『来る!』M-1はお笑いの頂上決戦、ぼぎわんはお祓いの頂上決戦!

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eiga.com 作品情報 『来る』

■解説:「嫌われ松子の一生」「告白」「渇き。」の中島哲也監督が、岡田准一を主演に迎え、「第22回日本ホラー大賞」で大賞に輝いた澤村伊智の小説「ぼぎわんが、来る」を映画化したホラー。黒木華小松菜奈松たか子妻夫木聡らが顔をそろえる。恋人の香奈との結婚式を終え、幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に謎の来訪者が現れ、取り次いだ後輩に「知紗さんの件で」との伝言を残していく。知紗とは妊娠した香奈が名づけたばかりの娘の名前で、来訪者がその名を知っていたことに、秀樹は戦慄を覚える。そして来訪者が誰かわからぬまま、取り次いだ後輩が謎の死を遂げる。それから2年、秀樹の周囲で不可解な出来事が次々と起こり、不安になった秀樹は知人から強い霊感を持つ真琴を紹介してもらう。得体の知れぬ強大な力を感じた真琴は、迫り来る謎の存在にカタをつけるため、国内一の霊媒師で真琴の姉・琴子をはじめ、全国から猛者たちを次々と召集するが……。

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■スタッフ:/監督 中島哲也 /原作 澤村伊智 /脚本 中島哲也 岩井秀人 門間宣裕 /製作 市川南 /エグゼクティブプロデューサー 山内章弘 /企画 川村元気 /プロデュース 川村元気 /プロデューサー 西野智也 兼平真樹 /制作プロデューサー 佐藤満 /ラインプロデューサー 内山亮 /撮影 岡村良憲 /照明 高倉進 上野敦年 /録音 矢野正人 /美術 桑島十和子 /装飾 西尾共未 /スタイリスト 申谷弘美 /チーフヘアメイク 山崎聡 /音楽プロデューサー 冨永恵介 成川沙世子 /キャスティングディレクター 元川益暢 /VFXスーパーバイザー 柳川瀬雅英 桑原雅志 /編集 小池義幸 /記録 長坂由起子 /助監督 高土浩二 /制作担当 大塚健

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■キャスト:岡田准一(野崎) 黒木華(田原香奈) 小松菜奈(比嘉真琴) 松たか子(比嘉琴子) 妻夫木聡(田原秀樹) 青木崇(高津田大吾) 柴田理恵(逢坂セツ子) 太賀高梨(重明) 志田愛珠 蜷川みほ 伊集院光(スーパーの店長) 石田えり 西川晃啓 松本康太 小澤慎一朗

■作品データ:/製作年 2018年 /製作国 日本 /配給 東宝 上映時間 134分 /映倫区分 PG12

オフィシャルサイト

※ネット上での評判があまりにも悪すぎて(賛否の率が1;9ぐらい)

