【ナルニア国物語第2章】カスピアンとリーピチープとアスランが残念・・・

ナルニア国物語の第2章「カスピアン王子の角笛」を観て参った。
原作ファンとしては、カスピアン王子のキャラクターの映え方、ネズミ騎士・リーピチープの勇ましさ、
そして、第1章に続いてのアスランの雄姿、などに期待を寄せて観に行った次第なのだが。。。

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eiga.com データベース ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛
原題:The Chronicles of Narnia: Prince Caspian 監督:アンドリュー・アダムソン 脚本:アンドリュー・アダムソン、クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリー 製作:アンドリュー・アダムソン、マーク・ジョンソン、フィリップ・ステュアー 原作:C・S・ルイス 撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ 音楽:ハリー・グレッグソン、ウィリアムズ 製作国:2008年アメリカ映画 上映時間:2時間25分 配給:ディズニー
STORY:ペベンシー4兄弟が白い魔女を倒し平和を取り戻してから1300年後のナルニア。魔法の国はテルマール人によって占領され、ナルニアの民は迫害の末に森の奥深くで息を潜めていた。一方、テルマール人の王子カスピアンは、王位を狙う叔父に暗殺されそうになり命からがら逃げのびる。森へと追い込まれた彼は“伝説の4人の王”を呼び戻すことができるという魔法の角笛を吹き……。C・S・ルイスによる名作児童文学の実写映画化第2弾。
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CAST:ベン・バーンズ、ウィリアム・モーズリーアナ・ポップルウェル、スキャンダー・ケインズ、 ジョージー・ヘンリー、セルジオ・カステリット、ピーター・ディンクレイジ、ビンセント・グラス、ピエルフランチェスコ・ファビーノ、ティルダ・スウィントンリーアム・ニーソン
公式サイト

まず最初に言っておく。映画の総評としては、全編迫力満点の映像世界が広がっており、2時間25分夢中
で観られる面白い冒険活劇(激しくロード・オブ・ザ・リングに近しいイメージ)であった。それをふまえ
た上で、原作のナルニア・ファンとして、残念だった点を中心に描かねばならない傲慢を許して戴きたい。
まず、カスピアン王子。原作ではまだ少年(ピーターより年下)だった設定を、世の女性向けに(理由
は定かではないがw多分そうなんデショ!?)イケメン青年に変えてしまった。これは激しく作品世界の
根底を覆す変更だったような気がする。そのゆがみが、ピーターとの不要な対立構図や、スーザンとの
恋愛エピソードなどの蛇足を生み出してしまったように思えるのだ。イケメンはイケメンでいいから、設定
どおり、もうちっとチビッコ~な王子にしてもらいたかったナァ~~( ;∀;)ザンネンザンネン

●イケメン・カスピアンの前フリ付き・トレーラー♪

ちょっとネタバレになるが、第3弾以降、長男ピーターと長女スーザンは、ナルニアへは来られない。
そのせいか、役柄を演じつつ役者本人の素の顔も見えた気がしたシーンが多々あった。
例えば、ピーターとカスピアンのなじりあうシーン、MY脳内で聞こえてきた台詞のやりとりはコチラ↓

カスピアン「今回は俺様がメインだろぅ!おまえ出しゃばるんじゃねえ!」

ピーター「なにを!俺のほうが先輩じゃ!おまえこそすっ込んでろっ!!!」

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スーザンがカスピアンに色目を使う(?)シーンでは、

スーザン(心の声)「3作目で私のことを思い出す回想シーン作って貰う為にキスしといたれぃ!」

あぁ、こんな邪心で観てしまう自分が、つくづく恨めしい~ il:i(-ω-`;)

シネトレ カスピアン王子、ピーターにライバル心メラメラ!?
※ほらほらほら、「くしゃみしたふりしてペットボトルの水をかけたり」←陰険なこと実際にしてるみたいヤーン」あながち妄想とも言えまいてw


さてさて、2番目のひっかかり点!やはり原作ファンが一番期待するのは、ネズミの騎士・リーピチープ
の造型だろう!リアルなネズミのキャラクターが今ほど蔓延してなけりゃあ、もっともっと感動したかも
知れないのだが、コチラのCGはまあまあ。可もなく不可もなくってとこか。個人的には、も~っと、凛
々しくても良かったかな。で、何と言っても、出番が少なかったのがいっちゃん腹立つ!原作でもこんな
もんだったっけか?リーピチープ大活躍の巻~♪は、第3弾にお預けってことかな・・・。
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最後、3番目のひっかかりポイントは、やはりアスラン。1作目の登場シーンは神々しいものがあった。
力を感じた。まさしく、神の存在を・・・。ストーリー的に、パート1「ライオンと魔女」よりは宗教
色を薄くしてある感じで、それがキリスト教徒ファンたちの反感を買い捲っているというニュースを小耳
に挟んだ。うーん、エンターテイメントに徹するなら、当然の改変だと思うが、テーマ性を重んじる人に
とっては許せない裏切りってことになるんだろうかー。因みに、ワチクシはキリスト教的展開に関しては、何
の思い入れもないので、「改変、大いに結構」と思ってる派である。ただし、アスランがイマイチ神々し
さに欠けるのはご勘弁願いたい。なーんか可愛らしい笑顔まで見せたりするんである。リーピチープには萌え
要素が必要だと思うが、アスランにはいらんぞー!おーい、もっと恐ろしいアスランを、次回は復活させてお
くれよ~~う(次の監督は誰になるや知らんけど~)

☆最後に、プロデューサーのインタビュー記事引用↓
マーク・ジョンソン(プロデューサー。他に代表作はレインマン等。)のインタビュー記事。
「プロデューサーが語るナルニアのこれから(byぴあ)」
「第3章「朝びらき丸東の海へ」のその次は?」
すべては「カスピアン王子の角笛」の成功にかかっているんだが、僕自身としては全話を映画化したいと思っている。順番は「カスピアン王子の角笛」とキャラクターがかぶる「銀のいす」、次にナルニアの原点「魔術師のおい」、番外編的な「馬と少年」、そして「さいごの戦い」だね。このなかでも僕は「魔術師のおい」が大好きでね(笑)
ナルニアの素晴らしいところは、1話1話まったく趣が異なる点だ。今回はアクション、次の朝開き丸は海洋冒険だからね。キャラクターも毎回、異なるし、舞台も時代も違う。だからこそマンネリ化しない。「ハリー・ポッター」シリーズのような素晴らしい観客を獲得し最後まで続けられればいいと思うよ。みんなには「こんな大作シリーズで、よく大スターを起用せずにゴーサインが出たもんだ」とよく言われるんだが、僕達はスターの必要性を感じてないんだ。なぜならすでに大スターがいるからだよ。「ナルニア国物語」という途方もない大スターがね。

※今回は戦闘メインで「ロード~」っぽくなったけど、次回作「朝びらき丸~」は船上が舞台だから、
ひょっとしたら、『パイレーツ・オブ・カリビアン』っぽいナルニアになるのかも知れんなぁー。

2ちゃんあたりを徘徊していると、定期的に4兄弟の容姿がブサイクだ、と言ってる奴が現れる。
そういう連中には、この写真を見せてやりたい。イギリスBBCのTV放映版「ナルニア」のキャストだ!
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ね?映画の4人、断然イケテルっしょー?