団ひとり、衝撃の小説デビュー! 「道草」「拝啓、僕のアイドル様」「ピンボケな私」「Over run」「鳴き砂を歩く犬」の全5篇を収録。落ちこぼれたちの哀しいまでの純真を、愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説集


あ、何か、面白くなかったかのような書き方で始めてしまったが、結論を申し上げると、実に面白い読み物であった♪各エピソードのひとつひとつが、単独でもオチがしっかりついており、なおかつ、読み進めていくうちに、登場人物が微妙にリンクしている事にだんだん気づいていく、という構成になっている!文章そのものはやや稚拙な印象が否めないが、劇団ひとりの一人芝居を観ているかのようなイメージで読んでいけば、丁度いいレベルであることも確か。むしろ、小説を意識しすぎての、無理矢理っぽい伏線の張り方のほうがチョイ気になるかな。一回目読んだ時には「あ、な~るほど!」と思えた仕掛けが、二回目は白々しく感じてしまったりするのも、やはり文体から連想されちゃう底の浅さゆえじゃないかなぁ~。


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個人的には、映画『嫌われ松子の一生』に登場した岡野健夫(劇団ひとりが演じた、サラリーマンと作家の二足のわらじ男)が、劇中でクドカン扮する悩める作家・八女川の原稿を盗み読みしてモチーフだけを拝借し、つたない筆力で何とか書き上げた作品が、この『陰日向に咲く』なのだ、と想像して読むと、イメージバッチリだったりする♪で、この本を読んだ松子(中谷美紀)が感動して、二人は付き合うようになる♪と考えると、現実ともリンクするじゃあないの!ねぇ??



これ読んだ人なら誰しも、「もしドラマ化したらキャスティングはどういうのがいいかなぁ~?」なんて考えることだろう。雑誌「ダ・ヴィンチ」で、ひとり自身はこう語っているらしい。

ネタ元 川上一翁、かく語りき

劇団ひとりが選ぶ「陰日向に咲く」のキャスティング】

●ホームレスに憧れるサラリーマン・・・ノッチ(デンジャラス)

●ほら吹きホームレス爺さん・モーゼ・・・大地康夫

●カメラマン志望の女の子・・・ちょっと前の伊藤歩

●小心なギャンブラー・・・若い頃のブルース・ウィルス

振り込め詐欺の標的になる婆さん・・・京唄子

●アイドルおたく・・・クリスピン・グローヴァー(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の父親役)

●売れないアイドル・ミャーコ・・・デビュー当時の佐野量子

●売れない芸人に恋した女の子・鳴子・・・若い頃の深津絵里

●芸術志向のストリッパー・ジュピター小鳥・・・浅丘ルリ子(「男はつらいよ」のリリー役)


な~るほどぉ~~~w原作者が思ってるんだから、ぜひ本当にドラマ化の際には、参考にしてあげて欲しいッスね~~。個人的に、オイラのイメージのジュピター小鳥さんは、「ごっつええ感じ」のコントで、130R蔵野(ホンコン)がやっていた、キャンディーさんだったりする訳だがwww

いやもういっそのこと、ぜ~~んぶ劇団ひとりでやっちゃえばいいんじゃないかな?それだったら、数々の登場人物のからくりも、うまく表せると思うし。


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ということで、最後に劇団ひとり氏の、一人芝居を3つほど、ご覧ください♪オモロスよ~ヾ(@^0^@)ノ

タイトルは勝手に付けちゃいましたw正式なものではないです。悪しからず・・・。