【レッド・ファミリー】お隣さんのいがみ合いシーン、延々と・・・

イメージ 1


eiga.com 作品情報 『レッド・ファミリー』

■解説:韓国の鬼才キム・ギドクが製作と脚本を手がけた社会派ドラマ。幸せな暮らしを送っているかに見えるが実は北朝鮮工作員による擬似家族と、その隣人であるケンカの絶えない韓国人家族。対照的な2つの家族の交流をコミカルかつスリリングに描くことで、現在の朝鮮半島における問題を浮き彫りにしていく。監督はこれが長編デビュー作となるイ・ジュヒョン。出演は「ボイス」のキム・ユミ、「大韓民国1%」のソン・ビョンホ。2013年・第26回東京国際映画祭コンペティション部門で上映され、観客賞を受賞した。

■スタッフ:/監督 イ・ジュヒョン /製作 キム・ドンフ /製作総指揮 キム・ギドク /原案 キム・ギドク /撮影 イ・チョニ /編集 キム・ギドク /音楽 チェ・イニョン

イメージ 2

■キャスト:キム・ユミ(妻役・班長 ベク・スンヘ) チョン・ウ(夫役/キム・ジェホン) ソン・ビョンホ(祖父役/チョ・ミョンシク) パク・ソヨン(娘役/オ・ミンジ)

■作品データ:/原題 Red Family /製作年 2013年 /製作国 韓国 /配給 ギャガ /上映時間 100分 /映倫区分 G

オフィシャルサイト

イメージ 3

映画ニュース 東京国際映画祭観客賞受賞 キム・ギドクが南北統一を願って描いた異色の感動作公開

→『キム監督が南北統一の思いを込めた脚本を、新人監督イ・ジュヒョンに託した。北朝鮮工作員によって構成された幸せそうな擬似家族と、家庭内のケンカが絶えないその隣人の韓国人家族。対照的な2つの家族の交流をコミカルかつスリリングに描き、現在の朝鮮半島における問題を浮き彫りにした異色の感動作だ。ポスターは、「隣の芝生は、赤い」というユーモラスなコピーに、青と赤に区切られた背景に4人の家族の姿が映し出されている。4人の足元には軍服姿のそれぞれの影が描かれており、誰もが羨む幸せそうな家族が、実は北朝鮮のスパイだったという斬新な設定が表現されている』

※これはもう設定を読むだけで、面白い映画になることは折り紙つき!!と断言

しちゃえるぐらい、手堅い作品だったと思うー。ラスト近くの某シーンの盛り上

がりも予想以上。ただ、一点、個人的に引っ掛かったのは、実際の北の工作員

ああも情にほだされるものなのか?という部分の真実味だ。『シュリ』などで、

真実の愛さえも超越する任務の重さ、人間味をシャットアウトする冷酷非情さ、

等を知ってしまってるが故の、本作の“おとぎ話感”は拭えなかった気がするー


ムービーコレクション イ・ジュヒョン監督インタビュー

『Q:撮影で苦労したことは?/監督:キム・ギドクフィルムのシステムで撮影期間は短く、12日間でした。そのため1日に20シーン以上撮影しなければならない日が多かったです。それ自体がとても大変でしたね。徹夜をすることも多々ありました。北朝鮮スパイによる理想の“疑似家族”と、韓国のダメ家族が暮らす、隣同士の2軒の家は隠喩的に表現しました。例えば2軒の家の間にある塀は低いのに両家はなかなか行き来ができない。面白いですよね。見守ったり、音が聞こえたりするのに、最初は塀を越えません。でも少しずつ、チョコレートが越え、鳥が越え、誕生日には2軒の家が交わり、低い塀が(心理的に)少しずつなくなっていきます。それが現在の南北の空間の概念だと思っていただければいいです。/Q:南北問題という政治問題を扱った作品です。この2国間の状態、さらには日本を含めた3国間の状態について、監督のご意見は?/監督:韓国だけでなく、イスラエルなど様々な国で戦争・紛争が起きています。朝鮮半島も、地理的特徴によって以前から3国、広くは中国やロシアまで、実に問題が多く、つらい歴史を持っていると思います。でも、だからこそ国と国がお互いを思いやるべきではないでしょうか。人類の歴史に戦争はつきものなのか、紛争はなくならないのかと本当に悩ましいです。さらに多くのものを所有し豊かになりたいというのが人間の欲ではありますが、その欲求を満たすためには相当の犠牲が伴うものだということを忘れてはいけないと思います。何かを手にするのは容易ではなく、分け合うことも難しいものですが、お互いが少しずつ譲り合ってでも、朝鮮半島もヨーロッパのように平和になってほしい。それでこそ、個人のトラウマも消えると思います。国際関係による苦しみが個人に及ぶことが多いので、そんなふうに願っています。

イメージ 7

/Q:本作で第26回東京国際映画祭で観客賞を受賞しましたが、どんな部分が日本の観客に評価されたのだと思いますか?/監督:どういうところが評価されたのか私には分かりませんが、観客賞が取れたらいいなと期待はしていたんです。だから、実際に受賞できて良かったです。そして真実は通じるのだなと感じました。私がこの作品で重点を置いたのは、表向きの姿ではなくて心の痛みの部分だったのですが、そういった部分は国籍を問わず通じるものなんだなと思いました』

