eiga.com 作品情報『海街diary』

■解説：「そして父になる」「誰も知らない」などで国際的にも高い評価を受ける是枝裕和監督が、第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞やマンガ大賞2013を受賞した吉田秋生の人気コミックを実写映画化。湘南を舞台に、異母妹を迎えて4人となった姉妹の共同生活を通し、家族の絆を描く。鎌倉に暮らす長女・幸、次女・佳乃、三女・千佳の香田家3姉妹のもとに、15年前に家を出ていった父の訃報が届く。葬儀に出席するため山形へ赴いた3人は、そこで異母妹となる14歳の少女すずと対面。父が亡くなり身寄りのいなくなってしまったすずだが、葬儀の場でも毅然と立ち振る舞い、そんな彼女の姿を見た幸は、すずに鎌倉で一緒に暮らそうと提案する。その申し出を受けたすずは、香田家の四女として、鎌倉で新たな生活を始める。主人公の姉妹を演じるのは、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず。

■スタッフ：／監督　是枝裕和　／原作　吉田秋生　／脚本　是枝裕和　／製作　石原隆　都築伸一郎　市川南　依田巽　／エグゼクティブプロデューサー　小川泰　大村信　上田太地　小竹里美　／プロデューサー　松崎薫　田口聖　／アソシエイトプロデューサー　西原恵　／撮影　瀧本幹也　／照明　藤井稔恭　／録音　弦巻裕　／美術　三ツ松けいこ　／装飾　松尾文子　／衣装デザイン　伊藤佐智子　／ヘアメイクデザイン　勇見勝彦　／編集　是枝裕和　／音楽　菅野よう子　／音響効果　岡瀬晶彦　／キャスティング　田端利江　／助監督　兼重淳　遠藤薫　／スクリプター　矢野千鳥　／制作担当　熊谷悠　／ラインプロデューサー　熊谷喜一

■キャスト：綾瀬はるか（香田幸）　長澤まさみ（香田佳乃）　夏帆（香田千佳）　広瀬すず（浅野すず）　加瀬亮（坂下美海）　鈴木亮平（井上泰之）　池田貴史（浜田三蔵）　坂口健太郎（藤井朋章）　前田旺志郎（尾崎風太）　キムラ緑子（高野日出子）　樹木希林（菊池史代）　リリー・フランキー（福田仙一）　風吹ジュン（二ノ宮さち子）　堤真一（椎名和也）　大竹しのぶ（佐々木都）　浅野陽子（すずの義母）
■作品データ：／製作年　2015年　／製作国　日本　／配給　東宝、ギャガ　／上映時間　126分　／映倫区分　G
オフィシャルサイト
産経WEST 前向きに生きる美しさ「海街ｄｉａｒｙ」是枝裕和監督
→『現代版の「若草物語」とも。「若草－」は親が不在の家を姉妹が守り、父が戻って落ち着くが、今作は両親のいない環境で前を向いて暮らす姉妹のもとに母親が戻ったことで揺らぐ。「子供が親の役割を埋めるところに今日性があり、面白い」。そして家族にとどまる話ではない。「題名が示すように家族を見つめる家やご近所、街がある。その広がりを出したいと思いました」／原作を読み込みつつ、実在の３姉妹数組を取材。「長女は早めに母親っぽくなるし、長女と次女は趣味が似ていて服の貸し借りをするが、三女は姉たちとは服も音楽の趣味も異なり、独自の時間を生きている…」。取材で得たことを反映させながら、脚本を完成させた。／配役は、自身が過去に会ったときの印象をもとに選出。長女役の綾瀬は「居住まいや姿勢、所作が美しい“昭和の香り”のする方だった」。多彩な顔を見せる綾瀬の芝居によって台本にはない場面を追加したという。オーディションで選んだ四女役の広瀬は「たとえカンヌでも物おじしない人」。広瀬は自ら希望し、事前に台本をもらわず現場でセリフを口立てする“是枝流”で撮影に挑んだ』

※やはり若草物語の四姉妹は意識していたのかー。しっかりものの長女、男勝りな次女、芸術的才能を持つ三女、おてんばな四女、この基本ラインは外してないと思われ・・・。（三女と四女がサッカー少女なのは現代風のアレンジと言えそうー）

●姉妹喧嘩シーン＆予告映像

※その４人じゃあ個性強すぎて姉妹にゃ見えんだろう～！という
思い込みをいともあっさりと払拭してくれる。この姉妹喧嘩シーンから
して、どうやったらこんなに自然に演出できるんだろう？って不思議だ。
最後のほうは、見事に姉妹に見えている。いや、姉妹にしか見えなくな
ってしまうのだ！是枝マジック、恐るべし！！

eiga.com インタビュー綾瀬はるか×長澤まさみ×夏帆×広瀬すず、穏やかなりし是枝組で体感した「かけがえなき瞬間」
→ 『長澤は、かつての自分の姿を広瀬に重ねていたようで「誰もがすずのこれからを期待しているし、それに応えていくであろう人だと感じてもいました。私も若い頃から仕事をしているから、そういう風に見られていたのかなあ。今では自分がすずをそういう目で見ていることに、なんだか不思議な感覚に陥ります」。夏帆も同調し、「みんな10代からお仕事をしていて、すずみたいな立ち位置だったころがあったんですよね。今度は自分が見守る番になったんですね。私たちだけじゃなくて、スタッフみんながすずを見守っていて、すずの表情を大事に撮っているという素敵な現場にいられたことが、私はすごく嬉しかったです」とほほ笑む』

