『ダンガル きっと、つよくなる』インドのトム・ハンクス誕生!

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eiga.com 作品情報 『ダンガル きっと、つよくなる』

■解説:実話をもとに2人の娘をレスリングの世界で成功させるべく奮闘する父親を描き、本国インドのほか世界各国で大ヒットを記録した人間ドラマ。レスリングを愛する男。生活のため選手の道を諦めた彼は、いつか自分の息子を金メダリストにすることを夢見ながら道場で若手の指導に励む日々を送っていた。しかし生まれたのは4人連続で女の子。意気消沈した男は道場からも遠ざかってしまうが、ある日ケンカで男の子を打ち負かした長女と次女の格闘センスに希望を見出し、コーチとして2人を鍛えはじめる。町中の笑いものになっても意に介さず突き進もうとする父と、そんな父にささやかな抵抗を続ける娘たちだったが……。主演は「きっと、うまくいく」のアーミル・カーン

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■スタッフ:/監督 ニテーシュ・ティワーリー /脚本 ニテーシュ・ティワーリー /撮影 サタジット・パンデ /音楽 プリータム・チャクラボルティー

■キャスト:アーミル・カーン(マハヴィル) サークシー・タンワル(ダーヤ) ファーティマー・サナー(ギーター青年期ー) サニヤー・マルホートラ(バビーター青年期ー) ザイラー・ワシーム(ギータ-幼少期ー) スハーニー・バトナーガル(バビーター幼少期ー) アパルシャクティ・クラーナー(オムカル)

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■作品データ:/原題 Dangal /製作年 2016年 /製作国 インド /配給 ディズニー、ギャガ /上映時間 140分 /映倫区分 G

オフィシャルサイト

※映画評論家・縛りやトーマス氏ご推薦のインド映画を観に行く!

作品によって体型を自在に変えるカメレオン役者、アーミル・カーン

今回は、元レスリング選手の、ちょっとお腹の出た頑固親父を好演!!

これまでのアクティヴな演技とは真逆の、落ち着いた立ち居振る舞いで

渋味を発揮していた!トム・ハンクスかと思う瞬間、数度ありーー。イン

ドのトム・ハンクス、誕生の瞬間だっ!勝手に言ってるだけだけどー。


●映画『ダンガル きっと、つよくなる』本予告



映画ソムリエなりきりブログ

『「きっとうまくいく」で初めて観たときから、彼の身長をでかい、高いと思ったことがないので調べてみると・・・168cmだと言われているようです!ただ、身長に関しては諸説あり、170cm、165cm、177cmなどと言われていてはっきりとしたことは分かっていませんでしたが、グーグルでアーミル・カーンと入れると、右側に出てくる情報によると、身長は163cmになっています!次は筋肉について見ていきましょう!「体作りはいつもしていることだから」と、さらりと語るアーミル・カーン、すでに書いたとおり、彼は「きっとうまくいく」で44歳で20歳の大学生を見事に演じ(個人的に、後に彼の実年齢を知るまで、それくらいの若い人なんだと思っていたくらいです!)た後、映画「チェイス」に出演するため肉体改造をして筋肉を付け、体脂肪9%にしたのですが、そのときの画像がありますので、変化をご覧ください。


●Fat To Fit | Aamir Khan Body Transformation



最初はただのおでぶですが、見事に体作りを行い、徐々にですが確実に筋肉をしっかりと付けて絞りこんでかっこいい体にしていく様子は、精神が強くないと出来ないことなので、尊敬に値します!/ボディービルディングは精神が強くないと出来ないと語っているのですが、個人的にも筋トレをしているので(へぼいですが)、おっしゃっていることがよく分かります。こちら↓のインタビューで、どうやってトレーニングをしたのかをお話していますので、お役立て頂ければと思います!』


●『チェイス!』アーミル・カーン インタビュー



☆さらに肉体改造の話題は続く・・・。

MSNニュース アーミル・カーン究極の肉体改造!


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レスリング選手以上にお腹が割れている~~!このあと、逆ライザップ状態で

お腹の出た元レスリング選手の体に仕上げていくかと思うと・・・頭が下がる。


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※マジで、この腹ボテ親父と、筋肉ムキムキ兄ちゃんが同一人物には

見えない。肉体マジック、、、いや、究極の体型コントローラーだ!