※なるほどーー、様々なメタファーが組み込まれていたんですなーーーー。

観ている最中は、ちょっとしつこ過ぎひん?と思ってしまった、韓国家族の

罵り合いシーン(個人的に韓国人の、平常時でも喧嘩腰に聴こえる、独特の

喋り方は苦手だー)の連続だが、まあ、ラストにああいう展開が待っているな

らギリ良しとすべきかなぁー?んー、北の家族がかなり早い段階で情に絆さ

れてるのが惜しい気がした。もっとラスト付近まで、行儀のいい、でも感情

の起伏がない理想の家族を演じていって、最後の最後で打ち解けるような展

開だったなら、涙腺ダム崩壊→ダダ漏れ涙の量は3倍ぐらいに跳ね上がった

カモ、だ。


●予告編



TOKYOWISE ブラックユーモア満載 異色の感動作

『ギドクが「人間とは、家族とはなにかを問い、南と北の将来を考えたときに、一筋の希望の光となる映画を作りたかった」という渾身の脚本。それを託したのが、フランスで映画とデジタル・アートを学び、本作が長編映画監督デビュー作となるギドクの秘蔵っ子、イ・ジュヒョンだ。彼の短編アニメーション映画を観たギドクが、「人間が受ける苦痛を理解し、生きることに悩みながらも、温かい視線を持っている」と評価し、本作の監督に指名。その期待にジュヒョン監督が全力で応え、映画祭においても多くの観客の心を捉えることに成功した。/疑似家族の妻役を演じる北朝鮮スパイの班長に扮するのは、「ボイス」(2002年)のキム・ユミ。コミカルな横顔に悲しみをもにじませる難役を好演している。さらに、キーパーソンとなる祖父役には名バイプレーヤーのソン・ビョンホを起用したほか、非情になり切れない心優しき夫のスパイをチョン・ウが務め、娘役には新人のパク・ソヨンが抜擢。短期間での過酷な撮影状況をそのチームワークで乗り越えた。/政治的な難しいテーマを扱いながらも、ぎりぎりのブラック・ユーモアを随所にちりばめ、任務遂行のために仕組まれた“理想的な家族”を通じて人間の愚かさを観客に突きつけて見せる「レッド・ファミリー」。キム・ギドク作品は強烈すぎて苦手、という人にこそぜひおすすめしたい1本だ』

※現場監督を愛弟子に任せたことによって、いつもの癖のある映像とは違う

仕上がりを達成。編集で見事にギドク印の作品に昇華させていて大成功と

言えそうダァー


イメージ 4

※娘役のパク・ソヨンちゃんが、カンッペキな演技を披露している。単に可愛い

だけでなく、特殊な戦闘技術を身に付けた強靭さ、純粋さ、そして同年代の隣人

男子にほのかに芽生える恋心まで、自然体で表現。タ・ダ・モ・ノ・デハナイゾ~!


まんたんウェブ 毒と愛がたっぷり詰まったキム・ギドク脚本の異色作

『キム監督が書いた脚本には、毒がたっぷり含まれている。しかしその裏には、国家権力の犠牲になっている“北”の同胞への愛が感じられる。「堕落した資本主義の典型」である隣人たちは、ベクたちの正体を知らずに金正恩をこき下ろす。それを聞き、国の最高指導者を必死に弁護するベクたち。異国の人間は笑って見ていられるが、韓国や北朝鮮の人たちはさぞかしヒヤヒヤしながら見ていたのではないかと、こちらが心配してしまうほどだ。北朝鮮という国の不可解さ、そこから送られてくるスパイ。彼らが映画で描かれている通りなら、気の毒としか言いようがない。そうした同情心を起こさせながらコミカルに表現してみせたのは、キム監督からの指名でメガホンをとり、今作が長編映画初監督作となったイ監督。決して興味本位の内容になっていないのは、彼もまた南北分断を憂いているからだろう。“南”を代表する隣の夫婦をどこまでも愚かに描いているのも逆説的で面白い。能天気な隣の一家とは対照的に、ベクたちが最後に選んだ道には心が揺れた』


イメージ 5

※久しぶりに心が震える、三つ巴、四つ巴、五つ巴の拳銃構えシーン!


●イ・ジュヒョン監督のインタビュー



イメージ 6

※監督がまさかのジブリストだったとは!意外や意外~。


◎シネリーブル神戸では、作品オリジナルのドリンク販売していた!

ブルージンジャーの方を飲んでみたヨッ♪美味ざんした!

イメージ 8


◎最後に、著名人コメントをいくつか引用して終わろうっと。

アステージ 絶賛のコメント!

イメージ 9


10月22日の雑学問題は・・・?(簡略解答は一番最後に!)

Q:なぜ賞状の文章には句読点がないのか?

(解説)通常、文章の区切りを明確にするために「。」「、」という句読点を使うが、賞状の文章にはふつう句読点は用いないことになっている。じつは句読点を用いないのが、日本のいわば正式な文章。手紙などに句読点をつけると「そのままではあなたは読めないでしょうから付けておいてやります」と、相手を見下すことになってしまうからだ

オコタエ~(o ̄∇ ̄)σ 正式な文章には句読点は用いない



関連雑学

・ジャンプ漫画の吹き出しにも句読点がない。普段読みなれているジャンプでも、言われるまで気づかない事がある。「ワンピース」で見てみたところ、確かに句読点がない。ビックリマークやハテナマークはあるのだが。ちなみに、句読点があるのは、小学館の漫画らしい。


関連動画

●♪~句読点のない 急かされる毎日の中 夢の続きを追いかけては見失う~♪

・今日もきっと  秦基博



●♪~自分なりの句読点 打てずに迷い込んで 意地になってた

          となりにいても今 言葉だけでは足りないから~♪

・つながるまで  中島愛

http://vlog.xuite.net/embed/TDZ2R2JNLTM5NjQ1NzcuZmx2?v=1.0.1