「ガンダム」ハリウッドで実写映画化!制作はレジェンダリー・ピクチャーズ
コミックナタリー 「ガンダム」ハリウッドで実写映画化!制作はレジェンダリー・ピクチャーズ
→ 『アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズが、ハリウッドで実写映画化されることが決定した。これはアメリカ・ロサンゼルスにて7月5日から8日まで開催中のイベント「Anime Expo 2018」にて発表されたもの。今回の実写映画はサンライズと、「パシフィック・リム」「GODZILLA ゴジラ」などを手がけてきたレジェンダリー・ピクチャーズとの共同制作となる。詳細は続報を待とう。「機動戦士ガンダム」は1979年に日本でテレビ放送が開始され、2019年で40周年を迎える。』
→ 『アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズが、ハリウッドで実写映画化されることが決定した。これはアメリカ・ロサンゼルスにて7月5日から8日まで開催中のイベント「Anime Expo 2018」にて発表されたもの。今回の実写映画はサンライズと、「パシフィック・リム」「GODZILLA ゴジラ」などを手がけてきたレジェンダリー・ピクチャーズとの共同制作となる。詳細は続報を待とう。「機動戦士ガンダム」は1979年に日本でテレビ放送が開始され、2019年で40周年を迎える。』
ギガジン あのガンダムが初の実写映画化、サンライズとレジェンダリーフィルムのタッグで
→ 『映画化されるのが過去のいずれかの作品なのか、それとも完全オリジナルのストーリーとなるのかは記事作成時点では不明ですが、サンライズのクリエイティブチームと共に、レジェンダリー・ピクチャーズの映画プロデューサーであるケール・ボーイター氏がプロジェクト参加していることが明かされています。なお、ボーイター氏がこれまでプロデュースを担当してきた映画としては、「バタフライ・エフェクト」や「ブレイド3」、「パシフィック・リム:アップライジング」などがあります。
そしてレジェンダリー・ピクチャーズは、これまでに「ダークナイト」や「マン・オブ・スティール」といったヒーローものから、「インターステラー」のような宇宙もの、そして「パシフィック・リム」と「パシフィック・リム: アップライジング」のような巨大ロボットものまでさまざまな映画を制作しています。』
→ 『映画化されるのが過去のいずれかの作品なのか、それとも完全オリジナルのストーリーとなるのかは記事作成時点では不明ですが、サンライズのクリエイティブチームと共に、レジェンダリー・ピクチャーズの映画プロデューサーであるケール・ボーイター氏がプロジェクト参加していることが明かされています。なお、ボーイター氏がこれまでプロデュースを担当してきた映画としては、「バタフライ・エフェクト」や「ブレイド3」、「パシフィック・リム:アップライジング」などがあります。
そしてレジェンダリー・ピクチャーズは、これまでに「ダークナイト」や「マン・オブ・スティール」といったヒーローものから、「インターステラー」のような宇宙もの、そして「パシフィック・リム」と「パシフィック・リム: アップライジング」のような巨大ロボットものまでさまざまな映画を制作しています。』
☆4年以上前にこんなこと言ってるな。
マイナビニュース 富野由悠季監督、新作はハリウッドと提携 2014/01/21
→ 『リメイクについて大多数の人がイメージするであろう作品は『機動戦士ガンダム』だが、富野監督は『ガンダム』以外の作品の可能性についても捨て去ったわけではないという。「今の時期に『ガンダム』となれば、『ガンダム』は今、僕が知らない『ガンダム』がいっぱいある。そういうものに混ざりたくはありませんから、別のものでいきたいという部分もあります」と富野節をさく裂させながら、「今、1、2本企画としては考え始めています」と、企画そのものが確定していないことを明かした。
※『攻殻機動隊』の実写は、人種・民族差別の論争に巻き込まれてちょっと
不幸な顛末を辿っちゃったよなぁー。ああいうことはもうないと信じたい。
マイナビニュース 富野由悠季監督、新作はハリウッドと提携 2014/01/21
→ 『リメイクについて大多数の人がイメージするであろう作品は『機動戦士ガンダム』だが、富野監督は『ガンダム』以外の作品の可能性についても捨て去ったわけではないという。「今の時期に『ガンダム』となれば、『ガンダム』は今、僕が知らない『ガンダム』がいっぱいある。そういうものに混ざりたくはありませんから、別のものでいきたいという部分もあります」と富野節をさく裂させながら、「今、1、2本企画としては考え始めています」と、企画そのものが確定していないことを明かした。
実写かアニメかということについては「第1作目が2Dの手前、つまり単純に手書きのアニメのような企画を立ち上げるところから始めるほうが無難じゃないかと思っています。ただこれは"無難論"だけではなくて、『Legacy Effects』との提携をどうしていくかということは、後2、3年の時間をかけてやっていった方がいい」と具体的には語らず、作品の発表のみにフォーカスせず、今回の提携自体を育てていく長期プランについて説明。加えて「打倒『アバター』くらいはいきたい!」と宣言した。/なお、どうしても新作に注目が集まりがちだが、富野監督は「今回の提携で一番重要なことは、僕の過去作品の何かを描かせるということが眼目ではありません。これから『Legacy Effects』と、それから『オオカゼ』をベースにして、世界配給できるようにアニメ発やコミック発のコンテンツをもった日本の映像を、広く世界に提供していきたい。そういう製作基盤を東京とハリウッドに作っていきたいと思っています」と、日本作品の海外進出のきっかけとして今回の提携があったことを強調していた。』
