【フィッシャー・キング】R・ウィリアムズ追悼シリーズ

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eiga.com 作品情報 『フィッシャー・キング』

■解説:落ちぶれた元人気DJとホームレスの男が、その出会いにより互いの人生を変えてゆくことになる、都会のファンタジー。監督は「バロン」のテリー・ギリアム、製作は「ベビーシッター・アドベンチャー」のデブラ・ヒルとリンダ・オスト、脚本はリチャード・ラグラヴェネス、撮影は「バットマン(1989)」のロジャー・プラット、音楽は「危険な関係」のジョージ・フェントンが担当。

■ストーリー:過激なトークが売りものの人気DJジャック・ルーカス(ジェフ・ブリッジス)は、幸福の頂点から失意のどん底に落とされた。孤独なリスナーが、「ヤッピーたちを殺せ!」というジャックの言葉を真に受けて、レストランで銃を乱射、7人の犠牲者を出して自らも死に、一躍ジャックの悪影響が報道されたからだ。3年後、落ちぶれたジャックは恋人アン(マーセデス・ルール)の経営する下町のビデオショップで、居候のような生活を送っていた。ある日、泥酔したジャックは暴漢たちに襲われ、危うい所をホームレスの奇妙な男に救われる。彼、ペリー(ロビン・ウィリアムズ)の寝ぐらになっているボイラー室の壁には中世の城と騎士、馬に乗る悪魔の〈赤い騎士〉が描かれていた。ペリーは_聖杯_を探しており、それはニューヨークの大富豪の邸宅にあると言う。そしてジャックこそがその聖杯探しの力になる人物だと興奮して言うのだ。間もなくジャックは、ペリーが昔、大学教授であり、レストランで食事中に銃の乱射により愛妻を殺された過去があることを知る。ペリーもまたジャックを失脚させたあの事件の犠牲者だったのだ。忌わしい罪の意識を思い起こしたジャックは、事件以来すっかり人が変わってしまったというペリーのために何かしてやりたいと考え、ペリーの憧れの女性、リディア・シンクレア(アマンダ・プラマー)との仲をとりもつことにする。(後略)

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■スタッフ:/監督 テリー・ギリアム /脚本 リチャード・ラグラベネーズ /製作 デブラ・ヒル リンダ・オブスト /撮影 ロジャー・プラット /音楽 ジョージ・フェントン /編集 レスリー・ウォーカー /字幕 戸田奈津子

■キャスト:ロビン・ウィリアムズ(Perry) ジェフ・ブリッジス(Jack) アマンダ・プラマー(Lydia) マーセデス・ルール(Anne) マイケル・ジェッター(Homeless_Cabaret_Singer)

■作品データ:/原題 The Fisher King /製作年 1991年 /製作国 アメリカ /配給 コロンビア トライスター映画

■受賞歴:第64回 アカデミー賞(1992年)《受賞》助演女優賞 マーセデス・ルール 《ノミネート》主演男優賞 ロビン・ウィリアムズ /脚本賞 リチャード・ラグラベネーズ /作曲賞 ジョージ・フェントン /美術賞

第49回 ゴールデングローブ賞(1992年) 《受賞》最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ジェフ・ブリッジス /最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ロビン・ウィリアムズ /最優秀助演女優賞 マーセデス・ルール 《ノミネート》 最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル) /最優秀監督賞 テリー・ギリアム

第48回 ベネチア国際映画祭(1991年) 《ノミネート》 銀獅子賞 テリー・ギリアム

※「過激トークが売り物のDJが不用意な発言をして干される」という

冒頭の展開はちょっと、○イキックを髣髴させるものがあったりして。。

あのラジオ番組の場合は、ディレクター繋がりでその余波も生まれて、、、

フィッシャーキング、ならぬ、スレッドキングアメザリの番組!!)