さすがに劇場へ行くのはやめておこうか(Aシネマグランプリでは来年度の

括りだし、DVDでいいかもなぁ~~って。)と思ってたのだったが、

やはり『嫌われ松子の一生』の大ファンとしては、中島哲也監督の最

新作は、避けて通れない物件だろ!!と、ワチクシの心の中のぼぎわ

んが叫びだして、ムズムズしてきたので、満を持して行ったのだった

よ~♪


●【ロングトレーラー】


※これは新しいジャンルの映画だ。ホラーではない。美しすぎる

のだ!蛆虫でさえも美しい・・・wホラーテイストと思われるところには

まったく中島監督のオリジナリティが感じられない。多分、監督さん自

身はホラーを撮っているつもりはなかったんだろう。お得意の、人の内

面に巣食う得体のしれない何か。それを、ホラー的手法で描き出そうと

試みた野心作とみた!個人的にはめっちゃ楽しめた。キャラクターが

ことごとく愛おしいのだ!以下、順を追って愛でていこう~~~w


■まずは圧巻の存在感を示したこの方・・・。

シネマトゥディ 『来る』松たか子のパンチが「すごすぎる」と話題に

『公開中のホラー映画「来る」に出演している松たか子が、劇中で繰り出すパンチが「すごすぎる」と反響を呼んでいる。(中略)エスカレートする“あれ”の霊的攻撃を止めるため、松ふんする日本最強の霊媒師・琴子は、日本中の霊媒師を田原家に集結させて「祓いの儀式」を行うことに。全身黒い衣装に身を包み、長い黒髪にサングラスをかけた琴子のビジュアルは、インパクト大。サングラスを外した片目には大きな傷を負っており、只者ではない感をかもし出す。

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そんな琴子は「祓いの儀式」の最中、「邪魔だから」と岡田演じる野崎のことを思いっきりパンチ。吹っ飛ぶ野崎のことなど気にせず儀式を続けようとする琴子に、観た人から「すごすぎる」「最高にかっこいい」「強すぎる」「びっくりして声を出しちゃった」といったコメントがSNS上に多数寄せられている。/ちなみに、このシーンのアクション指導をしたのは、殴られた岡田本人。松は、撮影を振り返り「爽快でした(笑)」と語っている(シネマトゥデイインタビューより)。(編集部・梅山富美子)』


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※目の下の縦長の傷は、大槻ケンヂを彷彿とさせる。そういや、オーケン

この手の超常現象には詳しいよなー。


■お次は・・・

シネマトゥディ 柴田理恵の怪演「かっこよすぎる」と話題

『公開中のホラー映画「来る」で、霊媒師を演じる柴田理恵が「カッコ良すぎる」と話題になっている(以下、一部ネタバレあり)。/度重なる“あれ”による超常現象から家族を守りたい秀樹は、日本最強の霊媒師・比嘉琴子(松たか子)から、柴田ふんする霊媒師・逢坂セツ子を紹介してもらう。

逢坂は、昔テレビに出演していた“タレント霊媒師”で、最近はテレビでもあまり見かけなくなった人物。サングラスをかけ、ボサボサの髪でビジュアルのインパクト大な逢坂は、秀樹とオカルトライター・野崎和浩(岡田准一)に会ってすぐ、2人向かって“あれ”が「来ます」と断言する。動揺する秀樹に対し、冷静に対応する逢坂の様子から、霊媒師として凄腕であることが伺える。

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エスカレートする”あれ”の攻撃で終盤では死人が続出。琴子の呼びかけで日本中の霊媒師が集結し、“あれ”の「祓いの儀式」をすることになる。”あれ”によって負傷した逢坂も儀式に参加。鬼気迫る祈祷シーンの一方、野崎や田原に独特のトーンで優しく語りかける逢坂の姿は圧巻だ。そんな逢坂役の柴田についてSNS上には「最高にカッコイイ」「柴田理恵が別格過ぎる」「最強にクール」と絶賛のコメントが寄せられている。/また、ボサボサの髪で普段とは違うメイクと服装に柴田と気づかなかった人も多かったようで、「全く気付かなかった」「エンドロールまで気づかなかった」「すごい女優さん」と驚きの声も上がっている。』


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※原作では“あれ”の襲撃で、あっという間に命を落とすキャラなんだそう。

映画版では、格好よく復活する。そのいでたちの凛々しさよ!改変グッジョブ!!


■お馴染みのこの人。。。

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妻夫木聡は、ホント、表向きは好青年だけど実はクズ、っていう

キャラやらせたら、もうお手のもんだねー。ブログ上でいい人を装う

関西人のいけすかん奴、健全な中に見え隠れする悪意、、、うわー、

身に覚えありすぎて怖~~~い!!


