『淵に立つ』 DVD鑑賞
eiga.com 作品情報 『淵に立つ』
肩透かしな邦画も多い中、この作品は骨太な内容で見応え十分だった!
■解説:「歓待」「ほとりの朔子」などで世界的注目を集める深田晃司監督が浅野忠信主演でメガホンをとり、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した人間ドラマ。下町で小さな金属加工工場を営みながら平穏な暮らしを送っていた夫婦とその娘の前に、夫の昔の知人である前科者の男が現われる。奇妙な共同生活を送りはじめる彼らだったが、やがて男は残酷な爪痕を残して姿を消す。8年後、夫婦は皮肉な巡り合わせから男の消息をつかむ。しかし、そのことによって夫婦が互いに心の奥底に抱えてきた秘密があぶり出されていく。静かな狂気を秘める主人公を浅野が熱演し、彼の存在に翻弄される夫婦を「希望の国」「アキレスと亀」の筒井真理子と「マイ・バック・ページ」の古舘寛治がそれぞれ演じた。
■スタッフ:/監督 深田晃司 /脚本 深田晃司 /プロデューサー 新村裕 澤田正道 /エグゼクティブプロデューサー 福嶋更一郎 大山義人 /制作プロデューサー 戸山剛 /企画プロデューサー 米満一正 /ラインプロデューサー 南陽 /撮影 根岸憲一 /録音 吉方淳二 /効果 吉方淳二 /美術 鈴木健介 /スタイリスト 村島恵子 /サウンドデザイナー オリビエ・ゴワナール /音楽 小野川浩幸 /主題歌 HARUHI
■キャスト:浅野忠信(八坂草太郎) 筒井真理子(鈴岡章江) 古舘寛治(鈴岡利雄) 太賀(山上孝司) 篠川桃音(鈴岡蛍) 三浦貴大(設楽篤) 真広佳奈(鈴岡蛍ー8年後ー)
■作品データ:/製作年 2016年 /製作国 日本・フランス合作 /配給 エレファントハウス /上映時間 119分 /映倫区分 G
オフィシャルサイト
■受賞歴:第69回 カンヌ国際映画祭(2016年)・・・「ある視点部門」審査員賞受賞
※かーなり心をザワザワさせてくれる邦画だった。ストーリー面で■スタッフ:/監督 深田晃司 /脚本 深田晃司 /プロデューサー 新村裕 澤田正道 /エグゼクティブプロデューサー 福嶋更一郎 大山義人 /制作プロデューサー 戸山剛 /企画プロデューサー 米満一正 /ラインプロデューサー 南陽 /撮影 根岸憲一 /録音 吉方淳二 /効果 吉方淳二 /美術 鈴木健介 /スタイリスト 村島恵子 /サウンドデザイナー オリビエ・ゴワナール /音楽 小野川浩幸 /主題歌 HARUHI
■キャスト:浅野忠信(八坂草太郎) 筒井真理子(鈴岡章江) 古舘寛治(鈴岡利雄) 太賀(山上孝司) 篠川桃音(鈴岡蛍) 三浦貴大(設楽篤) 真広佳奈(鈴岡蛍ー8年後ー)
■作品データ:/製作年 2016年 /製作国 日本・フランス合作 /配給 エレファントハウス /上映時間 119分 /映倫区分 G
オフィシャルサイト
■受賞歴:第69回 カンヌ国際映画祭(2016年)・・・「ある視点部門」審査員賞受賞
肩透かしな邦画も多い中、この作品は骨太な内容で見応え十分だった!