の終了を招いてしまったのだったよなぁ~~~(遠い目)


ウィキペディア フィッシャー・キング

◎ギリアムはこの作品で初めて、脚本の執筆に携わらず監督のみを務めた。ギリアムは脚本の内容を遵守し、映画は脚本通りに制作された。しかし、通行人たちが突然社交ダンスを始める幻想的なシーンのみは、自身のアイディアであると語っている。

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◎ギリアムが聖杯をモチーフにした作品としては、『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』に続く2本めの映画である。

◎当初、ギリアムはジャック・ルーカス役にブルース・ウィリスを考えていて、実際にオファーもしたのだが、『ハドソン・ホーク』の撮影を理由に断られた。実は、ギリアムは『未来世紀ブラジル』の時にも、ブルース・ウィリスの起用を考えていたのだが、この時も実現しなかった。そして、その後、『12モンキーズ』において、ようやくブルース・ウィリスの起用を実現した。このことについて、後にギリアム自身は、「(ウィリスに)出てもらえなかった映画の出来栄えには結果的に満足している、ようやく出演が叶った映画は結果的にうまくいかなかった、まあ、そういうことだね」と自嘲的に語っている。

※ありゃりゃ、テリー・ギリアム監督的には、『12モンキーズ』は失敗作

だったんかいなー?意外~~~。大好きな作品で、名画座で3回連続で観た

りもしたんだけどーーーっ!


●The Fisher King 1991 trailer


※全体的に、あんまりテリー・ギリアムっぽさは感じられない作風

だったなぁーーー。唯一、らしい!と唸ったのは、この↓赤騎士グライー


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※幻想的なシーンにこの、ロビンの変人演技がいっそう映えるのだ!!


☆感想ブログ1

映画って面白いですね。

『とてもテリー・ギリアム監督らしい人情映画で、お金にまみれたコンクリートジャングル、マンハッタンの中にこんな不思議な空間を作り出してしまいます。スーツを着て街を行き来するビジネスマン達には目にも入らないような浮浪者パリーの世界がそこにはあり、ジャックは彼の世界を垣間見ます。そしてパリーが毎日憧れて見ている、これまた不器用でお堅く純粋な女性リディアとの仲を取り持とうと奮闘したりします。/名声やお金を手に入れて、忘れてしまった何か。それをジャックに思い出させるのがパリーなのですね。ほんのりとさせてくれる映画です』


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※リディアとの駆け引きなど、微笑ましかったー。ただ、解らないのは

そんなアマンダ・プラマーじゃなく、マーセデス・ルールが助演女優賞 

に耀いた、という事実!個人的はあんーーまり印象に残ってないんだけ

どなぁーーーーー。


☆感想ブログ2

是々非々にて候。ロビン・ウィリアムズと『フィッシャー・キング』とハットリ・マサル

『この映画『フィッシャー・キング』が好きになった理由はいくつかありますが、そのうちのひとつ。コミュニケーションの存在と虚無について探究されていることがあります。あえてストーリーには触れませんが、作中で出逢ったロビン・ウィリアムズジェフ・ブリッジスが、それぞれに独り言をいうシーンが出てくる。そうすると、それを聞いた相手が「誰に向かって話しているの?」と問いかける。助演女優賞を獲ったマーセデス・ルールも、食事の約束を破られ独りで怒りをぶちまけていると「あら?私は誰に向かって話しているのかしら?」と、自分の声に気付くシーンが出てくる(確か、そんな記憶です)。深夜ラジオのDJ役だったジェフ・ブリッジスの発言から、悲劇が起きて運命の糸が絡まりはじめるのですが(あ、ストーリーを言っちゃった!)、言葉を発することとはなにか、意思を通わせることとはなにか、いまでも心に残る作品です。/それはきっと、コミュニケーションツールの急増した現代においても通じるところもあるはず。いや、だからこそ、一歩通行の言葉は増えているのかも知れません。その一方で、ロビン・ウィリアムズという人はその原点から抜け出せることができなくなって、独りの世界に潜り込んじゃったのだろうな』

※ほんと、ロビン本人の苦しみが、いろいろ作品群を観ていく内に

ジワジワ伝わってくる思いですーーー。コミニュケーションの達人と

いうイメージとは裏腹に、コミュニケーションの無力さを、一番

肌身にしみて解ってい人、でもあったんだろうナァーーー。合掌!


