【リトル・ミスサンシャイン】祝・脚本賞

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巷で評判の良い、『リトル・ミスサンシャイン』を、ついついシネ・リーブル神戸まで観に行ってしまった。
去年の暮れから公開しており、人気のためにロングラン興行に入っている模様。
まぁ、もう少し待てばすぐDVDになるであろう状況にもかかわらず。ラジオ「松本ミーハー堂」で、
最後のオチを聞いてしまったにもかかわらず。何としてでも劇場で観ておきたい!!という衝動を抑え
られなかったヨ。ではまず、eiga.comの新作映画評よりの抜粋↓
eiga.com ABOUT THE MOVIE

サンダンス映画祭で絶賛され、第19回東京国際映画祭でも最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、観客賞など最多3部門を受賞したロード・ムービー。アリゾナからカリフォルニアまでのバス旅行を通じて、崩壊寸前だった家族の再生を描く。監督はこれまでジャネット・ジャクソンやREMなどのPVを手がけ、本作で劇場映画デビューを飾ったジョナサン・デイトンとバレリー・フェリス夫妻。
原題:Little Miss Sunshine
監督:ジョナサン・デイトン、バレリー・ファリス
脚本:マイケル・アーント
撮影:ティム・サーステッド
音楽:マイケル・ダナ
出演:グレッグ・キニアトニ・コレット、スティーブ・カレル、アビゲイル・ブレスリンアラン・アーキンポール・ダノ
2006年アメリカ映画/1時間40分
配給:20世紀フォックス映画

「エル・マリアッチ」や「この森で天使はバスを降りた」など、サンダンス映画祭の観客賞は侮れない
良作、というイメージがある。あとは、予告編の印象と、あちこちで見かけるレビューの反応・・・
アカデミー賞脚本賞助演男優賞を取ったことも追い風か。もっと口コミ中心に広まって欲しいと
思える、心が温かくなる小品だったよ。
オフィシャル・サイト リトル・ミスサンシャイン

勝ち組とか負け組とか、そういう結果には関係なく価値のあることが世の中にはあるんだ、っていうテー
マをさり気に示してくれる。その意味で、「勝ち組万歳。アメリカンドリームに乾杯♪」とばかりに、ハッピーエンドを提示していた『幸せのちから』(ウィル・スミス主演)とかよりは、好みであった。

“勝ち組になるための9つの条件”にこだわる、実質負け組の父親、生活に疲れ切ってグチっぽくなっ
てる母親、クスリをやってる「FUCK!」が口癖のエロ爺さん、自殺しそこなったゲイの伯父さん、人間嫌
いで口をきかず筆談でコミュニケーションをとる根暗の兄、などなど、病んだ家族が一致団結し、娘の美少女コン
テスト出場を機に変わってゆくというコンセプトのロードムービー。
こういう群像劇は大好物である。ところどころにちりばめられた伏線、ブラックユーモアににやりと
させられる。クライマックスは名シーン。泣けはしなかったが、ひょっとすると再度観直したらば泣ける
かもしんない♪脚本賞を取ったのもわかるわかる、って感じ。

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主演の女の子、アビゲイル・ブレスリンはポスト・ダコタ・ファニングなどと言われており、まさに
愛くるしい美少女っぷりがこの映画を一段と華やかなものにしている。
最初のイメージでは、「お?キルスティン・ダンストっぽいかも!」と思ったが、劇中では無理に
ちょっとヤボったくしていたみたいで(お腹をプクッと膨らませるために綿とか詰めてたらしい。)、
素のアビちゃんは、正真正銘の美形のようだワ。↓同じ監督作品によるプリンターのCM


キキやダコタというよりも、すでに大人っぽいその表情は、ジョディー・フォスターに近いような
気もするナヤー。

ムービー・ウォーカーのインタビュー動画もどーぞ↓
アビゲイル・インタビュー

第19回東京国際映画祭に来日した際の着物姿もカワユスな~。
シネトレ レポ&ニュース

アビゲイルちゃん以外の、個々の役者さんたちの魅力は、毎月恒例の「ギザ萌えランキング」の記述に
回す事として・・・。ここでは総評をば。
家族で移動する黄色のバンがとても愛おしい存在だ。後ろから押してやらないとエンジンがかからない
オンボロ車。でもそんな些細な1シーンが、積み重なることによって家族の絆の象徴となってゆく・・・
心憎い演出の1つだ。2ちゃんあたりの否定意見をまとめると、コンテストでの弾けっぷりが予想外に
廻りに迷惑をかけているために感情移入できなかった、というもの多し。
フーーン。感想はホントに十人十色なんだなぁ~~、と痛感。「スクール・オブ・ロック」のラストを
引き合いに出して論じているレスもあった。なるほど、「スクール~」の結末は確かにチョット引っ掛
かるところも、無きにしも非ずカナ。。。何度か見直してるうちに納得出来ていった、っていうパターン。

映画を観た方にはぜひともご覧戴きたい。名シーンのモンタージュ映像がある。締めくくりにどーぞ↓


音楽もいいねー。サントラ欲しくなったよ。でも「さくらん」のほぼサントラを買ってしまったから、
コッチは我慢だ!!我慢せよ! 経済的諸問題が解決するまでは・・・!!チビシィ~~~~~~~ッ!