『蜜のあわれ』老作家役に大杉漣!
■スタッフ:/監督 石井岳龍 /原作 室生犀星 /脚本 港岳彦 /エグゼクティブプロデューサー 香山哲 小西啓介 /プロデューサー 小林千恵 森重晃 /ラインプロデューサー 湊谷恭史 /撮影 笠松則通 /照明 岩下和裕 /録音 古谷正志 /美術デザイン 佐々木尚 /美術 齋藤佐都子 /装飾 須坂文昭 /衣装デザイン 澤田石和寛 /衣装 大森茂雄 /ヘアメイク 永江三千子 /編集 武田峻彦 石井岳龍 /音楽 森俊之 勝本道哲 /音響効果 勝俣まさよし /視覚効果 松本肇 /メインタイトル 赤松陽構造 /助監督 藤江儀全 /制作担当 小沼秀剛
■キャスト:二階堂ふみ(赤子) 大杉漣(老作家) 真木よう子(ゆり子) 高良健吾(芥川龍之介) 永瀬正敏(辰夫) 韓英恵 上田耕一 渋川清彦 岩井堂聖子
■作品データ:/製作年 2016年 /製作国 日本 /配給 ファントム・フィルム /上映時間 105分 /映倫区分 G
eiga.com インタビュー 二階堂ふみ&大杉漣 初共演のふたりが明かした「蜜のあわれ」の愛おしさ
→『「シャニダールの花」の鬼才・石井岳龍監督が、大正期に活躍した詩人・小説家の室生犀星が晩年に発表した小説「蜜のあはれ」を映画化。自分を「あたい」と呼ぶ、本当は金魚である愛くるしい少女・赤子と、彼女から「おじさま」と呼ばれる老作家を中心に描かれる、幻想的かつポップでおかしみのある人間模様。赤子と老作家、それぞれの役を演じきった二階堂ふみと大杉漣が、映画「蜜のあわれ」を語った。(取材・文/編集部、写真/堀弥生)
17歳の高校生の時に原作を読んで以来、「とにかくずっと思い続けていた作品」と言う二階堂。「石井監督が映画にしたいとおっしゃっているのを聞いて、絶対やらせてくださいとお願いしました。数々の偶然が重なり、高校生の時に話していたことが実現するなんて、ワクワクして(作品に)臨みました」と振り返る。
一方の大杉も、念願の企画だったと話す。「二階堂さんの映画を数多く拝見していて、いつか共演できればと思っていました。また、30年以上前に『狂い咲きサンダーロード』『爆裂都市 バースト・シティ』といった強烈なインディーズ映画に観客として触れて以来、いつか俳優として石井組の現場に立ちたいと願っていました。今回は、その“2つのいつか”が同時に実現したわけですから、この時点ですでに大杉はワクワクしていたのだと思います(笑)」。
会話のみで構成された幻想文学が原作ということもあり、どこか難解そうな雰囲気をかもす本作だが、ふわふわした金魚がイメージされた真っ赤なドレスをまとった赤子はとことんキュートで、奔放な赤子にほんろうされる老作家の姿はユーモラスだ。さらには老作家と過去に関係のあった女性(真木よう子)が幽霊となって現れ、赤子と老作家の恋人とも親子ともいえる関係にコミカルな一石を投じたりもする。老作家はまた、かつて友人であった芥川龍之介(高良健吾)の幽霊とも対面するのだ。大きな見どころとなるのは、老作家の秘密を知った赤子が、ジェラシーを露わにしてやり合う痴話ゲンカとも言うべきシーン。二階堂は「何回脚本を読んでも台詞がなかなか身体に染みつかなくて、すごく苦戦したシーンでした。でも、あのシーンを越えてから、ものすごくどの台詞もちゃんと口から言えるようになったという実感があったんだなと思えて。撮影が終わるころには、『あのときのしゃべり方と、あのときの言葉に戻りたい』という気持ちになりましたし、人が自分の口から何かを発するということをとても大事にしていた時代があったんだなと思っていました」と明かした。また、夕陽の赤い光が射すなか、赤子と老作家がリズミカルにダンスするシーンにも注目だ。「ふたりで踊るところは、ほぼ私が振り付けたんです。現場で振り付けを考えて、それがすごく楽しくて」と笑う二階堂に、「今まで踊ったのは、地元(徳島)の阿波踊りくらいしかなかったもんですから」と大杉は苦笑い。「(二階堂さんに)リードしていただいて、見よう見まねで。犀星さんも驚いたんじゃないですかね、老作家も踊ったかということで。楽しかったですね」。
