【ぼく、ドラえもんでした】大山のぶ代:著
なかなか興味深く、終盤の展開には、ちょっとホラーテイストまで混じっていて楽しめたw
でもって、読後感はすこぶる爽やか♪ 感動の涙もポロリポロリン流れるぐらいの勢いだったヨー
初代ドラえもん声優さんたちのファンの人には必読書だと思うー。あ、またどこからかドラ
えもんのあのダミ声が・・・
■内容(「MARC」データベースより):声優時代を中心とした大山のぶ代の自伝。ドラえもんとの運命の出会いから、テレビや映画、藤本先生の思い出など、26年間の涙と笑いにあふれたエピソードをつづる。貴重な写真満載の「大山のぶ代グラフィティ」も収録
■登録情報 単行本: 272ページ 出版社: 小学館 (2006/5/26) 発売日: 2006/5/26 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.6 cm おすすめ度: 5つ星のうち 4.8
※ドラえもんとの感動的な出会い、共に生きてきたと言って過言ではないドラちゃんとの関係、どこを
切り取っても、ジワ~~っと心があったまる、とっても素敵な自叙伝でしたー。
終盤(特に、手術を受ける件から以降)ドラえもんが、大山さんの肉体を離れて別人格として現れ、大山
さんを励ますところなど、『ブラックスワン』っぽくもあって、ゾーっと寒気がするほどだ。(ある意味、
これはホラー映画になり得る!w『ブラックスワン』ならぬ、『ブルードラちゃん』だっ)
あっ!ドラえもんが泣いている。私が思いっきり声をあげて泣くと、あの子が泣いている。自分の声なのに、あの子が淋しそうに泣いている・・・。また私の涙は止まらなくなりました。前よりももっともっと悲しくなって、ふたりで一緒になって泣き続けていました |
(直腸にガンが見つかり、手術への不安で立ち止まってしまっていた時)
「切れば~!」私のすぐ後ろで声がしました。そうか、あの子たちは私たちより百十年以上も未来の世界で生まれたんだ。(中略)そう思ったとたん、部屋じゅうのドラえもんたちが、コヤコヤ、カヤカヤしゃべりだしました。ガヤガヤとは聞こえず、遠くで子供たちが遊んでいるような甲高い声で話すあの子たちは、みんな嬉しそうにしています |
で後輩へのエールを送るような書き方をされているのに感心した。たぶん、本音じゃ多少は“苦々しくも思っ
ている”はずなんだけど~。ドラの大山さんじゃなくて、スネ夫の肝付兼太さんあたりにぶっちゃけた感想を
聞いてみたい気もするナァ~
大山さんたちは。子供たちへの影響も考慮して「台詞」の上品さに相当心を砕いていた、という記述もあった。そんな時に聞こえてきたこのニュース・・・↓
シネマトゥディ DVD「ドラえもん」が回収・交換へ!「児童にはふさわしくない言葉が書き込まれている」
→ 『現在発売中のDVD「ドラえもんTVシリーズ名作コレクションDVD ゆめの町ノビタランド編」ならびに「ドラえもんタイムマシンBOX1979」に、当時の制作関係者が記入した「いたずら書き」があるため、回収・交換を行うと発売元の小学館が23日付で発表した。/回収・交換の原因となったのは「一生に一度は百点を」という作品。具体的な「いたずら書き」の内容については伏せられているものの、小学館は「児童向けアニメーションにはふさわしくない言葉が書き込まれていることがわかりました」と説明。問題となっているのは映像にして約2秒間のものだが、すでに店頭にあるものについては販売会社を通じて返却してもらい、購入者については連絡があり次第、修正したDVDと交換するという。/今回の事態について、小学館は「当該場面をご覧になり、不快の念をいだかれた方に、心 よりお詫びを申し上げます。また長きにわたり事態を掌握しなかったことを、深く反省しております」と謝罪するとともに「『ドラえもん』は、世界中の子どもたちに夢と希望を届ける作品です。これからも皆様のご期待に応える、魅力ある作品をお届けできるよう努力してまいります」との声明を発表している』
※“児童向けアニメーションにはふさわしくない言葉”は、のび太くんの宿題としてノートに書いてあった「交尾回路」(交流回路とのダジャレらしい)や「コンドーム」といった単語だ。わずか0、何秒の間だけだし、のび太の手ですぐ隠れるので重箱の隅を突付くような執拗さがなければ気づかない些細なレベルのイタズラと言って良い。言葉狩りも過剰にし過ぎると詰んないんだけどネー
※いやぁーー、ほんとに生き生きしているナァ~~。こんなフィギュアなら、部屋じゅういっぱいに置いておきたい♪
そのうち、大山のぶ代さんが体験したような、「部屋中のこの子達が騒ぎ出す」なーんていう怪奇現象(w)にだっ
て遭遇できるかも~~~
※藤子F不二雄さんがお亡くなりになるくだりを読んで、その後に創られた劇場長編用アニメ(先生の遺志を次いで造られた傑作!!と名高い)『のび太の、ねじまき都市冒険記』が観たくなったヨー。今度TSUTAYAへ行ったら、必ず借りてくるゾッ!!と
94歳でこの世を去るまでの生涯を植物研究に費やして、新種・変種約2500種を発見・命名し、「植物
学の父」と呼ばれました