【舞妓haaaan!!!】ハイテンションどした♪

先日の木曜日、姫路OS劇場へ『プレステージ』を観に行った。
で、受付の人に「プレステージ、一枚」と告げたところ、申し訳なさそうにこう返された。
「あのぅ~、“プレステージ”は朝の2回だけで上映終了なんです~。今はスパイダーマン3やってます」
な、な、なーんと!昨日「マイヤフー」で調べた時には、ちゃぁ~んと18:30からの回はあったはずなのにからっ!!!急遽、プログラム変えるなよぉ~~~うっ!
しかし、そんなに『プレステージ』って人気ないのんかぁ~~。クリストファー・ノーラン監督、カワイソスなあ~。
ま、しゃあない!『プレステージ』の魅惑のステージを満喫するのは、また別の日に回そう!!
で、その代替作品となると。。。『舞妓haaaan!!!』くらいしかなかったんである。
ええ、きっぱりと、受付の人に告げましたよ、「舞妓ハン一枚!」と。ボソボソッと。
「舞妓ッハァア~~~~ン♪」と律儀に正確なタイトルを叫ぶ勇気は、傷心の僕には無かったのだった。
(お客さんの一体何%の人が正確に「舞妓ッハァア~~ン!!」って言ってチケット買ってるんだろうか?チョト気になるなァw)
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クドカンの独特のノリについて来れる人だけついて来てね♪的な、それこそ「イチゲンさんお断り!」(映画のキャッチコピー?)な内容かと思って、ビクビクしながら観たのだったが。。。
何の何の。はっきり言って、クドカン作品初めての人でも十分楽しめる、テンポのいい娯楽作品に仕上がっていたと思う。大いに笑わせてもらったよ。

Yahoo!映画 基本情報 舞妓(haaaan!!!
解説引用 : さまざまなルールや、しきたりが満載の“舞妓”の世界を舞台に、クドカンこと宮藤官九郎がオリジナル脚本を手がけた人情喜劇。舞妓と野球拳をするという夢をかなえるため、人生のすべてをかける男の姿をハイテンションに描く。監督は、宮藤脚本のテレビドラマ「ぼくの魔法使い」の水田伸生。舞妓しか愛せない主人公を「大人計画」の阿部サダヲが熱演。あでやかな舞妓姿を見せた柴咲コウが阿部、宮藤らのパンク・バンド「グループ魂」に参加し、主題歌を歌っていることにも注目だ。
お茶屋で遊んだことはなくとも、熱狂的な舞妓ファンの鬼塚公彦(阿部サダヲ)は、念願の京都支社への転勤が決まる。恋人の富士子(柴咲コウ)を捨てて京都入りした彼は、お茶屋へ直行するも、「一見さんお断り」の壁にぶつかってしまう。しかし、会社の社長がお茶屋の常連で、仕事で実績を出した公彦はついにお茶屋デビューを果たす。(シネマトゥデイ
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製作年度 2007年 製作国 日本 上映時間 120分
監督 水田伸生 製作総指揮 三浦姫 脚本 宮藤官九郎
音楽 岩代太郎
出演 阿部サダヲ堤真一柴咲コウ小出早織京野ことみ
酒井若菜キムラ緑子大倉孝二生瀬勝久山田孝之
須賀健太 、Mr.オクレ 、日村勇紀北村一輝植木等木場勝己
真矢みき吉行和子伊東四朗
●公式HP
「舞妓haaaan!!!」の公式サイトどす

舞妓haaaan!!! の 予告heeeen!!!



もうとにかく冒頭の、阿部サダが管理人をしているHP「ぼんの舞妓日記」掲示板上での、堤真一との罵り合いバトルからして、心鷲掴み状態にされたよー。いやぁ、素晴らしいハイテンション!!
●ぼんの舞妓日記はコチラから観るよろし♪↓
ぼんの舞妓日記 Bon's maiko Diary
(ぼんちゃんの~、ってフレーズでABC朝日放送の板井ディレクターを連想して笑ってもたwww)

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京都の舞妓さん・芸妓さんの世界の専門用語を、柴咲コウが芸妓を目指すという展開の中で、丁寧に説明して行く脚本はウマイ!と思った。吉原の花魁世界を描いた『さくらん』が、ほとんど解説なしでストーリーを進めていたのとは好対照だなァ。いや、どちらにも良い面はあると思うけれど。。。

とにかく、意外性に告ぐ意外性のてんこ盛り!!これから観る人は、一切の予備知識を仕入れずに観に行かれるのが好ましかろう。わっちなどは、出演者の詳細もよく知らずに観に行ったものだから、大物俳優が、特別出演的な贅沢な使われ方をされているのに、いちいち驚いたよ。未見の方は、それさえも邪魔な情報になると思うので、次の写真の下まで飛んで読まれるといいッスよ。


