【自虐の詩】ぜひ観てちゃぶだい!

最初は、映画の日だし、『クローズZERO』と『エクスマキナ』のはしごでもしよぅ~♪って考えてた
んだけど、よく考えたら、その二つは姫路でかかってて、いつでも午前中とかに観られるやん♪と思い
直し、遠出して『自虐の詩』詣ですることとした木曜日だった♪♪♪

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原作の大ファンとしては、あのテイストさえ壊さないでいてくれたら、それだけで及第点!と思ってた。
で、期待通り、、、大好きな台詞もほぼそのま~んまに再現してくれていた。堤幸彦監督、グッジョブ!

eiga.com 映画データベース『自虐の詩』
引用↓
監督:堤幸彦 脚本:関えり香里中静流 原作:業田良家  撮影:唐沢悟
音楽:澤野弘之 主題歌:安藤裕子“海原の月” 美術:相馬直樹 2007年日本映画/1時間55分
☆STORY:無職で大酒飲みで乱暴者の夫イサオと、大阪の下町で貧乏生活を送る幸恵。気に入らないことがあれば、すぐにちゃぶ台をひっくり返し、肝心なことは何も話さず、いつもだんまりなイサオだが、それでも彼と一緒なら幸恵は幸せだったが……。業田良家の人気4コマ漫画「自虐の詩」を、「トリック」の堤幸彦が映画化。「嫌われ松子の一生」の中谷美紀が再び薄幸のヒロインを演じ、パンチパーマの乱暴夫イサオ阿部寛が演じる。
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《左から、監督、原作者、主題歌の人》
★CAST:中谷美紀阿部寛遠藤憲一カルーセル麻紀竜雷太名取裕子西田敏行
公式HP

役者陣はみな最高♪薄幸のヒロイン・幸江には『嫌われ松子の一生』で、十分「不幸者演技」の練習を
積んだ中谷美紀w パンチパーマのイサオはビジュアル的に若干原作と違うものの(絵ヅラだけでいく
ならパンチ佐藤だろうかw)映画ならではの一味違うイサオを作ってくれてた。お隣のオバチャン役の
カルーセル麻紀も、あさひ屋マスターの遠藤憲一も、そして、引っくり返されるちゃぶ台の上の、お茶碗や
ら醤油瓶やらシャケの切り身やら玉子焼き・・などなど、小道具の一品一品までもが、ナイスな演技を
見せる!!wこれは、大げさではなく、ホント芸術的なちゃぶ台返しが見られるンスよ。一見の価値アリ。

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少女時代は気仙沼、大人になってからは大阪が舞台になるのだが、このロケーションがどちらも完璧
に物語世界にハマッてた。特に細かい大阪ネタは必見。「ちちんぷいぷい」やとかのTV番組に始まっ
て、台詞に登場する大スポ(東京スポーツの関西版ネ。終盤、大スポらしき新聞の記事に、“カルーセ
ル真紀は男だった!?”なーんてゆーのを見つけて吹いたw)ネタ、どこにあんねん!て突っ込みたく
なるような、幸江とイサオの愛の巣・パンション飛田!(しかしこの古マンションは、なんと実在する
らしい!)などなど。あ、そうそうTV番組内では、オール巨人師匠が「タージンくんのとこにね~」
と関西ローカルなタレント話をしてた。タージン、全国で何%の観客が解ると言うのだろうwシュールだ。

eiga.com 注目映画特集 カルーセル麻紀&遠藤憲一 インタビュー
もともと4コマ漫画ということで、細かいオチを要所要所に配置してゆく構成は、理にかなっていた。
イメージとしては、「ドリフ大爆笑」のネタの合間に、荒井注カラオケボックスの扉を小さく作りす
ぎて機材が搬入できなかったエピソードや、バクチで大負けする加藤茶のエピソード、あるいはマネー
ジャーから「ピンでも売らなきゃいけないんだから、もっと頑張ってくださいよ!」と叱責される高木
ブーの話とか。。。そういう哀しくなるエピソードを混ぜたような感じか(全然ピンとこ来んわっ!w)。

asahi.com 「ちゃぶ台返し」、実写で 4コマ漫画原作「自虐の詩」
原作者・業田義家さんの近況を引用しよう→ 『現在「新・自虐の詩」を月刊誌に連載中。ロボットの女の子が心を持ってしまう話だ。「幸江とイサオの続編はありません。高い地点まで行きたいと思って漫画を書くわけですが、2人の話はそこまで行ってしまった。このあと続けてもそれ以上のところに行ける見込みがないですから」』

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月刊誌とは「まんがくらぶ」のこと。『新・自虐の詩』に関しては、幸江とイサオのストーリーの続きはもうイランわ。あれで綺麗に完結してるもん。続編なんて創っても多分見苦しいだけ。それっくらい、完成度の高い漫画だったと思うんである。映画のラスト近く。感動的な幸江の独り喋り(ナレーション)が入るのだが、いかんせん、登場人物のその後、的な映像とともに流れるので、じっくり感傷に浸ることが出来にくいのは唯一のネックかな?
これから観る予定の方々へ。絶対にエンドロールが流れてる途中で席を立たないように。エンドロール後に、いいシーンがくっついてます。ちゅうか、このお話のテーマが語られるのッス。最後に。自分が観てた回の時も、何人か席を立ってしまってたようだ。そのラストの絵を観られなかった人たちこそ、真の不幸せ者だ!!と言えるのかもしれぬワイ。

おっと順番メチャクチャになってもうたなぁ。最後に予告編を貼るや。