『密偵』韓国映画 ソン・ガンホ主演!

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eiga.com 作品情報 『密偵』

■解説:韓国を代表する実力派俳優ソン・ガンホと、「サスペクト 哀しき容疑者」のコン・ユ主演し、「悪魔を見た」のキム・ジウン監督がメガホンをとったサスペンスアクション。日本が統治する1920年代の朝鮮半島武装独立運動団体「義烈団」監視の特命を受けた元朝鮮人の日本警察イ・ジョンチュルは、義烈団のリーダーであるキム・ウジンに接近する。誰が密偵かもわからないほど、さまざまな情報が錯綜する中、義烈団は日本統治下の主要施設を破壊する目的で京城に爆弾を持ち込む計画を秘密裏に進めていた。義烈団と日本警察のかく乱作戦が展開し、義烈団を追う日本警察は上海へと向かう。そして、計画通りに爆弾を積んだ列車が京城を目指して走り出していた。日本警察イ・ジョンチュル役をソン・ガンホが、義烈団のリーダー役をコン・ユが演じるほか、日本から鶴見辰吾が参加し、イ・ビョンホンも出演している。

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■スタッフ:/監督 キム・ジウン /製作 チェ・ジェウォン /脚本 イ・ジミン パク・ジョンデ /撮影 キム・ジヨン /美術 チョ・ファソン /衣装 チョ・サンギョン /編集 ヤン・ジンモ /音楽 モグ

■キャスト:ソン・ガンホ(イ・ジョンチュル) コン・ユ(キム・ウジン) ハン・ジミン(ヨン・ゲスン) 鶴見辰吾(ヒガシ) オム・テグ(ハシモト) シン・ソンロク(チョ・フェリョン) ソ・ヨンジュ(チュ・ドンソン) チェ・ユファ(キム・サヒ) フォスター・バーデン(ルドゥビク) パク・ヒスン(キム・ジャンオク) イ・ビョンホン(チョン・チェサン)

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■作品データ:/原題 The Age of Shadows /製作年 2016年 /製作国 韓国 /配給 彩プロ /上映時間 140分 /映倫区分 PG12

オフィシャルサイト

※今月は、新作『タクシー運転手』で、トボけた味わいのガンホも

堪能していたのだったが、こういうシリアスな役も巧いものだな~

と、今回はひたすら感心しきりだったよ~~~ぅ。


●映画『密偵』予告編


※緊迫したシーンで流れる重厚なBGMも時代を感じさせて、むっちゃ

高級感あふれる雰囲気をまとった作品でもあった。


eiga.com 映画ニュース ソン・ガンホ&コン・ユが腹を探り合う場面写真も披露

『第89回アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表作品に選出されたソン・ガンホ主演作「密偵」が、11月11日から公開されることが決定。あわせて、危険な諜報戦を繰り広げる主要登場人物たちをとらえた場面写真もお披露目された。/韓国では公開後、3週連続でランキング1位に輝き、観客動員750万人を突破する大ヒットを記録した本作は、1920年代の日本統治下の朝鮮半島を舞台にしたサスペンスアクション。抗日武装独立運動団体「義烈団(ウィヨルダン)」と日本警察の駆け引きと腹の探り合いを描いており、「悪魔を見た」などを手がけ、「グッド・バッド・ウィアード」でソンとタッグを組んでいるキム・ジウン監督がメガホンをとっている。第53回百想芸術大賞では監督賞&主演男優賞の2冠、浅野忠信が主演男優賞を獲得した第11回アジア・フィルム・アワードでは作曲賞を獲得している。

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ソンは日本警察に所属する朝鮮人イ・ジョンチュルに扮しており、劇中では日本語のセリフにも挑戦している。窓越しに意味深な表情を浮かべて視線を送る姿や、相手の企みを暴こうとするような眼差しを注ぐ様子から、イ・ジョンチュルという男が用意周到で抜け目のない人物であることがうかがえる。/そのほか、イ・ジョンチュルが特命を受けて接近する「義烈団」のリーダー、キム・ウジンに扮したコン・ユや、同団体の団長役を演じたイ・ビョンホンの姿も活写。韓国ドラマ「屋根部屋のプリンス」や「チャンス商会 初恋を探して」への出演で知られるハン・ジミンが「義烈団」の女性メンバーを艶やかに演じ、日本から撮影に参加した鶴見辰吾が日本警察組織のナンバー2である総督府警務局部長役として鬼気迫る演技を披露している光景も確認できる。』