J･SPA! 「いつまでも見ていたいと思う4姉妹だった」（是枝監督）
→ 『Ｑ：4姉妹ですが、すず役が広瀬“すず”さんになったのは、出会うべくして出会ったといえるのでしょうか。
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／監督：はい。出会うべくして出会ったとみんなが思っていました。それは僕らと、というよりも、この作品と彼女が出会うべくして出会った。その瞬間に立ち会えた自分たちは幸せだという感じです。スタッフもそうだし、綾瀬さんたちキャストもみんながそう感じたと思いますよ。／Ｑ：本作は女子SPA！世代が観るとさらに響く作品だと思います。メッセージをいただけますか？／監督：これまでにない4人を観られると思います。美しいと感じると思いますが、それは見た目が美しいだけではなくて、たぶん4人の生き方だったり、相手を慮りながら背筋を伸ばして生きてゆこうとしている様が美しいんだと思います。あとは、心がちょっと浄化されるような作品に仕上がったと思いますよ』

すずちゃんブログすずの音
→ 『海街diary　自分にとって偉大な宝物のような作品　いっぱい愛をもらった作品　是枝監督と長澤さんからお手紙を貰ったんですがおふたりとも全く同じことを　☆☆☆　「海街」の皆があなたの事を愛おしく思いそこに大きな大きな愛があった　是枝組のスタッフも全員貴方のファンだったとおもいます　☆☆☆　って　他にもたくさんかいてくれて　たくさんの愛をもらいました　作品　出会い　ひと　想い　ぜんぶぜんぶわたしのもの　もう4姉妹でおしごとはないけれど　絶対また一緒にお芝居させてもらえるように私が頑張らないと　お姉ちゃん達みたいな女優さん、女性、人間、になりたい　／是枝さんにまたカンヌに行こうねって言っていただけたので、約束したので　いつかまた絶対に　／正直ひとりだけ年齢離れてるし　いる世界がちがうし　最初は1人だけ気を使いすぎて　疲れるってゆったら変だけど　ちょっと居にくいなぁ、、って　感じることもあった　今だから言えることね　でもほんとうの妹のように　めちゃくちゃ可愛がってもらって　すごくすごくうれしかったさ　1年かけて撮影して　その間もずーーーっと応援してくれて　／最近思うんだけどいろんな方に　再会したり出逢いがあって　初めましての方でも必ずみなさん言ってくれること　頑張ってね　って　簡単な単純な言葉だけど　このひとことってすごいんだよ　（中略）海街もねたくさんの愛と幸せがある　もちろんその中でひとりひとりがぶつかり合いもがいてる　一見和やかな時間に、ふと、光が射し込むこともあれば　影になることもある　感じてほしい　よろしくお願いします　是非劇場へ足を運んでみてください。以上』

●映画『海街diary』カンヌでのキャストたちを追ったオフショット映像

※大竹しのぶさんの抑えた演技に感心しきりだった。弱いお母さん、なんて
素の大竹さんからしたら、真反対のキャラのはず。普通ならこの手の役柄は
浅田美代子さんあたりに回ってきそうなものだが・・・。そこをバッチリ、
別人格になりきって大竹が魅せた！！樹木希林さんとの絡みなんて鳥肌立っ
たし。。。

☆映画推測家の平野秀朗氏も指摘していたが、まさみﾀﾝのエロスは仕組まれて
いたものだった！！！リリー・フランキー氏も目ざとくそこを追究している！
ウォーカープラス長澤まさみはエロス担当だった！『海街diary』秘話
→ 『是枝監督は本作の冒頭の長澤まさみのベッドシーンについてこう説明した。「居場所を探すというのがひとつのモチーフとして流れている。佳乃(長澤まさみ)は朋章から坂下さんに変わっていくんだろうなと。となると、佳乃のベッドシーンは意外と大事でした」。／リリーは「ちょっとエッチな映画を観たなっていうの、ないですか？」と客席に聞いた後「四季の変化を長澤まさみが肉体で表現しているところ、ないですか？生きてる感、生々しい生命力を」と是枝監督に尋ねる。／是枝監督は「劇中で、法事が3回出てくる。死が大事なところで出てくると、美しく悲しい話になっちゃうので、法事の対極のものとして、次女にエロスの部分を、三女に食べる部分を担ってもらった。だから、長澤さんには『すみませんが、露出が多いかもしれません』という話をしました」と語った。リリーは「俺がHな気分になったのはそういうことか」と納得』