川崎のぼる先生コメント

『最近はハイテクの映画画面を観慣れていたせいか、この「ダンガル」はとっても新鮮に映りました。昔、洋画邦画、問わず正当娯楽映画を沢山観ていましたが何故か、その当時の良き時代の映画を彷彿させられるような懐かしさを感じ画面に引き込まれ、嬉しさと最後に感動を覚えました。

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はるか以前になりますが、私が週刊誌に「野球物」と「レスリング物」の連載を同時期に描いていた事がありまして、まるで自分が二つの作品を合体させたような気分で作画構成しているような感覚に陥り、次のシーンは !次はどう展開して行くか?身を乗り出して最後まで飽きることなく観終えました。特別で大層なテーマではなく「夢をあきらめるな!愛と希望を持て!」と何時の時代になってもこのテーマは普遍的で、人の心を掴み取れるものだと云うのを改めて感じさせてもらえました。/いまの漫画を読む世代の人達にとっては、おもしろい漫画に出会い、たまらず次のページ次のページと思わずページをめくり追って行くようなたまらない魅力とおもしろさが、この「ダンガル」にはあります。



広く。先生(イラストレーター):「お父さんの人間力がすごい。『娘に金メダルを獲らせる』というブレなすぎる信念で世間体とか田舎の常識を片っ端から吹っ飛ばしていくお父さんパワーが痛快。お父さんは、日本より根強い『女の子はこう生きるべき』という固定観念に縛られてムカつく男子をボコボコにした娘たちのファイティングスピリットを見逃したりはしなかった。

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/お父さんの娘たちへの厳しさは理不尽にも思えるし、自分の夢を娘に押し付けるヒドイ父親にも見える。でも、お父さんは大切なところは娘の判断に委ねて『ほんとにそれでいいのか』と問いかける。娘が人生であちこち現れる『固定観念ルート』に引っ張られそうになるたびに、お父さんは問いかける。『ほんとにそれがお前の生まれ持った資質をいちばん活かせる道なのか?』と。/信念を貫きすぎるあまり前のめりに暴走しがち。でも、真正面から(文字通りの意味でも)ぶつかり合ってくれて、信じてくれて、しんどいときに頼れるお父さん、かっこいい。熱血父娘に振り回されつつサポートするへにょへにょなイトコの男子もいい味出してます。/『バーフバリ』みたいな超ド級スペクタクルアクションこそ出てこないけれど実在の人物の実話を元にしている超・人間力お父さんと娘の物語は見ると元気になります。めちゃくちゃ耳に残るテーマソングもお聞きのがしなく!ダンガルダンガル!!」』

※シネリーブル神戸の壁面に、この「巨人の星」風イラストを見つけた

ときはブッ飛んだw 星一徹アーミルに、してやられた。これは凄まじい。


●「ダンガル きっと、つよくなる」赤ペン瀧川先生の映画添削



エキサイトニュース 公開記念イベントに吉田沙保里らレスリング選手が登場

『2月9日にホテルメトロポリタン池袋にて映画「ダンガル きっと、つよくなる」の公開記念イベントが行われ、全日本レスリング協会栄和人監督、吉田沙保里選手、土性沙羅選手、川井梨紗子選手が登壇した。本作はインドに実在したレスリングを愛する星一徹ばりに頑固すぎる熱血パパと、その娘たちの壮大な逆転サクセスストーリー。栄監督は「親子でありながらスパルタ教育で指導していく中で、親として指導者として感じるものが多い作品でした」と述べ、続けて吉田選手は「自分の幼いころからのレスリング人生と重なる部分が多く、感動して泣けました。厳しい指導のもと世界を目指すというのが共感できました」と感想を述べた。

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映画「ダンガル きっと、つよくなる」は実話を元にした作品。作中に登場する長女・ギータと次女・バビータの両選手と実際に闘った経験のある吉田選手は、2012年にカナダで行われた世界選手権で試合をした長女・ギータの印象について「そのときは勝ちました! 自分のレスリングのスタイルにはまっているのか、やりやすい相手だという印象ですね」と話し、川井選手においてはバビータと戦い負けてしまった経験があるということで「1ピリオドは勝ったのですが、2.3ピリオドで逆点負けてしまいました。粘り強い相手だった印象があります」とそれぞれの姉妹への印象について話した。

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アーミル・カーン演じるお父さんの指導法について監督は「父親の技術だけじゃなく心の指導があり、それを含め娘達が信頼をしている」と作中で描かれた父と娘の関係について感慨深げに語った。観た人が涙にむせぶ作品と評判の本作を観て、登壇した全員も例に漏れず感涙。吉田は「成長した長女がナショナルチームに入ったあと、コーチと父親の教えの間で悩み、試合でも上手くいかなくなったときに父親に電話するシーンなど父とのやり取りに自分も大学に入ったとき同じ迷いがあったことを思い出し、共感しました」と自分との共通点に涙したことも明かした。/また、本作では勝てなくなったときの苦しみもじっくりと描かれている点について、監督から「優勝者だけが脚光を浴びるのではなく、それまでに努力したことで自分がどう変わっていくのかという心の強さも劇中で描いているので、ぜひ皆さんに観てほしいですね」とアピールしていた。』

