【げんしけん初遭遇】
作品紹介:月刊アフタヌーンに掲載されたコミックを元に、その持ち味とキャラクターを忠実にアニメ化した作品。げんしけんとは現代視覚文化研究会の略で、いわゆる漫画・アニメ・ゲーム等を総合的に研究する会の名称。この作品は、そこに所属している、世間でヲタクと呼ばれる人達が主人公になっている。
ただ、そんな人達だけのコアな話題だけだと、話もヲタクヲタクしてしまい、面白くないのだが、その中で唯一非ヲタクである春日部咲(かすかべ・さき)が非常に良いスパイスになってとてもメリハリの効いた作品になっている。しかも、この咲ちゃん、ヲタク嫌いでその手の話は全く関心が無いが、げんしけんの存続が危うくなった時には、げんしけんの活動とその理由について力説するという、けなげなところも有ったりするのだ。
この作品には、サブストーリーとして、「くじびきアンバランス(略してくじアン)」という作品がアニメ化されて要所要所で流れてくる。実は、第1話のオープニングもそのくじアンのオープニング。アニメ本編では寸断された形で流れる『くじアン』だが、実はしっかり作品として作られている様で、有名な声優さんを起用するなど、かなり力が入っている。(この秋、独立アニメ化?の予定とか)
はっきり言って、げんしけんの部室や、メンバーの雰囲気には、懐かしさを禁じ得ないモノがあった。わたくしの某母校の、SF研究会内アニメ研究会も、ちょーーど、あんな感じの空間だった。主人公がげんしけんの門を叩くシーンは、我が事のようにドキドキしたやw 不幸にもわたくしには、このドラマの主人公の如き 「覚悟」 がなく、メンバーに溶け込むことすらできずに、幽霊部員として4年間の学生生活を送るハメになるわけだが・・・(シュン)