『ソナチネ』漣さん定点観測

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eiga.com 作品情報 『ソナチネ(1993)』
■解説:沖縄の抗争に助っ人として送られたヤクザが抗争に巻き込まれていく姿を描くドラマ。「あの夏、いちばん静かな海。」に続く北野武の監督第四作で、ほかに脚本・編集・主演も兼ね、“死”をテーマに独特のユーモアと淡々としたリズムで描いていく。撮影は「空がこんなに青いわけがない」の柳島克己。音楽は「はるか、ノスタルジィ」の久石譲が担当。九三年カンヌ映画祭“ある視点”部門出品作。キネマ旬報ベストテン第四位。
■ストーリー:北嶋組幹部・村川は、組長から沖縄の友好団体・中松組が敵対する阿南組と抗争しているので助けてほしいとの命令を受けた。村川の存在が疎ましい幹部の高橋の差し金だったが、結局村川は弟分の片桐やケンらを連れて沖縄へ行く。沖縄では中松組幹部の上地や弟分の良二たちが出迎えてくれるが村川らが来たことでかえって相手を刺激してしまい、抗争はますます激化。ある者は殺され、ある者は逃げ出す。生き残った村川、片桐、ケン、上地、良二の五人は海の近くの廃家に身を隠した。ある夜、村川は砂浜で女を強姦した男を撃ち殺した。それを見て脅えもしない若い女・幸はいつのまにか村川と一緒にいるようになる。東京に連絡を入れても高橋がつかまらず、イラつく片桐をよそ目に、海辺でロシアンルーレットや花火や釣りに興じる村川。だが...(後略)
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■スタッフ:/監督 北野武 /脚本 北野武 /製作 奥山和由 /プロデューサー 鍋島壽夫 森昌行 吉田多喜男 /撮影 柳島克己 /美術 佐々木修 /音楽 久石譲 /録音 堀内戦治 /照明 高屋齋 /編集 北野武 /監督補 天間敏広 /助監督 北浜雅弘 /スチール 斉藤里美
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■キャスト:北野武(村川) 渡辺哲(上地) 勝村政信(良二) 寺島進(ケン) 国舞亜矢(幸) 南方英二(殺し屋) 逗子とんぼ(北島組組長) 矢島健一(高橋) 大杉漣(片桐)
■作品データ:/製作年 1993年 /製作国 日本 /配給 松竹 /上映時間 94分

●劇場予告

※生と死のコントラスト、緊張と緩和の繰り返し、が心地よい作品。
数秒間のオーディションを勝ちとった大杉連の、ある意味スタート
地点とも言える場所・・・を再確認するために観てみた。

ウィキペディア ソナチネ (映画)
ビートたけしが「北野武」名義で監督した4作目の日本映画である。1993年6月5日全国松竹系ほかで公開。第17回日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞。キャッチコピーは「凶暴な男、ここに眠る。/日本の国際映画祭「第10回東京フィルメックス」で北野自身は一番思い入れの深い作品に『ソナチネ』を挙げ、「自分の最後の作品にしようと思って、好きなもん撮ってやろうって作った作品と製作時は思っていた」と語っている。
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前作『あの夏、いちばん静かな海。』に続き音楽家久石譲が参加している。久石が担当したこの音楽ではミニマル・ミュージックの手法が全面的に押し出されている。また、録音したドラムのフレーズを逆回転させるなど様々な実験が取り入れられた。久石は自身が手掛けた北野映画の中で、本作の音楽がいちばん気に入っているという。ただ、本作が自分の中でうまくいきすぎたために、以降の北野映画を手がけるたびに「ソナチネ」のような音楽が合うのか毎回悩むことになったという。本作の宣伝ポスターやパッケージ、オープニングに映った槍に刺さっている青い魚は、「ナポレオンフィッシュ」という魚である。/製作当初は、「ダイ・ハード」のようなスペクタクルが予定されていた。しかし、北野の強い作家性から、次第にシャープな表現に寄り、プロデューサーの奥山和由がその志向性に同意したこともあって、結果的には非常に芸術性の強い本作が出来上がった。初期タイトルが「沖縄ピエロ」と題されていたことからわかるようにジャン・リュック・ゴダールの『気狂いピエロ』の影響を強く受けている」/■考察:この作品は、1作目の『その男、凶暴につき』から現在に至るまで見られる、突然訪れる圧倒的な暴力シーンと、2作目の『3-4X10月』から始まる沖縄のシーンが見られ、プロデューサーの奥山が『その男、凶暴につき』の続編と位置付けていた事からも、初期北野作品の集大成としての要素を持つ作品である。/以後の「HANA-BI」にはメロドラマとしての要素が、また「BROTHER」にはエンターテインメントとしての要素が盛り込まれていることに比して、静謐で狂気的なムードが全編を支配する純正のバイオレンス映画として、北野映画に「バイオレンス」を追求するファンに高く評価されている。/■受賞歴:タオルミナ国際映画祭・「カリッディ金賞」コニャック国際映画祭・批評家賞 イギリス・BBC「21世紀に残したい映画100本」に選出(第67回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第4位、第15回ヨコハマ映画祭日本映画ベストテン第3位)』