※折しも、日本の女子レスリング界でも、パワハラ報道などが連日

ワイドショーを賑わしている現況である。なんてタイムリーな。。。


●だいぶカットされてた?娘の親友の結婚式シーン



日本レスリング協会公式サイト 全日本チームの試写会で感動の渦…映画「ダンガル きっと、つよくなる」がレスリング界にもたらすもの

『2月7~13日に東京・味の素トレーニングセンターで3スタイル合同合宿をした全日本チームは、4月の公開を前に参加選手全員で試写を鑑賞した。見終わったあと、栄和人強化本部長は「自分達のやっているスポーツが、こうした形で世に出ることは喜ばしいこと。レスリングには感動を引き起こす力がある。世界中で大ヒットしたことに誇りを持ってほしい。だれもが映画の主人公のような存在になれる。努力を重ね、人に感動を与えられる選手になってほしい」と選手に伝えた。/スクリーンの中での“作り話”ではある。だが、実話をもとにしているがゆえに、そのリアルさは人の胸に熱く押し寄せる。映画は2時間20分の長編、しかも字幕。連日の猛練習で選手の体は疲れており、試写会の前は「寝てしまうかもしれない」と話していた選手もいた。事実、栄本部長は「疲れている選手は、上映前に5分でも10分でも机に伏して寝ろ」との“指令”を出した。

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始まると、だれもがスクリーンに引きつけられた。自分達のやっているスポーツの物語だけに興味が沸くことと、演ずる俳優と女優のレスリングのアクションが本物のレスリングに近いからだろう。/水車落としのような大技が多く出るのは、現実とはやや違うものの、タックルへの入り方や切り方などは、「本物のレスリングをやらせても、ある程度勝てるのでは?」と思わせるほど。主演のアーミル・カーン氏は、前半は筋肉隆々の男、後半はふっくらとした中年太りの父を演じている。/いずれもトリックではない。ギータとバビータの子供時代と成長してからを演じた4人は、健康チェックを含む厳正な適正オーディションで選ばれ、さらに約8ヶ月間、レスリングの練習に取り組んだ。カーン氏は映画のため、いったん増量して中年太りの体型となり、そのあと約1年かけて肉体をビルドアップ。“若き日”の撮影をしたのだという。/世界のトップとなる人間や作品は、「こんなところでいいだろう」といった妥協の産物からは生まれない。頂点をとことん追求する強烈な “プロ魂”を持つがゆえに、世界の最高峰に立てる。それは、スポーツの世界を含め、どんな分野でも同じだ。「父と娘の愛情に感動した」-。鑑賞した選手に書いてもらった感想文には、こうした意味の感想が多かった(別記事参照)。そうした感動とともに、この作品はレスリング界に2つの課題を投げかける映画と言える。ひとつは、父の指導と所属チームの監督の指導が違うケース。現在でも、父あるいは母がレスリング選手で、少年時代は親の指導でレスリングをやっていた選手は多い。今後も増えていくだろう。だが、いつかは親元を離れ、高校や大学、全日本チームの監督に指導を預けることになる。オリンピックの舞台のセコンドに父親がいた吉田沙保里選手のようなケースは例外だ。/両者の指導理論が違っていた時にどうするか。選手の多くはいずれ親となり、子供にレスリングをやらせるケースが多いはず。逆に言うなら、高校や大学の指導者は親子で成長してきた選手を預かるケースが多くなってくる。もし、映画のような状況になった時、「自分ならどうするだろうか?」-。今後増えていくケースだけに、考えさせてくれる映画だ。

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  もうひとつは、この映画が女性の社会進出、すなわち女性のスポーツ進出を描いていること。国際オリンピック委員会IOC)の理念にしたがい、女子の普及が急務となっている世界のレスリング界に一石を投じる作品と言えよう。/この映画がインドで大ヒットしたのは、インドではいまだに「女性は家事、出産、育児」という概念がはびこっているからでもあるという。10代半ばで親の決めた顔も見たことのない男と強制的に結婚させられ、子供を産んで家庭を守るのが女性の一生であり、オリンピックを目指すことなど許されない風潮が根強く残っている。インドのみならず、そうした国はまだ多い。格闘技、まして男性コーチと体が密着するレスリングは偏見を生みやすく、女性とはリンクしない。こうした社会の存在が女子レスリングの普及を阻んでいる一因でもある。/映画の中で、スパルタの父親を嫌う姉妹を、既婚者が「あなたの父親は娘の人生を本気で考えているわ」と諭すシーンがある。終盤には、父親が娘に男社会に風穴を開けるような感動的な試合をするようアドバイスしている。この映画のヒットは、女子レスリングの普及に大きなパワーとなることだろう。

