『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』
■スタッフ:/監督 ナタウット・プーンピリヤ /製作 ジラ・マリクン ワンリディー・ポンシティサック /脚本 ナタウット・プーンピリヤ タニーダ・ハンタウィーワッタナー ワスドーン・ピヤロンナ
/撮影 パクラオ・ジランクーンクム /音楽 フアランポン・リディム ウィチャヤー・ワタナサップ
■キャスト:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン(リン) チャーノン・サンティナトーンクン(バンク) ティーラドン・スパパンピンヨー(パット) イッサヤー・ホースワン(グレース) タネート・ワラークンヌクロ
■作品データ:/原題 Bad Genius /製作年 2017年 /製作国 タイ /配給 マクザム、ザジフィルムズ /上映時間 130分 /映倫区分 PG12
※緊迫感が最後まで途切れない、なかなかの秀作でありんした。でも日本であまり
話題にならなかったのは、「カンニング」をゲーム感覚で行うことへの罪悪感が
強すぎたせいだろうか・・・(『万引き家族』の万引きが不謹慎だ!などと批難
する人が多い国民性だかんねぇ~なにしろ・・・w)
→ 『タイ映画『頭脳ゲーム』からは、ナタウット・プーンピリヤ監督、出演のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンさん(青いドレス)、イッサヤー・ホースワンさん(黄色いドレス)。
活発に意見が飛び交ったQ&A。凄腕のカンニングテクニックは、実話を基にしたものなのだとか。他国で行われたというニュースをヒントに制作、登場人物にはあえて新人女優を起用してリアルっぽさを出したかったと監督。「カンニングをしている人って見たことありますか?」という質問に、「ありますよ、もちろん」とゲスト一同声を揃えておられました。「スパイ映画みたいでハラハラ、ドキドキした!」と観客からの興奮まじえた意見に「映画はあくまでもエンターテイメント。楽しさを追求しつつ、貧困格差や教育問題など現在のタイの社会背景も描いている」と監督。「タイの社会背景をかんがみて、主人公たちが行ったことがいいか、悪いか、正しいか、正しくないのか、それは観客の皆さんで考えてほしい」と締めくくりました。』
※最初は『頭脳ゲーム』という仮題だったのか。それも解り易くて良かったかも♬
Dr.レオンのコンプリート・ダイアリー 『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』と地震体験車
→ 『タイ映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』を鑑賞。面白いとの噂を聞いていたので、劇場に。カンニングを題材にした一種のクライム・サスペンス。中国であった実話を元にしているそうですが、全般的にはとても面白かった。ドキドキ感も沢山あるし、ヒロインの演技も素敵で、観て損はない作品。ただ、個人的にはラストは好きじゃなく、エンドロール後にもう1シーンがあるかと期待してしまった。ネタばれになるので具体的には書かないけど、タイらしくするなら、もっとタイらしくか、もっとエンタメに徹するかのどちらかにして欲しかった。』
※「地震体験車」のくだりは省略させてもらいました!悪しからず!!
※確かに、主役の天才女子学生は、それっぽい雰囲気を醸し出してて、
リアルな魅力がありましたねー。沈着冷静な彼女が涙を流すシーンは
めちゃめちゃ感情移入しちゃいましたー。
→ 『実話だと!?「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」・・・学校でずば抜けた秀才だったリン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、特待生として進学校に編入。勉強一筋だった彼女に、グレース(イッサヤー・ホースワン)というかわいい友人もできた。しかしグレースは勉強が苦手で、やむなくリンがカンニングを手伝ってしまった。それが評判となり、リンは複数が一斉にカンニングできるシステムを構築。さらにリンは、アメリカの大学に留学するための統一試験「STIC」で、カンニングをさせてくれと頼まれて‥‥。
監督はナタウット・プーンピリヤ。タイ映画です。実際に中国であったカンニング事件がモチーフなんですって。とは言え、カンニング方法などは、オリジナルで考えられたものだそうで。いや~もう。だいぶと面白かったですよ。ええ。なによりカンニングシーンの、緊張感の演出が凄くて。言っても、たかだかカンニングじゃないですか。学生のズルですよ。それを、トップアスリートの、紙一重での攻防戦かのように描いてあって。目線、指の動き、流れる汗、時計の音。一瞬にして、観てるこっちも試験会場に引きずり込まれたかのような感覚になりましたよ。リンの変化もリアルで。真面目なリンは、もちろん最初はカンニングに難色を示すのですが。一回やってしまうと、もう。人間は、悪いことに慣れてしまう生き物で。リンもどんどん深みにはまっていくのです。
しかし、変わってしまった自分に気づけるのもまた、人間という生き物で。果たしてカンニング作戦は、リン自身はどうなってしまうのでしょうか?いや~、見応えありました。☆個人的見どころ・緊張感!・まさかのカンニング方法・父の愛』
※藤井ペイジ氏は、いつもいつも、痒い所に手が届く解説をして
くれます!!