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※『グッドモーニング・ベトナム』のとき同様、好きな人の前での

うろたえ演技が、絶品でございあした!


●駅のダンスシーン



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ジェフ・ブリッジスって、地味にエエ役者やんな~~(独り言)


☆感想ブログ3

気まぐれ Walker 追悼!ロビン・ウィリアムズ、私の一本は「フィッシャー・キング」(1991年)

『“ヤッピーを殺せ”と、ラジオで悪ふざけした結果、挑発された犯人は7人を惨殺。 そして転落したジェフ・ブリッジスと、 その事件で妻を失ったロビン・ウィリアムズ。 深い哀しみの為に少し気が変になった男は、その純粋さで周りを癒していく。キリスト教の【聖杯伝説】を絡めている所 など、分かり難しい点もありますが、ラスト男2人が裸で見上げるNYセントラルパークの星空…印象的なシーンでした』


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※公園を全裸で走りまくるペリー(ロビン)のシーンは圧巻。

SMA○の彼も、この映画の影響受けてたんじゃあナイカネーーー?


☆感想ブログ4

葛城の迷宮 『フィッシャー・キング』

テリー・ギリアム監督の作品が大好きだ。ポップでレトロな美術と豪華な出演者、とてつもなく深い世界観、そして毎回一般ウケする空気を読めず、ケレン味たっぷりの演出でマニア向けになってしまう。関わる作品がことごとく不運に見舞われる彼、もはや笑える範囲を超えている。

・『未来世紀ブラジル』米国で勝手に改悪されたヴァージョンが公開され、訴訟問題に。

・『バロン』プロデューサーの予算の管理が杜撰で、製作費が膨大に。作品もコケる。

・『ドン・キホーテジョニー・デップも出演するはずだったこの作品、主演俳優の怪我、ロケ地で大洪水が起きてセットが被災、NATOの空軍基地からの騒音、これらが撮影1週間で起こって頓挫。(あまりに不幸すぎて、メイキング映像をドキュメンタリー『ロスト・イン・ラマンチャ』として公開)

・『Dr.パルナサスの鏡』半分近くまで撮影したが、主演のヒース・レジャーが死亡。

それでもメゲない彼には、とてもポジティヴなDNAが組み込まれているのかな。


※ロビン・ウィリムズも、テリー・ギリアムの作品に出演したばかりに

あんなことに・・・(チガーウ!)


8月26日の雑学問題は・・・?(簡略解答は一番最後に!)

Q:水の色は黒くないのに、なぜ「黒海」なのか?

(解説)ヨーロッパとアジアの間に「黒海」と呼ばれている内陸海がある。「黒海」は英語ではBLACK SEAといい、他の国でも「黒海」と呼んでいるが、黒海の水は別に黒くはない。普通の海と同じように青い色をしている。/「黒海」という名は古代イラン語で、この海がアハシャエナ(黒い海)と呼ばれたことからきている。ときおり暴風や濃霧のため航行が困難になるので、黒海の「黒」は、海の荒々しさを表現したものだろうと考えられているー

オコタエ~(o ̄∇ ̄)σ 海の荒々しさを表現したもの



関連雑学

・「黒海洪水説」というものがある。カスピ海は日本と同じくらいの面積の世界最大の湖であり、黒海はそのカスピ海以上の面積があるのだが、ボスボラス海峡、ダーダネルス海峡によって、海とつながっている。この海峡部分、黒海と海とを隔てていたものが、ある日決壊して巨大な滝となって海水が流れ落ち、海峡となったのではないか・・・というのが、黒海洪水説。ナイヤガラの100倍の水量だったとか。そして、その時期が、今から7000年前・・・つまり、ノアの洪水伝説は、ここから来ているのではないか・・・というのだ。加えて、黒海の海底から淡水性の貝の化石が出たという報告もあり、かなり、信憑性は高そうである。


関連動画

黒海の汚染 ウクライナ