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※『HANA-BI』で超チョイ役だった津田寛治が、そこそこの役でコッチ
では出させてもらってる。。ちょっと元スマの中居クンっぽい風体ダ。

ソナチネ 大杉漣 恫喝シーン

※タケちゃんが聞いて「うまいな~」と感心したアドリブ恫喝

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※殺し屋役の、チャンバラトリオのカシラ(南方英二)がええ味出しとった!!

朝日新聞DIGITAL 大杉漣さんの出番、短いはずが…北野監督「ソナチネ」
大杉漣さんについて考えていたら、北野武監督の言葉を思い出しました。9年前、「これまで正解だと思ったキャスティングは」ときいたら、大杉さんの名前が挙がったんです。「ソナチネ」(1993年)の時、大杉さんの出番は最初のシーンで終わるはずだったが、北野監督は「この人いいな」と思って、沖縄ロケの後半まで出てもらうことになった。台本を書き換えたわけです。(後略)』

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※登場シ-ンから。まだまだ垢抜けない漣さんである!

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※とにかく表情が終始堅い!堅物の役そのまんまである。

●Sonatine (Takeshi Kitano) - bande annonce


NEWSポストセブン 大杉漣と北野武、その幸せな「2、3秒」の出会いについて
『なぜ、たった一瞬で北野監督は大杉さんを選んだのか?言葉によるやりとりも、挨拶さえも交わしていなかったと大杉さんは振り返っていましたが、ではいったい何が、「判断材料」となったのでしょうか?「2、3秒」という点に、深い意味があると私は思います。たった2、3秒、見ただけで判断できるものとは?/それは、人のたたずまい。大杉さんのたたずまいは、凜としてムダなものが削がれ、まるでギリシャ彫刻のよう。みだりに感情を出さず安易に体も動かさない。横顔には緊張感が漂っている。(中略)
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転形劇場の独特なメソッドについて、大杉さんは語っています。「3カ月くらい稽古をするのですが、初めはセリフがあり、だんだん言葉を削いでいって、2カ月目では自分が話したい言葉だけを残し、最後はセリフをすべてなくすという、3段階の練習をしました」(「zakzak」2014.1.24)/超スローで無言なのに深い意味が伝わってくる不思議で豊かな世界。大杉漣という人の中に、しっかりとその希有な舞台経験が結晶していったのでしょう。こうして練り上げられた、静謐なたたずまい。彫刻的な美しさ、研ぎ澄まされた身体の深い美を、北野監督は「2、3秒」で見抜いたのです。大杉さんも凄いけれど、隠された深い美を一瞬にして見てとった北野監督の感知力もまた凄い。浅草芸人として地を這いながら磨き上げてきた野性的な勘が、大杉さんの持つ美を一瞬にして察知した、幸せな出会い。それが、「2、3秒」に起こったことの意味でしょう。』

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※遊び惚ける団員を尻目に、マジで堅物の漣さんが、統制を取ろうとする・・・。
漣さんの律儀な性格が、まん~ま役柄に反映されたのが、『ソナチネ』だった
のではないでしょうかーー。

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※渋い顔ばかりしていた片桐(役名)だけに、こういった笑顔のシーンが際立つ!

