『サニー/32』凶悪コンビが極悪同盟化?
※「劇場へ行こう」で縛りやトーマス氏が絶賛していたので観に行ってきた♪
■スタッフ:/監督 白石和彌 /脚本 高橋泉 /スーパーバイザー 秋元康 /製作 永山雅也 間宮登良松 三宅容介 /エグゼクティブプロデューサー 千葉善紀 /企画 石田雄治 /プロデューサー 高橋信一 押田興将 /撮影 灰原隆裕 /美術 多田明日香 /照明 谷本幸治 /録音 浦田和治 /装飾 佐々木健一 /衣装 高橋さやか /ヘアメイク 有路涼子 /音響効果 柴崎憲治 /編集 加藤ひとみ /音楽 牛尾憲輔 /主題歌 牛尾憲輔 田渕ひさ子 /キャスティング 安生泰子 /助監督 佐和田惠 /制作担当 宮森隆介
■キャスト:北原里英(藤井赤理) ピエール瀧(柏原勲) 門脇麦(ネット上に現れた2人目のサニー) リリー・フランキー(小田武) 駿河太郎(田辺康博) 音尾琢真(春樹先輩) 山崎銀之丞 カトウシンスケ 奥村佳恵 大津尋葵 加部亜門 松永拓野 蔵下穂波 蒼波純
■作品データ:/製作年 2018年 /製作国 日本 /配給 日活 /上映時間 110分 /映倫区分 PG12
※門脇麦さんの存在感が凄かった・・・。しかし、ストーリー的に、何故出て
きたのか、何がしたかったのか(本人の台詞を信頼するなら、出て来ない方が
絶対いいから。)よく解らず、めっちゃ勿体無い使い方になってると感じた。
→ 『来春にアイドルグループ「NGT48」を卒業すると発表した北原里英が、白石和彌監督作「サニー/32」に主演することがわかった。北原にとって、女優転身後初の主演映画。白石監督作「凶悪」で異彩を放ったピエール瀧&リリー・フランキーが共演し、北原扮する中学校教師を殴る、縛る、舐めるなど壮絶にいたぶる役どころに臨んでいる。
「凶悪」の白石監督と脚本・高橋泉が再タッグを組んだ完全オリジナル作品。中学校教師・藤井赤理(北原)は、24歳の誕生日に突然誘拐されてしまう。柏原(瀧)、柏原(リリー)と名乗る誘拐犯2人は、「犯罪史上最も可愛い殺人犯」と神格化される少女“サニー”の信奉者で、赤理をサニーと呼び、あばら家に監禁する。共演には「愛の渦」の門脇麦、「孤狼の血」の音尾琢真、駿河太郎ら。スーパーバイザーとして秋元康氏が名を連ねている。/先読みを許さないサスペンスと、強烈なキャラクターによる急転直下の展開、ネット時代における社会問題などを盛り込んだ今作。壮絶な仕打ちを受ける役どころに体当たりで挑んだ北原は、「この映画をもって、新たな人生を歩み始められることをとても幸せに思います」と喜びをかみ締める。そして「瀧さんとリリーさんは私の大好きな『凶悪』コンビだったので、初めておふたりの2ショットを見たときは、こっそりテンションが上がりました!」と述べ、「実際の2人はとても面白くて、お茶目で可愛くて。瀧さんは少年のようで、リリーさんは包容力あふれる大人で、タイプの違うおふたりなのですが、ふたりがとても仲良しで癒されました。つらい撮影期間でしたがふたりといると甘えることができて、たくさん助けてもらいました」と充実の様子で振り返っている。
白石監督は、「北原里英の秘めた破壊力がこの作品で解き放たれます」と自信に満ちたコメントを寄せる。「この作品は脚本の高橋泉氏と、いずれは取り掛からなければならない物語だと酒を飲む度に話し合ってきた念願の企画です。瀧さんとリリーさんのプロレス的タッグマッチにセメントをしかける北原里英と門脇麦という構図です。みんな狂っていて、悲しく恐ろしい」と説明し、「閉鎖的な社会に生きる少年少女たちの行き場のない魂の慟哭。北原里英、飛べ! 飛んで救いに行け! この作品は純然たるアイドル映画です。そう簡単に卒業させません」と語っている。/一方で瀧は、「相変わらずの白石組特有のぶっ飛んだ脚本なのですが、今回の悪事は鬼畜ぶりがこれまでとは異質というか特異というか」と話す。「(リリーとは)『凶悪』とはまた違った形のコンビ感なので、その違いも楽しんでもらえたらと思います」とアピールし、北原を「文句ひとつ言わずに雪の中に立ち続ける姿は立派でしたし、完璧な主演女優でした」とねぎらう。リリーは「もう、本当に、この人たちは……。とあきれるくらい白石節、高橋節でした。瀧は相変わらずギザかわいくて、白石さんは相変わらず憎たらしかったです」と現場を振り返り、「(北原は)素晴らしい女優さんです。この役を演じる覚悟というものを感じ、引っ張られました」と太鼓判を押している。』
※コミカライズ版の表紙はこんな感じ。男二人に悪意込めすぎチャウン?
