【天空の蜂】脚本の不備も撃破する役者魂

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eiga.com 作品情報 『天空の蜂』
■解説:ベストセラー作家の東野圭吾が1995年に発表した同名小説を、「SPEC」「20世紀少年」など話題作を多数手がける堤幸彦監督が映画化したサスペンス大作。主演の江口洋介本木雅弘が初共演し、史上最悪の原発テロ事件解決に向けて奔走する人々の8時間のドラマを描いた。95年8月8日、自衛隊用の最新大型ヘリコプター「ビッグB」が何者かにより遠隔操作されて動き出し、福井県にある原子力発電所「新陽」の真上に静止する。犯人は「天空の蜂」と名乗り、国内すべての原発を廃棄するよう要求。従わなければ爆発物が搭載された「ビックB」を原発に墜落させると宣言する。「ビッグB」を開発した設計士の湯原と、原発の設計士・三島は、事件解決のために力を尽くすが……。
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■スタッフ:/監督 堤幸彦 /原作 東野圭吾 /脚本 楠野一郎 /撮影 唐沢悟 /照明 木村匡博 /美術 相馬直樹 /録音 田中靖志 /編集 伊藤伸行 /音楽 リチャード・プリン /音楽プロデューサー 茂木英興 /主題歌 秦基博 /VFXスーパーバイザー 野崎宏二
■キャスト:江口洋介(湯原) 本木雅弘(三島) 仲間由紀恵(赤嶺) 綾野剛(雑賀)柄本明(室伏) 國村隼(中塚) 石橋蓮司(筒井) 竹中直人(芦田) 向井理(高彦ー成人ー) 佐藤二朗(今井) 光石研(佐久間) 落合モトキ(関根) やべきょうすけ(根上) 手塚とおる(高坂) 永瀬匡(上条) 石橋けい(篤子) 松島花(野村) カゴシマジロー 前川泰之 松田悟志 森岡
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■作品データ:/製作年 2015年 /製作国 日本 /配給 松竹 /上映時間 138分 /映倫区分 G
オフィシャルサイト
eiga.com 映画ニュース 江口洋介&本木雅弘、邂逅を果たしたビッグネーム2人が抱く思い
→『江口「自分たちが3.11を経験した後にこの映画をやる意味という事は考えましたね。劇映画の中の真実味みたいなものをどういうふうに表現するかが僕の中で課題でしたね」/本木「原発も含め世の中で起きる不測の出来事に対して、自分の立ち位置をはっきりさせてこなかった自分を戒める気持ちもあって、作品を通じてですが、正面から頭を突っ込んで何を感じ取れるかということをしてみたいと思いましたね」/だが、2人を取り巻く背景は原作以上に過酷だ。ビッグBに取り残される子どもが湯原の同僚の子から本人の子となり、家族関係も芳しくない。三島も、家族に関して過去に傷を持つ身だ。実生活でも家庭を持ち、父親でもある2人は、どうとらえたのだろうか。
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/江口「設計士は職場にこもりがちな仕事なので、気づかぬうちに子どもも大きくなって家庭との距離ができていた。だから自分が作ったものを子どもに見せて、父親として認めてもらいたかったんでしょうね。そんな日に大事件が起こってしまう。そこからはもう湯原はパニックで、完全に非日常の中で走っていました」/本木「ある意味命を懸けながら技術を向上させている仕事。F1レーサーのように危険と隣り合わせで働いて。しかし、優れた能力を持っている人間でも親子のコミュニケーションがうまく取れなかったことに傷ついている。そういう人間らしい業の流れにすごく共感できました。普遍的な人間関係の切なさに魅かれ、そこは素直に受け止めてやりましたね」/2人が先頭に立った骨太のサスペンスと重厚な人間ドラマ、そして最先端の映像が織り成す「天空の蜂」が、日本映画の新たな時代を切り開く試金石になるかもしれない』
※「無理やり差し挟んだ感の強いカーアクション」、「なぜそこでモールス
信号?」などなど、後から思い返せばつっこみ所も多かった本作だが、最後
の最後まで不思議に緊迫感が途切れず、手に汗握って観ることができた!!
冒頭のトム・クルーズばりのヘリコプターしがみつき演技には敬意を表した
いー。