CINRA.NET 朝鮮義烈団と日本警察の諜報戦描く『密偵』が11月公開 主演はソン・ガンホ

『日本が朝鮮半島などを統治した1920年代を舞台に、朝鮮の独立運動団体と日本警察との戦いを描く同作。日本警察に所属するイ・ジョンチュルが、急進的な武装独立運動団体「義烈団」のリーダーのリーダーであるキム・ウジンへの接近を命じられるが、双方に出所不明の情報が行き交うなかで、義烈団による爆弾の輸送作戦が開始されるというあらすじだ。

朝鮮人の日本警察官イ・ジョンチュル役をソン・ガンホ、義烈団リーダーのキム・ウジン役をコン・ユが演じるほか、義烈団のメンバー役にハン・ジミン、団長役にイ・ビョンホン、日本警察のナンバーツーである総督府警察局部長役に鶴見辰吾がキャスティングされている。監督を務めたのは『甘い人生』『悪魔を見た』『ラストスタンド』などのキム・ジウン。なお同作は『第89回アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表に選出された。』


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※無精髭の二人は、いつもとまた違ったキャラに見えた。

特にガンホはこの顔でつたない日本語を喋るので、「若き日の

豊原功補」?と一瞬勘違いしてしまった(スイマセン。ウソデス)。


ソウル聯合ニュース 韓国映画「密偵」 45カ国・地域で上映へ

『「時代を演じる顔」と呼ぶべき俳優は、この世に何人存在するだろうか。私は、今のところソン・ガンホという役者以外を想像することができない。たとえば『殺人の追憶』では、軍事政権下の重苦しさといった荒涼とした時代を、あるいは『観相師 ―かんそうし―』では、朝廷の権力争いの無慈悲さを、その面貌だけで存分に感じさせてくれた。ここに『王の運命(さだめ) ―歴史を変えた八日間―』『弁護人』を加えると、ソン・ガンホ映画の一つの特徴が見えてくる。主人公は皆、歴史の悲劇をなんとか回避しようと闘う人物であることだ。映画の中であっても事実は変わらないわけだが、その闘いが決して実を結ばないことを分かっていてもなお、ソン・ガンホの「歴史の立会人」を忘れることができない。

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なぜこの時代に、なぜこの国に生まれたのか。血とともに朝鮮半島に染み込んだ屈辱と抵抗の歴史に思いを馳せれば、苦悩や煩悶と名付けてしまうにはあまりに深い問いかけである。『観相師 ―かんそうし―』でソン・ガンホ演じる観相家ネギョンが、息子を失い、自らもぼろ切れのようになった後で、「現し世(うつしよ)に何が見えるのか」と問われるが、未来を占うことができたはずの彼が何も答えられない。『密偵』ラストのジョンチュルの顔は、それと似ている。しかし虚無的なラストがなおも観客の胸を打つのは、悲劇を変えようともがいた多くの誰かを、ソン・ガンホの顔にははっきりと見出せるからなのだ。『密偵』を見終わった後に心に残るのは、やはりソン・ガンホの顔だった。』


●サントラ CUT (2分40秒)



2ちゃんねる スレッドより。11/5(日) 10:03配信 スポーツ報知

『近年、“怪優”ぶりが光る俳優・鶴見辰吾(52)。「日本代表の覚悟で臨んだ」というソン・ガンホ(50)主演の韓国映画密偵」(11日公開、キム・ジウン監督)でも強烈な存在感を放つ。中学1年で芸能界に入り、俳優生活40年。最近は自転車やマラソンでもおなじみだが、体力の極限に向き合うことも、芸域を広げ、仕事にいい影響を与えている。 映画は、日本統治時代の1920年代の朝鮮半島を舞台に、独立運動団体と日本警察の攻防を描くサスペンス。鶴見は警察のナンバー2である朝鮮総督府警務局部長ヒガシを演じる。朝鮮人でありながら同警察に所属する主人公イ・ジョンチュル(ソン・ガンホ)に団体の情報を得るよう追い詰めるヒガシ。不安定な日韓関係の中、出演に迷いはなかったのだろうか。