■妻を演じた黒木華も、相変わらずの存在感でインパクトを与える・・・

BLOGOS 「下手くそ!」緊張感ある現場での挑戦と手応え 〜映画『来る』黒木華インタビュー〜

『—まず、この映画の見どころについて教えてください。/黒木:「最恐エンタテインメント」というキャッチコピーの通り、登場人物みんなの物語がそれぞれ展開していくので、様々な楽しみ方ができる作品だと思います。人間関係もすごく細かく丁寧に描かれていて、物語の前半と後半で違った人物に見えてくるところにも注目してほしいです。私が演じた香奈という役は、妻夫木さん演じる秀樹と最初は良い夫婦に見えるんですけど、物語が進むにつれてその関係性がどんどん歪んでいき、恐怖に飲み込まれていくという役でした。今までいただいてきた役とはまた違う一面を見せられた映画かなと思っています。—完成した映画を見て、どのような感想を持ちましたか?/黒木:自分が出ていないシーンは「こういう風になっていたのか」といった驚きも多く、中島監督らしい映像の面白さを感じられました。—元々中島監督の映像のファンだったと聞きました。/黒木:中島監督作品がすごく好きで。映像の切り取り方、アングル、音楽、そういった監督らしさが好きなんです。すごくカッコ良いんですよね。脚本を初めて読んだ時はすごく面白くて、絶対にやりたいと思いました。ホラーというジャンルも初めてで、しかも中島監督の作品ということで。—黒木さん自身は、ホラー映画はよく見るんですか?/黒木:ジャパニーズホラーは苦手なんですけど、最近はよく見ています。今作は、人間関係が面白くて、岡田さん演じる野崎をはじめそれぞれのキャラクターにどんどん引き込まれていきました。そういう要素もふんだんに含まれている映画なので、私のようにホラーがあまり得意じゃない人にも楽しんで観ていただくことができると思います。—厳しいと噂の中島監督のディレクションはどうでしたか?/黒木:なかなか大変でした。「下手くそ」「舞台っぽい」など、厳しいことをたくさん言われましたが、自分でも気付かぬうちにそういう芝居をしていたのかもしれませんし、すごく悩みながら挑んだ現場でした。ただ現場にはすごくいい緊張感が流れており、中島監督は細かいところまで見てくださいました。—かなり手厳しいことを言われるんですね。/黒木:はい。すごく丁寧に演出してくださり、少しでも芝居をしようとしているとすかさず「作らないで」と言われました。真摯に向き合っていただき、本当に感謝しています。でも終わってみるとすごく楽しくて、刺激的な現場でした。

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【なんちゃってイクメンの夫役に思うこと】—現場は充実していたんですね。/黒木:はい。たくさん悩んで苦しかったですが、やりがいのある役をいただき、素敵な役者さん達とご一緒できてとても幸せでした。—撮影に入る前は、「自身にとって大きな挑戦だ」とコメントされていましたが、振り返ってみてどうでしたか。/黒木:私にとって大きな経験になったと思います。自分に足りないもの、役として自然体でいることを考えた現場でした。私は割とハキハキ話すタイプなので、台詞が聞き取りやすいらしいのですが、それを「芝居っぽい」と言われたのかなと。そう言われた時は、中島監督作品に多数出演されている妻夫木さんに相談したこともありました。「リアリティを持った芝居とはなんだろう」ということを考えた数ヶ月でした。今出演しているドラマの現場でも「素直な反応ができているかな」と考えながらやらせてもらっています。—作中で香奈は、自称イクメンで外面の良い夫・秀樹に苛立ちを募らせていく様子が描かれています。/黒木:母親の大変さを改めて感じました。子どもはわがままを言えば、部屋も散らかす。夫はイクメンのふりして子どものことを全然見てくれないし、香奈にかかる負担が大きくて。これまでに出演した作品で、支えるお母さんをやらせてもらった経験はありますけど、こういうストレスのかかる部分にフォーカスした母親役は初めてだったので毎日辛かったです。—ご自分が香奈の立場だったらどう感じますか?/黒木:夫に腹立ちますね。でも、香奈にも弱い部分があるとは思うんです。子育てをし、結婚生活の中で夫と新しい関係性を築きながら生活をしていくのは本当に大変ですよね。会話をすることの大切さを思い知りました。—映画の中の秀樹のように、日本では少し育児を手伝うと「イクメン」ともてはやされることがあります。/黒木:海外では子育ては夫婦や家族全員が関わるものだから、端的な言い方になりますが「夫が偉い」という風習ではないと聞いたことがあります。日本だと男性がちょっと手伝っただけで「すごくいい旦那さん!」などと言われるので、女性からするとどうなんだろうと思ってしまいますよね。

