【破れ太鼓】木下恵介作品 DVD鑑賞その6

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eiga.com 作品情報 『破れ太鼓』
■解説:製作は「薔薇はなぜ紅い」の小倉浩一郎で木下恵介と助監督の小林正樹が協同で脚本を書き、「お嬢さん乾杯!」「四谷怪談(1949)」についで木下恵介が監督する。キャメラは「四谷怪談(1949)」の楠田浩之が担当。主演は「王将(1948)」「佐平次捕物控・紫頭巾」の阪東妻三郎、「大都会の顔」「真昼の円舞曲」の村瀬幸子(俳優座)「大都会の丑満時」「痴人の愛(1949)」の森雅之、今回日劇ダンシングチームから抜てきされた小林トシ子で、それに本作品で音楽を担当している木下忠司、「痴人の愛(1949)」の宇野重吉、「真昼の円舞曲」の滝沢修東山千栄子俳優座)、「足を洗った男」の桂木洋子らが出演する。
■ストーリー:津田家の主人軍平は土建屋で、過去は腕と度胸で危い橋をわたってきた男で、無教育でごう漫で、そして暴君であった。家族に対してもおれのお蔭でみんなしあわせに暮せるんだと思っているから、妻や子供はみんな自分に感謝し尊敬していると思っている。だが--父の会社につとめている長男太郎は叔母素子と共同でオルゴール製造会社をやろうとし、音楽家志望の二男平二はオヤジをふう刺した「破れ太鼓」という歌をつくって弟妹にきかせてる。三男又三は医学生、四男四郎は中学生、長女秋子は父の会社の出資主の息子花田輝夫に嫁にいけといわれていて、相手に愛情もないのに交際していたが、ふとしたことから青年画家野中と愛し合う。次女の春子は女学生。兄妹みんな仲よく母を慕って楽しい家庭なのだが軍平が帰ってくるとその団らんはこわれ、軍平の圧力の前に屈して去勢されたようになってしまうのだ。この二つの雰囲気は到々爆発するときがきた。(後略)
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■スタッフ:/監督 木下惠介 /脚本 木下惠介 小林正樹 /製作 小倉浩一郎 /撮影 楠田浩之 /美術 小島基司 桑野春英 /音楽 木下忠司 /録音 高橋太朗 /照明 寺田重雄
■キャスト:阪東妻三郎 村瀬幸子 森雅之 木下忠司 大泉滉 大塚正義 小林トシ子 桂木洋子 村上記代 沢村貞子 宇野重吉 滝沢修 東山千栄子 永田光男 小沢栄太郎
■作品データ:/製作年 1949年 /製作国 日本 /配給 松竹 /上映時間 108分
※ワタクシたちの世代なら、“頑固親父”と聞けば、小林亜星が主役を演じた「寺内貫太郎一家
を思い出すのではなかろうかー。あの親父も、怖いけどどことなく可愛らしいというか、コミカルな
部分が愛嬌あって楽しかったっけー。いま、小説「寺内貫太郎一家」を読んでいる最中である。読破
できたら、またレビューしたいー。おっと、話題がイキナリ逸れまくった!

●破れ太鼓 1949 / A Broken Dram


ぴあ映画生活 太鼓を破いてしまった父親
『「破れ太鼓」とは、この家の次男が作った、親父を揶揄した歌のタイトルだ。一日中鳴りっ放しで、そのうち破けてしまうぞ、と茶化す。歌われている父親は、裸一貫から成りあがった社長。会社でも家でも、演説する時は、左手を腰に当て、右手を前に差し出して、掌をヒラヒラさせながら、捲し立てる。このポーズ、どこかで見たことがあると思ったら、どうやらヒトラーみたいだ。ヒトラーより、手の位置が低いのがご愛敬だ。まあ、会社でも家庭でも独裁者ということだろう。この家には妻と6人の子供と女中さん。子供6人は、この頃は当たり前だったようだ。父親がいないととにかく和やかなのだが、帰ってくると急に雰囲気が固くなる。父親が帰ってくるのは、すぐ分かる。近所の犬が吠えたてるのだ。これが呼び鈴代わりというのが可笑しい』
※なるほど、ヒトラーを暗示していたのかーーー、と、言われて初めて気付く演出手腕であることヨー

