【希望の国】~おうちへかえろう~

園子温監督の野心作、『希望の国』が、ようやくTSUTAYAでレンタル開始にっ!!
3/11にこの映画を観ることに意味があるような気がして・・速攻借りてきたのだったー

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eiga.com 作品情報 『希望の国』
■解説:「恋の罪」「ヒミズ」の園子温監督が、大地震で離れ離れになりながらも、それぞれの愛を貫く3組の男女の姿をオリジナル脚本で描く。酪農家の小野泰彦は、妻や息子夫婦と平和でつつましい日々を送っていた。一方、隣家の息子は家業を手伝わずに恋人と遊んでばかり。そんなある日、大地震が発生し一帯の住民は避難を強いられるが、泰彦らは長く住み着いた家を離れることができない。そんな中、息子の妻いずみが妊娠していることが発覚する。主人公・泰彦を夏八木勲が演じ、その妻役に大谷直子。息子夫婦を村上淳神楽坂恵、隣家の息子とその恋人を清水優、梶原ひかりが演じる。
■スタッフ:/監督 園子温 /プロデューサー 定井勇二 國實瑞恵 汐巻裕子 /ラインプロデューサー 鈴木剛 /原作 園子温 /脚本 園子温 /撮影 御木茂則 /照明 松隈信一 /装飾 石毛朗 /録音 小宮元 /整音 深田晃 /編集 伊藤潤一 /衣装 川崎健二 新井正人 /ヘアメイク 本田真理子
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■キャスト:夏八木勲(小野泰彦) 大谷直子(小野智恵子) 村上淳(小野洋一) 神楽坂恵(小野いずみ) 清水優(鈴木ミツル) 梶原ひかり(ヨーコ) 筒井真理子(鈴木めい子) でんでん(鈴木健) 菅原大吉(町役場職員) 山中崇(町役場職員) 河原崎建三(医者) 浜田晃(松崎) 大鶴義丹(警官) 松尾諭(警官) 吉田祐健(避難する住民) 並樹史朗(避難する住民) 米村亮太朗(ガソリンスタンドの店員) 吹越満(避難所の人) 伊勢谷友介(避難所の人) 手塚とおる(TVの中の司会者) 田中壮太郎(トークイベントのゲスト) 本城丸裕(洋一の同僚) 深水元基(洋一の同僚) 大森博史(洋一の同僚) 占部房子(妊婦) 井上肇(検問所の警官) 堀部圭亮(TVの中の官僚) 田中哲司(海辺の親父)
■作品データ:/製作年 2012年 /製作国 日本・イギリス・台湾合作 /配給 ビターズ・エンド /上映時間 133分 /映倫区分 G
eiga.com 映画評論 希望は若者たちのおぼつかない足取りの中にある
放射能は目に見えない。例えばどんなに強いメッセージを持った映画であろうと、どんな素晴らしい未来へのビジョンが語られていようと、映画は常に、その目に見えないものをいかにして可視化させるか、そこを出発点にしてきたと思う。/例えば「ゴジラ」。放射能から生まれた怪獣は、その「可視化」の意図を超えて、まるで本物の生き物のように世界中に拡散して行った。希望と絶望とが作り出すひとつの実体として、それは多くの人々を虜にして恐怖と喜びをそこに植え付けたわけだが、この「希望の国」では、その拡散に待ったをかける境界線が呆れるほど単純に可視化される。それゆえ強力な境界線でもある。それは放射能の拡散に待ったをかけるのと同時に、人間の交わりにも待ったをかける』
公式サイト
※忠実な取材に基づいたエピソードを積み重ねて構築した物語なんだろうなーーー、と
想像して観ていると、なんとも感慨深い、良質で皮肉たっぷりの、園監督印の啓蒙映
画ダッタナーという印象。園さんの使う「希望」は、「微かな望み」と脳内変換されるヤ~

●予告編

※要所要所で、何となく不謹慎な部分もありつつ、逆に胸を打つような台詞も頻出してきて、
ちょっと、気持ちが揺れながらのDVD鑑賞となったーーー。んー、『ヒミズ』より好きかも~!