●特別予告編


タワーレコード・オンライン 9月12日公開映画『天空の蜂』の脚本を担当している楠野一郎さんにお話を聞いてきました!
『Q:(原作の)東野さんとは直接お話しされたのでしょうか?/楠野:東野先生とは直接話した訳ではなく、プロデューサーを通してなんですが。僕が入る前に「どうしたらこの原作を効果的に脚色できるか?」のお話はされていたと思うんです。製作側が一番やっぱりそこが悩みどころだったと思うんです。でも、2011年の事は無視して語れない話だと思います。もしこれが2011年以後の設定になった場合、原作のままは出来なくなりますよね。震災が起きる前の、危機管理がふわふわした日本に、こういう事件が起きる話ですから。逆に2011年の震災をへて、同じ事が仮に2015年に起きたとしても、まったく話が変わっています。という事は、1995年でやるしかないだろうなと、かといって2011年を経た視点っていうのもなければおかしい。20年前の原作が発表になった時、“ある種その時黙殺された”って東野先生がおっしゃっていますけど、原発の抱える問題をしっかり描いたのにも関わらず、黙殺されて。20年経って、“ほらだから、言ったじゃないか”って事じゃないですか。そういう感覚もちゃんと反映するには2011年以降という視点は必然かなと思った。そこはもうそうするしか、やりようがないんじゃないかと思ったんですよね(中略)
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/Q:男性キャストが仕事に打ち込んでいる姿がかっこよかったです。/実はこの映画、おじさん萌え映画でもあると思っていて(笑)仕事に真剣に打ち込む、働くおじさんがよりどりみどりだとも思っているので、自分の好きなおじさんを見つけるも良し、ムカつくおじさんを心の中で罵倒するも良し。自分だけの推しおじさんを見つけるという見方もいいと思います!/Q:私は國村さん演じる中塚の変化や、江口さん演じる湯原の苦悩し、突き進むしかないと行動している姿に萌えました…。皆さんそれぞれかっこいいのですが!』
※参考にした作品に『新幹線大爆破』などが入っているのが面白い~♪
 やっぱ脚本の力が大きいのかなー。監督の手腕というよりは。。。↓

堤幸彦の2015日記 那覇空港
『映画「天空の蜂」公開中!!何回も見ましたが(当たり前だ)、まったく飽きない。全部知ってるのに(当たり前だ、のクラッカーだ)なんでだ。秘密を探るべく何回も劇場に行くことにする』
※堤監督のブログより。何となく、他人に大部分、任せてでもいるかのような
書き方だ!映画評論化見習いの縛りやトーマスさんが、あまりの面白さに、
「今回は、これ、堤さんが監督したんじゃないのと違うかしらん?」と推測
してたのを、裏付ける証拠カモ!w

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※役者の魅力だけで十分楽しめた!江口&本木の格闘シーンは力入ったワァーー!

前田氏絶賛!超映画批評 「天空の蜂」95点
『この映画を見終えたとき、真っ先に思ったのはこれで日本の映画史も変わるかも知れないなということだ。映像化不可能と誰もが思った原作の強烈な批判精神を、まったく薄めることなく2時間18分間にたたき込んだ映画版「天空の蜂」は、近年の原発問題を扱った映画の中ではダントツの最高傑作である。その最大の驚きは、松竹という一流の映画会社が堤幸彦という日本有数のヒットメーカーを監督に、堂々たる大作として原発の抱える問題を明らかにしたことにある。確かに福島の原発事故により、原作が日本人に突きつけた、まるで予言のような原発タブー(原子力ムラの人々が絶対に隠しておきたかったこと)の多くがすでに「事実」となってしまったことは議論の余地がない。その意味では、いまさら隠しても無駄だから映画にできたとの見方は間違いではあるまい。。だが、それでもこの映画が改めて警告する原発の構造的弱点、安全保障上の解決できない脆弱性はきわめて新鮮に見える。国の行く末にかかわるほどの欠陥なのに、忘れている人もきっと多いだろうと思われる。だからおおいに見る価値がある。なによりエンタメ映画として抜群に面白く、感動も深い』

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●〈ありがとう浜村淳〉 映画サロン 『天空の蜂』 史上最悪の原発テロ事件 

※浜村さん、真犯人を言ってしまうんじゃないかとハラハラドキドキw
でも、無事、肝心の名前だけは言わさずに済んだみたいね。良かったー、
ところどころ、本編とは違うストーリーも交えつつ(特に仲間由紀恵関連の
筋はザ・浜村劇場w)ネタバレだけは、、、絶対守り抜くー!の巻、でしたw

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※なぜ、日本のこの手のアクション映画で「モールス信号」ネタが
多用されるのだろう?思い返せば『亡国のイージス』での、ラスト
シーン、真田広之の渾身のモールス手旗シーンは爆笑と感動を誘っ
たものだ・・・(思い出すだに愉快痛快ーw)/さすがに、息子が
イライラして壁をゴンゴン蹴っていたのが、父親へのモールス信号
での訴えかけだった、という脚本には無理がありましたゼイ~w

