「止めたバットでツーベース」エッセイ版・野球狂の詩!
→ 『■内容(「BOOK」データベースより):スポーツライターではない“雑文書き”が愛し、伝えてきた“野球のすべて”。表舞台から退いた老ライター、未完の大砲を追い続けた女性ファン、応援団を“正業”にする男、野球選手を自称する絵描き、分校の甲子園出場を夢見る元村長、病魔と孤独と戦い急逝したあの人気選手、清原和博を慕い続けたPLの後輩…。情熱は時に、真剣さと滑稽さをはらむ。本書こそ、野球のノンフィクション。/■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 村瀬/秀信・・・1975年生まれ。神奈川県出身。全国を放浪後、2000年にライター事務所「デストロン」の戦闘員に採用。エロ本から情報誌まで幅広い媒体で執筆したのち03年からフリー。現在は株式会社Office Ti+代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■登録情報:/単行本(ソフトカバー) 304ページ /出版社 双葉社 /言語 日本語 /ISBN-10: 4575314099 ISBN-13: 978-4575314090 /発売日 2018/11/7 /商品パッケージの寸法 18.8 x 12.8 x 2.5 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.5 /■カスタマーレビュー:鍋 5つ星のうち5.0 「文句なしに面白い、野球ノンフィクションの傑作」2018年12月2日・・・パッと見、決して分かりやすい本ではない。野球がテーマだということだけは分かるが、ホエールズとベイスターズの歴史を綴った名著『4522敗の記憶』の著者であることからして、ベイスターズは当然としても、ヤクルトあり、カープあり、ロッテに楽天、さらには南海や高校野球まで、対象は実に様々である。目次を見るとますます分からなくなるかもしれない。「ヤクルト芸術家」?「亜細亜ボール」?「PLチャーハン」?「鉄砲玉のゆくえ」やら「薩摩のチェスト」に至っては、野球と関係があるのかどうかすら定かではない。しかし、勘がいい人なら、何かがありそうだと感じ取れるのではないか。そして、その勘は正しい。ここには、有名人も無名人も含めた、愛すべき野球バカたちの、“うなるような思い”に満ちた物語がぎゅうぎゅうに詰まっている。/中には高名な僧侶も登場するのに、バカなどというと失礼かもしれない。でも、やっぱりそう呼ばせていただきたい。カープ愛が宗派を超えるという奇跡的な光景を目の当たりにして、笑いとともに奇妙な感動を覚え、その上で、親愛の情を込めて、バカだなあ、と思わずにはいられなかったのだから。その他の作品に出てくる人々もまたしかりである。そして、全てを読み終えた後に改めて目次を眺めると、周到に並べられた物語の連なりに、序章と呼応する最終章という構成の妙に、改めて感服することだろう。おまけのヌけ具合も快い。読めば文句なしに面白い、野球ノンフィクションの傑作であると思う。』
命を削って球界を綴るライターから、ヤクルト応援弁当屋、ファンの域を
超えた素人画家、果てはデスマッチレスラーから署名活動推進ヘルス店員
まで・・・wありとあらゆる業種からの野球賛歌♪これは、エッセイ版・
野球狂の詩と呼ばずして、ほかに何と形容する言葉があろうかーーー。
調べてみたなりよーー。
→ 『人物・・・近藤のその文章には「うなる思いである」「男の人生なんて3日先がわからない」「〜をしたのは、プロ野球史上○○ただ一人である」というような一定の表現が頻出するという特徴があり、「近藤節」と呼ばれ人気を博す。一方で近藤は現場取材をせず、「美談は創作したって構わない」というスタンスから記者仲間からの評判は悪く、引き抜きに動いた「朝日新聞」の記者が驚いたほどだった。事実誤認があるとか妄想だとの非難にも晒された。
アスリートたちの生き方にサラリーマンの姿を重ね合わせる視点がユニークで根強い人気がある。好きな球団は広島東洋カープで、毎年の順位予想では必ず優勝予想をカープとしていた。駆け出し記者時代にカープの選手たちに世話になったからだという。東京新聞社が中日新聞社傘下になった後の労働争議の経験から、近藤は中日やその子会社である中日ドラゴンズには好感を持っていない。また、移籍を繰り返した経験から選手のトレードを積極的に評価し、トレードを嫌がる選手を批判する傾向にある。』
※著書の情報を保存したゼヨ!手に入る本は片っ端から読破するぞーっ!!