※この試験官のオッチャンがやけに怖かったワァーーーーー。なんかこういう
怖い人に追いかけられる夢を、実はよく見るワチクシであります・・・(´・_・)
ようにも感じました。↓・・・で、参考資料をば。
→ 『【タイ国内の格差】Oxfamの報告書によると、2016年のタイの格差は、ロシア、インドに次ぎ世界3位であった。2015年の世界11位から上昇する結果となった。2008年には5名だったタイの大富豪は、2015年には28名になった。一方でタイ人全体の10%(約7百万人)が、まだ貧困層。タイ人の4分の3超の人が土地を全く所有しておらず、タイ全土の土地所有権証明書(チャノート)の61%が、10%の人口の手にある。一時間働いた報酬の平均は、男性が100バーツなのに対し女性は87バーツ。また、収入の少ない家の子供が大学に入れる機会は、他の人と比べて19倍。
格差が世界一とされるロシアは、国内の1%の裕福な人が国全体の74.5%もの富を所有しているとされる。2位のインドは1%の裕福な人が国全体の58.4%の富を所有。そして今回3位となったタイは、1%の裕福な人が国内の58%もの富を所有しているのである。』
※女子トイレが混んでいる、という「あるある」さえもスリルとサス
ペンスの材料になるのである。。。感心。
年度・団体【1997年・日比谷ラジオシティ】 |
カテゴリー【旗揚げ】 |
見出し:『DDTがプレ旗揚げ戦』 |
→ 『解説:所属選手は高木三四郎、野澤一茂(現・NOSAWA論外)、三上恭平(現・MIKAMI)の三人。旗揚げしていいかどうか観客の審判を仰いだ結果、賛成154、反対24で、5・14に本旗揚げを果たした。』
→ 『3月25日、運命のプレ旗揚げ戦の日が来た。ここで、ファンの支持を得れなければ、団体設立は叶わず、高木達の夢は途切れてしまう。そんなプレ旗揚げ戦では、高木と野沢が実力者のスーパー宇宙パワー、仮面シューター・スーパーライダーに挑んだ。高木と野沢は敗れはしたものの必死に食らいついて熱い闘いをした。彼らの熱きファイトは目の肥えたファン達の心を動かした。結果、多くの賛成を受けDDTプロレスリングの旗揚げが決まったのだ。今のファンには社長は高木というイメージしかないが、旗揚げ時は違かった。DDTの創立者は武藤伸太郎という男だった。
旗揚げ戦は5月14日北沢タウンホールとなった。北沢タウンホールは初期のDDTの聖地となっていく。旗揚げ戦のカードは宇宙パワー対野沢、島田対高木、等。結果、所属選手は全員が敗れた。しかしこの時団体の方向性が決まった。若手が壁にぶちあたり、ボコボコにされていくバチバチ燃焼型のスタイルだ。そしてこの日、4人目の所属選手が生まれた。第1試合に出場した佐々木貴だ。佐々木は現在は人気デスマッチ団体・フリーダムの代表を務めている。やっと旗揚げした彼らには辛い現実と壁が待っていた。』
→ 『父親が毎日放送の技術職員という家庭で育った高木は、駒沢大学法学部政治学科卒業後の1995年、高野拳磁が主宰するPWCでデビューした。しかしPWCは突如解散、路頭に迷った高木たちが3人で立ち上げたのがDDTプロレスリングだ。ここからカネも実績もない若者の試行錯誤が始まることになる。/困った高木たちは、様々な場所でプロレスを行うことを思い付く。「川崎に"屋台村"っていう、縁日みたいな場所があって。そこで酒を飲みながらプロレスが見られるっていうのをはじめました」。他にもクラブアトムにプロレスリングを設置、ギャルたちを集客したこともあった。「そもそも新日・全日といった歴史ある団体のレスラーって身体も大きいし、新興団体じゃ勝てない。伝統的な団体じゃできないことをやろう」DDTの経営方針が定まった。