Yahoo!映画 『淵に立つ』浅野忠信 単独インタビュー
→ 『■深田作品の魅力:/Q:約2年前の取材で、「俳優としての巨大なエネルギーを持て余していて、それをぶつけられる手応えのある監督と仕事がしたい」と語られていましたが、深田監督はいかがでしたか?/A:本当に手応えがありましたね。いろんな現場に参加していると、失礼な言い方で恐縮ですけど、スタッフによっては任せられないところもあって、現場に入った後に自分自身で役のベースを作り込みながらやらなければならないことも多い。それを避けるためにも、まず早めにミーティングをセッティングしてもらい、脚本を読んで気になった部分を、思い付く限りどんどん監督にぶつけたい。今回の深田監督とは、脚本読みやリハーサルの時に疑問点などをぶつけていくうちにコミュニケーションが取れていき、きちんと理解して応えてくれる監督だということがわかりました。その結果、深田監督と僕の考える八坂というのが、どんどんコネクトしていったんですね。準備段階でたくさん話をして、僕のアイデアも受け入れてもらって、さらに返してもらうというやり取りができたので、これこそがやりたかったことですし、やるべきことなんだと、改めて気付きました。
/Q:実際に参加してみて、国際的にも注目されている深田作品の魅力をどのように感じていますか?/A:僕は深田監督の初期の作品が特に好きなのですが、それはスタッフやキャストとピュアにコミュニケーションが取れていたからなのかなと。僕が今作を観て面白かったのは、後半の夫婦のやり取りで、それは夫婦を演じた筒井真理子さんと古舘寛治さんが、徹底的に監督に協力したからだろうと思いました。深田監督は優しい人ですし、大人しくも見えますから、自分勝手な意見も言われやすいかもしれないけど、この人の言葉は絶対に聞くべきだと思える監督でしたし、僕が何か言うとそれをのみ込んだ上で新しく何かを与えてくれて、答えを出してくれました。それも含め深田作品の魅力を語るとしたら、僕が今まで接してきた監督、山田洋次さんや北野武さんなど優れたベテラン監督たちと同じくらい許容範囲が広いし、ハッキリしている。だからこそ面白いし、ハッキリした作品ができる。そういう魅力があると思いましたね。』
→ 『■深田作品の魅力:/Q:約2年前の取材で、「俳優としての巨大なエネルギーを持て余していて、それをぶつけられる手応えのある監督と仕事がしたい」と語られていましたが、深田監督はいかがでしたか?/A:本当に手応えがありましたね。いろんな現場に参加していると、失礼な言い方で恐縮ですけど、スタッフによっては任せられないところもあって、現場に入った後に自分自身で役のベースを作り込みながらやらなければならないことも多い。それを避けるためにも、まず早めにミーティングをセッティングしてもらい、脚本を読んで気になった部分を、思い付く限りどんどん監督にぶつけたい。今回の深田監督とは、脚本読みやリハーサルの時に疑問点などをぶつけていくうちにコミュニケーションが取れていき、きちんと理解して応えてくれる監督だということがわかりました。その結果、深田監督と僕の考える八坂というのが、どんどんコネクトしていったんですね。準備段階でたくさん話をして、僕のアイデアも受け入れてもらって、さらに返してもらうというやり取りができたので、これこそがやりたかったことですし、やるべきことなんだと、改めて気付きました。
/Q:実際に参加してみて、国際的にも注目されている深田作品の魅力をどのように感じていますか?/A:僕は深田監督の初期の作品が特に好きなのですが、それはスタッフやキャストとピュアにコミュニケーションが取れていたからなのかなと。僕が今作を観て面白かったのは、後半の夫婦のやり取りで、それは夫婦を演じた筒井真理子さんと古舘寛治さんが、徹底的に監督に協力したからだろうと思いました。深田監督は優しい人ですし、大人しくも見えますから、自分勝手な意見も言われやすいかもしれないけど、この人の言葉は絶対に聞くべきだと思える監督でしたし、僕が何か言うとそれをのみ込んだ上で新しく何かを与えてくれて、答えを出してくれました。それも含め深田作品の魅力を語るとしたら、僕が今まで接してきた監督、山田洋次さんや北野武さんなど優れたベテラン監督たちと同じくらい許容範囲が広いし、ハッキリしている。だからこそ面白いし、ハッキリした作品ができる。そういう魅力があると思いましたね。』
