【パーマネント野ばら】どんな博太郎でも、ないよりマシやき!

原作の西原理恵子さんが、慣れないTV出演で必死こいて宣伝中のw新作映画を観てまいった。


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eiga.com 作品情報 『パーマネント野ばら』

監督: 吉田大八 原作: 西原理恵子 脚本: 奥寺佐渡子 撮影: 近藤龍人 美術: 富田麻友美 編集: 岡田久美 音楽: 福原まり 製作国: 2010年日本映画 上映時間: 100分 配給: ショウゲート

☆ストーリー:「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「クヒオ大佐」の吉田大八監督が、西原理恵子のコミックを映画化した恋愛ドラマ。離婚の末に一人娘を連れて故郷に出戻ったなおこと、なおこの母・まさ子の2人で営む海辺の町の美容室「パーマネント野ばら」に集まる女性たちの悲喜こもごもの恋愛模様が描かれる。主演は北野武監督作「Dolls(ドールズ)」以来、8年ぶりとなる菅野美穂。共演に江口洋介夏木マリ小池栄子池脇千鶴ほか。

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☆キャスト:菅野美穂江口洋介小池栄子池脇千鶴、宇崎竜童、夏木マリ

公式サイト

●公式HPの原作者コメントより:「2回観て、2回泣きました。女の賢くて強い頭の良いところと、ずるくて弱い頭の悪いところを西原流で描いた原作から、監督が見事に映像で引き出してくれました。でも、惚れた男には弱い高知県のオンナたちの心がよく出ています。女って本当はこんな生き物で、男はびっくりするかもね。でも男受けなんて狙っていません!スナックで一緒に飲むような感覚で、恋の女武者たちに観て欲しい映画です。西原理恵子


毎日.jp 映画の評 西原ワールドと菅野美穂

『昨年来、西原理恵子漫画の映像化作品が続いている。悲惨な現実の暮らしの中でも、内面の夢想や希望を決して手放さない女たちの明るさ、タフさを描く西原作品の映画化はなかなか難しく、どれも成功とは言い難い。/原因は二つ。極端なデフォルメを施す漫画世界を、具象の極致である実写映像へストレートに移し換えて作品が説得力を失ったのが一点。劇映画には、漫画とは違う構成や描写の工夫が必要になる。もう一つは、女性賛歌的な西原ワールドを体現してウソっぽくならない、存在感のある主演女優が欠かせない。その点、本作は今が旬の菅野美穂を主役に得て及第点の出来栄えとなった。/ヒロイン(菅野)は漁村に1軒ある美容院「パーマネント野ばら」の娘。離婚して子供と共に出戻り、母(夏木マリ)の店を手伝っている。物語はこの店に集まる女たちによる、自虐的な悪い男運自慢みたいな展開をたどる。中でも出色はヒロインの同級生役、池脇千鶴。登場シーンは少なくとも、カメラの前にすべてを投げ出すような演技スタイルが強い印象を残した。もっと主役と絡んで火花を散らしてほしかったが、それをやると違う映画になってしまうのだろう。/本作のもう一つの軸は、ヒロインと恋人(江口洋介)との関係。2人の描写が本作の肝で、既視感のあるアイデアながらも映画的にうまくまとめ、難物の西原漫画相手に健闘した。』

※いやぁーー、この記事内容に賛同することしきり♪もう、言いたいことは全て語りつくしてくれておる!

ほんっとうに、西原ワールドを上手に映像化してくれてる。主役級女優から脇役のオバハン、そして子役に

到るまで、キャスト完璧!(一番危惧していた宇崎竜堂までもが良かったのが不思議なくらいだ・・w)

本田博太郎さん扮するボケじいさんも最高!また一段とキレた博太郎キャラが誕生した!博太郎ファン必見!


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DO楽! 銀の街から 沢木耕太郎

→一部抜粋 『「女の子ものがたり」がどちらかといえば直球による真っ向勝負の映画であったのに対し、この「パーマネント野ばら」は、最後の最後に、消える魔球のような変化球で勝負に出る。/「わたし……」それに続くなおこのひとことから世界は一瞬にして変わるのだ。その言葉に逆照射されることで、女たちに比べて男の影が薄く感じられてならなかったのにも理由があったことがわかってくる。そして、そのとき、猥雑(わいざつ)で粗野な会話で溢れ返ったこの物語が、哀切なラヴ・ストーリーを内包していたということに気づくのだ。/なおこを演じている菅野美穂からは、彼女が本来持っている透明さだけではない、微妙な曖昧さが感じ取れる。そして、その曖昧さこそ、この映画の重要な要素だったことが明らかになり、彼女の演技の確かさが理解できることになる。/見終わって、あるいは西原理恵子の原作を読んでみたいと思うかもしれない。そして、読んだあとで驚かされるかもしれない。シナリオを書いた奥寺佐渡子の、その脚色の腕の冴(さ)えに。掲載:2010年05月11日朝日新聞朝刊紙面』

※これまた、なんて的を射た映画評なんざんしょ。嬉しくなってしまいますわ♪

一般のレビューを読んでいると、賛否きれ~~いに分かれている感じで。。。やはり男性には不評?

あと、若い女性にも、何の事だか多分ワケワカメな印象を与えている模様ダ。パンチパーマのオバハン

役を演じて一番光っていた、町野あかりさん世代の女性の心にこそ、一番届くんじゃないかなぁーーー。


●主題歌 train さかいゆう


※わ!さかいゆうって、まだ若手の女性シンガーやとばっかし思ってたワ~。お、お、オッサンやん!


ここからは、ネタバレゆえ、未見の方はご遠慮くださいな。(一番下のシャア語録まで飛んでネ)

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①なおこがカシマの指をパクッてするのは、『いけちゃんとぼく』にも繋がる小ネタだなぁと思った。すなわち、なおこが妄想モードで恋したカシマの子供時代に現れた、いけちゃんこそが、なおこの分身だった、という解釈ネ。それで、いけちゃんがヨシオの手をパクッてするシーンの意味が通る。(あの子はカシマヨシオくんで、のちに江口洋介似の高校教師になるわけだ、うむ。)②男運が悪くて、殴られまくり蹴られまくり、のともちゃん(池脇千鶴)がいじらし過ぎて泣ける・・・チィちゃんは薄幸の少女役が似合うのだ(ともちゃんの子供時代を演じた子役もバッチグーだったナ♪)③西原さん、どこに登場するのかと思ったら、パーマ屋のサンプル写真のモデルの一人ってwwwワロタ④入場券買ったら、「特製野ばらサイダー無料券」なるものを貰えたので、さっそく売店へ出しに行ったら「ここじゃなくて、“こなな”っていう喫茶店で無料で飲める券なんですー」と言われる。はずっ!わかり難いんじゃあぁ~~!!ボケェ~~!


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◎シャア語録

シャア専用手帳

軍を抜けろといったはずだ!そ、それが軍曹とはなっ・・(ファースト第38話)

◎シャア・ヒストリー:宇宙世紀0087年5月22日。ケネディ・ポートからエゥーゴパイロットを宇宙に打ち上げるが、自身は地球に残る。カミーユ・ビダンに修正され、、「これが若さか・・・」と呟く。(Zガンダム)