『パーティで女の子に話しかけるには』

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朝日放送ラジオ「劇場に行こう」で、映画解説者・縛りやトーマス氏が

珍しく恋愛映画を褒めていた記憶があって、、、ついつい借りてきてもた。


eiga.com 作品情報 『パーティで女の子に話しかけるには』

■解説:「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のジョン・キャメロン・ミッチェル監督が、「20センチュリー・ウーマン」のエル・ファニングトニー賞受賞の若手実力派アレックス・シャープを主演に迎え、遠い惑星からやって来た美少女と内気なパンク少年の恋の逃避行を描いた青春音楽ラブストーリー。1977年、ロンドン郊外。大好きなパンクロックだけを救いに生きる冴えない少年エンは、偶然もぐり込んだパーティで、不思議な魅力を持つ美少女ザンと出会う。エンは好きな音楽やファッションの話に共感してくれるザンと一瞬で恋に落ちるが、2人に許された時間は48時間だけだった。2人は大人たちが決めたルールに反旗を翻すべく、大胆な逃避行に出る。オスカー女優ニコール・キッドマンが、パンクロッカーたちを束ねるボス的存在の女性を演じる。

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■スタッフ:/監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル /製作 ハワード・ガートラー イアン・カニング エミール・シャーマン ジョン・キャメロン・ミッチェル /製作総指揮 ニール・ゲイマン デビッド・コッシ ローズ・ガーネット ヒューゴ・ヘッペル チャールズ・オーティ トーステン・シューマッハー マイケル・J・ワーナー ウィニー・ラウ ピーター・フォルンスタム ジョシー・ホー /原作 ニール・ゲイマン /脚本 フィリッパ・ゴスレット ジョン・キャメロン・ミッチェル /撮影 フランク・G・デマルコ /美術 ヘレン・スコット /衣装 サンディ・パウエル /編集 ブライアン・A・ケイツ /音楽 ニコ・マーリー マトモス

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■キャスト:エル・ファニング(ザン) アレックス・シャープ(エン) ルース・ウィルソンPT(ステラ) マット・ルーカス(PTワイン) ニコール・キッドマン(ボディシーア)

■作品データ:/原題 How to Talk to Girls at Parties /製作年 2017年 /製作国 イギリス・アメリカ合作 /配給 ギャガ /上映時間 103分 /映倫区分 G

オフィシャルサイト

※純粋な恋愛映画ではないな。タイトルで勘違いして予想外の展開に

ビックリするDVDレンタラーたちも多いことだろう。


●『パーティで女の子に話しかけるには』予告編  


※普通にロックファンなら、割とメジャーな人種扱いだが、パンクとなると

ヲタ臭がして、とたんに日陰者のイメージが強くなる。ヲタと変人の組み合

わせ、タランティーノの『トゥルーロマンス』の匂いがそこはかとなく・・・


eiga.com ニュース J・C・ミッチェル監督が“パンク”なラブストーリーに込めた「解放と癒し」

『ミッチェル監督は、ザンを演じたファニングのことを「もともと大好きだった」といい、「“ジンジャーの朝 さよならわたしが愛した世界”の彼女は本当に抜きん出ていたし、リアルに存在感を感じた。実際に会うと、もう彼女しかいないと思ったよ。エイリアン的なフレッシュさとユーモアがあって、自分の気持ちにすごくダイレクトにアクセスできる。人柄も素敵」と大絶賛。「ザンは、初めてムービースターとしてのエルの力量を、余すことなく見せられた役だと自負しているよ。一緒に仕事ができて光栄だった」

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ロックミュージシャンが主人公だった「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」に対し、今作でフィーチャーしたのは“パンク”。「1950年代のロックが持っていたエネルギーが失われて、商業的なものばかりになった。それに対する嫌悪感や、夢も希望もない若者たちの感情から生まれたのがパンク」と語り、音楽のジャンルとしてだけではなく、文化としてのパンクを若者の恋愛に絡ませた。「僕の作品すべてに共通しているのは、音楽とユーモアがあって、アニメやマンガという視覚的な要素があるところ」「解放と癒しという両方の側面がなくてはならないんだ」と映画製作へのこだわりを明かす。/「(劇作家の)サミュエル・ベケットハロルド・ピンターも好きだけれど、結局は自分が10代のときに好きだったものに立ち戻るんだ。デビッド・ボウイみたいなグラムロックに大ハマりして、彼らの音楽を聞きながら育った。ゲイだとカミングアウトするまで“パンクであること”が理解できなかったんだ。自分の肉体も、自分のなかにある女性性も男性性も怖かった。でも、80年代でカミングアウトすると開放された気持ちになって、少しずつパンクにひかれていったね」