☆何となく、輪島のデビュー戦に駆り出されたタイガージェットシンを思い出した。
きたりえが輪島で、ジェット・シンが瀧&リリー、馬場さんの立場なのは秋元さん
ということになるかなぁーーーー。悪役オーラが、これでちょっと翳ったかも・・・
→ 『★門脇麦 /コメント:脚本を読んだ感想・・・この脚本を面白い面白くないといった言葉でくくるのはナンセンスだと読み始め早々に感じました。作品全体像が全く見えず演じる側としては不安も感じましたが、どんなジャンルにも縛られず色んなものを突き破っていく作品になる予感がして胸が高鳴りました。/白石組の印象・・・白石監督は、底知れぬバイタリティと精神力を持ってる方。なのに、穏やかで優しくて。ギリギリな精神状態になってしまいそうなあの現場で、監督の笑顔はみなさんのパワーの源だったのではないかなと思います。』
※なーんや、脚本気に入ってないんやーん。この遠回しの表現、最初に読んでおけば
良かったナァーー。
※きっと、AKBの頃から見ているようなファンは、主演抜擢ということで
喜びもヒトシオなんだろうなーー。今回初めて知ったような非アイドル
ファンとは温度差が随分違って当然かーーー。
※「パチンコやる人間は北のミサイル開発の資金源」・・・園子温監督でももっとオブラートに包んだ台詞にするぞ。。。大丈夫なんかねー、いろいろと。AKBはパチンコでも潤っているだろうに。
→ 『この春、AKB48グループから卒業するNGT48のキャプテン"きたりえ"こと北原里英。その北原が主演を務める映画『サニー/32』が2月17日に全国公開される。物語は北原演じる藤井赤理が24歳の誕生日にピエール瀧とリリー・フランキー演じる誘拐犯2人に誘拐されることから始まる。暴行・監禁を受け、奇妙な共同生活を送るうち、平凡な中学教師だった赤理が"覚醒"し…というものだ。『日本で一番悪い奴ら』、『凶悪』などを手掛けた白石和彌監督らしく、激しいセリフ回しや、バイオレンスも目白押し。北原も文字通り身体を張った演技で"白石組"に挑んでいる。アイドルとしてデビューしてまもなく10年という節目を迎えた北原に、本作に懸けた思い、そして卒業後のことについて話を聞いた。
それから白石監督ともお話させていただいて、「アイドル映画を撮りたい、しかもNGT48の本拠地である新潟で撮りたい」とおっしゃって下さって、とても嬉しかったです。でも心中ではAKB48グループの活動は稀にお話が流れてしまうこともあるので・・・(笑)、半信半疑でいました。仮に企画が実現しなかったときでもショックが大きくならないよう、あまり期待はしすぎないようにしようと。実際に白石監督もお忙しそうで、私も本格的にNGT48としての活動が始まったので、形になったのは2年ほど経ってからです。その間、お仕事のことで悩むこともありましたし、「こんな私に映画なんてできるのかな?」という不安も出てきました。でも、NGT48のキャプテンを任されたことで自覚も生まれましたし、むしろ時間が経ってからで良かったと思っています。もともと活動10周年の今年を一つの区切りにしたいという気持ちがぼんやりあって、それを明確にしてくれたのもこの映画です。最初に脚本を頂いた時は共演の方のお名前もまだ分からずだったので、不安しかありませんでした。激しいシーンも多いですし、物語の中盤以降では性格が変わり、カリスマ性が必要になってくる役なのですが、もともと私は人の上に立つのが苦手です。セリフを読む練習をしていてもピンとこなくて「本当にできるのかな」という焦りばかりでした。まずは恐れずに大声を出す練習から始めました。そのうちに瀧さんとリリーさんが共演してくださることがわかり、一気に作品のイメージが湧いてきました。