■ギャラ12万円を20人で割ったことも:だが、そう簡単にことは進まなかった。自分たちのことを取り上げてもらうため、プロレス専門誌の編集部を訪ねたところ、「そんなのうまくいくわけ無いじゃん。君らみたいな新人3人が集まって何ができるのよ。そんな団体、俺が潰してやるよ」と厳しい言葉をぶつけられた。「反骨心が出てきましたね。メディアは信用できないと」。高木は旗揚げ戦の前に「プレ旗揚げ戦」を開催。集まった客に、この団体を続けていいかどうかの判断を仰いだ。当時のDDTはガチンコストロングスタイルのプロレス。客から「この続きをみたい」という声が圧倒的多数を占めた。しかし、時代は総合格闘技が台頭。「差別化ができなくなったんです。中肉中背の我々が戦っても…」観客数もみるみる減少、100人を割り込み、収支がマイナスになることも。時にはギャラ12万円を20人で割ったこともあった。創設当初、3人のメンバーはプロレスラーとしてのギャラは一切もらわなかった。
苦境に立つ高木は、自分の考え方をガラリと変えた一本のビデオテープに出会う。それがアメリカのプロレスの映像だった。カメラがバックステージまで、追いかけ選手と社長が直接戦ったり、車にコンクリートを詰めたり…。そこには、「なんでもアリ」のプロレスショーがあった。「僕らは最強を目指すよりも最高、つまり極上のエンターテインメントを目指そうと決心しました」』
※クロちゃん、南キャンの山ちゃんなど、芸人も参加するぞっ!
の中西茂樹に見えてきたゾッ♪
☆本日の、『漱石と明治人のことば』は・・・
【今日のことば】「生涯に愉快なことは沙の中にまじる金の如く僅かしかなきなり」――夏目漱石 |
【解説】
「小癪なことを言うわい」と思って頷きつつ、私の胸に浮かんだのが掲出のことば。ロンドン留学中の夏目漱石が明治35年(1902)4月17日付で、日本で留守をまもる妻の鏡子へ書いた手紙の中の一節である。
※星野源っぽい?
→『■内容(「BOOK」データベースより):吉田松陰門下の逸材として久坂玄瑞と併称され、奇兵隊の組織などで長州藩を倒幕の中心に押し上げた男・高杉晋作。「おもしろきこともなき世をおもしろく」と辞世を詠んだかれの胸中とは?足かけ29年の短い生涯のなかで、高杉は自分で面白いことを仕掛け、いかなる危難にも毅然と対峙した。幕末屈指の英雄の生き方とその思想を現代的な視座から描く歴史小説。
/■登録情報:/文庫 284ページ /出版社 PHP研究所 /言語 日本語 /ISBN-10: 4569762700 ISBN-13: 978-4569762708 /発売日 2014/11/6 /梱包サイズ 14.8 x 10.6 x 1.4 cm /おすすめ度 5つ星のうち 3.9 /■カスタマーレビュー:スイート・サイエンス 5つ星のうち3.0 「淡々と著者の認識する高杉像を記述している」2017年12月12日・・・本書は小説ではなく、高杉晋作という人物の思想や行動を著者の眼から丹念に追って記述したノンフィクションと言ってよいと思う。従って、「おもしろきこともなき世をおもしろく」という辞世の句などにつき著者独自の見解は記されているものの、スタイルとしては客観的に淡々と記載しているため、高杉晋作の障害を辿る上ではよい作品。その一方で、著者の意図した「かれの面白い生き方」が読者に伝わるかというと、記載内容が淡々とし過ぎて僕にはどうも伝わって来なかった。奇兵隊の創設や、功山寺決起についてあっさりしていたのも残念。』