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最初はザンをアメリカからの観光客だと思っていたエンは、途中でザンが異星人であることに気が付く。いわゆる“普通”の恋愛物語であれば衝撃的な展開だが、今作ではそれが恋の障害になることはない。米軍基地で生まれ、イギリス人の母を持ち、自らを「インターナショナリスト」と呼ぶミッチェル監督の思考を知れば納得だ。「僕は人種差別というものを理解できないんだ。スケープゴートを求めたり、誰かを下に見たいという気持ちになる人がいたりすることは知っているけれど、それを理解することはまったくできない。それが、僕がパンクを愛する理由のひとつだよ」/ある大儀のために大きな決断を迫られるザンと、ただずっと地球にいて欲しいと願うエン。2人は涙して葛藤することになるが、終盤のシーンでファニングが見せる演技は、それまで天真爛漫に振舞っていた少女が大人になる瞬間を見せるようで力強い。ミッチェル監督は、「具体的に2人の精神年齢に差を付けようと思ったわけじゃない」といいながらも、女性が持つ潜在的な“責任感”については意識せざるを得なかったようだ。

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「女性は、生物的な意味で母親になる可能性があるから、若くして責任について考える必要に迫られたり、長期的にものごとを考えたりするのかも知れない。だからこそ、恋愛関係において『私たち結婚するの? しないの?』みたいなことを早くに望むところがあるのかも。それに比べて、男は短期的なビジョンしか持てないこともある。みんな大人になるはずなんだけど、子どものままの男もたくさんいるからね(笑)」』

※愛する相手が異星人だとわかっても、変わらず想い続ける、、、って

ウルトラセブン」の最終回じゃん!これは男と女が逆転した、ダンと

アンヌの悲恋物語だ・・・。「人間であろうと宇宙人であろうと、ザン

はザンに変わりないじゃないかっ!」(ダン→ザンに変更すれば成立)


☆原作者:ニール・ゲイマン ウィキ

ニール・ゲイマン

『●ニール・ゲイマン(Neil Richard Gaiman, 1960年11月10日 - )は、イギリスのSF作家、ファンタジー作家並びに脚本家。現在のアメコミ界を代表する原作者のひとり。イングランドハンプシャー州ポートチェスターのポーランドユダヤ人の家庭で生まれ育つ。1992年以来アメリカ合衆国ウィスコンシン州在住。作家としてのデビュー作は、バンド「デュラン・デュラン」の伝記であった。

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/●著作:「グッド・オーメンズ(英語版)」 (1990) - テリー・プラチェットと共著 「ネバーウェア(英語版)」 (1996) - 1997年ブラム・ストーカー賞受賞、1998年ミソピーイク賞 中長編小説部門受賞、2002年イギリスSF協会賞受賞 「スターダスト」 (1999) 1999年 ローカス賞ノミネート 「アメリカン・ゴッズ(英語版)」 (2000) - 2002年ヒューゴー賞 長編小説部門、ローカス賞 ファンタジイ長篇部門受賞、ブラム・ストーカー賞受賞 「コララインとボタンの魔女」 (2002) - 2003年ヒューゴー賞 中長編小説部門、ローカス賞 ヤングアダルト部門、2002年イギリスSF協会賞受賞 「アナンシの血脈(英語版)」 (2005) - 2006年ローカス賞 ファンタジイ長篇部門受賞 「墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活(英語版)」 (2008) 2009年ニューベリー賞、ヒューゴー賞ローカス賞ヤングアダルト部門、カーネギー賞受賞、英国幻想文学賞、世界幻想文学大賞ノミネート 「壊れやすいもの(英語版)」- 短編集 「パーティで女の子に話しかけるには」 - 収録作品、2007年ヒューゴー賞 短編小説部門ノミネート、2007年ローカス賞 短編部門受賞』

※主人公が成長したら、ああ、この人になるな~、と納得のビジュアルであった。


夏木マリ オフィシャルブログ パーティで女の子に話しかけるには

『ヤバイ、ヤバイっす!‬ニコール・キッドマンの役を演りたいと叫んでいると、、、私達が考えなければならないメッセージを軸にパンクスが行き交うゴキゲンさ!!オサレな上質のパンクムービーは ヤバイ、ヤバイっす!!!#夏木マリ

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ニコール・キッドマンの役は、日本でリメイクするなら、夏木さんッスな!


