【スカイハイ劇場版】GYAO視聴♪
北村龍平監督の『あずみ』は大好きだった。その延長で、今回もまたド派手なアクションシーン満載の映画を撮ったらしい!と噂に聞き、期待して観に行ったのだったと思う。で、感想としては、アクションちょっと長すぎへん?ストーリー解り難くねぇ?釈チャン、TV版の時のほうが良くねえ?・・・みたいなマイナスの感想のみで終わっちゃってた記憶がある。今回は、前よりずっと出演者にも詳しくなったし(主役の谷原章介は、当時僕の中では一切印象に残らない、ただのイケメン俳優に過ぎなかった。。)
製作年度 2003年 製作国・地域 日本 上映時間 123分
出演 釈由美子 、大沢たかお 、谷原章介 、戸田菜穂 、田口浩正
●レビュー
「スカイハイ[劇場版]」アクションシーンのテンションの高さは、相変わらず天下一品
・北村龍平は映画で刀を使うのが何より好きだ。日本人の精神がどうのというより、刀を使ったファイト・シーンなら想像力のおもむくままに演出できるから。単に、刀で遊ぶのが好きともいえる。そう、彼はゲームセンターに入り浸る子供のままなのだ。本作は、そんな彼らしさではち切れそうだ。ドラマティックで派手。やり過ぎ? そりゃもう。でも楽しいのも事実だ。例によって、もったいぶったセリフ回しとテンションの高いアクションは健在。だが、それが本作では物語にふさわしい。殺された者が怨みの門の前で、天国に行くか、現世に幽霊として残るか、地獄に堕ちる代わりに復讐を果たすかの選択肢を与えられる。結婚式場で惨殺された美奈は、婚約者が復讐に走るのを止めようと奔走する――という物語はくだらないかもしれないが、アクションとアクションのつなぎだった過去作と違い、クライマックスに向けて盛り上がっていく。傲慢さのにじみ出る大沢たかおもいいが、見どころは釈由美子。優しい美奈がキリリとした怨みの門番に生まれ変わる。その変貌ぶりが、物語の神話的な色合いを一気に高める。欲を言えば、強くなった釈に戦いも最後まで任せてほしかった。
逆に、ドラマ部分の冗長さがやたら気になってしまった~。確か、公開当時、北村監督はこの映画に「持てるものを全て投入した!」と豪語しており、何でもありの娯楽超大作!!と自信満々のご様子だった(この人は年がら年じゅう自信家なのだがw)。たぶん意気込みが強すぎたんじゃないかなぁ~~、やけにドラマのシーンで間(ま)を取っている。らしからぬ演出といえよう。大して中身のないストーリーに(失礼!!)しては引っ張りすぎだ。TV版と比べても、お話自体は子供だましのレベルと思う。TV版の、最終3話のクオリティは素晴らしすぎたからな~。(ラスト2本を撮ったのは他ならぬ北川監督なのだが!)アクションを入れる事で、スカイハイ(原作)の良さが、却って殺がれた部分も多々ありそう。
観ているうちにいい事思いついた。長くてダレるドラマ部分を、1.4倍速、2倍速で観るのである!(GYAOはスロー再生は出来ないが~岡本綾チャンの四つんばいのシーンで使いたかったのにッ!~倍速再生は可能なのだ♪)1.4倍なら2時間の本編が1時間半で、2倍速なら1時間で観られるゾ!急いでいる人にはオススメだ!台詞もちゃーんと聞き取れる。チョット甲高い声になるから声優さんっぽく聞こえて、全体的にアニメっぽくなっちゃうけどもな。それもまた一興やで~。
釈チャン、最近整形疑惑とかいろいろ出ているけど、今後その噂に対してどう返答するかの選択に迫られるだろう。奇しくも恨みの門番の台詞にもあるように、3つの選択に自らが悩まされることになるわけだ。すなわち・・・