 女子の普及は世界のレスリング界に課せられた重要課題。そうでなければオリンピック競技から外されてしまう。女子レスリング不毛の国でも上映してほしいと思えるようなストーリー。そのためにも、日本でのヒットが望まれる。』


●「ダンガル!ダンガル!」の曲よりも印象に残った挿入歌





★とにかく最悪な“壊滅的無能コーチ”が登場して観客をやきもきさせる。

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◎ハリウッドでリメイクするなら主役はやはりトム・ハンクスにやってもらいたい。

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で、無能コーチには、憎たらしい悪役畑のベテランを・・・そう、ケビン・ベーコンあたりに無精髭生やしてもらって、これでもか!っちゅうくらい嫌味な奴を演じきってもらいたい!!/日本だと誰だろうな~。まず第一に思い浮かぶのは、アニマル浜口浜口京子ちゃん父子?リアルレスリング家族でドキュメント風映画にするも良し♪あるいは、Qちゃんを育てた小出監督か…(小出さんは見た目だけでいえば、無能コーチ側かもな~w)

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''' おお、無能コーチといえば、もう一人、適役がおった!オリックスのフクラーさんやっ!もう、ファン全員を敵に回す迷采配は、映画のシーンそのもの。何がなんでも無死一塁はバント。それでいて、チャンスになると、精神的に弱い代打で悉く無得点を量産するという・・・。才能のある選手も、コーチングによって、伸びもするし潰れもする、ってリアルにわからせてくれるハマリ役だよ~。きっと。


★おまけ 次はこの子の時代かも・・・。

ツイッター Baby Pics

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☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)


☆さ~~て、本日4月17日(火)の、「元気が出る言葉」は~?


『命は「人を一叩き」と書く。これは殴ることではない。一叩き一叩き 絶えず連続して 動いているものは何だ?「心臓だ」!心臓の一叩き一叩きが、「命」だ。』
出展:「あっ!命の授業」廣済堂出版
発言者:ゴルゴ松本 (お笑い芸人 1967年4月17日~)

『解説:「命」というギャグで人気を博したお笑い芸人だが、意外や少年院に慰問に行って講演活動をしており、その内容をまとめた「あっ!命の授業」がベストセラーになった。この本に書かれている文字の説明はこれまでの芸風とは一味も二味も違う。「命」という言葉が、ドンと胸を叩いてくる。』


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※渾身の、「命」!


◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・


Amazon.co.jp あっ! 命の授業 単行本 – 2015/4/23 ゴルゴ松本 (著)

『■内容紹介:3年ほど前からボランティアで少年院を回り、少年たちに独自の漢字を使った授業をしていた著者。それが先頃テレビ、新聞、ヤフートップニュース等々に取り上げられ、youtubeでは、授業の模様が話題沸騰(200万アクセス突破)となっています。誰もが受けたがっていた『命の授業』が待望の書籍化! これを読めば、日本語のすごさ、日本のすごさを実感することができるでしょう。/一時間目 「始まりは愛」の授業 /二時間目 「日本がスゴイ」の授業 /三時間目 「心配ない、大丈夫だ! 」の授業 /四時間目 「夢は叶う」の授業 /五時間目 「命」の授業 /課外授業 「神様の言うとおり」の授業 /終わりに――送り仮名をつけるのはあなたです 。

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/■登録情報:/単行本 223ページ /出版社 廣済堂出版 /言語 日本語 /ISBN-10: 433151935X ISBN-13: 978-4331519356 /発売日 2015/4/23 /梱包サイズ 18.8 x 13 x 2.4 cm/おすすめ度 5つ星のうち 4.1 /■カスタマーレビュー:Amazon カスタマー 5つ星のうち5.0 「想像以上」2017年7月31日・・・テレビで見てほしくなり購入。時期がずいぶんズレていたのでお店で見つけられなかった。内容もよく、大げさだけど説得力のある1冊だと思います。』


●『ゴル語録 命を磨くための50の言葉』



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※予備校の国語教師かいな!