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  「監督から『反日映画ではない。違う立場での激突。その中で葛藤するスパイを描きたい』と。アクションエンターテインメントと分かったので、迷いはなかったですね」。韓国映画は11年「マイウェイ 12000キロの真実」に続いて2作目。ジウン監督は、不気味な科学者を好演した「デスノート」のスピンオフ映画「L change the WorLd」、戦国武将・小早川隆景を演じた大河ドラマ軍師官兵衛」を評価し、鶴見を指名してきた。 「選んでくれた喜びと感謝。悪役的な男をカッコ良く描いてくれて。あの役が締まらないと作品がしょぼくなる。責任重大。同世代で立派な俳優が多くいる中、日本代表の覚悟。鶴見で良かった、と言われることを残して帰ろう、という気構えでしたよ」

/ガンホとの共演シーンは、緊迫ムードが漂うが、撮影現場は和やかだった。 「実に丁寧な方。最初に会ったとき、僕を見て立ち上がって握手してくれるような。『難しい役どころをよくやってくださった』とも言ってくれて」。それらの言葉にも力をもらい、役のイメージをより鮮明に膨らませていった。 早いもので芸能生活40周年。事務所のプロフィル欄には、約200の出演作が小さな字でびっしり書かれてある。幼少期から観劇に行けばのめり込んで見ていた。その“資質”を見て叔母が応募したのが中1のデビュー作ドラマ「竹の子すくすく」(テレビ朝日系)。2600人から片平なぎさの弟役に選ばれ、人生が変わった。 「よく覚えてます。みんな訓練された子ばかりで俺の来る場じゃないな、と。でも後から、片平さんと並んで一番弟っぽかったのが僕だったと。他の人はイケメンで恋人に見えたそうです」

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  今回、日本を離れて映画に出て、海外作品への思いがより強くなった。「ことごとく落ちてるんだけど、オーディションは受けてるんです」と飾らず明かす。「誰も僕のことを知らず、言葉も通じない中で、自分の演技がどう映り、どう受け入れられ、人の心の奥をどこまで打てるのか。いまそれがすごく知りたいんですよね」。ロードバイク、マラソンは、趣味の域を超えた本格派。顔つきもどんどんワイルドな印象になってきた。さらに最近は、いかに速く良いスコアでラウンドできるかを競う「スピードゴルフ」にも夢中。「僕は芝居がうまくないし中身のない人間。付加価値をつけるためにちょっと変わったことをしているだけ」と冗談っぽく答えるが、半端でないのめり込み方だ。「街で若い人が僕の顔を見て『ほらほら、あのいつも自転車に乗ってる人だ』と思ってもらえれば十分」とも話した。』


鶴見辰吾さん舞台挨拶 (26分)



◎感想ブログ

シュミシュフ コン・ユがよかった!

『久々に韓国映画を夢中で見れました。俳優陣がすごくよかった!主演のソン・ガンホさんは言うまでもないけど、他の俳優さんたちもよかった。特にコン・ユ!私が見たコン・ユッシーの作品の中でも1番貫禄あるコン・ユかもしれません。コンユッシーはソン・ガンホさんとの初シーン、緊張で足が震えたとか眠れなかったとか。かなりのプレッシャーを抱えてこの役に挑んだようです。そういうコン・ユッシーの繊細なところ、好きです。最善を尽くしたと言い切るだけあって「密偵」のコン・ユさん本当よかった。誠実さがにじみ出るコン・ユさんにぴったりな役でもありました。義烈団のリーダーがコン・ユさんだったのがこの映画の大ヒットの1番の要因ではないかと思っています。そして義烈団唯一の女性ハン・ジミンさん、緊張を途切れさせない、いい存在感。この役で撮影中10日間も絶食して挑んだシーンもあり、すごい女優魂助演女優賞もらってもおかしくなかったのでは。そしてもう一人演技を絶賛したいのがオム・テグさん。彼、作品見るたびオーラが別人ですよね。オム・テグ演じる橋本とイ・ジョンチュルっていう何考えてるかわからない男の対比が面白かった。