観客へのメッセージ、そしてお気に入りのシーンについて話を向けると、「老作家が映画の最初から終わりまですごく葛藤しながらも、最後に解放される瞬間みたいなものがあって、見ていてよかったって思えます。本当に、大杉さん演じる老作家を見ていて、愛おしいなという気持ちと、はかないなという気持ち。生と死は平等というか、そういうものをものすごく突き付けられるわけではないんですけど、目の当たりにしたそのまた先が見える瞬間が私は好きでした。素敵な映画になったと思います。皆さんにも見ていただきたいなと思いました」と答えた二階堂。そして大杉は、「自分の出演した作品に対して、僕は永遠に観客になれませんが、石井監督の目を通して、二階堂さんも僕も現場で戦いました。『蜜のあわれ』は、生きゆく儚(はかな)さ、切なさ、おかしみ、そしてあわれが凝縮された映画になったと思います。70歳の老作家は、赤子の存在にドギマギし翻弄されますが、そこに可愛さと愛おしさを強く感じました。室生犀星さんのリアルな言葉に、老いてなお枯れることのない“残酷な蜜”を味わっていただければうれしいですね」と結んだ。』
※老作家役の大杉漣、金魚役の二階堂ふみ、幽霊役の真木よう子、
三人三様に、なかなかピッタリなキャスティングだったように思
える。日頃、軽薄な台詞の多い現代劇ばかり見ているからだろう
か、文学的なやりとりが耳に心地よかったな。ま、珍しく漱石な
どをここのところ読んでいるからそう思うのかもしれないけれど。
→ 『トークイベントが東京・丸ビルホールで行われ、主演を務めた二階堂ふみ、監督の石井岳龍、歌人の穂村弘が登壇した。本作は、室生犀星の短編小説を原作とする文学ドラマ。金魚から人間の姿に変貌する少女・赤子と、彼女とともに暮らす老作家のふれあいをエロティックに描く。赤子を二階堂、老作家を大杉漣が演じ、真木よう子、高良健吾、永瀬正敏らが脇を固めている。/本イベントは、国内外の作家、翻訳家、編集者、読者たちの交流を図る「東京国際文芸フェスティバル」の一環として開催された。室生犀生のファンである穂村は「原作はすごく好きな小説だったんですが、映像化はできないんじゃないかなと勝手に思い込んでいて。しかもアニメーションとかではなく実写で、素晴らしい“金魚像”を見せていただけました」とコメント。石井は「映画というのは小説と違って生身の俳優が演じ、それをスタッフが形にするわけですが、どうしても嘘がつきづらいんですね。だからこそ俳優の感情表現が重要で、100%役になりきってもらってお客さんの心をぐっとつかむことが必要なんですけど、今回は二階堂さんはじめ出演者の方々のおかげでベストが尽くせたと思います」と自信を見せる。
二階堂は、赤子の役作りについて聞かれると「言葉に意味を持たせないようにしていたというか。あまり1つの場所にとどまらず、常に(金魚のように)泳ぎ続けているようなイメージを持っていました。例えば友達の子供を見て、『子供ってこんな動きをするんだ』と思って参考にしたりしたんですが、現場でいろいろ試してみると楽しくなってきて。まず動いて、言葉があとから付いてくるという感覚でしたね」と回答した。穂村は二階堂と大杉の演技について「もともと、この物語はずっと赤子と老作家がイチャイチャしてる話じゃないですか。でも1人は老人、1人は金魚だからどっちも長く生きない。映画では、その命を懸けてイチャイチャしてる感じがすごく出ていました。最後に人間が望むものはなんなのかということが、2人のやり取りを観ていると浮かび上がるような気がして、目が離せませんでした」と述懐。石井は「現場では大杉さんと二階堂さんが老作家と赤子にしか見えませんでした。二階堂さんは最初にお会いしたときから赤子に見えた」と明かす。
原作のファンであり出演を熱望していたという二階堂は、完成した映画を観た際の感想について「気持ちがいっぱいになりました」と説明。さらに、「原作はものすごく感覚的な文学作品なんですよね。映画にはそのよさが残っているし、観た人それぞれがどういうことを思ったとしても間違いではなくて、むしろすべてが正解。そんなふうに、鑑賞された方に委ねることのできる作品に携われたことがうれしかったです」と述べた。』
※狂い咲きサンダーロードの21世紀版とか観たいな。『マッドマックス』みたいに
復活する手もあるでよぉ~~!