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【日頃から「幽霊は絶対にいる」と思う】—普段の黒木さんは香奈のように怒りを溜め込みやすいタイプですか?/黒木:あまり怒りを口に出す感じではないかもしれないです。一度、自分の中で整理してから話そうとするので感情的になるタイプではないと思います。—この作品でも「何かが来る」わけですが、こういう説明ができない現象やものは普段から受け入れられる方ですか?/黒木:はい。私はそういう何か説明できないものはいると思っているので、ジャパニーズホラーは恐くて見られないんですよ。実際に身の周りで起きたらどうしようと思っちゃって。—撮影中に怖いことは起きませんでしたか?/黒木:私のシーンではなかったんですけど、撮影中、祭壇が突然倒れたことがあったと聞きました。—役作りのアプローチはどのように進めていますか?/黒木:自分の中だけで作り込まないように意識しています。自分自身で考えたことだけだと、監督や共演者が考えることと違った場合に困ってしまうので。「私はこう思う」というのはもちろん考えていきますけど、現場に行ったら一旦ゼロにして、監督や相手の人とキャッチボールをする中で生まれたものを演じられればいいなと思っています。—今年の初めから出演作が次々に公開されていますが、意欲的な気持ちに切り替わるきっかけがあったんでしょうか?/黒木:オファーをいただけることは大変ありがたいことなので、意欲的になっている、というのはあるかもしれないですね。

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【実は取材が苦手です】—ちなみに取材は得意ですか?/黒木:実は、苦手なんです。—もしかするとそうなのかな、という気はしていました。演技するときの頭の使い方とは違うんですね。/黒木:全然違いますね。バラエティ番組や舞台挨拶、取材が本当は苦手で。思っていることをきちんと伝えるのが難しいし、そのボキャブラリーが足りていないと感じることもあります。—普段からそうやってしっかり考えてから話すようなタイプなんですか?/黒木:取材の時は、特に考えてから話すように意識しています。—なるほど。今後どういう活動をしていきたいですか?/黒木:これまでと変わらずですが、映像も舞台もできたら良いなと思います。—これからの活動も楽しみしています。今日はありがとうございました。/黒木:ありがとうございました。『来る』、是非劇場で楽しんでください。』


キネ旬のレビュアーさんたちには結構いい評価を受けている?

キネ旬レビュー

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『●北川れいこ(5点中4点):神や悪魔の存在などに一切触れずに、超常現象を連打する演出につい嬉しくなり、その勢いで日本ホラー小説大賞の原作を読んでさらにビックリ。えーっ、この人物、この設定、このエピソードを、映画ではここまで大胆に遊んじゃっているんだ。葬儀や結婚式シーンの不穏な悪意や雰囲気など、原作にない場面のいじわるな演出も妙にゾクゾクする。そして各俳優たちのイメチェン的怪演。岡田准一の乱れた演技も新鮮だ。終盤のスペクタクルなお祓いシーンといい、中島監督はやることがでかい。

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/●千浦僚(5点中3点):なにかが足りないという場合、大抵そこには哲学がない。本作が原作や企画から映画になっていく過程で、真っ当かつその道理が理解できることばかりがおこなわれていたことは疑いない。原作題名から魔物の名〝ぼぎわん〟をとりました、人物を加えた削った、あるあるなディティールを盛りました。しかしそこでこれが堂々たる日本版「エクソシスト」にもなりうる、「インシディアス」「IT」「へレディタリー」と並びうる可能性もあったことを考えたか。この映画、私には来なかった。