ウォーカープラス 「原発問題を描かない日本の映画界がおかしい」
『「この問題が他と違うところは、現在進行形だという点です。だから、脚本を想像力で書いてはいけなかった」という園監督。脚本作りのため、園監督が被災者から話を聞き始めたのは震災の傷跡が生々しい2011年8月だった。「最初は朝から晩までやっていた報道も次第に冷めてきていました。これを風化させてはいけないという思いもあったし、他のアートや文学は3.11について、どんどん発信が始まっていた。でも、日本の劇映画から発信するものは特になかったので、自分がやらなきゃいけないと思いました」』

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公式HP 園監督インタビュー
『Q:原発事故を題材にした映画を作るうえで、どんな困難がありましたか。/A:製作的には、資金調達がこれまで以上に大変でした。やはり、いまの日本ではこういった映画を作ることが困難なんだなと。みんなでがんばって前へ進もうという作品なら違ったのかもしれませんが、暗部を見せるものにはみんな尻込みする。ただ、そうでなければやる意味がないですからね。最終的に、海外資本の協力を得ることになりました。/Q:今回の作品で、新たに社会派としての園監督の姿を見た気がします。/A:いや、自分では社会派という気持ちはそれほどありません。ただ、この映画を撮り終わったとき、まだこれで終わりにはできないと思ったんです。放射能の映画、福島の映画は、まだ撮っていかなければいけないなと。3部作になるというわけでもないし、近いうちに次を撮るのか、それとも少し距離を置くのかもわかりません。ただ、おそらくテーマとして今後も抱え続けていくのだろうなと思っています』

★スナックのママ役で岩井志麻子さんが出ていて、台詞もあったんだけど結局カットになったらしい。
その台詞というのがコレ↓
原発はDV男と同じ。一時、痛い思いしても、優しくされると許してしまう(大意)」。
おおーー、いろいろと問題ある発言だということで出演自体をカットされたのかねぇーーー?

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大谷直子さんの「もう帰ろう」が、脳裏に焼きついて離れないヨーーー

ではでは、ネタバレ・ブログ紹介~~~~。未見の方は、この下の夏八木さんの動画まで飛んでチョー

こねたみっくす
→『家族が笑顔で食卓を囲み、電話ではなく直接面と向かって話をするというごく当たり前の生活こそが「おうち」のはず。婚約指輪を肥溜めに落としてしまったという昔話を談笑できるのも「おうち」のはず。盆踊りを夫婦で楽しく踊った帰りに妻をおんぶした夫がその思い出も「おうち」のはず。/その「おうち」が奪われている現在の日本。この国が希望の国になるためには洋一やいずみ、ミツルやヨーコといった若い世代の我々が一歩一歩進まなければならない。そんな思いを込めてか、この映画のラストで園子温監督が自ら書かれた「希望の国」というタイトルが登場した時、私の中にこの時代に生きるがゆえの「我々若い世代には偏見に満ちている暇などない。現実を知り、希望に向かって進まねばならない」という責任を強く感じました』

blog-k... 一歩、一歩、一歩、一歩…
→『放射能恐怖症に関しては、あくまで台詞とはいえ産婦人科のお医者さんが「テレビに出てる医者が嘘をついてます」と言い切っていたのはドキッとしたけど、いずみさんが強烈なまでの紆余曲折…さすがにあそこまでやらんでも、と思いましたが、とにかく紆余曲折あった末に“愛さえあれば何とかなるよ”“愛があるから大丈夫よ”と割りきるところまで行ったのは、観ていて変なカタルシスがあったと思う』

希望の国夏八木勲 (24分25秒)

※映像内の夏八木さんに比べて、ゲスト出演した夏八木さんの枯れっぷりに驚愕!!
この仙人みたいな佇まいの人が、あの迫力を出すんだものナー、さすが名優さんやワ~

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※神楽坂さんのダイコン演技は、途中までは「普通の庶民っぽさ」「日常感」を醸し出していて、「おっ?
怪我の功名!?」なーーーどと楽しんで見ていられたのだが・・・やっぱラストの大事なところでの演技
は、台無し感もハンパなかったッスねー。ウーーム、やっぱ奥さんは喋らさない方が吉でっせー、園監督ぅっ!!

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※やはり、この二人の演技に尽きるでしょうね。福島に確実に居る、この「生きた家族」の肖像を
刻みつけたというか、「生きている、ってこういうことなんだよ」という、まさに説得力の塊のよ
うな老夫婦を見事に体現してくれました!大谷ばあちゃんカワユス~♪

...φ(ー ̄*)思わずブログにメモしたくなる名言・格言&オマケの一言!

元旦の日記参照~♬

3月11日の、名言・格言
みんなが神様になればいい
(私が東日本大震災の被災地の映像を観ていて「神も仏もないものか」と言ったときに、小5の娘の返してくれた言葉)

◎オマケ!「神様になる」に関連する言葉あれこれ
たったひとり助けるだけで100年後には94人の子孫を助けたことになる。2000年たてば、神様になれる by 中谷彰宏
オレは神様になるんだよ…この碁盤の上で by 「ヒカルの碁
あたしね、やばいオペするときは医者じゃないの。神様になるの。…あとは、あなたが神様を信じるかどうか。どうする? in 「愛なんていらねえよ、夏

●モンスターエンンジン コント 神々の遊び