【声優界の土方歳三逝く】ガベさん安らかに
ガベさんと言えば、他の声優仲間と作っていた、“スラップスティック”というバンドが思い出される。中学・高校ぐらいの頃だったか、アニメ雑誌でその活動の行く末を見守っていたものだ。今年の3月、復刻版のCDーBOXも確か発売になっていたというのにナァ~~。ショボーン・・・悲しスナァ~。(→写真左から順に、ガベさん、古川登志夫さん、三ツ矢雄二さん、古谷徹さん、野島昭生さん。まだ鈴置洋孝さんは加入前)
みなさんはどれぐらいご存知だろうか???先に書いた、スラップスティックの出した曲で有名なところで言えば、「いじわるばあさん」の主題歌、『パタリロ』エンディングの「クックロビン音頭」などが挙げられよう。
Patalliro 2nd ED Cock Robin Ondo
バンコランの声は強烈な印象を与えた。シブくて、重みのある声をしてらっした。
上記ファンンサイトにもあるように、ガベさんを一番代表するキャラは、J9シリーズと呼ばれる、ブライガー&バクシンガー&サスライガーの3本ではなかろうか。山本正之さんが主題歌を手がけた、その珠玉の作品群に、今一度、脚光が当たることを祈らん。。。
前作『銀河旋風ブライガー』のラストで語られたカーメン・カーメンによる大アトゥーム計画(木星爆破による新惑星の大量創造)から600年、時代は28世紀を迎えていた。人類は地球軌道上に35の植民惑星を築いて移り住み、地球を含めた36の星々は、太陽系管理機構ドメスチック・バクーフ(=幕府)によって統治されていた。/しかし、メリーカ(モデルはアメリカ)・エンゲーレス(モデルはイギリス)・ランス(モデルはフランス)等の外宇宙艦隊(異星人)との接触をきっかけにバクーフ統治体制の弱体化が露見、ロングー(モデルは長州藩)・ゴワハンド(モデルは薩摩藩)・トルサ(モデルは土佐藩)等の反体制派の惑星が台頭するなど、太陽系は混迷を極めていた。/そんなある日、伝説のJ9に憧れるドン・コンドールらは、太陽系で一旗上げるべく仲間達と共に「銀河烈風隊」を結成する。銀河烈風隊は、バクーフの総将軍・アーウィン14世の護衛を務めたのをきっかけに、バクーフ特別警備隊に組み込まれ、闇の武器商人スリーJから手に入れた巨大ロボット・バクシンガーを駆り、反バクーフ勢力と戦う事になる。
●主要キャラクター
諸刃のシュテッケン(声優:曽我部和行)・・・ 本名:シュテッケン・ラドクリフ。
銀河烈風隊副長。→モデルは土方歳三。
ビリー・ザ・ショット(声優:塩沢兼人)・・・銀河烈風隊一番隊隊長。→モデルは沖田総司
かっ飛びの佐馬(声優:森功至)・・・ 本名:佐馬之助・ドーディ。銀河烈風隊特別隊員。
→モデルは原田左之助。
サイトー・・・ 三番隊隊長。→モデルは斉藤一。
イノゲン・ローム・・・ 新惑星軍との決戦の際銃弾を浴び重傷を負うも、一命を取りとめる。
→モデルは井上源三郎。
カシム・タローン・・・ コンドールらの不在の間に烈風隊に入隊。しかしその目的は烈風隊の乗っ取り
だった。→モデルは伊東甲子太郎。
ジューロ・ミナミ(声優:鈴置洋孝)・・・ コンドール不在の間指揮を任される程の逸材だったが、
反乱首謀者カシム・タローンを烈風隊に参加させた責任に悩みつづけ、隊を脱走。
烈の精神に殉じ、妹の農場に身を寄せ追手を待ち、自ら斬られる事を望むかの如
く、佐馬に斬り殺される。→モデルは山南敬助。
テディ・ベイン・・・ 一番隊隊員。ビリーに可愛がられていた、ターマからの古株。カシム・タローンの
幼馴染で、彼の反乱に已む無く加わり、討たれる。→モデルは藤堂平助。
カルモ・ダックス(声優:西村知道)・・・銀河烈風と共にバクーフ特別警備隊となった太陽隊の隊長。
トーミ星出身。血筋を鼻に掛け銀河烈風と張り合うが、隊規を作った際規則を読ま
ずに署名したため、後に隊規違反で処刑される。最後には自決を促されるが、戦闘
ロボットでバクシンガーに挑みかかり、返り討ちに遭う。→モデルは芹沢鴨。
ニイ・ミッキン(声優:田中和実)・・・ 太陽隊の幹部でカルモの側近的存在。→モデルは新見錦。
ケイ・マローン(声優:島田敏)・・・ ロングー星出身の若き革命家。早くから反バクーフの態度を鮮明
にし、地下活動を行っていた。→モデルは桂小五郎。
イーゴ・モッコス(声優:長堀芳夫)・・・ ゴワハンド星の軍人。当初は中立の立場をとり、ゴーショシ
ティに反バクーフ過激派が集った時にはこれと戦う事もあった→モデルは西郷隆盛。
ユーリ・カズン・アーウィン(声優:村山明)・・・ 動乱の中、アーウィン家とゴーショ家両方の血を引
く立場から将軍に担ぎ出される。ライラとは実の兄妹。→モデルは徳川慶喜。
※幕末好きには、堪らないストーリーと言えよう。当時、司馬遼太郎の『竜馬が行く』にハマッていたこともあって、興味深く観ていたものである。