●メイキング



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※エンディング曲がすさまじく良い♪


映画ナタリー 「パーティで女の子に話しかけるには」エル・ファニングが監督やパンク、姉を語る

『「パーティで女の子に話しかけるには」で遠い惑星から来た美少女ザンを演じたエル・ファニングよりコメントが届いた。監督のジョン・キャメロン・ミッチェルが手がけた「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」が大好きだというファニングは「ジョンは宇宙人の外見をどうしたいか、ファッションカタログを私に見せて説明してくれました。ビジュアルにはそれぞれきちんと深い意味があって、本当に興奮したのを覚えています。『これは絶対参加しなくちゃ』って。これまでの作品を観ればジョンがどれほど素晴らしいかはわかるから、この映画を彼と一緒に作りたいと心から思いました」と話す。

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アレックス・シャープ演じるパンク少年エンとザンとの恋愛が描かれる本作。ファニングは「演じるうえで気を付けなければならないのは、自分が演じたキャラクターが私生活に影響を与えないようにすること。演技というのは言ってみれば“フリ”をすることで、役として恋をしてそのときを楽しんでいるのだから」と役者としての心構えを語る。また同じく女優であるダコタ・ファニングについて「もともと彼女が先に役者をやっていたから私も役者をやっているんだと思う。もし彼女が役者になっていなかったら自分は今何をしてるのかな……とよく考えます。単純に自分の姉だから、彼女のほうが先に経験をしていることが多いし、すごく聡明で洞察力がある彼女にアドバイスをもらいたいときはいつも頼ってしまうところがあるかな」と述懐。

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本作で歌声を披露しているファニングは「“歌”は今の生活の一部になっています」と語る。さらにパンクとは何かを聞くと「物事を怖がらない、人と違うことを怖がらない、流れに逆らうことを怖がらない、自分自身の中に自由を見つけて、あとはちょっとばかりの反逆心。自分のことをしっかり声に出せたり、自分の意見に対して責任を取れることがパンクじゃないかな」と答えた。』


●ジャパンプレミア


※ラブラブやんけ、この二人・・・


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※ルース・ウィルソンの気だるさも・・・イイ!


飛石連休 藤井ペイジ オフィシャルブログ [映画]パーティで女の子に話しかけるには

『エイリアンvsロンドンパンクス!/いや~、独特でしたね。独特と言うか異色と言うか。今時には珍しい、70年代~80年代あたりの、カルト映画を観ているような気分になりました。これ良い意味で。内気なパンク少年と、世間知らずどころではない、異星人の恋。「なんじゃこりや」と、最初はボヘ~ッと見てたんですよ。「主人公がウエストランドの井口君そっくりやな」みたいなこと思いながら。

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そんな異星人たちには、ある抗えない掟が。それを何の疑いもなく受け入れるつもりだったザンはエンと知り合い、地球の文化に、そしてパンクロックに触れ。自分の中の、アナーキーな部分(笑)が目覚めてしまうのです。そんなこんなを観ている内に、いつの間にかがっつり引き込まれている自分が。笑 /パンク少年と異星人の恋なんて妙な風呂敷を広げて、どない畳むねんと思ってましたけど、若さゆえに突っ走る恋心と絶対服従の「掟」を破ろうとする衝動が生まれる過程が面白くて。なおかつ、異星人たちのファッションがまた妙なんす。笑 /カラーはシンプルだけれども、奇抜で違和感ありあり。さらには、色によって種族と文化が分けられてるのですが、その違いの気持ち悪さもまたグー。そんなエイリアンたちと対峙するのは、血気盛んな頃のロンドンパンクスたち。

