【西原漫画&鴨志田フォト カンボジア編】

1月3日掲載分(今回からカモちゃんの写真も付く・・・のかなぁ?)

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文章一部引用
毎日かあさんカンボジアだあ!/2 水上集落の子 「漁師継ぐ」わずか
◇「観光客ガイド」希望が半数以上

東南アジア最大の湖、トンレサップ湖。ボートでの周遊は、アンコールワットと並ぶカンボジア観光の目玉だが、私たちの目的は違う。水上にある漁師の家で、しかも子だくさん――この条件を満たす家を訪問することである。

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船上で目を凝らし、家を物色していた西原さんが叫んだ。「あそこーっ! 小さな子がたくさんいる」。裸の幼児を、姉らしき子が水浴びさせている。通訳兼ガイドのラーボさん(21)がクメール(カンボジア)語で叫ぶと、ボートは急旋回し、家に横付けした。知らない人が聞いたら、女ボスに率いられた人身売買集団に見えたろう……。

「日本から来ました。家に上げてください」。ラーボさんが、極めて簡潔に用件を伝えた。最初は「何事か」という顔をしていた漁師のティーさん(38)と妻シナートさん(37)は晴れやかな笑顔になり、「日本の観光客がわざわざ私の家に? どうぞ、どうぞ」と、招き入れてくれた。

家は船を改造したもので、風が通り抜け、心地いい。子供は長女(5)、長男(4)、二男(1歳3カ月)の3人。「子供が2、3回湖に落ちました。ライフベストが必要な生活です」とシナートさん。台所を見た西原さんが唐突に「お母さん、一緒に市場に行って買い物しましょう。子供たちの好きな料理を作ってくれませんか」と言い出した。

さて、シナートさんが作ってくれた料理は雷魚のトライボンポーン(揚げ魚)とスガオトライロース(魚のスープ)。「カンボジアでは『お客が来るとバナナの木を一本あげる』と言われるほど、お客を大事にします。さあ食べましょう」。人の家だが、ラーボさんは陽気だ。いつの間にか近所の人たちも集まり、宴会になった。「子供の好きな料理」という本来の趣旨は雲散霧消していた。

帰路、湖上の小学校に立ち寄り、1年生の教室に入った。児童22人。西原さんが先生になって子供たちに尋ねた。将来どんな仕事をしたい? 「観光客のガイド」が半数以上。「漁師を継ぐ」はわずか2人。これだけ観光客が来れば、何が有望な仕事かは、子供の目にもしっかりと見える。

そういえば、ティーさんも代々続いた漁師をやめたがっていた。「陸で生活するのが夢です。町は発展してるから。バイクタクシーか物売りの仕事をしたい。娘は美容師、息子たちにはどこかで就職してほしい」と。
※三輪車で走り回って、水に落ちる子供たちwwW ある意味、水に落ちるから安全だったりして。