撮影は昨年2月、雪が降りしきる新潟で行われた。暴力を受けるシーン、監禁されている小屋から脱出、雪山を素足で逃げるシーン、そして、後半では逆に共演者を激しく攻撃するシーン。アイドルにとっては過酷な撮影の連続だったのではないだろうか。北原:4回、死ぬかと思いました(笑)。本当に辛かったです。でも、出しきらないことで後悔はしたくないし、「やれ」と言われたことは断らないぞと、覚悟して臨みました。だから躊躇は無かったのですが…。最初の方に二階から飛び降りるシーンがあり、映像で見る以上に実際はスリリングな場所でした。ただ、どうしてもまだ甘えがあって、「スタントの方がやってくださるんですよね?」と聞いてはみたところ、結局、自分でやることになりました(笑)。「自分で全部やるんだ」と、そこで覚悟が決まりましたね。それでも雪山のシーンの撮影では生きることを一度諦めました(笑)。撮影では足跡一つ無い雪景色を撮るために、周りに人がいないところに一人。遠くのカメラに向かって歩くのですが、一歩踏み出すごとに腰まで雪に埋まって、体力もどんどん奪われてしまって。最後は歩けなくなりました。本来はカットがかかるまで絶対に演技は止めてはいけないのですが、もう極限状態で…。撮影スタッフの方から聞いた話だと、白石監督は私が諦めるその瞬間を撮りたかったようで、おそらく本番中はカットをかけずにニヤニヤしながら見ていたのではなかと思っています(笑)。
でも、過酷な環境に投げ出されると、不安はありながらも、とにかくやらざるを得ない。もちろん自分としては最初から100%全力を出しているつもりだったのですが、そういう状況そのものや共演者・スタッフの皆さんに助けていただいて、ようやく撮影を終えられたという感じです。とくに白石監督には身を任せていればどうにかなる、安心して、信じて進もう、という気持ちでした。経験の少ない私がやりやすいよう、ほぼ順撮りにしてくださいましたし、新潟のロケ地でほとんどの撮影が完結したので、集中力も途切れないまま臨む事ができました。スタッフさんたちが気を利かせて用意してくれた夜食を毎晩食べていても太らず、どんどん痩せていくほどです(笑)。最初の方は、素朴な田舎の女の子のように顔が真ん丸だったのですが、それがどんどんシュッと洗練された感じになっていきました(笑)。共演者の方にも「最初と顔付きが違うね」と言われました。赤理の変化と私の成長がうまくリンクしているように思います。でも、私だけじゃなくて、全員が一回は死にかけていますからね(笑)。"白石監督対我々"みたいな雰囲気がありました。待ち時間に瀧さんとリリーさんと「監督のニックネームを考えよう」という話になり、見た目が小動物系で可愛いらしいので、出てきたのが"サディスティック・ハムスター"か"鬼畜ドングリ"。ピッタリでしょう(笑)?』
※『凶悪』ファンのアイドルを、ご褒美で同監督、同キャストの作品に
出演させたーげたヨーーー、という雰囲気が漂う映画だった。瀧&リリーは
冒頭こそよかったが、その後は主役を引き立てる善人に成り下がってし
まってて魅力半減。リリーさんの変態っぷりもやや物足りなく感じたワー。
→ 『白石監督は、「凶悪」(2013)、「日本で一番悪い奴ら」(16)、「彼女がその名を知らない鳥たち」(17)など人間の狂気をあぶり出す話題作を世に送り出し、5月には役所広司と松坂桃李が共演する「孤狼の血」の公開を控える、今もっとも注目される映画監督のひとりだ。その人気の理由を、「サニー32」プロデューサーの高橋信一氏が明かした。「サニー32」をはじめ、前出の「日本で一番悪い奴ら」、そして「日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の1作「牝猫たち」(17)で白石監督とタッグを組んできた高橋氏は、白石監督が映画関係者やファンに支持される理由を「社会性や作品性が強い題材であっても、映画として様々な“エンターテインメント”を提案してくれるということだと思います」と語る。「ジャンルもテーマがまったく違いながら、観客に“エンターテインメントを届けるために、手を替え品を替え努力する姿にプロデューサーとしては頭が下がります」