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さっきも言いましたが、そこだけに目をとられちゃうと、ただのB級カルト映画なんですよね。でもそれをかき分けた奥に、種族は違えど若者たちの葛藤とドラマがあって。なんだか妙にグッと来ました。個人的には、あのニコール・キッドマンの、意外過ぎる役回りが抜群に良かったです。人生を3周くらい楽しんだ、スレたパンクおばさんっぷり。最高でした。笑 /いわゆる「B級映画」と「カルト映画」って最近混同されることが多い気がするのですが僕の中での勝手な線引きなんですけど、この2つは全然違っていて。この作品のような、「カルトな匂い」のする映画、最近すっかり少なくなりましたよね。僕は好きです。面白かった~。☆個人的見どころ・エイリアンvsロンドンパンクス全面戦争・ザンの決断・エル・ファニングかわいっ!』

※色で種族が分かれてるところとか、相当シュール。前衛芸術か!って思うほど。

異性人のトホホ感は、『ギャラクシークエスト』とか『美しい星』に通ずるもの

があったナー。


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※しん~みりさせるところとのギャップで一本とられました!ってゆー感想。





☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)


☆さ~~て、本日7月28日(土)の、「元気が出る言葉」は~?


『歩き出すことさえも いちいちためらうくせに つまらない常識など つぶせると思ってた/君に話した言葉は どれだけ残っているの?ぼくの心のいちばん奥で から回りしつづける/あのころの未来に ぼくらは立っているのかなぁ・・・ 全てが思うほど うまくはいかないみたいだ』
出展:「夜空ノムコウ」(1998)
発言者:スガシカオ (シンガーソングライター 1966年7月28日~

『解説:「夜空ノムコウ」はSMAP初のミリオンセラー曲で、広く歌われている名曲だ。過去のぼくたちが願った地平に今のぼくは立っているのか、と問う。しかし、常識などつぶせると思っていたのに空回りばかりしているのが現在のぼくだ。思うほどうまくはいかない。今は夜だ。このまま歳を取っていくのか。しかし夜空には雲はない。つまり夜が明ければ青空が待っているんだ。この歌は過去のぼくが、今のぼくと、さらにそのぼくの未来を見つめているのだ。明日のぼく、頑張れ!』


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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・


WWSchannel 【ライブレポート】スガシカオがSMAPへの感謝の気持ちを込めた『夜空ノムコウ』を熱唱!「自分の人生を大きく変えてくれた大切な存在」

『(2016年)8月20日、FMラジオ局J-WAVEが音楽ライブイベント「SUNSTAR presents J-WAVE LIVE SUMMER JAM 2016」を国立代々木競技場第一体育館にて開催し、スガシカオが出演した。スガシカオがステージへ登場すると大きな歓声が沸き上がる。手を振りながら歓声に応え「J-WAVE!」と叫び『赤い実』からライブはスタートし『真夜中の虹』へと繋いでいく。/今回のステージは会場のセンターエリアに設置された円形ステージとなっており、スガはステージを1周しながら会場を見渡しその想いを伝え、歌声を会場いっぱいに響かせた。「今日は夏の楽しい思い出を皆さんと一緒に作っていければと思います!」と挨拶したあと、スガがSMAP解散報道を受けての想いを語り始める。

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「俺がまだデビューして間もない頃、全然知名度が無かった俺を1人のアーティストとして起用してもらって、その曲が大ヒットして初めて「スガシカオ」という名前が全国区になったキッカケになった曲『夜空ノムコウ』という曲なんですけど」と曲名が出てきただけで大きな歓声が起きる。/それはスガがこの日の前日、自身のTwitterで「やはり、あの曲はやらねばなるまい・・・」とツイートしていた事もあり、会場に集まったオーディエンスも待ちわびていた1曲であったからであろう。「自分の曲ではあるけれど、この歌を歌う時に「SMAPさんのカヴァーをさせていただきます」って言って歌うようにしていました。それは俺の中でSMAPは大きな存在で自分の人生を大きく変えてくれた大切な存在でもあったからそういう風に言っていたんだけど。今日は大きな感謝を込めて歌いたいと思います。」』


●スガ シカオ - 夜空ノムコウ



スガシカオ オフィシャルブログ 誕生日のお祝いで焼き肉!