※そういえば漣さんは、お魚好きの警察署長の役とかも多いような・・・。
→ 『金沢三文豪の一人である室生犀星が晩年に発表した小説を映画化した『蜜のあわれ』。室生犀星自身を想起させる老作家と、彼が愛でる少女の姿に変貌する金魚との、無邪気かつエロティックな触れ合いを描いた作品だ。/二階堂ふみが、丸いお尻で自分のことを"あたい"と呼び、金魚から人間の姿に変貌する少女・赤子を熱演。そして赤子と共に暮らす老作家役に大杉漣、また老作家の過去の女である怪しげな幽霊役には、真木よう子。そして同時代に活躍した作家・芥川龍之介役には高良健吾、金魚売りの辰夫役に永瀬正敏と個性豊かな俳優陣が脇を固めている。
そしてこの度、金魚である少女・赤子と、幽霊・ゆり子の怪しげなふれあいをおさめた場面写真が解禁となった。金魚の少女・赤子と、幽霊・ゆり子との艶やかな交流が印象的な今回の写真。老作家の昔の女の幽霊役という難役に挑んだ真木は、赤子との共演シーンについて「おじさまの浮気が発覚し泣きわめく赤子に対して、ゆり子が慰めるシーンは、すこし男性的な感性が働いたと思います。それは純粋に、赤子に魅力を感じたからこその、自然な流れでした」と語っている。』
※エロチック表現が斬新だった。この作品なら二階堂ふみは、ヌードに踏み切っ
ても良かったのにな。大杉漣はポルノ男優の経歴もあるので慣れたものだった。
※♪~怪しい怪しい金魚屋さん~♪ ABCラジオの板井Dみたいやったw
→ 『今回発表されたのは、芥川龍之介(劇中ではアクタガワ役)を演じる高良さん。彼が演じる芥川氏は、作者・室生犀星とは年齢も近く、同時代に活躍。また、室生氏の近所に住まい、その死の前日にも室生氏を訪ねたというほど親交が深かったという。そんな芥川氏を演じることになった高良さんは「芥川龍之介の幽霊の役です。幽霊役も来るようになったかと不思議な喜びも感じました」とコメント。/さらに、石井監督の大ファンでもある高良さんは「10代の頃監督の作品に頭を撃ち抜かれた記憶があります。監督は現場でも、とてもかっこよかった。紳士だった。ロックだった。石井岳龍監督の世界に参加できた喜びを感じています」と喜びを語った。
石井監督は今回のキャスティングについて「アクタガワの役は、最初から彼(高良さん)しか考えられなくて、どうしてもとプロデューサーに無理強いしました。努力家でじっくり役を掴んでいくタイプですね。久々にキレた方向の役だと思いますが、国民的作家の元祖が、あの世から蘇り、鋭くすべてを射抜くような眼力で 狂的な熱を発し微笑む姿を、静かに熱演してくれてます」と高良さんを絶賛している。多くの俳優陣と共に作品を作り上げてきた石井監督に「圧巻」とまで言わしめた高良さん。高良健吾版“アクタガワ”に期待が高まる。』
※高良アクタガワ、なかなか感じ出てたと思う!特に漣さんと対峙するシーンは
なかなかの迫力でやんした!!
芸能人ブログを少々・・・
→ 『ぬらぬらと、妖艶な映画でした。「蜜のあわれ」。室生犀星の原作を現代に映像で蘇らせて。真っ赤な金魚が、無垢な心で、作家に恋をするお話。冷たい水音がして、濡れている場所に足をつけているような、湿った不思議な映画。』
※感想も詩的でございますな。
→ 『原作は、昭和の文豪・室生犀星が、理想の女性を描いた物語なんですって。監督は石井岳龍さん。とにかくもう、二階堂さんのキュートさが溢れてましたよ。少女のようにかわいらしく妖女のようにセクシーで。
古い小説のような言葉で、老作家とやり取りする赤子。まあ、古い小説が原作なんですけど。なぜだかあの異色マンガ「ねじ式」の世界を思い出しましたよ。そして、コミカルで少し情けない老作家を、全力で演じる大杉漣さん。そりゃあもう、全力で。笑ってしまいました。笑ってよかったんかな?/作家と赤子の淫靡な世界に、序盤から引き込まれたんですけど、2時間はちょっと長く感じてしまいましたね。時間を追うごとに、話がどこに向かっているのか、分からなくなってしまって。赤子とゆり子の不思議な関係も含めて。個人的には、短編で観たいなと思いました。果たして、赤子は哀れな老作家を想って現れた天使なのでしょうか。創作活動と人生に行き詰まった彼の妄想なんでしょうか。こんなエロチックな妄想ができてしまうなら、そりゃ色々放っぽり出して、そっちに没頭してしまいますよね。笑/☆個人的見どころ・赤子・渋い金魚屋・永瀬正敏さん・高良健吾さんの芥川龍之介っぽさ』
※二階堂さんの金魚ダンスを見て、「ああ、この人、“夜明け告げる
ルーのうた”の人魚のルーも演じられそうじゃね?とチョット思ったワー
『ゆっくり急げ。美よりも速く走れ。』 |
出展:? |
発言者:ジャン・コクトー (フランスの詩人 小説家 画家 1889年7月5日~1963年10月11日 |