eiga.com 映画ニュース ディエゴ・ルナ、「淵に立つ」は「パワフルで素晴らしい映画」と絶賛
→ 『フランス現地時間の5月21日、コンペティション部門より1日早く行われたカンヌ映画祭、「ある視点」部門の授賞式で、深田晃司監督の「淵に立つ」が審査員賞を、またスタジオジブリとオランダ合作の、マイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督によるアニメーション「レッドタートル ある島の物語」が特別賞を受賞した。
/授賞式後、会場から出てきた深田監督とキャストの筒井真理子、古舘寛治は興奮冷めやらぬ様子で日本の報道陣の取材に応じた。深田監督は、「とてもうれしいです。俳優、スタッフの協力のもとに生まれた作品なので、その力が認められたということが何よりもうれしい。本当はもっと長いスピーチを用意していて、この機会に日本とフランスの合作協定がないことなどを訴えようと思っていたんですが、他の方のスピーチが短かったので端折りました(笑)」とコメント。/筒井が「受賞があってもなくても、最後まで監督と一緒にお祝いしたいという気持ちで今日まで残っていたので、本当によかったです。審査はかなり競り合ったと聞いていますので、十分にうれしいです」と語ると古舘は、「今までこういうことに接点のない人生を送ってきたので、どういう気持ちになればいいのかわからないですが、身体がびんびん反応している感じです(笑)」と述べた。/審査員のひとりであるディエゴ・ルナにコメントを求めると、「パワフルで素晴らしい映画で、僕は大好きだった。フィルムメーカーとして深田監督は美しく、鮮烈な声を持っていると思う」と語ってくれた。一方、すでに一足先に日本に戻っていた浅野忠信は、「我々は妥協なくこの映画に挑みました。そしてこんなに素晴らしいところにたどり着けました! 皆様のおかげです!!! ありがとうございます! 最高です!」とコメントを寄せた。』
→ 『フランス現地時間の5月21日、コンペティション部門より1日早く行われたカンヌ映画祭、「ある視点」部門の授賞式で、深田晃司監督の「淵に立つ」が審査員賞を、またスタジオジブリとオランダ合作の、マイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督によるアニメーション「レッドタートル ある島の物語」が特別賞を受賞した。
/授賞式後、会場から出てきた深田監督とキャストの筒井真理子、古舘寛治は興奮冷めやらぬ様子で日本の報道陣の取材に応じた。深田監督は、「とてもうれしいです。俳優、スタッフの協力のもとに生まれた作品なので、その力が認められたということが何よりもうれしい。本当はもっと長いスピーチを用意していて、この機会に日本とフランスの合作協定がないことなどを訴えようと思っていたんですが、他の方のスピーチが短かったので端折りました(笑)」とコメント。/筒井が「受賞があってもなくても、最後まで監督と一緒にお祝いしたいという気持ちで今日まで残っていたので、本当によかったです。審査はかなり競り合ったと聞いていますので、十分にうれしいです」と語ると古舘は、「今までこういうことに接点のない人生を送ってきたので、どういう気持ちになればいいのかわからないですが、身体がびんびん反応している感じです(笑)」と述べた。/審査員のひとりであるディエゴ・ルナにコメントを求めると、「パワフルで素晴らしい映画で、僕は大好きだった。フィルムメーカーとして深田監督は美しく、鮮烈な声を持っていると思う」と語ってくれた。一方、すでに一足先に日本に戻っていた浅野忠信は、「我々は妥協なくこの映画に挑みました。そしてこんなに素晴らしいところにたどり着けました! 皆様のおかげです!!! ありがとうございます! 最高です!」とコメントを寄せた。』
●完成披露試写会
MovieWalker 浅野忠信、3週間で13kg体重増の筒井真理子に驚嘆!
