【リトル・ミスサンシャイン】祝・脚本賞
巷で評判の良い、『リトル・ミスサンシャイン』を、ついついシネ・リーブル神戸まで観に行ってしまった。
去年の暮れから公開しており、人気のためにロングラン興行に入っている模様。
まぁ、もう少し待てばすぐDVDになるであろう状況にもかかわらず。ラジオ「松本ミーハー堂」で、
最後のオチを聞いてしまったにもかかわらず。何としてでも劇場で観ておきたい!!という衝動を抑え
られなかったヨ。ではまず、eiga.comの新作映画評よりの抜粋↓
原題:Little Miss Sunshine
監督:ジョナサン・デイトン、バレリー・ファリス
脚本:マイケル・アーント
撮影:ティム・サーステッド
音楽:マイケル・ダナ
出演:グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーブ・カレル、アビゲイル・ブレスリン、アラン・アーキン、ポール・ダノ
2006年アメリカ映画/1時間40分
配給:20世紀フォックス映画
良作、というイメージがある。あとは、予告編の印象と、あちこちで見かけるレビューの反応・・・
アカデミー賞の脚本賞と助演男優賞を取ったことも追い風か。もっと口コミ中心に広まって欲しいと
思える、心が温かくなる小品だったよ。
マをさり気に示してくれる。その意味で、「勝ち組万歳。アメリカンドリームに乾杯♪」とばかりに、ハッピーエンドを提示していた『幸せのちから』(ウィル・スミス主演)とかよりは、好みであった。
てる母親、クスリをやってる「FUCK!」が口癖のエロ爺さん、自殺しそこなったゲイの伯父さん、人間嫌
いで口をきかず筆談でコミュニケーションをとる根暗の兄、などなど、病んだ家族が一致団結し、娘の美少女コン
テスト出場を機に変わってゆくというコンセプトのロードムービー。
こういう群像劇は大好物である。ところどころにちりばめられた伏線、ブラックユーモアににやりと
させられる。クライマックスは名シーン。泣けはしなかったが、ひょっとすると再度観直したらば泣ける
かもしんない♪脚本賞を取ったのもわかるわかる、って感じ。
愛くるしい美少女っぷりがこの映画を一段と華やかなものにしている。
最初のイメージでは、「お?キルスティン・ダンストっぽいかも!」と思ったが、劇中では無理に
ちょっとヤボったくしていたみたいで(お腹をプクッと膨らませるために綿とか詰めてたらしい。)、
素のアビちゃんは、正真正銘の美形のようだワ。↓同じ監督作品によるプリンターのCM
回す事として・・・。ここでは総評をば。
家族で移動する黄色のバンがとても愛おしい存在だ。後ろから押してやらないとエンジンがかからない
オンボロ車。でもそんな些細な1シーンが、積み重なることによって家族の絆の象徴となってゆく・・・
心憎い演出の1つだ。2ちゃんあたりの否定意見をまとめると、コンテストでの弾けっぷりが予想外に
廻りに迷惑をかけているために感情移入できなかった、というもの多し。
フーーン。感想はホントに十人十色なんだなぁ~~、と痛感。「スクール・オブ・ロック」のラストを
引き合いに出して論じているレスもあった。なるほど、「スクール~」の結末は確かにチョット引っ掛
かるところも、無きにしも非ずカナ。。。何度か見直してるうちに納得出来ていった、っていうパターン。