【その日のまえに】永作博美サンが凄すぎて・・・
eiga.com 作品情報 「その日のまえに」
監督:大林宣彦 脚本:市川森一 原作:重松清 製作国:2008年日本映画 配給:角川映画
☆ストーリー:重松清の同名原作を、「転校生」「時をかける少女」の大林宣彦が映画化。脚本は「異人たちとの夏」で大林とタッグを組んだ市川森一。「七人のおたく」の南原清隆と「人のセックスを笑うな」永作博美が夫婦役で共演し、筧利夫や柴田理恵ら豪華俳優陣が脇を固める。育ち盛りの2人の息子を抱えるとし子は病に倒れ、余命を宣告される。夫の健大ととし子は、子供の将来を相談したりしながら、“その日”が来るまでを一生懸命生きる。
☆キャスト・スタッフ:南原清隆、永作博美、筧利夫、今井雅之、風間杜夫、勝野雅奈恵、斎藤健一、宝生舞、原田夏希、柴田理恵、村田雄浩、窪塚俊介
※原作の重松清さんも、監督の大林宣彦さんも、脚本の市川森一さんも、そしてさらに、劇中に印象的に登場する宮沢賢治さんも、ぜーーーんぶ大好きなラインど真ん中!!!な作品だったにも拘らず・・・。なんだろう?この食い合わせの悪さを髣髴させる違和感は。/一言でいうと、情報詰め込みすぎ~!だったんじゃあないかと思う。けっこう凝った脚本になっているところを、(多分だけど)撮影台本、という形で現場で書き足していったせいで、回想シーン付けすぎ~、おんなじ歌しょっちゅう挿入しすぎ~、せっかくの詩をご丁寧にも解説とか解釈とかしすぎ~な、いわゆるおせっかいなストーリー展開になっちまったんじゃあないか、と・・・。特に、賢治の「あめゆじゅとてちてけんじゃ」は、しつこく感じた。ほっといても「聞いて美しい言の葉」なんだからして、そこまで執拗に連呼しなくてもwww
●トレーラー
※何か一点、気になる箇所があると、そこから綻びが広がるように、良くないところが連鎖的に目だって感じられるようになる作品がある。個人的に本作はソレだった。最初の綻びは、南原清隆(ナンちゃん)。まぁ、演技はそれほど下手じゃあなかったと思う。でも、ナンちゃんじゃなきゃもっと良かったんじゃないの?っていうネ・・(遠まわしに非難してるカ?w)。それ切っ掛けで、先述の回想シーンの多さや、エピソードの詰め込みすぎ加減が、ハテナマークとなって脳内に蓄積されていった。唯一、心を打ったのは永作博美サンの演技全般。終始笑顔なんだ、屈託のない。きっと、笑ってられる状況じゃないはずなのに、あの笑顔。そして、終盤。笑顔じゃない、とあるシーンでの突き抜け方に、魂を持ってかれた!!いやぁー、凄い女優さんやわ。いろんな意味で、ナンちゃんとは釣り合わん気がしちまった。だいたいナンちゃんて、イラストレーターに見えるぅ~~~?リリー・フランキーさんとかだったら良かったナァ(って、発想が貧困ヤナァ~、オレも・・( 。-_-。)ゞ )