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そして、特別出演的なわずかな出演だったにもかかわらず、この映画の登場人物たちの心の動きを全部納得させるだけの説得力と存在感で圧倒したイ・ビョンホンさん。何なんでしょう、この存在感、この説得力。あまりに圧倒的で震えました。ソン・ガンホさんはもう、期待を裏切らない。どっちなんだ?どっち側につく気だ?っていう小物感漂う絶妙の演技とか後半の裁判所のシーンとか、やっぱ唸りましたよね。何なんですかね、ソン・ガンホイ・ビョンホンっていう俳優って。コンユッシーのインタビューで、共演するまでソンガンホは天才だと思っていたけど、違った、誰よりもセリフを熱心に覚える努力家だったと、ソン・ガンホの演技に対する姿勢に後頭部を打たれたように衝撃うけた、みたいなこと話していました。やはり演技の上手い俳優さんは、その信頼に足る努力をしているということなんですね。。。/鶴見辰吾さんの話では、撮影時、ソン・ガンホさんがあたたかく接してくれたとか。ソン・ガンホさんとのすごく良いシーンが全部カットになっていて残念だったと話していましたね。見てみたかったです。ソン・ガンホさんとオム・テグさんの日本語も見所です。さほど違和感なく聞こえました。相当練習したのではないでしょうか。この映画「密偵」、これだけの演技派が揃っちゃったから、見ごたえある映画。そして、エンドロールが終わった後もしばらく歴史に思いを馳せている、そんな映画でした。』

ソン・ガンホの演技力だけで語れてしまうので、余計なシーンがたくさん

カットされていくのでしょうね。確かに、役者が素人演技しかできない作品

では、無駄な会話シーンが延々続いてうんざりすることも多いッスよー。


●サントラ Ost DVORAK Danse Slave (5分19秒)


※第11回アジア・フィルム・アワードの作曲賞に輝いたようです!


レコード・チャイナ 日本統治時代を背景にした映画「密偵」を米アカデミー賞に出品=韓国ネット「候補にも入れないだろう」「日韓の歴史にも注目が?」

『韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せた。「この映画は期待できそう!この作品をきっかけに、韓国俳優がハリウッドで注目されたらいいな」「毎年メディアが騒ぐけど、実際は候補にも入れない」 「アカデミー賞には商業映画よりも自主映画を出品する方がいい」「『鬼郷』(旧日本軍の従軍慰安婦を描いた韓国映画)を出品するべきだったのに…」「日韓の歴史にも注目が集まりそう」「受賞するためには作品の質よりもマーケティングが大事」「いつになく米国は日本に友好的な姿勢を見せている。『密偵』は候補にすら入れないだろう」(翻訳・編集/堂本)』


●初日舞台挨拶 20171111 (12分25秒)


※動画は鶴見慎吾関連のものばかりヒットするなぁーー。


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※この鶴見は、ちょっとハッスルの高田総統みたいだった。。。高田延彦

が演じても面白かったかもなー(イヤ、ソレジャ、ガクゲイカイニナルヤロ!!ッテ・・・w)


エキレビ 「なぜ人はスパイになるのか」映画「密偵」が答えを熱く求める。

『スパイというのは大変厳しく辛い、しんどい仕事である。それなのに、なぜ人はスパイになるのか……。それを懇切丁寧に教えてくれるのが『密偵』である。「朝鮮人でありながら日本警察の手先」という複雑な役どころのジョンチュルを演じるのは、映画によって怖かったり人が良さそうだったり……と全く印象が異なる俳優、ソン・ガンホ。ジョンチュルはとにかく人間が小さく、日本人の上司であるヒガシに対して頭が上がらない小役人なのだが、そんな役をなんともいえない卑屈な雰囲気で見事に演じている。今回はかなり日本語のセリフが多いのだが、字幕なしでも普通に聞き取れるレベルに達しているのは見事。

