【127時間】ダニー・ボイルのセンスに脱帽

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eiga.com 作品情報 『127時間』
■ストーリー:登山家アーロン・ラルストンが体験した実話を監督ダニー・ボイルジェームズ・フランコ主演で映画化したサスペンスドラマ。03年、当時27歳だったアーロン(フランコ)は一人でユタの険しい谷へロッククライミングに行くが、誰も通りそうにない谷間で落下し、右手を岩に挟まれてしまう。そこから5日間、身動きの取れなくなったアーロンは必死に脱出をはかるが……。ボイル監督とともに脚本を手がけたのは「スラムドッグ$ミリオネア」のサイモン・ビューホイ。
■キャスト・スタッフ:(キャスト)ジェームズ・フランコケイト・マーラアンバー・タンブリン、リジーキャプランクレマンス・ポエジー、ケイト・バートン、トリート・ウィリアムズ (スタッフ)監督:ダニー・ボイル 製作:クリスチャン・コルソン、ダニー・ボイル、ジョン・スミッソン 製作総指揮:バーナード・ベリュー、ジョン・J・ケリー、フランソワ・イベルネル、キャメロン・マクラッケン、リサ・マリア・ファルコーネ、テッサ・ロス 原作:アーロン・ラルストン 脚本:サイモン・ビューフォイ、ダニー・ボイル 撮影:アンソニー・ドッド・マントルエンリケ・シャディアック 編集:ジョン・ハリス 美術:スティラット・アン・ラーラーブ 音楽:A・R・ラフマーン
■作品データ 原題:127 Hours 製作国:2010年アメリカ・イギリス合作 映画配給:20世紀フォックス映画、ギャガ 上映時間:95分 映倫区分:G
公式サイト

●予告編(ショート)


※この、ちょっとオリックスの1番バッター坂口選手にも似た、お洒落なアスリートたる主人公が
疾走するオープニングのリズム感に、まず感激する。『トレイン・スポッティング』の感動再び、で
ある。そして、事故に遭い、一気に「動から静」へと転換する瞬間がこれまたスンバラシイ~~。
オープニングタイトルが出るまでの展開に心からゾクゾクって来たのは『パルプフィクション』以来
のことかも。

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※オープニングの衝撃以降は、「しかしこのあと、物語としては停滞することは避けられないし、
一体どうやって興味をつなぐつもりなんだろう?飽きちゃったらどうしよう?」などと、心配も先に
立ってくるのだったが、そこは音楽と視覚効果の“演出のマジシャン”!見事に飽きさせない趣向の
連続で、ラストまで駆け抜ける!主人公が“失踪”中もちゃんと映画は“疾走”し続けるのだ!見事
という他ない。。。


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だいたい、こういうドラマ性のない題材を映画化しようと思う勇気がすごい!と思う。
オープニングとエンディング以外、主人公は一切動けないのである。天変地異も起きなければ、
宇宙人が攻めてきたりもしない。長澤まさみタンが救助隊として降りてきてさえくれないノダモノw
ダニー・ボイルだからこそ映画足りえた、と言っても過言ではないだろう。ブラボー♪

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ジェームズ・フランコ特別インタビュー


《ちょっとネタバレ》未見の方は、次の写真の下まで、ワープしてくらさい↓↓


一般的な教訓
・出かけるときは行き先のメモを残そう
・フィッシュを
聞いてるとモテないからやめよう
・中国製ナイフは役に立たない。

個人的に気をつけようと思えた教訓
・棚の上のものは、奥までしっかり手を伸ばして取ろう!
・失うことを恐れず、突き進もう
・アリさんの生き方に学ぼう!

※最後のエグいとこは、さすがに目をそむけてしまったが、耳もふさぐべきだった!音にも心底、
震え上がってしまったよ~。ダニーちゃんってば、容赦ないのね!!
そういえば、「トレスポ」「ミリオネア」同様、ちょっと汚物まみれになるシーンがダニーらし
くって、「やっぱり巨匠になってもその性癖は変わらないのネン♪」と、ちょっと嬉しくもなった。

↓興味深い動画などもいろいろ紹介してくれてるサイト♪
映画感想 * FRAGILE 127時間(127 Hours)/岩に挟まれたまま5日間?!
『アーロンはこの映画について「真実にとても近いし、ドラマであると同時にドキュメンタリーだ」と言っています。いい映画ができてよかったねえ。/2004年、アーロンは切断した腕を回収するために事故現場へ戻りました。腕を外すためには13人の男性とウインチと油圧ジャッキが必要だったそうです。うわー…。』

エンディングで、再び町の喧騒が映し出されるとき、観客の多くはこう思ったに違いない。
「いったい、この大勢いる中で、本当に生きていると言える人間が何人ぐらいいるんだろうか」と・・・

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☆ストーリーの起伏を楽しみたい人には向いてない作品ですが、常日頃、自分の生き方に疑問を
抱いているような方には是非とも観てもらいたい、生きることに真摯に向き合った快作デッス♪
あ、それから、痛いのが駄目な人にもチョット勧め難いカナー。ま、今年のベスト3には入りそうッスワ♪

ジョニデ語録(ジョニー自身の発言は赤字、他者のジョニーへの発言は青字、その他は黄字で)
ジョニデ語録解説
彼はセビリアで生まれた。その麗しい街の名物は、オレンジと女たち。訪れたことのない者は、同情に値するとの格言があるが、私も深く同意する
(「ザ・ジョニー・デップ」第四章より。バイロン卿『ドンファン』の第一篇八節を引用)