【有頂天時代】三谷幸喜’sエッセイ

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脚本家・三谷幸喜さんが、朝日新聞の夕刊に連載されているエッセイ「ありふれた生活」の単行本パート5!を読了。いやぁ~~、むっちゃオモロイ&読み易いぃ~~。脚本家と言えば、井上ひさしさんのエッセイも好きなのだが、井上さんのコラムから、小難しい引用や解説を一切とっぱらったような趣か・・。東海林さだおさんのグルメエッセイにも通ずるところがあるな~。平易な文章でありながら、決して真似のできない文体。何より、映画「有頂天ホテル」の公開当時に書いたブツなので、年末の「12人の優しい日本人」(舞台)の話や、H18年のお正月に放映された、「古畑任三郎スペシャル」や「新選組土方歳三スペシャル」の脚本執筆の話、など、興味深い制作の裏側的エピソード満載で、ファンには堪らない内容となっているのだ♪♪♪


ではでは、いくつかのポイントに絞って、感想など述べていこう。。。


清水ミチコさんとのラジオ・パーソナリティ話

「プロ・素人コンビでラジオ」というタイトルの章。清水さんは、かつて永六輔さんから「喋りはプロだけど考え方がアマチュアだね」と言われたそうな。一方の三谷さんは、喋りはド素人だが、考え方はプロ(脚本家だかんねぇ~w)。よって、この二人がタッグを組むと面白いのではないか、と分析している。サイトを探してみた↓

Docomo Making Sense

※最新の放送の要旨が読めたり、トークもダイジェストが聴けるヨ♪なかなかいいコンビみたい!

確かに生真面目な男と、面白芸人女の組み合わせは斬新ダ。喋りのプロ+考え方のプロが力を発揮すれば、天下無敵♪でも、三谷さんも指摘している通り、喋りの素人と、考え方の素人、という部分が合体するとエライことになるわけだが・・・w


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普段無口な三谷さんは、一週間に喋る分量の半分以上をこの番組の収録で費やしているらしい。もしかしたら奥さんとよりもたくさん喋っているのかもw ・・・で、清水ミチコさんと小林聡美さん?とふと考えた。この二人、CMで共演してたなぁ~~、と。で、見つけてきたゾ↓いつもサンクス、ユーチューブ!



愛犬“とび”のこと。

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何章もの話題に登場する、三谷家の愛犬・とびクン。他にも3匹の猫がいて、子供代わりに(?)夫婦のかすがいになってくれてるような、あったかい家庭生活が垣間見れる♪で、特に、散歩中ヨソの犬に噛まれた話、「とびが噛まれた!大出血」には大いに楽しませてもらった。耳を噛まれ、大流血でミタニンに運ばれるとび。家の近くまで来てもう限界(重さでw)となり、自分で歩かせるも、耳は血を止めるために持っていてやらなければならず、後足で立たせた状態で耳を持って一緒に走る姿が、笑いを誘う。

 

もちろん、挿絵の和田誠さんの、絶妙なイラストあっての笑いだが・・必死なミタニンと玄関口で待ってる奥さんの慌てちょちょまう姿が、リアルに見えるような気がして、とびには悪いけれど、大笑いしちゃったヨ。他にも、寝室には絶対入れない話とか、○ンチ食べちゃう話とか、抱腹絶倒デスタ。


お水がぶ飲み健康法

コレはなかなか役に立ちそうだ、とばかり、今ミネラルウォーターに凝っている。何でも、1日6リットル、とにかく水を飲みまくる健康法だそうな。もうここ一週間ほど、ビールも、炭酸飲料も、缶コーヒーも、口にしていない。どことなく体が軽いような気分(多分、気のモンなんだろーけどw)。しかし1日6リットルはキツイやなぁ~。今んとこ、一生懸命飲んで、やうやう4リットルってところか。安田大サーカスのヒロくんなら、二回ほどで摂取できる分量なんやろーけどもナァ~w  まぁ、おいおい増やして行ってみよう、と思ってる。三日坊主、ならぬ三週間坊主、ぐらいになる予感もあるけれど・・・。


仕事の話。新選組やら古畑やら、歌舞伎の脚本書き、まで。。。

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山本耕史クンの話など、なにげに面白かったスな。いつもふて腐れている俳優・ヤマコー。その不器用な生き方は、まさに平成の土方歳三、と呼ぶに相応しい!!誤解されやすい性格俳優であり、いったんその懐に入ればむしろ仲良くなれる、という典型がミタニンのようだった。ヤマコーがミタニンを飲みに連れて行ったり、メールの打ち方を教えたりしている図というのは、実に微笑ましいナァ~、と思う訳である。


その大河ドラマに、ひょんなことから出演する羽目になった話w 24時間TVで、場違いな格好(「有頂天ホテル」における香取慎吾の衣装)で、最後のシーンを飾ってしまった話、さらにその後、歌舞伎の脚本をも手がけるようになった話、、、などなど。多岐に渡って活躍するミタニンの奮闘記がビッシーリ詰まっておる。買い!だと思う。三谷さんのTVや映画が好きな人は、ぜひ一度読んでみて欲しい書籍デス。


↓コチラでパート2とパート3の立ち読みができるゾヨ。雰囲気はつかめると思うので是非どーぞ。

ありふれた生活2      ありふれた生活3