→ 『解説:この本で唯一、意味がよくわからないのに紹介する言葉。ではなぜ載せたかのかというと、ただただ格好いいからとしかいいようがない。格好いいというのは、時として説明できないものだ。あえて言えば、急がば回れ、そして時代や流行の最先端すら超越してしまえ、ということだろうか。ジャン・コクトーといえば、堀口大学訳詩集「月下の一群」に収められている「耳」という詩が有名だ。「私の耳は貝のから/海の響をなつかしむ」。こちらはわかりやすい。』
→ 『■内容(「BOOK」データベースより):二十歳で才気あふれる詩人として文壇にデビューし、バレエ台本、小説、絵画、映画製作など、芸術のあらゆるジャンルにわたって才能をほしいままにしたコクトー。彼の詩は、古典と前衛、調和と破壊を豊かな感性で結合させ、一作ごとに異なった美を生み出している。ここには、1920年以後に書かれた「詩集」「寄港地」「用語集」「平調曲」「オペラ」から、代表作を収録した。/■登録情報:/文庫 237ページ /出版社 新潮社; 改版 /言語 日本語 /ISBN-10: 4102178015 ISBN-13: 978-4102178010 /発売日 1954/10/22 /梱包サイズ 15 x 10.6 x 1 cm /おすすめ度 5つ星のうち 3.6 /■カスタマーレビュー:月の声 5つ星のうち4.0 「詩集を一冊、といわれたらコレがいいかなあ。」2007年10月10日・・・なぜだか、無性に「野ばら」を読みたくなって本書を購入しました。あまり詩に興味はないんですが、コクトーの詩は飴玉のように楽しめます。原文ももちろん読みたいんですけどネ〜♪』
→ 『■解説:1963年に没したフランスの芸術家ジャン・コクトーの人生と仕事についてを、本人の残した言葉を基にコラージュしたドキュメント形式の作品。製作はクロード・ショーヴァ、監督・脚本はアルゼンチン生まれのエドガルド・コザリンスキー、原案はキャロル・ウェスウェレル、撮影はジャン・ルイ・レオン、編集はジョルジュ・クロッツ、カトリーヌ・デプラッツ、録音はエルヴィル・レルネールが担当。登場する人物はコクトーの他にエリック・サティ、レイモン・ラディゲ、ココ・シャネルなど。
■ストーリー:映画「アリアドーネの糸」は、詩人自らの言葉で綴られる彼の芸術の輪郭そのものだ。その中では、ラディゲ、アポリネール、サティ、“ロシア・バレー団”とニジンスキーやディアギレフ、ストラヴィンスキー、ピカソらとのエピソードが語られる。さらに彼が13年間にわたって住んでいたカップ・フェラの自宅、彼が内装を手がけたヴィルフランシュの礼拝堂、マントンの結婚式場でのコクトーとジャン・ルノワールとの会話、フランス南部のカップ・ダイユで彼が美術を担当したギリシャ演劇、ミリー・ラ・フォレの彼の魅惑的な彫刻が庭に置かれた邸宅などが映される。使用されたフィルムはロジェ・ステファンによる Portrait Souvenir と Cocteau et le Cinema、フレデリック・ロシフ Cinepanorama、ミシェル・ミトラーニ Plaisir des Arts など。コクトーの「詩人の血」「美女と野獣」「恐るべき親たち」「オルフェ」「オルフェの遺言」「サン・ソスピールの山荘」、ジャン・ピエール・メルヴィルの「恐るべき子供たち」、ジャック・ドミーの「グレヴァン美術館」が部分的に使われている。音楽もコクトー作品使用曲をはじめ、サティ、ストラヴィンスキー、チャーリー・パーカー等が使われている。...
■スタッフ:/監督 エドガルド・ゴザリンスキー /脚本 エドガルド・ゴザリンスキー /原案 キャロル・ウェスウェレル /製作 クロード・ショーヴァ /撮影 ジャン・ルイ・レオン /録音 エルヴィル・レルネール /編集 ジョルジュ・クロッツ カトリーヌ・デプラッツ /アニメーション ドミニク・アントワン /字幕 松浦美奈
■キャスト:ジャン・コクトー エリック・サティ レイモン・ラディゲ クリスチャン・ベラール ココ・シャネル イーゴリ・ストラヴィンスキー パブロ・ピカソ ヴァーツラフ・ニジンスキー ジャン・マレー
■作品データ:/原題 Jean Cocteau: Autoportratd'un Inconnu /製作年 1983年 /製作国 フランス /配給 ユーロスペース /上映時間 67分 /提供 株式会社キネマ旬報社』
☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
細かすぎて伝わらない関連動画など
(「石川啄木」「面会」で動画検索してみました!!)
※ベッキーがチラ見をしている・・・