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→『・インスタ紹介/suga_shikao誕生日のお祝いで焼き肉🎂 よく見てっ!階段飾り&肉の華... なんて幸せなバースデー😊 /mydog_anne遠目で見たらバラの花のようでした。 誕生日おめでとう🎶✨😆✨🎶 /ssa.kkoしかおさーん、✯ℋᵅᵖᵖᵞ ℬⁱʳᵗʰᵈᵃᵞ ᵗᵒ ÿ٥ϋ✯(*゚ω゚*)ステキ*な一年になりますよーに(*˘∀˘人)*゜♪お肉のお花(・`д´・;)ス、スゴイ・・・。 /naokaland02お誕生日 おめでとうございますっ 🎉🎂🎁🌻✨ /yasujong5439お誕生日おめでとう🎂ますます素敵なシカオちゃん㊗️ /suga_shikao@yuriyuri1003 ゆり子さん、ありがとうございます‼️』


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※なんとも肉々しいお肉!「お菓子が好き、スガシカオ」という回文でも有名

スガシカオだが、実際はお菓子よりお肉のほうが好きなんだろうか---。

「オニクガスキ、スガクニオ」誰やねん!?


☆本日の、『日めくり漱石』は・・・

サライ 「夏目漱石」の記事一覧


“今の人は親切をしても自然をかいている(『吾輩は猫である』より)”


【1891年7月28日、24歳の漱石】敬愛していた嫂(あによめ)の早すぎる死に大ショック


今から125年前の今日、すなわち明治24年(1891)7月28日、24歳の漱石は悲しみに沈んでいた。漱石の3番目の兄・直矩の妻である登世(とせ)が、ひどい悪阻(つわり)のために死去してしまったのだ。漱石と同い年、まだ24歳(当時の数え年齢だと25歳)の若さだった。/漱石は10年前に生母・千枝を亡くし、4年前には立て続けにふたりの兄を失っていたが、それ以来の身内の不幸だった。


死に目に会うことのできなかった母親・千枝のことを、漱石は後年、随筆『硝子戸の中』にこう綴っている。《母の名は千枝といった。私は今でもこの千枝という言葉を懐かしいものの一つに数えている。だから私にはそれがただ私の母だけの名前で、決して外の女の名前であってはならないような気がする。幸いに私はまだ母以外の千枝という女に出会った事がない》《悪戯で強情な私は、決して世間の末ッ子のように母から甘く取扱われなかったことを知っている。それでも、宅中で一番私を可愛がってくれたものは母だという強い親しみの心が、母に対する私の記憶の中には、いつでも籠(こも)っている。愛憎を別にして考えてみても、母はたしかに品位のある床しい婦人に違いなかった》


亡き母へのやる瀬ない慕情がにじみ出ている。早世した嫂(あによめ)の登世も、人間的な魅力に富んでいる人だった。後日、正岡子規宛の手紙の中でも、漱石はこの嫂のことを、《彼程の人物は男にも中々得易(えやす)からず(略)まことに敬服すべき婦人に候いし先ず節操の毅然たるは申すに不及(およばず)性情の公平正直なる、胸懐の洒々落々として細事に頓着せざるなど、生れながらにして悟道の老僧の如き見識を有し》などと賞賛している。もはや寄せるべき対象のない亡き母への親しみを、どこかで重ねていたようにも見える。漱石の次男の伸六も、こう述べている。《殆ど家庭的な暖かさを知らずに過ごした父にとって、この嫂の女らしいやさしさと親切さは、特別身にしみて嬉しく思われたのに違いない。当時、父が学校へぶらさげて行く弁当は、きまって、竹の皮に包んだ海苔巻だったと云うけれど、私には、何だか、この嫂が、毎朝、義弟の為に、心をこめて、その海苔巻をつくってやったのではないかと云う気さえする(『父・漱石とその周辺』)


母親代わりのように(もしかすると毎日の弁当までつくって)、自分にごく自然なやさしさを示してくれた義姉。それだけに、その死は漱石を悲嘆させたのである。漱石は同じ子規宛て書簡の中に、次のような数句も書きとどめている。《朝貌や咲た許(ばか)りの命哉》《人生を廿五年に縮めけり》《今日よりは誰に見立ん秋の月》いずれの句にも、漱石の悲しみと哀悼の思いがこめられている。


細かすぎて伝わらない関連動画など

(「身内の死」「ショック」で動画検索してみました!!)


●【江原啓之】亡くなった家族は、どこまで自分の事を見ている!?江原さんの『携帯図書館』とは!?



●鉄拳、母への感謝を描く



まんが日本昔ばなし「うばすて山」



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※先日亡くなられた常田富士男さんを偲んで。。。


ジョニーAのつぶやき:姥捨て山にこんなストーリーがあったとは知らなんだーー。