【空気人形】ラブドール主演のファンタジー映画(･∀･)!!

是枝裕和カントクの最新作を観てまいりました。。。

eiga.com 作品情報　『空気人形』

監督・脚本・編集：是枝裕和　製作：川城和実、重延浩、久松猛朗、豊島雅郎　プロデューサー：浦谷年良、是枝裕和　原作：業田良家　撮影：リー・ピンビン　美術：種田陽平　音楽：World's end girlfriend　製作国：2009年日本映画　上映時間：1時間56分　配給：アスミック・エース
☆解説：女性の「代用品」として作られた空気人形ののぞみに、ある朝「心」が芽生え、持ち主の秀雄が留守の間に街へ繰り出すようになる。そんなある日、レンタルビデオ店で働く青年・純一に出会い、密かに想いを寄せるようになった彼女は、その店でアルバイトとして働くことになるが……。「誰も知らない」「歩いても　歩いても」の是枝裕和監督が、業田良家の短編漫画「ゴーダ哲学堂　空気人形」を映画化。主演は韓国の人気女優ペ・ドゥナ。

☆キャスト：ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路、高橋昌也、余貴美子、岩松了、星野真里、丸山智己、奈良木未羽、柄本佑、寺島進、オダギリジョー、富司純子
オフィシャルサイト
※このオフィシャルサイトは心癒されるｿﾞｫ～～。特にストーリーのとこ見てみそ♪ペ・ドゥナの声がイイ♡
ｼﾈﾏｶﾌｪ･ﾈｯﾄペ・ドゥナ、ARATAを「頼れる人」で板尾は「近づけない感じ」

●トレーラー

※まさか、ラブドールに感情移入しちまう日が来ようとは・・予想だにしなかったﾜ～。最初、安モンのダッチ・
ワイフが違和感ありまくりﾀﾞｯﾀ。今の時代、もっと精巧な人形いっぱいあるやろうに！それの方が、ペ・ドゥナ
と同化させ易かったろうに・・・、と。しかし、違うのだ。安モンだからこそ、心を持ってしまった哀しみが、
深く表現できるのだ。実は、後半、最新のリアルなラブ・ドールもちゃんと登場する。監督は、製作工場あたり
にも取材して、興味あるよもやま話は全てストーリーに注ぎ込んだのかな？って気はした。

HiVi 人形を通して見える、人間の虚無と孤独是枝裕和監督インタビュー
→引用『是：「原作の後半に、見開きで泣いている女の人の顔がばーっと並ぶシーンがあるんですけど、それを見て“原作者は、この人形の空虚感と、現代人の空虚や孤独を重ねようとしているな”と思ったんです。時間軸は縦に伸ばしたから、じゃあ次は人形が住んでいる街の中に、虚無や孤独を抱えている人たちを描いていこうと。例えば、“人形は老いを受け入れていくけれど、それなら老いを受け入れない人を隣りに置いてみようか”とかね。そうやって、今度は横に空間的な広がりを作っていくと、90分ぐらいにはなるんじゃないかなと考えました」／Ｑ：人形が周りの人間にどう影響していくか、ということですか？→「直接影響はしないんですけどね、ばらばらなので。全部がばらばらで、夢の中でだけみんながワンカットでつながるから」／Ｑ：どうして“ばらばら”にこだわったんですか？→是：「今はみんながばらばらだから。以前、仙台で『誰も知らない』の上映会をやったとき、そこへ来ていた学校の先生が“あなたのお話と近い世界観の詩があるので送ります”っていうお手紙をくれたんです。それが、映画の中にも出て来る、吉野弘さんの“生命（いのち）は”っていう詩でね。上映会では全然「空気人形」の話はしなかったんだけど、読んでみたら“これは空気人形の話だな”と思って、そのまま詩を劇中に出すことにしたんです。』

※原作の剛田義家さんの漫画は既に読んでいた。ワチシはこの方の『自虐の詩』の大、大、大ファンなのであ
～る。原作のテイストに付け加えられているのが、周囲の人々。空気人形の描写が丁寧で緻密なだけに、ワチ
シはこの周りの人々の暮らしがそれに比してあまりにも薄っぺら～く感じてしまった。インタビューなど読む
と、わざとそうしたっぽい。「バラバラ」を意識した、と言うし。まぁ、ほかの監督さんの作品ならばそこま
で強く拘らなかっただろう。しかし、是枝さんだからこそ、ちょっとハードルを上げ過ぎて観てしまう自分が
いたような気がする。もっと、もっと、感動させてくれるはずだ、と。その分、ちょびっと、ちょびっとだけ
だが、肩透かし感も残った。あと、せっかく余貴美子さんのような名女優を使っているのに、その役じゃあ勿
体ないなぁ～、っていう・・・。