→ 『通常のありふれた家庭の風景が、その事件後に一変する。とりわけ妻の章江は、普通に明るくてきれいな奥さんという印象の風貌から、生気を吸い取られたおばさんのようになっている。筒井は撮影の前半と後半で雰囲気を変えるために、3週間で13kgも体重を増化させた。
これには浅野自身も驚いたようだ。「あのギャップにはやられました。前半ではあんなにおしとやかに色っぽくふるまっていたのに、後半で『その体のお肉を見せますか?』と。でも、あのコントラストがなければ、前半が生かされないですから。実は正直、前半を一緒に演じていて不安を感じていたんです。このお母さんがこのままいっても、あまり悲しくないかもしれないと。あんな引き出しを持っていたのなら最初から教えてくれれば良かったのに(苦笑)。本当にびっくりしましたし、僕は後半が大好きです」。メガホンをとった深田晃司監督は「家族とは不条理なもの」という価値観を持ち、本作を手掛けたというが、浅野も大いに賛成だったそうだ。「どの家庭もそうだと思います。』
※筒井真理子さんの女優魂が認められ、毎日映画コンクールの最優秀女優賞
を獲るという結果に結び付いた!凄いゾーーー!
→ 『通常のありふれた家庭の風景が、その事件後に一変する。とりわけ妻の章江は、普通に明るくてきれいな奥さんという印象の風貌から、生気を吸い取られたおばさんのようになっている。筒井は撮影の前半と後半で雰囲気を変えるために、3週間で13kgも体重を増化させた。
これには浅野自身も驚いたようだ。「あのギャップにはやられました。前半ではあんなにおしとやかに色っぽくふるまっていたのに、後半で『その体のお肉を見せますか?』と。でも、あのコントラストがなければ、前半が生かされないですから。実は正直、前半を一緒に演じていて不安を感じていたんです。このお母さんがこのままいっても、あまり悲しくないかもしれないと。あんな引き出しを持っていたのなら最初から教えてくれれば良かったのに(苦笑)。本当にびっくりしましたし、僕は後半が大好きです」。メガホンをとった深田晃司監督は「家族とは不条理なもの」という価値観を持ち、本作を手掛けたというが、浅野も大いに賛成だったそうだ。「どの家庭もそうだと思います。』
※筒井真理子さんの女優魂が認められ、毎日映画コンクールの最優秀女優賞
を獲るという結果に結び付いた!凄いゾーーー!
●「淵に立つ」主題歌・HARUHI『Lullaby』・深田晃司監督初ミュージックビデオ作品
・いざこの映画の主題歌をどうすべきかと考えたとき、それが大変な難題
であることに気づきました。必要な言葉はもうすべて映画の中にあるよ、
と生意気にも考えていたからです。それに余韻も壊したくない。だから、
私はこんなお願いをしました。「絶望も希望も歌いあげないで下さい。
この映画は崖の淵から下を見るように人の心の闇、生きることの闇をで
きるだけ理性的に覗き込もうと試みてます。音楽もまたその闇をじっと
見つめそこから滲み出る畏れのようなものをHARUHIさんなりに書き留め
たものであって欲しいです」と。率直に主題歌らしくない主題歌にして
欲しいとも伝えました。出てきた曲を聴いて、驚きました。期待を軽々
と越えていました。この映画は本当の意味で、映画と歌い手がコラボレ
ーションできた稀有な例だと自負しています。聴き終わったときには、
私はすっかりHARUHIさんのファンになっていました。この映画が、彼女
の伸びやかで繊細な歌声とともに多くの人の元に届き、ともに成長して
いくのを楽しみにしています。by 深田晃司(映画監督)
・いざこの映画の主題歌をどうすべきかと考えたとき、それが大変な難題
であることに気づきました。必要な言葉はもうすべて映画の中にあるよ、