出演者でビックリしたのが植木等さん。いやぁ、知らなんだからネ~。ちょっとホッコリしてしまったよ。粋な社長を飄々と演じておられた。BGMがさり気にスーダラ節っぽかったのも粋な演出だったねぇー。
あと、山田孝之クンが、『電車男』におけるチビノリダーみたいな役柄でちょびっと登場。阿部サダに似た少年(そして時代は巡る・・・みたいなノリ?)という設定は、もしやすると、TV版では主役張りますよ~、っていう伏線なのかもネー。あ~。あざといあざといw
他にも、地味にイイ役者が揃っている、京都といえばやはりこの人は外せない!!と思われる生瀬勝久サン、相変わらず能天気なナチュラルボケ、Mr.オクレさんw 重鎮・伊東四郎サン、と来て、いっちゃんワロタのは医者役の北村一輝!!なにそのオカマ医師wそんな役作りする必要性がどこにあるねん!!っていう部分で、もう可笑しくて可笑しくて。(でも、周り誰も笑ってなかったナァ。ムナシス)

ストーリー面で、一つだけ文句を言わせて貰うなら、柴咲コウの舞妓メイクで、阿部サダが、元カノだということに全く気付かないっていう設定はどうなんよ!?とチョト違和感。全編軽快なタッチの中、貴重なほっこりできるシーンとも言える数カットが、やけに冗長に感じてしまったのは残念だ。あえて言うなら堤真一小出早織との複雑な家族関係うんぬんも、思い切って無くしちゃって良かった気がする。

個人的ベストなストーリー展開はこうだ→彼女を振って京都支社へ引っ越す阿部サダ。追って来て舞妓修行する柴咲。舞妓姿の柴咲(名前は駒富士)と初めて会った時の会話。「あれ!君、すごく元カノに似てるなぁ~」「まあ、そうどすか?、他人の空似どすえ~♪」みたいな。そして、様々な職業を渡り歩き、堤と対決を繰り返す途中で、負けた阿部サダをさり気に励まし続ける駒富士。いつしか、阿部サダは元カノの富士子似の舞妓さんに惹かれていく。そしてラストシーン、告白しかけてあることに気付く阿部サダ。「いや、待てよ、この感情は・・・そうか!僕が求めているのは君じゃなく、君に似た元カノなんだって事に、今ようやく気付いたよ!ゴメンよ、駒富士!彼女に電話して仲直りするよ!」トゥルルル~、トゥルルル~。すると駒富士の懐の携帯が反応して鳴り出す。トゥルルルルル~♪「え?まさかお前が・・・富士子なのか?」ってな展開。もう、全体のハイテンションを邪魔しないように、ホントにさり気なく短いカットだけ挿入してくれれば、サブストーリーの面でも大満足だったんだが・・・。まぁ、冒頭のツカミから最後まで、大いに本筋で笑わせてもらったので、コメディ映画としては十分に満足のいく出来栄えだった。いやぁ~~、クドカン侮りがたし、だなぁ、やっぱし。

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劇中、登場するカップ麺が美味しそうで、思わず帰りにはラーメン屋さんに寄ってしまったわけだが・・・。あの、具を別売りする『あんさんのラーメン』っていう商品、実際に売られているんだねぇ~~~。
日清食品 映画とのコラボ商品 あんさんのラーメン
ぜひもんで食ってみた~~~~~い♪劇中で言ってた値段よりは、ちょっと高めみたいだが・・・w

さらにさらに、タイアップ企画としてはこんなんもあるでよ~。
日本旅行 映画公開記念企画 あこがれの舞妓はんに会いに京都に行こう
もう、阿部サダ演じる鬼塚公彦が、有給を使って京都に舞妓さん撮影に来ていたのと、おんなじ気分が味わえるツアーってことで、オケイ?より主人公と自分を一体化させたい人は、彼女を振ってから参加すればいいと思うんだ~。

舞妓ヲタって、どこかジャニヲタに通じるところがあるような気がする。男版・ジャニヲタ=舞妓ヲタ。
事務所ごと好きになる究極のジャニヲタなんて、まさしく京都の置屋街全体を愛する舞妓ヲタじゃあないか!一流の芸を見せてもらって感動の息吹を補給し、活きる力に変えてゆくわけだ。ブランド志向ってのもチョットあるだろうし・・・。今度ジャニヲタの教祖様に、この話題振ってみ~ようっと♪

[PV] グループ魂に柴咲コウが - お・ま・え ローテンションガール


最後は主題歌で締めくくろう。映画のエンドロールで流れるので、映画を観た人はその余韻を思い出しつつ・・・コメントも書いてちょーだいヨン。(特に上記の妄想ストーリーへの感想・意見・反論など、どんどんお願いしまっす。)

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