撮影現場での様子を「スタッフや俳優部に背中をあずけるのがとても上手い」「監督ひとりでは出てこないかもしれないアイデアや発想を周りから巧みに引き出していきます。撮影中でも、俳優部やスタッフからの意見を良く取り入れている」と話し、周囲との信頼関係を強固に築いていく人柄をうかがわせる。そんな“白石組”に参加した俳優たちからは、再出演を希望する声が後を絶たないという。「すべての撮影現場で共通して、白石監督と俳優部はある種の共犯関係がある気がしています。面白い物語、面白いキャラクターを作り上げる上での監督と俳優部の共犯関係。そして、その思いに共感した俳優部から出てくるさらなるアイデアを監督がしっかりと受け止めてくれるのも俳優部から愛される要因だと思います。その上で、監督から次回作の話を聞くと、さらにセンセーショナルな題材や登場人物が用意されていて、『出ませんか?』と問われれば、表現者の欲求として再出演を希望するのは自然なことなのかもしれません」。製作側と観客、両者の心をつかむ白石監督の今後に期待は高まる一方だ。』
→ 『「サニー」って連合赤軍と明らかに重なってるじゃないですか・・・というか、「群青いろ」常連の並木愛枝さんが永田洋子役を演った若松監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2008年)のパロディみたいになっていく。「総括キタコレ」っていうのがね(笑)。──いやあ、あれには痺れましたねえ!!!あははは! それ、狙っていますからね。あのシーンをやるだけのために作ったようなものです。というか、あれを思いついたときに、「ああ、これは連合赤軍なんだ」と気付いて、「総括」に替わる言葉がなにかないかなって思って、僕が「キタコレ」にしようって。──お見事ですね! まあ、言葉としてはおかしいんだけど(笑)、よーく分かる。「キタコレしろよ」って、ほぼ文脈が合ってないですからね(笑)。』
※個人的に一番違和感を持ったシーンが監督の一番描きたかったところだった!
キタコレ連発は、実際のSNSに似て非なるもの、現実味がなかった。『サマ
ーウォーズ』の仮想現実の世界の方に近いものを感じたかなぁー?
『四十九年 一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒』 |
出展:辞世の句 |
発言者:上杉謙信(戦国武将。1530年2月18日~1578年4月19日) |
→ 『解説:謙信は、酒を味噌や梅干しだけを肴にひとり手酌で飲んでいた。49歳で亡くなったが、死因は脳溢血。酒とストレスと塩分が原因だったのかもしれない。』
→ 『■内容紹介:謙信を語るとき、好敵手・信玄を無視することはできない。精捍孤高の武将謙信と千軍万馬の手だれの武将信玄。川中島の決戦で戦国最強の甲軍と龍攘虎搏の激闘を演じ得る越軍も、いささかもこれに劣るものではない。その統率者・謙信と彼の行動半径は――?英雄の心事は英雄のみが知る。作者が得意とする小説体の武将列伝の1つであり、その清冽な響きは、千曲・犀川の川音にも似ている。/■登録情報:/文庫 336ページ /出版社 講談社 /言語 日本語 /ISBN-10: 4061965433 ISBN-13: 978-4061965430 /発売日 1989/10/2 /梱包サイズ 15 x 10.6 x 1.6 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.0 /■カスタマーレビュー:lucky-lucy 5つ星のうち5.0 「ロマンチックな謙信とリアリストの信玄」2010年6月15日・・・他のレビューにもある通り、主に第4次川中島について書いた小説。「我忝くも関東管領となり」(こんな科白はなかったかも…)嫋嫋として語りながら激し、思わず泣いてしまう謙信(趣味はお琴と詩吟)と、「勝つ為なら何でもする」信玄。此処に出て来る謙信は、あまり大酒家ではありません。弟の信繁が「兄上にお暇乞いを」と云って前線を抜けて来たのに、「何をやってる、早く持ち場に戻れ」と追い返す信玄。その直後、信繁が謙信勢の本陣乱入時に兄を庇って討ち死にしたところでは、思わず涙してしまいました。そんな超脇役の死にさえ思わず落涙させる力がある、名著です。』
※この謙信はずいぶん男前ですなーー。
☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
※「修羅場」で検索すると、色恋沙汰ばかり出てくんなぁ~~!