と生意気にも考えていたからです。それに余韻も壊したくない。だから、
私はこんなお願いをしました。「絶望も希望も歌いあげないで下さい。
この映画は崖の淵から下を見るように人の心の闇、生きることの闇をで
きるだけ理性的に覗き込もうと試みてます。音楽もまたその闇をじっと
見つめそこから滲み出る畏れのようなものをHARUHIさんなりに書き留め
たものであって欲しいです」と。率直に主題歌らしくない主題歌にして
欲しいとも伝えました。出てきた曲を聴いて、驚きました。期待を軽々
と越えていました。この映画は本当の意味で、映画と歌い手がコラボレ
ーションできた稀有な例だと自負しています。聴き終わったときには、
私はすっかりHARUHIさんのファンになっていました。この映画が、彼女
の伸びやかで繊細な歌声とともに多くの人の元に届き、ともに成長して
いくのを楽しみにしています。by 深田晃司(映画監督)
◎朗読会とはまたレアなイベントがあったのですなぁー。
UPLINK DVD&ブルーレイ発売記念『淵に立つ』上映&筒井真理子さんによる朗読会
→ 『日時5月2日(火)15:10~18:10※『淵に立つ』本編上映 上映後筒井真理子さんによる朗読会と深田晃司監督とのトークを行ないます。料金特別料金(一般)¥2,000 / 特別料金(UPLINK会員)¥1,700会場FACTORY(1F)作品分数119分 /※イベント後DVD、書籍、パンフレットの即売会を予定しています。※購入いただいた方へのサイン会も行ないます。/共催:エレファントハウス、アップリンク渋谷、VAP』
UPLINK DVD&ブルーレイ発売記念『淵に立つ』上映&筒井真理子さんによる朗読会
→ 『日時5月2日(火)15:10~18:10※『淵に立つ』本編上映 上映後筒井真理子さんによる朗読会と深田晃司監督とのトークを行ないます。料金特別料金(一般)¥2,000 / 特別料金(UPLINK会員)¥1,700会場FACTORY(1F)作品分数119分 /※イベント後DVD、書籍、パンフレットの即売会を予定しています。※購入いただいた方へのサイン会も行ないます。/共催:エレファントハウス、アップリンク渋谷、VAP』
◎監督のパリ滞在レポ
フェイスブック
→ 『1月5日 ·こんにちは。監督の深田です。実は3日からパリに来ています。理由はふたつ。1月11日からの『淵に立つ』フランス公開に向けてのキャンペーンのため、そして本日6日から始まる第11回KINOTAYO現代日本映画祭での『淵に立つ』オープニング上映に立ち会うためです。気温1度と日本よりもかなり冷えるパリは、新年3日にはすでに通常営業で街も動き出していました。私は3日の夕方にパリに入り、4日と5日は『淵に立つ』についての現地メディアの取材をこなしつつ、5日の夜にはカルチエ・ラタンの映画館MK2にて『淵に立つ』先行プレミアムスクリーニングに参加しQ&Aを行いました。なんと立ち見の満席! これは嬉しい。ヨーロッパではトークがあってもお客さんはどんどん帰ってしまうものですが(これに慣れていないと目の前を過ぎてゆく客たちの姿に作家の心は無駄に折れることとなる)、この日は大半のお客さんが残ってくれて、また質問も途切れることなく大変濃密な時間となりました。
写真で隣にいる女性は、ナント三大陸映画祭に参加したときから昨年のカンヌまでずっとお世話になっているスーパー通訳のレアさんです。さて、これから11日の公開まで、「淵に立つ」=「HARMONIUM」が少しでも多くの人に届くよう精進します。最後の写真は、映画館の券売機の前のモニターに「淵に立つ」予告編が流れていたので記念に一枚。八坂!』
フェイスブック