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/●松崎健夫(5点中4点):〝あれ〟は、弱くて脆いものを狙ってやって来るという。それは現代社会における人間同士のコミュニケーションの欠落や、ネット社会におけるセキュリティの脆弱性に対するメタファーのようにも見える。〝あれ〟の存在を何となく感じさせるため、望遠レンズを多用して常に画面の前を人やモノなどによって少しだけ遮らせていることが窺える。また過度な情報量を詰め込んだ中島哲也節ともいえる画面構成や、瞬きひとつしない松たか子によるやりたい放題にも見える演技アプローチが秀逸。』


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ComicWalker 無料漫画 ぼぎわんが、来る

『12月7日(金)公開! 映画「来る」原作小説、待望のコミカライズ!幼少期に亡き祖父が恐れていた化け物“ぼぎわん"と邂逅した田原秀樹。 社会人となり、家庭を持った彼のもとに姿なき訪問者が……。 腕を失う後輩、自宅で起こる怪異、見えない恐怖が迫ったとき、彼がすがりついたのは――。 話題騒然のノンストップ・ホラー!』

※こーれはお得だぞ!!

 ぼぎわんの世界観がびっしり詰まった

 コミックの配信だっ!


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※絵柄がほのぼのしていて、全然悪霊の気配は感じ取れませんけども・・・。


リアルサウンド 正月映画にホラーは無謀だった!? 『来る』に観客が来なかった理由 2018.12.12

『先週末の映画動員ランキングは、公開3週目の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が公開5週目の『ボヘミアン・ラプソディ』をギリギリかわして1位を死守。土日2日間の『ファンタスティック・ビースト』の動員は35万1000人、興収は5億1700万円、『ボヘミアン・ラプソディ』の動員は34万8000人、興収は5億700万円。動員では3000人差、興収では1000万円差という、超ハイレベルにして薄氷の勝負が繰り広げられたことになる。『ボヘミアン・ラプソディ』の累計興収は既に45億円超え。今週のウィークデイに入ってからは『ファンタスティック・ビースト』を引き離して1位を独走していて、興行としては年をまたぐかたちとなるが、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の興収80億円を超えて、事実上今年の外国映画のトップに君臨する可能性も出てきた。/さて、上位2作の頂上決戦に割って入ることは叶わず、3位に初登場したのが中島哲也監督の『来る』だ。土日2日間の成績は動員10万1000人、興収1億3700万円。12月公開の東宝配給作品、スクリーン数は330。つまりは東宝の正月映画の本命と目されていたわけだが(残り2本はブームが去った後の『妖怪ウォッチ』とティーンムービーの『ニセコイ』)、その期待を大きく裏切る結果となったと言わざるを得ない。

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「来る」は中島哲也監督にとって、興収38.5億円の大ヒットとなった『告白』以来、8年半ぶりとなる東宝配給作品(2014年公開の前作『渇き。』の配給は独立系のギャガだった)。キャストでは『告白』主演の松たか子、『渇き。』に出演していた妻夫木聡小松菜奈、さらには『永遠の0』や『海賊とよばれた男』といった東宝の正月実写映画で実績のある岡田准一らが揃い、プロデューサーは川村元気、作品の中身をあまり見せない宣伝戦略など、ヒットする要素は十分にある作品だと思われた。「最恐エンターテインメント」と宣伝コピーで謳われているように「最恐」であるかどうかは別として、実際に134分間一瞬も飽きさせないスピーディーな展開と、各キャストの新しい魅力を引き出した演出(特に岡田准一小松菜奈が演じたカップルのこれまで日本映画ではあまり見たことがないキャラクター造形は印象的だった)はなかなかの見応え。第22回日本ホラー小説大賞を受賞した澤村伊智による原作『ぼぎわんが、来る』によっぽど強い思い入れがある人でなければ(原作からはかなり改変されている。特に終盤)、ラストシーンまでスクリーンに引きつけられる作品であることは間違いない。