☆著名人から、絶賛の嵐☆
公式サイト コメント 抜粋
・経済や強い力に依存する国民性や、そこに潜む「沈黙の怖さ」を、20年前に原子力の問題と絡めた物語をこの時代に映画化したことが画期的です。フクシマ以前だからこそ、逆に伝わってくるエソラゴトの怖さは、人間を置き去りにして進みかねない科学や経済や政治の怖さでもあります。時代は懲りずに繰り返します。必見。(小林武史
原発推進派は原発がゼロリスクでなく時には事故が起きることを正直に告白した上で有用性を主張すべきだし、反対派は感情論で何でも反対、どんな手段を用いても阻止すべき的な短絡的な動きをしてはならないよ、という戒めの映画。その裏には感情を表に出さず黙々と働く、しかし時には非難を恐れて自分の意見を言わない卑怯な大衆が隠れている。言い訳を許さない映画。(堀江貴文
・この地上の主役はいったい誰なのだろうか? この映画は恐ろしいほどリアルに描かれた現代の予言である。人類がこのまま真実から目をそらし、痛みをともなう想像力を持たないならば、その代償として、すべては現実と成り得ると、私は震撼した。(江原啓之
・「本当に狂っているのは誰か。いつか解る時が来る」というセリフが、耳と心に強烈に残りました。その時はもう、何もかも遅いのだ・・・と。私は沈黙する群衆のひとりになりたくない。(湯川れい子
・攻め!攻め!のストーリー展開に、心拍数はMAX!また、今の日本が、私たちが、抱えている問題を突きつけられたようで。この「天空の蜂」を観終わって、一緒に観た友人たちとのトークが止まらない。感想をいくら話しても尽きない映画って素晴らしい。(杏子)
※映画に感動して、人々が原発について語り合う結果に繋がったなら
この映画の存在価値は大きなものになるに違いないだろうと思われ。。。

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マイナビニュース 40代後半から映画脚本の道へ - 『天空の蜂』脚本家が語る、仕事のエッセンス
『Q:楠野さん自身は、シナリオの構造などは、どんなふうに学んだのでしょうか?/楠野:書店にあるハリウッド式の脚本の書き方の本を読んだり、ハリウッド映画を見たりというくらいですね。一回目はどんな映画も、構造を見てるわけではないんですよ。でも、二度目以降は意識して見てますね。脚本には、三幕構造というのがあって、一幕目はだいたい30分、二幕目が60分、三幕目が30分で、二幕目には、だいたい転換点があるんですよ。ハリウッド映画がそれを守っているというよりは、良い映画が三幕構造になっているという方が正しいかもしれません。僕が最近はまっていた「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でも、二幕目でマックスとフュリオサたちが、ひとつのチームになった瞬間がありますよね。そして、三幕目には、来た道を引き返すことになります。そういう構造を意識してみますけど、でも「マッドマックス」は、何度見ても、途中で夢中になって構造のことを忘れて毎回泣いてしまいますね(笑)。/Q:楠野さんは、現在は脚本家のほかに、構成作家もされていますが、もともとは映画に携わりたいという気持ちがあったんですか?/楠野:大元としては、70年代に「スターウォーズ」を見て、すごいな、映画の仕事をしてみたいなという気持ちはあったんですが、この世界に入るきっかけは、関根勤さんと小堺一機さんのラジオ番組「コサキン」で16歳くらいからハガキ職人をしていたからで、そこで名前を覚えてもらい、作家になったんです。今もベースは構成作家ですが、両方ともやれるようになったし、これからもやっていければいいなと』
コサキンハガキ職人が大出世!ですねー。感動的ッスー。
ああ、関根勤監督の『騒音』の脚本も手がけてあげれば
良かったノニ~~~~w

●秦 基博 / Q & A(映画『天空の蜂』主題歌)-Short Ver.-


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ほぼ日手帳」より、“日々の言葉”

■9月16日の言葉:だから、私ね、こう思ったんですよ。この、外見のかっこよさと、つっこみどころを合わせ持つ魅力は、過去のなにに近いんだろうと考えているうちにはたと思い当たったんです。米倉涼子さまって、「桃太郎侍」に似てるんですよ(あややが『ほぼ日テレビガイド春の連ドラチェック』の中で)



※TV番組を語るサイトって、当たり外れ激しいノナ・・・

「今日の歴史出来事カレンダー」より、“今日も明日も歴史的一日”

《江戸時代》寛政元年(1789年)9月16日:棄捐令出される

・・・利息の引き下げや過去の借金の帳消しを定めた棄捐令が、松平定信によって出されました。窮乏していた旗本・御家人の救済策でしたが、以後の借金が難しくなるなどの弊害も生じ、政策としては不調でしたー

細かすぎて伝わらない関連動画や雑学、感想など

◎関連動画
米倉涼子 CM 東京新聞


◎関連雑学
『同日の主な歴史出来事:甘粕事件(あまかすじけん)(1923年)』

◎感想
米倉涼子さんって、ドラマや映画をほとんど観たことがなくて・・・
自分の中の記憶では、「明石家マンション物語」ぐらいしか印象は
ない。