→ 『1月5日 ·こんにちは。監督の深田です。実は3日からパリに来ています。理由はふたつ。1月11日からの『淵に立つ』フランス公開に向けてのキャンペーンのため、そして本日6日から始まる第11回KINOTAYO現代日本映画祭での『淵に立つ』オープニング上映に立ち会うためです。気温1度と日本よりもかなり冷えるパリは、新年3日にはすでに通常営業で街も動き出していました。私は3日の夕方にパリに入り、4日と5日は『淵に立つ』についての現地メディアの取材をこなしつつ、5日の夜にはカルチエ・ラタンの映画館MK2にて『淵に立つ』先行プレミアムスクリーニングに参加しQ&Aを行いました。なんと立ち見の満席! これは嬉しい。ヨーロッパではトークがあってもお客さんはどんどん帰ってしまうものですが(これに慣れていないと目の前を過ぎてゆく客たちの姿に作家の心は無駄に折れることとなる)、この日は大半のお客さんが残ってくれて、また質問も途切れることなく大変濃密な時間となりました。
写真で隣にいる女性は、ナント三大陸映画祭に参加したときから昨年のカンヌまでずっとお世話になっているスーパー通訳のレアさんです。さて、これから11日の公開まで、「淵に立つ」=「HARMONIUM」が少しでも多くの人に届くよう精進します。最後の写真は、映画館の券売機の前のモニターに「淵に立つ」予告編が流れていたので記念に一枚。八坂!』
エンタメステーション カンヌ受賞の喜びを深田晃司監督と太賀が語る『淵に立つ』
→ 『Q:太賀さんは物語の後半だけに登場します。前半の浅野忠信さん演じる八坂と対となるキャラクターですが、どう演じようと考えていました?/太賀:僕は前半と後半の内容を知っているし、浅野さんがどんなお芝居をしてくるかっていう想像はするわけじゃないですか。そのうえで、同じアプローチでは太刀打ちできないし、観客のみなさんにも楽しんでもらえるとは思えなかったので、まったく違うアプローチでいこうっていうことを決めていて。意識したのは、さっき監督が言った「いいやつである」っていうこと。自分が置かれている状況と、自分の意識はズレているなかで、無自覚な怖さっていうのを表現できればいいかなと思ってました。自覚はないんだけど、とてもオフェンシヴな存在であるっていうことを頭において現場に入ってましたね。/深田:前半を終えてから後半の撮影までに1ヵ月のスパンがあったので、仮編集をしたんですよ。太賀くんには見せてないけど、「これはすごいものになってるぞ」っていう確信があったので、こっちとしては、「後半、大丈夫かな?」っていうのがあって(笑)。前半がこんなに面白くなっちゃうと、後半ちょっとでも落ちたら尻つぼみになっちゃうじゃないですか。浅野さんもメイキングで「あとは任せたぞ、太賀くん」っていうプレッシャーをかけてましたけど、しっかりと想像を越えていきましたよね。浅野さんの印象が後半にもいい感じで残りつつ、太賀くんの芝居と混じり合ってる感じが良かった。完成した作品を観た浅野さんも「後半が面白くて悔しい」って言ってましたね。
Q:太賀さんは前半を観て、どう感じました?/太賀:安い言葉になっちゃいますけど、「浅野さん、えらいことになってるな」と思いましたね。浅野さんの作品はほとんど観てますけど、「久々にヤバいな、怖すぎなんですけど!」って。/深田:あははは。黒沢清監督に「浅野さんのこの手の役の決定打だ」っていう言葉をいただけたのも嬉しかったですね。表面上にはまったく出してないんですけどね。笑顔も多かったですし。/太賀:それでも、というか、だからこそ、馬鹿みたいに怖いんですよね。ビジュアルもそうだし、醸し出す雰囲気、言葉、ひとつの目線、すべてをひっくるめた得体の知れなさが圧倒的で。「うわ、このあと、俺かー」って思いました(笑)。でも、後半も面白いですよ!