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ホラー映画ファンとして心外なのは、この結果を受けて「やっぱりホラー映画は当たらない」という風評が広がることだ。原作はホラー小説で、今回の映画も一応「ホラー・エンターテインメント作品」という打ち出しになってはいるものの、厳密に言うと『来る』はホラー映画ではないというのが、自分の見解だ。ホラー映画の真骨頂は映画館という環境も込みの暗闇の怖さと、緩急を自在に操る演出の技法にある。その点、中島哲也作品は、CMディレクター出身監督らしい隅から隅までピントが合った明度の高い作品のルックと、忙しないカット割りと編集が持ち味(それ自体は監督の作家性であって何も悪いことではない)。今回、ホラー小説の原作を映画化するにあたっても、その強固な作家性は一貫している。つまり、今回本当の意味で相性が悪かったのは、「正月映画とホラー映画」ではなくて「中島哲也監督とホラー映画」なのだと思う。『来る』への評価は、その「中島哲也監督とホラー映画」のミスマッチを楽しめるかどうかにかかっている。逆に、監督やキャストに興味があっても「怖い映画は苦手だから」と本作を敬遠している人は、是非劇場に。全然怖くないから大丈夫。』

※終盤の「お祓いフェスティバル」の準備の部分は相当興奮できた!

 白装束の方々の超絶格好いいこと!

 欲を言うと、決着のつけ方にもう一工夫欲しかったか・・・。

 「来る」ものを、見せないところがセンスだ、という声も

 あるが、個人的には、何らかの形ある物の怪(クリーチャー)

 を出しといたほうが、分かり易かったんじゃあないかと。。。

 

ここで、満を持して“オマケ”コーナ~~~~~!


NewsWalker 【アイマスクプレゼント】

『映画「来る」こわがりやさんのアイマスク プレゼント。こわいシーンもこれをつければ問題なし!抽選で10名に。』


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※とっくに締め切りは過ぎておりますが・・・。


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※いろんなコラボCMが、♪~来る~~ きっと来るぅ~♪(ソレベツノホラー!)




☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)


☆さ~~て、本日12月19日(水)の、「元気が出る言葉」は~?


『私の魂は臆病な魂ではない、この世の嵐のなかで 震える魂ではない。』
出展:詩「No Coward Soul Mine」より
発言者:エミリー・ブロンテ (イギリスの小説家 1818年7月30日~1848年12月19日)

『解説:エミリー・ブロンテといえば「嵐が丘」だ。29歳で発表、生涯唯一の作品。「世界の三大悲劇」(あとは「リア王」「白鯨」「世界の十大小説の1つ」ともいわれ、イギリス・ヨークシャーを舞台にした名作だ。紹介した言葉は「嵐が丘」の主人公、孤児ヒースクリフをイメージさせる。どんなに人生の嵐に会おうとも、臆病な魂でありたくない。この言葉を思って、「嵐が丘」の一読を勧めたい。エミリー、30歳での早逝が悔やまれる。』


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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・


Amazon.co.jp 嵐が丘 (新潮文庫) ペーパーバック エミリー・ブロンテ (著), 鴻巣友季子(翻訳)

『■内容紹介:永遠の恋愛小説。待望の新訳成る!寒風吹きすさぶヨークシャーにそびえる〈嵐が丘〉の屋敷。その主人に拾われたヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンに焦がれながら、若主人の虐待を耐え忍んできた。そんな彼にもたらされたキャサリンの結婚話。絶望に打ちひしがれて屋敷を去ったヒースクリフは、やがて莫大な富を得、復讐に燃えて戻ってきた……。一世紀半にわたって世界の女性を虜にした恋愛小説の“新世紀決定版”。