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強烈なのがジョンチュルと一緒に義烈団を操作する警察官ハシモトである。演じているのがオム・テグなので、帰化して日本人の姓を名乗っているという設定なのかもしれないけど詳細不明。怪しげな日本語でヒステリックに怒鳴りまくり、捜査をしくじれば恐怖の連続ビンタ(「そんなに叩く!?」って言いたくなるくらいビッシビシ叩く)で部下をシバきあげる! 極めて猜疑心が強く、二重スパイであるジョンチュルはハシモトのおかげで一度ならず冷や汗を流すことになるのだが、テロ事件の捜査を担当する警官2人がこういう人物という時点で当時の韓国は複雑な国だったことがわかるのだった。あと『新感染』でも電車で酷い目に遭っていたコン・ユがまたしても鉄道で酷い目に遭うので、そこは素直に「またかよ!」って思いました。(中略)のっぴきならない事情から義烈団に引き込まれ、二重スパイとして協力を強制されるジョンチュル。ただ、根っこのところは基本的に小役人なので、映画のほとんどの場面では嫌々二重スパイをやっている。というか二重スパイなんて胃に悪そうなこと、誰だって進んでやりたくはないと思う。

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ジョンチュルの場合、そこに自らのアイデンティティの問題も関わってくる。朝鮮人でありながら、日本警察の手先として旧友すら逮捕しなくてはならない彼の身の上は複雑だ。同胞のはずの朝鮮人から陰口を叩かれ、怖い日本人上司からはアゴでこき使われる。勤務中に話す言葉は日本語だ。こんな複雑なアイデンティティを持ちながら、今までのんべんだらりと警察官生活を送ってきたのは、ジョンチュルが極めて自分本位な、小役人の中の小役人だったからにすぎない。このキングオブ小役人のジョンチュルが、映画の終盤にあるきっかけで真の意味の"密偵"、すなわちスパイになる。この転換の鮮やかさ、そしてそこに集約される情念の熱さは見事。「人間がスパイになるにはこれくらいの契機が必要なのだ」という表現として、非常に説得力のあるものになっていた。』

※ハシモト役の韓国の俳優さんがひたすら怖かった・・・。日本語も韓国語も

どっちもつたない感じが特に。(言葉が通じない乱暴者ほど手に負えないもの

はないだろう・・・)


●【生出演】鶴見慎吾


※しつこく鶴見総統・・・

 

・もうしばらくはガンホはいいかな~。ガンホ満腹状態。





☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)


☆さ~~て、本日5月10日(木)の、「元気が出る言葉」は~?


『天、我をして十年、願わくば 五年の命を保たしめば、真正の画工となるを得べし。』
出展:臨終の言葉
発言者:葛飾北斎 (浮世絵師 1760年10月31日~1849年5月10日)

『解説:葛飾北斎の凄味は、年とともに作品が優れ、波の絵も40代のころはまだ下手くそで、70歳の「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」や76歳の「富嶽三十六景海上の不二」が代表作だ。さらにすごいのは、70代後半肉筆画に転身し、まったく違った絵を数々残していることだ。「100歳を超えて描く一点は一つの命を得たかのように生きたものとなろう」と言った。』


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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・



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北斎漫画(予告)


・絵師・葛飾北斎と友人の戯作者・滝沢馬琴の二人の交遊を長い年月にわたって追い、北斎の娘・お栄、馬琴の女房・お百、魔性の美女・お直の存在を絡めて描いた作品。15歳から70歳までを演じた田中裕子と、35歳から90歳までを演じる緒形拳が、ともに熱演。


●映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』(海外向け?予告)


※「デート」の父娘でお送りする歴史エンタメ。鳴り物入りだった割に

あんまりヒットしなかったんだなーー、これが・・・。


☆本日の、『日めくり漱石』は・・・

サライ 「夏目漱石」の記事一覧


“天下に何が薬だといって、己を忘れるより薬なことはない(『吾輩は猫である』より)”


【1895年5月10日の漱石道後温泉で極上のサービスを味わう


松山時代の漱石の楽しみに、道後温泉の入浴があった。漱石が赴任する前年(明治27年)には、道後温泉に見事な三層楼の建物が築かれていた。お湯の気持ちのいいのはもちろんのこと、建築も立派。8銭の入浴料を払うと上客の扱いで、松山城を遠望する3階の客室に通され、天目台にのせたお茶と菓子が供される。そのうえ、お湯に入れば頭髪まで石鹸で綺麗に洗ってくれるのだった。