それは間違いないですね。ネタバレになってしまうので詳しくは話せないのが残念ですが、心がざわつく作品なので、ぜひ劇場で観て欲しいなと思います。最後に監督から読者に向けてメッセージをお願いします。/深田:とにかく観てくださいということしかないんですけど、僕が観て欲しい最大の見どころは俳優のセッションにあって。ベテランの俳優の経験の豊かさを感じる芝居から、太賀くんのようにフレッシュだけどもしっかりとした芝居まで、いろんなタイプの芝居があって、それがちゃんとアンサンブルになってる。こんな映画、珍しいんじゃないかなと思っているので、とにかく俳優を見て欲しいなと思いますね。』
→ 『Q:太賀さんは物語の後半だけに登場します。前半の浅野忠信さん演じる八坂と対となるキャラクターですが、どう演じようと考えていました?/太賀:僕は前半と後半の内容を知っているし、浅野さんがどんなお芝居をしてくるかっていう想像はするわけじゃないですか。そのうえで、同じアプローチでは太刀打ちできないし、観客のみなさんにも楽しんでもらえるとは思えなかったので、まったく違うアプローチでいこうっていうことを決めていて。意識したのは、さっき監督が言った「いいやつである」っていうこと。自分が置かれている状況と、自分の意識はズレているなかで、無自覚な怖さっていうのを表現できればいいかなと思ってました。自覚はないんだけど、とてもオフェンシヴな存在であるっていうことを頭において現場に入ってましたね。/深田:前半を終えてから後半の撮影までに1ヵ月のスパンがあったので、仮編集をしたんですよ。太賀くんには見せてないけど、「これはすごいものになってるぞ」っていう確信があったので、こっちとしては、「後半、大丈夫かな?」っていうのがあって(笑)。前半がこんなに面白くなっちゃうと、後半ちょっとでも落ちたら尻つぼみになっちゃうじゃないですか。浅野さんもメイキングで「あとは任せたぞ、太賀くん」っていうプレッシャーをかけてましたけど、しっかりと想像を越えていきましたよね。浅野さんの印象が後半にもいい感じで残りつつ、太賀くんの芝居と混じり合ってる感じが良かった。完成した作品を観た浅野さんも「後半が面白くて悔しい」って言ってましたね。
Q:太賀さんは前半を観て、どう感じました?/太賀:安い言葉になっちゃいますけど、「浅野さん、えらいことになってるな」と思いましたね。浅野さんの作品はほとんど観てますけど、「久々にヤバいな、怖すぎなんですけど!」って。/深田:あははは。黒沢清監督に「浅野さんのこの手の役の決定打だ」っていう言葉をいただけたのも嬉しかったですね。表面上にはまったく出してないんですけどね。笑顔も多かったですし。/太賀:それでも、というか、だからこそ、馬鹿みたいに怖いんですよね。ビジュアルもそうだし、醸し出す雰囲気、言葉、ひとつの目線、すべてをひっくるめた得体の知れなさが圧倒的で。「うわ、このあと、俺かー」って思いました(笑)。でも、後半も面白いですよ!
それは間違いないですね。ネタバレになってしまうので詳しくは話せないのが残念ですが、心がざわつく作品なので、ぜひ劇場で観て欲しいなと思います。最後に監督から読者に向けてメッセージをお願いします。/深田:とにかく観てくださいということしかないんですけど、僕が観て欲しい最大の見どころは俳優のセッションにあって。ベテランの俳優の経験の豊かさを感じる芝居から、太賀くんのようにフレッシュだけどもしっかりとした芝居まで、いろんなタイプの芝居があって、それがちゃんとアンサンブルになってる。こんな映画、珍しいんじゃないかなと思っているので、とにかく俳優を見て欲しいなと思いますね。』
『信じる者は足元をすくわれる。』 |
【「信じる者は救われる」・・・得体のしれない他人を信じられるわけがない。まずは疑うことが大切です。】
☆関連書籍、ニュース、名言など!