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※エレベーター内乱射戦の途中で倒れる漣さん・・・。死ぬシーンはアカンわ。
しばらくはご法度にせんと。。。

●漣さん CMまとめ





☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)

☆さ~~て、本日4月日()の、「元気が出る言葉」は~?

『過去の自慢話しかしない大人が多いじゃないですか。今、何をやるか。これから何をやれるか。それしか素敵じゃないでしょ。』
出展:?
発言者:桃井かおり (女優。1951年4月8日~)
『解説:桃井は、ATG映画(「あらかじめ失われた恋人たちよ」で衝撃的なヒロインを演じて以来、独特の倦怠感のある演技と、話し方で一貫している。しかしこの言葉が示すように、円熟味が増し、ますます輝きを放っているのが桃井の凄みだ。過去の話はやめよう。未来を面白がろう。ちなみに桃井は64歳で結婚(初婚!)した。)』

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(『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』より)

◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・

Yahoo映画 ユーザーレビュー 「桃井かおり最高。作品は名前負け。」
『「ジャンゴォ~、ドポイドローレ、ペラ、ダースペーランサ~」と「続・荒野の用心棒」の主題歌をイタリア語(っぽく)歌いながらレイトショーに滑り込む。シートに座り、いつもの呪文を唱える。なにがあっても怒らないぞ、なにを観ても怒らないぞ、俺は優しい人なんだ・・・。「荒野の用心棒」を思わせる吊るし首。最初のシーンがこれだから、次々にマカロニのいただきが飛び出すのかと思いきや、マイトの使い方もウェスタンというよりキーハンターか仮面ライダー。画面が狭く感じるアクションシーンになった。(中略)
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タラちゃんの影響モロ出しで、キャラを作るのは上手な日本人が、エンタ性ではいま一歩なのよねと改めて思った次第。例えて言えば、カップラーメンに入ったかやくやら、ふりかけやらはしっかり入ってても、スープの分量が半分足りない、みたいな。つまり美味しくない。でも。桃井かおりが大好きです。「前略おふくろ様」の「うみちゃん」の頃から。ここでは伝説の「BB」血まみれ弁天、とな。立ちション姿は81年の「ええじゃないか」以来で懐かしかったです。/タイトルについて、どれほど思い入れがあるのかを語ろう。ちなみに僕の使っているアンプとスピーカーはNECの「DianGo」 80年頃のシステムコンポでプレーヤーもチューナーも健在だけど、2デッキのカセットだけは、ガキンチョがまだ床を這い回る両生類に近い頃、玉子やら糊やら入れてくれて、とうとう壊れたので捨てた。実はそのガキンチョは、ホントは「ジャンゴ」と名づけたかった。 「続・荒野の用心棒」のフランコ・ネロは僕の血肉になっているのだから、ガキンチョの名前は「ジャンゴ」だと密かに決めていた。ずいぶんあとでそのことを告白したとき相方に言われた。なにをぐずぐず悩んでるのかと思ってたらそんなことを考えてたのか、と。そしてものすごく怒られた。なぜなら、ここでは書けないが、非常に似た響きの名前になっているからだ・・・。はっはっはー、である。』

・・・という流れで、このモノマネに行ってみよう!!

清水ミチコとナイツ モノマネ教室(29分30秒~)


●世の中○○が多くて疲れません?? チョコラBB CM

※クレームがついて放送中止になったCMだそう。ま、クレームつける
ような輩が〇〇なんでしょうけどねぇーー。

☆意外な洋画などで、意外な桃井かおりに遭遇することがたまにある。
スカヨハ主演の『ゴースト・イン・ザ・シェル』などがその代表格。

シネマズ 意外!『ゴースト・イン・ザ・シェル』を吹替版で見るべき理由とは?
『物語の終盤、ある重要な役で登場するのが、日本人女優の桃井かおり。彼女は全編英語でセリフを話しているのだが、今回の吹替版では彼女のセリフは日本語に吹替えられている。もちろん、本人による日本語吹替では無いのだが、実はこの吹替声優の方の「桃井かおり再現力」がハンパ無く高いのだ!清水ミチコ椿鬼奴の様なオーバーな物では無いが、語尾や喋り方などを桃井かおりチックに演じていて、ここだけ見ても今回の吹替版のクオリティの高さと、製作陣のこだわりが判って頂けるはずだ。』

☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
サライ 「夏目漱石」の記事一覧

“妻子や親族すらもあてにしない。余は余ひとりで行くところまで行く(『書簡』明治39年10月23日より)”

【1915年4月8日の漱石】胃痛で間食をとめられている夏目漱石、こっそり煎餅を一枚食べる

今から101年前の今日、すなわち大正4年(1915)4月8日は少し寒い日だった。2週間前に京都で倒れた数え49歳の漱石は、いったんは回復しかけたが再び調子を崩し、床についていた。東京からは病人に付き添うため、妻の鏡子も呼び寄せられていた。夕方4時頃、茶屋『大友』の名物女将の磯田多佳が見舞いにやってきた。『大友』の正式な女将は別にいるのだが、表に出るのを嫌ったため、この磯田多佳が代役を務めているのだった。漱石はしばらく多佳と話をしたあと、「ひとつ、一中節(いっちゅうぶし)でも聞かせてくれないかね」と頼んだ。一中節とは江戸浄瑠璃系三味線音楽のこと。長引く病臥生活にうんざり退屈している漱石に、多佳は『大長寺』と『根曳(ねびき)の松』を唄ってくれた。

夜になると、大阪から実業家の加賀正太郎がやってきた。後年、大日本果汁(ニッカウイヰスキーの前身)創立の支援者となる人物である。その加賀正太郎は、京都郊外、天王山の中腹(大山崎)に建てたばかりの別荘の名を、漱石につけてもらいたいと考えていた。そんなことを含め、あれこれの話をして、客たちが引き上げたのは夜中の12時頃だった。ここでちょっと先回りして言うと、漱石は加賀正太郎の依頼に応え、後日、「水明荘」「竹外荘」「虚白山荘」「澄明荘」「空碧荘」など、14もの別荘の名前の案を手紙で知らせた。だが、いずれも加賀の採用するところとはならなかった。漱石の、やや枯れて、澄んだ境地の色合いが、実業家である加賀の好みとは合わなかったらしい。

この日の昼間、漱石は、間食を止められているにもかかわらず、鏡子がいない隙を見計らって缶から煎餅を1枚取り出して隠れて食べてしまっていた。たびたび妻・鏡子を困らせた漱石の悪い癖だが、それだけ病状が快方に向かっている証拠でもあった。それにしても、この類のことになると、漱石先生はやることがまるで子供なのである。1枚の煎餅を求めて床を這い出るに際し、おそらく漱石の情念を突き動かしていたと思われるひとつの出来事がある。漱石の友人で画家の津田青楓の兄にして、京都在住の華道家・西川一草亭の回想によると、ちょうど同じ頃、こんなことがあった。

漱石が伏せっている部屋の隣で、鏡子と津田青楓、西川一草亭が話をしていた。漱石が聞くともなく聞いていると、どうやら何かを食べながら話をしている様子。漱石は、話の中身よりも食べている気配の方が気になって仕方がなく、思わずこう声が出た。「皆で何を食べているんだい。俺にもちょっと食べさせてくれないか」このとき鏡子たちは、鮨をつまんでいた。まもなく、鏡子が漱石の枕もとにやってくる。生ものを食べさせるわけにもいかないので、その手には、半分に割った煎餅を持っている。それを見て、漱石先生は小児のように悲鳴まじりにこう言った。「半分はひどい。せめて一枚食べさせろ!」/このときの、半分しか食べられなかった煎餅の記憶が鮮明にあって、この日、漱石を、鬼ならぬ妻のいぬ間のつまみ食いに走らせたのではなかっただろうか。いや、待て。もしかして事の順序が逆ならば、夫のつまみ食いを察知した鏡子が、数日後、その懲らしめの意味もこめて、半分の煎餅を差し出したとも考えられる。いずれにしろ、食べ物の恨みは、恐ろしいのである。

細かすぎて伝わらない関連動画など

(「煎餅」「つまみ食い」で動画検索してみました!!)

水樹奈々の余ったご飯をつまみ食いしてしまった店員!


●つまみ食いネコ


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※ナンノコトニャ?

ジョニーAのつぶやき:おせんべいは堂々と喰うべし!