東京から松山に来て1か月が経ち、漱石は何度か味わったその心地よさを東京にいる友人で教育者の狩野亨吉(かのう・こうきち)への手紙の中にも「随分結構に御座候(ござそうろう)」と書いた。それが明治28年(1895)5月10日、つまり今から121 年前の今日のことだった。狩野亨吉は、漱石より2歳年長だが、互いに信頼し、隔意のない付き合いをしていた。/この狩野亨吉に関して、筆者は江戸学の大家、故・西山松之助先生から面白いエピソードを聞いたことがある。狩野亨吉は勉強家で多くの蔵書を有していて、本人の没後、その蔵書は、漱石の場合と同じく、東北大学附属図書館に寄贈された。西山先生は、その中の貴重な一冊を見せてもらう機会があった。見ていくと、その最後のページに、狩野亨吉が自らの筆で、その本を入手した由来を朱で記してあった。それによると、狩野亨吉はこの貴重な本が吉原(遊郭)でも最上級の大店(おおだな)にあることを知って、金を工面して登楼し、主人に頼み込んで本を貸してもらおうとした。すると主人は、「あなたのような帝大の学生さんがわざわざ登楼してこなくても、この本は貸してあげる。使い終わったら返してください」と言ってくれた。大変貴重な本なので、亨吉がその日のうちに筆写して返却に行くと、今度は、「この本は自分が持っているより、あなたのように本当に必要とする人が持っていた方がいいから」楼主はそう言って、その本をプレゼントしてくれたというのである。/のちに、第一高等学校校長、京都帝国大学の初代学長などを歴任しながら、文部省と衝突して教育界の現場から退いた硬骨漢。生涯、独身主義で通した狩野亨吉の息づかいが感じられるような逸話である。同じ吉原に出入りするのでも、半端な不良学生や、落語に登場する遊び人の若旦那などとは、志が違うのである。漱石とウマが合うのも、うなずける。


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さて、道後温泉の素晴らしさを知らせた狩野亨吉宛ての手紙に、漱石はこうもつづった。《当地着以来、教員及び生徒との折合もよろしく、ただ煩瑣(はんさ)なるに少々閉口いたし候のみ。目下、愛松亭と申す城山の山腹に居を卜(ぼく)し、終日昏々俗流と打混じおり候》/煩わしいこともあるけれど、世俗の中にうもれる田舎教師の暮らしも、まあそれほど悪くはない。そんな漱石の気分が、文面の隅に漂っている。当時、愛媛尋常中学校(松山中学)の生徒だった桜井忠温は、後年、温泉で何度も漱石を見かけたと証言している。実際に目撃したのは日曜日だったが、時折は松山人並みに、手拭いをぶらさげての出勤前の朝湯もやったに違いない、とも述べている。漫画家の岡本一平(芸術家・岡本太郎の父で漱石とも交流があった)による『漱石八態』にも、帽子をかぶって手拭いを手に道後温泉に向かう漱石の姿が描かれているが、飄々として、ひととき忘我の境地にでも入っているように感じられ、見ているだけでも楽しい。


名作『坊っちゃん』の中にも、道後温泉は「住田」と名前を変えて登場する。《住田という所は温泉のある町で城下から汽車だと十分ばかり、歩行(ある)いて三十分で行かれる。料理屋も温泉宿も、公園もある上に遊廓がある。(略)温泉は三階の新築で上等は浴衣をかして、流しをつけて八銭で済む。その上に女が天目へ茶を載せて出す》/道後温泉は歴史を今に引き継いで、松山観光の目玉のひとつとなっている。お茶とともに供される「坊っちゃん団子」の味も悪くない。28歳という若き教師の漱石にも、『坊っちゃん』の主人公のように、湯船の中で泳いだりする一幕があったのかもしれない。


細かすぎて伝わらない関連動画など

(「道後温泉」「坊ちゃん」で動画検索してみました!!)


坊っちゃん湯で名高い「道後温泉本館松山市愛媛県)ー5分38秒ー



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※3000年の歴史を誇る道後温泉。。。一度行ってみたいものなりぃ~♬


●「坊ちゃんカラクリ時計」のカラクリショータイム


※カラクリショウタイムなりぃい~~!(なぜかコロ助口調)w


ジョニーAのつぶやき:♪~カ~ラクリ武者や~蜃気楼鏡~発明が見たいなら 頼んであげるよ 吾輩こそが キテレツ様の 助手兼掃除番の チョンマゲロボット~コロ助なっりっ~♪