Amazon.co.jp お笑い創価学会 信じる者は救われない―池田大作って、そんなにエライ? (知恵の森文庫) 文庫 /佐高信 (著), テリー伊藤 (著)
→ 『■商品説明:北朝鮮、大蔵官僚、外務省などおよそ「お笑い」と相容れない領域にあえてお笑いで切り込んだテリー伊藤のシリーズも、ついに創価学会を俎上に載せた。辛口の論客佐高信を相方に迎え、満を持しての1冊である。案の定、毒舌でならした2人のこと、宗教恋愛論、宗教護送船団、池田大作ホスト説、創価学会バイアグラ説など、言いたい放題だ。とはいえ創価学会という存在は漫談では語り尽くせないほど巨大で重い。その部分はジャーナリストによるルポや元信者の証言など数本のレポートで補い、問題の全体像を提示しようとする。とくに井田真紀子「池田大作 欲望と被虐の中で」、小田実「絶対帰依の美しさのなかで」は、説得力のある創価学会批判であり、読み応えがある。
/しかし、この本のめざすところは、社会的な告発でも、宗教批判でもなく、ましてや学会員の目を覚まさせようというわけでもない。信心は恋愛と同じ、と論じるからには、本を読んだぐらいで恋がさめるわけがないことは承知の上だ。 また、これまでの学会批判は、さしたる効果も上げられなかったという現実もふまえている。 /そこで本書は、きわめて現実的な部分、創価学会の政治基盤を標的にするのである。公明党の連立与党入りに危機感を抱く佐高は、「F票」を阻止すべきだと言う。F票とは学会用語でフレンド票、学会員に頼まれて公明党に投票する人々の票のことである。そうした浮動層に「創価学会はとんでもないとこだ」ということをわかってもらいたい、というわけだ。これまでの批判書が成し得なかったことを、「お笑い」で成し得るか。(栗原紀子)』
※そういえば、『淵に立つ』の主婦・章江は敬虔なプロテスタントだった。
信じる者は救われない・・・。相手が神をも恐れぬ化け物だった場合は特にー。
→ 『■商品説明:北朝鮮、大蔵官僚、外務省などおよそ「お笑い」と相容れない領域にあえてお笑いで切り込んだテリー伊藤のシリーズも、ついに創価学会を俎上に載せた。辛口の論客佐高信を相方に迎え、満を持しての1冊である。案の定、毒舌でならした2人のこと、宗教恋愛論、宗教護送船団、池田大作ホスト説、創価学会バイアグラ説など、言いたい放題だ。とはいえ創価学会という存在は漫談では語り尽くせないほど巨大で重い。その部分はジャーナリストによるルポや元信者の証言など数本のレポートで補い、問題の全体像を提示しようとする。とくに井田真紀子「池田大作 欲望と被虐の中で」、小田実「絶対帰依の美しさのなかで」は、説得力のある創価学会批判であり、読み応えがある。
/しかし、この本のめざすところは、社会的な告発でも、宗教批判でもなく、ましてや学会員の目を覚まさせようというわけでもない。信心は恋愛と同じ、と論じるからには、本を読んだぐらいで恋がさめるわけがないことは承知の上だ。 また、これまでの学会批判は、さしたる効果も上げられなかったという現実もふまえている。 /そこで本書は、きわめて現実的な部分、創価学会の政治基盤を標的にするのである。公明党の連立与党入りに危機感を抱く佐高は、「F票」を阻止すべきだと言う。F票とは学会用語でフレンド票、学会員に頼まれて公明党に投票する人々の票のことである。そうした浮動層に「創価学会はとんでもないとこだ」ということをわかってもらいたい、というわけだ。これまでの批判書が成し得なかったことを、「お笑い」で成し得るか。(栗原紀子)』
※そういえば、『淵に立つ』の主婦・章江は敬虔なプロテスタントだった。
信じる者は救われない・・・。相手が神をも恐れぬ化け物だった場合は特にー。
※信じるファンは救われず、今夜もまたヤケ酒・・・
※仙人みたいな夫婦ですこと。
“世間は神のごときもの” |
「事業が大きくなってくると、仕事もだんだんと複雑になって、そこにいろいろな問題が起こってくる。私は、この問題をどう考え、どう解決すべきかと日々の必要に迫られて、その解決策の根本を求めていくうちに、“世間は神のごときもの、自分のしたことが当を得ていると、世間は必ずこれを受け入れてくれるにちがいない”という考えに行きついた。正しい仕事をしていれば悩みは起こらない。悩みがあれば自分のやり方を変えればよい。世間の見方は正しい、だからこの正しい世間とともに、懸命に仕事をしていこう……こう考えているのである。」
※懐かしいガチャガチャグッズ!
☆パチンコにまでなってしまって。。。