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■登録情報:ペーパーバック 707ページ /出版社 新潮社 /言語 日本語 /ISBN-10: 410209704X ISBN-13: 978-4102097045 /発売日 2003/6/1 /梱包サイズ 15 x 10.6 x 2.2 cm /おすすめ度 5つ星のうち 3.6 /■ほげむた: 5つ星のうち5.0 「憎悪95%愛情5%という復讐劇」2017年12月27日・・・恋愛小説ということで読んだがヒースクリフの憎悪たるや凄まじい。可愛さ余って憎さ百倍、キャサリンに復讐の矛先が向かう。先代アーンショウが乞食の彼をなぜジョウゼフの下につけなかったのか。ややご都合。ヒースクリフの復讐と狂気、家政婦ネリーの皮肉を交えた回想など読んでいてかなり作品世界に引きずり込まれる。三大悲劇と呼ばれますが、最後は☆5の評価通りおそらく多くの方が期待するラストを迎えます。悲劇ではありません。翻訳について批難されてる方がいますが、私は他の翻訳と比較したわけではないので絶体評価ですが、全く問題を感じませんでした。日本語がおかしいと感じるところも特にありませんし、文書もとても読みやすかったです。』


●~1分で分かる嵐が丘



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※そんな話だったのか。思てたんとちがーーーーう。(by笑い飯・西田)


☆本日の、『日めくり漱石』は・・・

サライ 「夏目漱石」の記事一覧


“何も云わずに空也餅を頬張って口をもごもご云わしている(『吾輩は猫である』より)”


明治37年(1904)12月19日、37歳の漱石】初めて食べたあるものに「頗るうまい」と感嘆する


今から112年前の今日、すなわち明治37年(1904)12月19日、37歳の漱石は東京・下谷区谷中清水町(現・台東区池之端)の橋口貢・清兄弟の居宅に招かれていた。漱石は絵心のあるこの兄弟と、よく自筆絵葉書をやりとりしていた。いまでいうところの「絵手紙」の先駆といっていい。


橋口兄弟は鹿児島の出身。兄の貢は熊本五高で漱石の教えを受け、その後、東京帝国大学政治学科を経て外交官となっていた。こののちは中国に赴任し、硯や陶器、調度類など、現地からさまざまな掘り出し物を漱石のもとに送る役割も担っていく。


一方、弟の清は、当時は東京美術学校の西洋画科に在籍する画学生。五葉という号を持ち、漱石の紹介ですでに雑誌『ホトトギス』の挿絵を描きはじめていた。この少しあとには、『吾輩は猫である』をはじめとする漱石作品の単行本の装幀なども手がけていくことになる。さらに後年には、江戸の浮世絵を継承する新しい木版画の世界へ進み、「大正の歌麿」の異名をとった。


この日、橋口家の食卓で漱石に供されたのは、雁の羹(あつもの=熱い吸物)だった。漱石が雁を食べるのは、これが生まれて初めてだった。ひと口食べるや否や、「頗るうまい」/漱石は胸の中でそう嘆じていた。甘いもの好きの漱石のために、この日は空也の菓子も用意されていた。「空也」はいまは東京・銀座で営業を続ける老舗菓子舗として知られるが、この頃は橋口家に近い上野に店を構えていた。この空也の菓子を口にするのも、漱石は初めてだった。


この招待から3日後、漱石は池の周りに集う雁の絵を描いた自筆絵葉書を作成し、礼状として貢宛に送っている。書きつけた文字は、《雁の御馳走は大変うまかった 此度はここに書いてある様な奴を一疋しめて食いたい 空也堂の菓子は頗る洒落たものですな》/雁の羹と空也の菓子。漱石先生、どちらの味覚にも、よほど満足したらしい。舌鼓の音まで聞こえてきそうな礼状である。のちに『吾輩は猫である』の続篇で、登場人物の珍野苦沙弥に空也餅を頬張らせたのも、橋口家で食べたその味が心に強く残ったためだったろう。


細かすぎて伝わらない関連動画など

(「雁」「お吸い物」で動画検索してみました!!)


●六雁料理MANDARA



●雁飯店 中華料理



ジョニーAのつぶやき:どちらの動画も、店名に「雁」が入ってるだけで。雁料理というわけではなかったな、こりゃ。