【どろろ】役者はヨカタ♪CGが「とほほ」

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ネットの評判は最悪な、今、公開中の邦画『どろろ』を観て来た。
手塚治虫さんの原作ファンで、大学生の頃には、大阪の単館系劇場へオールナイト上映まで観に行ったほどの僕としては、避けては通れない作品なのだった。


上記サイト引用
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黄泉がえり」「カナリア」の塩田明彦監督が手塚治虫原作の同名漫画を妻夫木聡柴咲コウ主演で映画化。戦乱の世を憂う武将・醍醐景光は、天下統一する力を得るために生まれたばかりの息子の身体の48カ所を魔物に捧げる。医者の寿海に拾われ、48カ所を補う仮の身体を貰い受けた景光の息子百鬼丸は、魔物を倒すことで自分の体の部位が取り戻せることを知り、魔物退治の旅に出る。

監督:塩田明彦  原作:手塚治虫
脚本:NAKA雅MURA塩田明彦
アクション監督:チン・シウトン
撮影:柴主高秀  音楽:安川午朗福岡ユタカ
出演:妻夫木聡柴咲コウ瑛太原田美枝子原田芳雄中井貴一
2007年日本映画/2時間18分  配給:東宝

まず観る前の先入観としては、「どろろ柴咲コウってぇのが根本的にマズかろう」、と。
百鬼丸の妻夫木クンは、なかなか似合っておるぞ♪」
「予告編を見る限りは、CGもなかなか頑張っているようではないかいな?」
ニュージーランドロケ?本格的ワイアーアクション?気合入ってるやないのぉ~~っ!!!」
というような感じだった。。。ところがところがw

いざ、フタを開けてみると、意外や意外。
まずこの手(↓)の、内容を腐しまくるブログを山ほど読んでいってたせいか、さほど悪くはないように思えたのである。個人的にアリかナシか、っちゅうと・・・    まぁアリやな。
映画評論家緊張日記

原作では感動した、どろろの生い立ち、百鬼丸の秘密、二人の師弟愛(?)が、映画ではやや希薄に描かれてたようにも思えたが・・・まぁ、アッサリ風味っちゅうことで、許容範囲じゃ。
なかなかドラマはしっかり作りこんであったと思う(まぁ、点数つけるなら60点ぐらいかも知れんけど)。
一番肩透かしだったのが、魔物との対決シーン全般。CGが酷かった~~。百鬼丸の体が再生するあたりのCGは見事だったのに・・・魔物担当の人、あれはチョット手ぇ抜きすぎやろうwww
いきなりの赤ちゃんオバケからして「っはぁ~~~~?」と首をひねりたくなるような代物。「まぁまぁ、当たり外れはあるやろう、次に期待しよ、次に期待しよ、、、」と思てるうちに結局、素晴らしいCGの魔物はついに最後まで現れずじまいだったっ!!!ク~~ッ!

惜しいなぁ~~。CGがもっとマトモやったらかなり見ごたえあったかも知れんのにぃ~~~~。
で、意外だったのが、柴咲コウの演技だ。確かに多くの人が指摘するように下手は下手かも知らん。けど、何とも言えぬ味わいがあった。はっきり言って、CGの戦闘シーンでガッカリする度に、そのあとを柴咲どろろが引き締めてくれて、なんーとか最後まで飽きずに観られた、っちゅうくらいのもんやったわ。柴咲さまさまや♪鑑賞前と鑑賞後でこれほど評価が逆転するのも珍しかろう。。。


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俳優・女優陣は、ベテランを随所に配置していて、抜かりない。劇団ひとりとか寺門ジモンとか、もっと面白い使い方しても良かったのにナァ~~、とチョイ役に関しては少し不満も残る結果か。

続編作る気まんまんの終わり方だったが、もし興行的に失敗したらどうするつもりやねん!
(失敗の公算も高い気ィするだけにナァ~)
原作にははるかに及ばないものの、広い目で見てあげれる方は、ぜひ劇場に足を運ばれると宜しかろう。
でも一言だけ、申し上げる。CGヲタで、ハリウッド並みに面白い映像を期待している方、悪いことは言わぬ。やめておけ。チャチすぎて別の意味で面白いという意見も出そうだけれどw
(着ぐるみ以下の魔物には口あんぐりでっせー♪わしゃ一瞬、「ウルトラファイト」かと思たもん♪)

●魔物の造型だけならば、絶対このPS2のゲームの方がセンスいいよ~↓