※写真、動画で今日初めて、ながさわさんの実物を見たが・・・
予想通~~~~~~~~りの風貌の人だったワァーw
『頭だけで生きようとするから この凝視の地獄は避けられないのです。手と足を忘れています。/右の眼は冷たくなければならず、左の眼は熱くなければならないのである。いつも心に氷の焔をつけておくことである。』 |
出展:前者:「知的経験のすすめ」(青春出版社)/後者:「開高健名言事典 漂えど沈まず」(小学館) |
発言者:開高健 (小説家 1930年12月30日~1989年12月9日) |
→ 『解説:開高健は作家専業になる前は、サントリー宣伝部でコピーライターなどもしていたため、彼の言葉はキャッチーなセンスにあふれている。行動する作家としてもベトナム戦争取材から釣りなどのアウトドアものまでインドア作家とひと味ちがった作品群を残している。1つ目の言葉がそれを物語っている。2つ目の言葉、クールな眼差しとホットな眼差し、そして「氷の焔をつけておくこと」ときた。つけておくことが大切なのだ。ノンフィクション作家でもあった開高らしい言葉だ。』
→ 『■内容紹介:とつじょ大繁殖して野に街にあふれでたネズミの大群がまき起す大恐慌を描く「パニック」。打算と偽善と虚栄に満ちた社会でほとんど圧殺されかかっている幼い生命の救出を描く芥川賞受賞作「裸の王様」。ほかに「巨人と玩具」「流亡記」。工業社会において人間の自律性をすべて咬み砕きつつ進む巨大なメカニズムが内蔵する物理的エネルギーのものすごさを、恐れと驚嘆と感動とで語る。/■登録情報:/文庫 336ページ /出版社 新潮社 /言語 日本語 /ISBN-10: 4101128014 ISBN-13: 978-4101128016 /発売日 1960/6/28 /商品パッケージの寸法 14.8 x 10.5 x 2 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.2
■カスタマーレビュー:Fernando 5つ星のうち4.0 「組織、社会における人間の生きざまを描いた小説集」2010年8月18日・・・開高健の小説を読んだのは、高校時代に「輝ける闇」を読んで以来であり、約15年ぶりであった。生の厳しさをグロテスクなまでに描いたという点で、本書の「逃亡記」は記憶の彼方にある『輝ける闇』と似通っているような気がしたが、基本的に本書に収められている小説はルポ的な性格が強い開高健の代表作である『輝ける闇』とは大きく異なり、組織、社会における人間の生きざまを作家、芸術家ならではの視点で描いたものばかりである。これらの小説に通底しているのは、個人を抑圧する組織に対する冷徹な眼差しである。県庁、キャラメル会社、絵具会社が個人を抑圧するものとして描かれ、筆者は、これらの組織の抑圧にも関わらず、これらを翻弄する自然現象(「パニック」)やこれらにも関わらず発露される個性(「裸の王様」)を感動的な筆致で描いている。開高健は若い頃、企業に勤めていたというが、その頃の経験が組織のメカニズムを描く上での糧となっているのだろう。/本書にはいい小説が揃っているが、他方で若干の物足りなさを感じたのも事実である。どれも短編・中編だということもあるだろうが、物語には斬新さをあまり感じなかった。傑作「裸の王様」でさえ、プロット的にはテレビドラマ並であると言っては言い過ぎだろうか。とは言え、文体は理知的であり読みやすく、組織に対する冷徹な眼差しには共感できる人が多いだろう。間違いなく古典として読み継がれていく小説集だろう。』
※開高健先生!大学の大先輩でもある方。敬愛しております・・・。
☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
※相変わらずの、魂の叫び敵歌声であるーー。
※「松紳」また観たいなぁー。