【ファースト・ノリスケ】村越伊知郎さん訃報

四国放送ラジオ『松本ミーハー堂』内で、パーソナリティのシンデレラ・エキスプレス渡辺さん(以下、ナベちゃん)が喋っていた“サザエさん話”が、なぜか琴線に触れた。発端はナベちゃんの息子さんの、この一言。

「ノリスケさんの声が変!」

実際、ナベちゃんが聞いてみると、確かに昔のノリスケさんの声じゃない。声優変わったんか??ナベちゃん曰く、「なんかマスオさんに媚びてる感じの喋り方になっている」とのこと。


当方も永らくサザエさんを見ていないので、全く情報がない。それで、検索して調べてみると。。。

テアトル・エコー稽古場日誌


引用→『訃報:5月23日 元劇団員(現在は放送映画部所属) 村越伊知郎さんが死去されました。ご冥福をお祈りいたします。』


ちょうど一月前にお亡くなりになっておられたのだった。合掌。ウィキ解説を貼っておく。

ウィキペディア 村越伊知郎


→引用『来歴・人物・・・東京都出身。早稲田大学卒。『サザエさん』の波野ノリスケ役で長年親しまれたが病気のため降板。シリアスな口調が特徴。 声質が五木田武信に似ており「超電子バイオマンのナレーションの人は五木田武信では?」と勘違いされた事も。/2007年5月23日死去。享年76。

●主な出演作品・・・

テレビアニメ「赤き血のイレブン」「一発貫太くん」「グレートマジンガー」「荒野の少年イサム」

サザエさん」(波野ノリスケ(初代))「ヤットデタマン」「勇者ライディーン

OVA「銀河英雄伝説」(シュターデン大将)

吹き替え「緯度0大作戦」(ペリー・ロートン(リチャード・ジェッケル))

地上最強の美女バイオニック・ジェミー」(ルディ・ウェルズ博士(マーチン・E・ブルックス))

サンダーバード

特撮「イナズマン」(ナレーション)「ウルトラセブン」(ミミー星人の声) 仮面ライダーシリーズ

(怪人の声)「チビラくん」(パパゴンの声)「超人バロム・1」(バロム・1の声)

「超神ビビューン」(ナレーション)「トリプルファイター」(ナレーション)「ファイヤーマン」

(ナレーション)』→


アニメの代表作はやはり、「サザエさん」の波野ノリスケさん(2代目は荒川太郎さん{1998夏~}、現在は3代目の松本保典さんが演っておられる。ん?ということは、ナベちゃんの息子さんがファースト・ノリスケを知っているはずはないのだが???古いビデオ作品とか見せてたのかなぁ?)。それ以外の印象的な業績としては、やはり特撮のナレーターということになろう。


バロム1の雄たけび、渋かったよなぁ~~~~~~。今度DVD借りてきて確認してみようか。ノリスケさんが叫んでるように聞こえるかどうか。(どういう楽しみ方やネン!l|;il:i(-ω-`;))

イメージ 1

↑「ウルトラセブンイラストギャラリー」のMJさんのイラスト。


バロム1のオープニング動画もついでに貼るるルルルロロ~~ゥ。


※この最初の「超人、バロム、ワァーン!」は村越さんかなぁ?ノリスケ声?覚えてる人、鑑定タノム!


あと、「イナズマン」と聞けば、サナギマンが戦っている時の、例の名ナレーションがすぐ思い浮かぶヤ


「サナギマンは待つ!イナズマンに成長する時が来るのを、ひたすら待ち続けるのだ!」


すぐに、強いスーパーヒーローに変身するのではなく、一旦弱っちいサナギマンを経過して、耐えに耐えたからこそ、その後華々しく変転できる。ウム。人生哲学を感じるヤナァ~~~、などと書くとチョト大げさ?


声優学校の教え子さんがブログに書いておられた。

ゆず茶庵さん 訃報

村越先生のお言葉を、引用させてもらおう。深いヨ、これは。

『あてる技術は今後、現場に出ればいやと言うほど学べるし上達する。

  今必要なのは演技力・表現力を高める努力をすることだ。

  声優は、役者なんだよ。』


唐沢俊一さんのブログでも触れられている、チョト紹介♪

裏モノ日記 07年5月31日


村越伊知郎氏死去(23日)


初めてその名を覚えたのはアニメ『遊星少年パピイ』。パピイ最大のライバル、科学忍者(ガッチャマンの先輩である)キリトビ。ドロンドロン、という大時代な擬音をバックに現れ「忍者キリトビ、ただいま参上」というクールなキメ台詞にシビれたものだったが、意外なくらい、その後の代表的持ち役というのが少ない。『人気家族パートリッジ』の人のよい(つまり、あまり辣腕でない)マネージャー、キンケードさん(デーブ・マッデン)の声が印象に残るくらいか。

超人バロム1』のバロム1の声、が代表作なのだろう。ブレのない落ち着いた声が、正義の味方、という声を体現していたわけだが、それだけが持ち味だったわけではなく、『サザエさん』の初代ノリスケ、『チビラくん』のパパゴンなどコミカルな声も得意だった。

イメージ 2

とはいえ、やはりその声質の落ち着きすぎが、ちょっと役柄を狭めていたことは否めまい。『トリプルファイター』、『イナズマン』といった特撮もののナレーションが結局、その落ち着きで絵空事に過ぎないヒーローもの番組を地についたものにする役割を果たして、持ち役と言えるものであったろう。


個人的には、オタクアミーゴスなどでよくネタにする、仮面ライダーの怪人“シードラゴン1世、2世、3世”の声を担当したのがこの村越さんであった。怪人であるから、その鳴き声を吹き込むわけであるが、このシードラゴンというのは三人おり、1世の鳴き声が「イーチ、イーチ!」2世が「ニィィー!」

そして3世が言うまでもなく「サーン、サーン!」なのであった。普通だったらふざけてんのかテメエ、的なこの鳴き声をなぜか子供たちが納得してしまったのも、これが村越伊知郎の説得力ある声で叫ばれたから、だったに違いないと思うのである。ご冥福をお祈りする。


因みにノリスケ役を降りたのは、'98年の夏というから、もう9年前か。急に声が出なくなって、リハビリ後も大きな声は出せなかったという。喉頭癌。声優さんにとっては、一番かかりたくない病気だったんじゃなかろうか。きっぱりと声優をその時引退されている。カツオやワカメの声が変わった時ほどは話題にされなかったのかなぁ。ノリスケさん、レギュラーで毎週登場するわけでもないから、気付かれるのも遅かったかも知れん。だけど強烈な印象を残す声だったせいか、未だにサード・ノリスケ・ボイスには違和感を感じてしまう。。。

先日、ニコニコ動画で最近のサザエさんを見たが(トリュフで大騒ぎ~みたいな回♪)、確かにノリスケさんのキャラが変わりすぎてた。なんやったらチョット卑怯者キャラ?コメントも比較的アンチ・ノリスケなものが大勢を占めていた。2ちゃんでは悪役キャラのようだネ。タイコさんという美人の奥さんに、可愛いイクラちゃんみたいな子供がいるもんで、若干やっかみが入っているんじゃないかな?


とまれ、村越さん、お疲れ様でした。これまで、そしてこれからの人生におけるサナギマンの辛い時期も、あなたのあのクールなナレーションを思い返して、勇気を貰い、頑張っていこうと思いまーす。