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↑この写真の上から二番目の女性、次女役の桂木洋子さんが、変てこな雰囲気を醸し出して目立ってた。
演劇かぶれなのだ、と途中でわかるのだが、その演劇にしても、後半ちゃんと伏線となって、重要なシ
-ンとして出てくるのだ~。丁寧な演出、グッジョブだったワー


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※カレーライスを食べながら、これまでの人生を回想する終盤の畳み掛けが凄い!!
だいぶ雰囲気は違うが、『クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』における、父・
ヒロシの回想シーンを思い出した。もしや、原監督、このシーンを参考にしたんじゃ
あ・・・?

マイナビニュース 田村亮が父である往年の映画スター 阪東妻三郎の思い出を語る
『親父は僕が七歳の時に亡くなりました。ですから、直接教わったということはありません。ただ、当時の写真を見ていても参考になることは多い。親父って、殺陣をしていても足を開かないんですよ。斬るとき、みんなはバサッと着物の裾を拡げるけど、親父は閉じる。確かにそっちのほうが綺麗に見えるんです。そのために、親父は畳の縁を使って歩く練習をしていました。あの上を何度も急ぎ足で歩くんですよ。着物の着方でも、今はみんなキチンとしているけど、親父はダラッとしていた。それで僕も、着付けにしても袴でもあえてゆったりと着てみます。足元も、ここは足袋をはかない方が色っぽいのかなと思って、素足に草履をひっかけたり。役に忠実な芝居さえやっていれば、あとは汚いよりは美しい方がいいですから。特に舞台は、いつも全身をお客さんに見せているじゃない。だから、立ち姿が凄く大事なんですよ』
※はっきり言って、阪東妻三郎さんの演技を見たのはコレが初!したがって「時代劇のバンツマ」という
先入観はいっさいない状態で観られた。しかし、その立ち居振る舞いの美しさは、ド素人のワチシでも感
じ取れたのであった。うん、所作や表情がいちいち美しいお人だな~、というのは痛感した。

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※木下監督の弟、木下忠司さんが、次男役を好演♪ラスト近くでの語りは、役者らしからぬ
朴訥さが、却って味わい深く、そしてしみじみと感動させてくれるのであったーーー


↓若き日の宇野重吉さんを見てたら、『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』の日本画
大家を演じていた姿がオーバーラップしたー。この青年が、年取ってああなるのかなぁー
などと、妄想をたくましくしてしまったワイー

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...φ(ー ̄*)思わずブログにメモしたくなる名言・格言&オマケの一言!

元旦の日記参照~♬

9月18日の、名言・格言
座りすぎて お尻 割れちゃった!
(病院の待合室で、なかなか名前を呼ばれないのでイライラして座っていた時、隣の幼稚園児が言ったことば。思わず噴出してしまい、和みました~)

◎オマケ!「お尻」に関連する言葉あれこれ
子供を叱る時は怒りをこめてお尻をぶて、たとえその痛みが一生残っても。何の感情もこめずに打つことは、決して許されるべきではない by バーナード・ショー
尻の毛まで抜かれて鼻血もでねぇ by ポルコ・ロッソ (『紅の豚』より)
例えば…こっちが目頭、こっちが目尻 どいて目糞は目頭から出るがかのう…糞は尻から出るもんちゃろ こっちを目尻と言わんとおかしいぜよ by 坂本龍馬 (「龍馬伝」より)
椅子を尻で磨くだけの男で終わるものかよ! by アルベオ・ピピニーデン (「機動戦士Vガンダム」より)

溜池Now 第2回溜池天下一武道会 ヒップアタック越中 vs ブルース・リー(対決は20分過ぎから)

※名勝負数え歌やぁーーーーーっ!!
ヒップイコール尻、アタックイコール攻撃、つまり人間の一番柔らかい部分で 攻撃するわけですよ by ケンドーコバヤシ (「ケンコバ伝説~星になった言葉たち~」より)