ブログ 気が付いたら日本人でした ~命がけより心がけ~ とんねるず‼️

『塾生諸君‼️とんねるずの 「みなさんのおかげでした! 」が終わってしまったよ〜〜

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最終回でした。寂しいな。涙が止まらね〜〜‼️TVジョッキーの時代のお二人を見てからのファンですよ〜。とんねるずになって、芸能界の頂点に立った2人を見て、芸能界を目指しましたよ〜〜俺は。最高にすげースーパースターな二人だなぁ。とんねるず‼️ お疲れ様でした。ありがとう😊御座いました😊とんねるず‼️命‼️』


☆本日の、『日めくり漱石』は・・・

サライ 「夏目漱石」の記事一覧


“自己の個性を完成させるために、なるべく多くの美しい女性に接触しなければならない(『三四郎』より)”


【1915年4月17日の漱石】京都で病に倒れ夜行列車でどうにか自宅まで帰り着く


今から101年前の今日、すなわち大正4年(1915)4月17日、午前10時10分、4か月前に開業したばかりの東京駅のホームに1台の列車がすべり込んだ。前日の夜8時58分に京都駅を出発した急行の寝台列車だった。その一等寝台に、48歳の漱石と妻・鏡子の姿があった。漱石は旅行で出かけた京都で倒れ、鏡子夫人に看病がてら迎えにきてもらい、ようやく帰り着いた東京。こんなはずではない気楽な旅立ちから、ほぼひと月が経過していた。


自宅に戻ると、留守中、漱石のもとに届いた手紙や雑誌が、書斎の机の上に山のように積まれていた。それらに目を通して、返書をしたためるなど、必要な処置を講じていかなければならない。一方で、律儀な漱石としては、今回、京都で世話になった人々へも、間を置かずお礼の手紙をしたためたいとも思っている。京都駅へ見送りにきてくれた友人で画家の津田青楓(つだ・せいふう)と、その兄・西川一草亭の兄弟、茶屋「大友」の名物女将の磯田多佳、気さくでお座持ち芸者の金之助(金ちゃん)、貴婦人のように品がよくて無口な美人芸妓のお君さん、といった面々の顔が脳裏に浮かぶ。しかし、この日の漱石は、自宅に帰りついただけでほっとして力が抜け、ただ茫然として1日を暮らすしかなかった。翌日、漱石はどうやら、20通近い手紙を書いたらしい。そのうちの1通、芸妓のお君さん(野村きみ)に送った書簡を紹介しておく。


《啓 京都では一方ならぬ御厄介にになりました。出立の際は夜中わざわざ停車場まで来ていただいてすみません。久しく京の言葉をきいていたものですから、東京へ帰って東京の言葉をきくと妙な心持がする位です。道中は無事につきました。(略)机の上は山のように手紙や何かがのっていて手のつけようがありません。今日からぽつぽつ返事を書き始めます。それで長い手紙はかけません。書画帖は、そのうちいたずらをかいて送ります。東京へ帰ると急に心持がいそがしくなって画だの字をかいていられない気分になります。京都は穏やかです。東山が眼に浮かびます。同時に御君さんの三味線と金ちゃんの常磐津も思い出します。さようなら》


受け取る人の面影を映したような、素直で美しく品位の整った手紙である。この日から数十年の時が経過し、漱石はとおの昔に鬼籍入りしている昭和21年(1946)5月、磯田多佳の一周忌を記念して京都の源光院で追善の演芸会が催された。会に招かれた谷崎潤一郎は、舞台と向かい合う廊下の壁に、多佳の遺影とともに1本の軸が飾られているのを目にした。それは、生前の漱石が、次のような自作の句を自らの筆でしたためた軸であった。


《春の川を隔てゝ男女哉》句の脇には、「木屋町に宿をとりて川向のお多佳さんに」という添え書きが付されていた。谷崎潤一郎は深い感慨をもって、この軸を眺めたという。多佳にとっても、漱石との思わぬ交流は感慨深く、終生心に刻んでいた。だからこそ、漱石の句を軸に仕立てて大切に持っていた。もしかすると、この句は、漱石が帰京後に御礼として送ったものだったろうか。あるいは、京都滞在中にすでに渡していたものか。いずれにしろ、この句を書きつけた石碑を、今は、京都の鴨川沿い、御池橋の西の袂(たもと)に見ることができる。


細かすぎて伝わらない関連動画など

(「夜行列車」「病」で動画検索してみました!!)


●APOTHEKE - 夜行列車



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●時効成立寝台特急殺人事件 週刊ストーリーランド



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※列車と同じで、長い…長いよっ!!


ジョニーAのつぶやき:でもストーリーランドは秀逸な短編を紹介してくれるよねぇ~~♪