※『攻殻機動隊』の実写は、人種・民族差別の論争に巻き込まれてちょっと
不幸な顛末を辿っちゃったよなぁー。ああいうことはもうないと信じたい。
※シャアに関しては、これよりは絶対マシなものになるだろうから、
ちょっと楽観視してる。
日刊サイゾー ガンダムが正義の怒りをぶつける映画になる可能性も!?『機動戦士ガンダム』実写化に尽きぬ不安
→ 『思い出されるのは「ケツアゴのシャア」ばかり。ついにハリウッドでの実写映画化が発表された機動戦士ガンダムに、期待と不安の声が渦巻いている。/実写ガンダムとして、まず思い出されるのはゲーム「GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH」に登場した実写ムービーだ。
このゲーム、モビルスーツなどはCGで制作されており、発売された1996年当時としてはハイクオリティ。だが、人物のほうは外国人の俳優が演じる実写で、いまだに話題になるほどのインパクトを残している。リュウ・ホセイはファンキーなノリの黒人。カイ・シデンは頭のはげたアジア人。セイラさんは、そもそも登場しない。そしてシャアに至っては、ケツアゴが目立つ太ったオッサンなのである。その衝撃度ゆえに、いまだに「ケツアゴのシャア」として、語り継がれる伝説となっているのだ。だが、それも20年以上前の黒歴史。今回は、最悪の事態にはならないという見方も。といのも、今回のハリウッド版を製作するのはレジェンダリー・ピクチャーズ。これまで「300」「GODZILLA ゴジラ」「パシフィック・リム」などのヒット作を製作してきた映画会社だ。
それでも、実写化を不安視する声は尽きない。事情に詳しい映画ライターは語る。「レジェンダリー・ピクチャーズでもヒット作となると、いずれもわかりやすいバトルものです。ですので、ガンダムシリーズの複雑な人間模様は、より単純化されると思われます。まったく本編の内容を反映していないファーストガンダムの主題歌のごとく“正義の怒りをぶつけるガンダム”が、シャアを倒す話になったりする可能性も否定できません」/世界を市場として見た時、まず求められるのは、スカッとしたわかりやすさ。「300」みたいな感じに、無数のモビルスーツがバトルしまくる作品になる可能性も。それはそれで見てみたいが……。(文=是枝了以)』
→ 『思い出されるのは「ケツアゴのシャア」ばかり。ついにハリウッドでの実写映画化が発表された機動戦士ガンダムに、期待と不安の声が渦巻いている。/実写ガンダムとして、まず思い出されるのはゲーム「GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH」に登場した実写ムービーだ。
このゲーム、モビルスーツなどはCGで制作されており、発売された1996年当時としてはハイクオリティ。だが、人物のほうは外国人の俳優が演じる実写で、いまだに話題になるほどのインパクトを残している。リュウ・ホセイはファンキーなノリの黒人。カイ・シデンは頭のはげたアジア人。セイラさんは、そもそも登場しない。そしてシャアに至っては、ケツアゴが目立つ太ったオッサンなのである。その衝撃度ゆえに、いまだに「ケツアゴのシャア」として、語り継がれる伝説となっているのだ。だが、それも20年以上前の黒歴史。今回は、最悪の事態にはならないという見方も。といのも、今回のハリウッド版を製作するのはレジェンダリー・ピクチャーズ。これまで「300」「GODZILLA ゴジラ」「パシフィック・リム」などのヒット作を製作してきた映画会社だ。
それでも、実写化を不安視する声は尽きない。事情に詳しい映画ライターは語る。「レジェンダリー・ピクチャーズでもヒット作となると、いずれもわかりやすいバトルものです。ですので、ガンダムシリーズの複雑な人間模様は、より単純化されると思われます。まったく本編の内容を反映していないファーストガンダムの主題歌のごとく“正義の怒りをぶつけるガンダム”が、シャアを倒す話になったりする可能性も否定できません」/世界を市場として見た時、まず求められるのは、スカッとしたわかりやすさ。「300」みたいな感じに、無数のモビルスーツがバトルしまくる作品になる可能性も。それはそれで見てみたいが……。(文=是枝了以)』
※でもやっぱり、成功してほしい!ガンダムを皮切りに、イデオンやザブングル、
ボトムズにダンバイン・・・と、夢は無限に広がリング!その第一歩なのだ!!
ハリウッドガンダム、はたして大地に立・・・てるか!?
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ハリウッドガンダム、はたして大地に立・・・てるか!?
『幸せというのは環境と希望の一致です。古い世代は、少しでも環境を希望に近づけようと、「ひとつ上」を狙って頑張った。ところが今は環境を上げるのではなく、希望を下げてしまう。』 |
出展:「プロ論。2」(徳間書店) |
発言者:堺屋太一 (作家 評論家 1935年7月13日~) |
◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・
Amazon.co.jp 団塊の世代 (文春文庫) 堺屋太一(著)
→ 『■内容(「BOOK」データベースより):「団塊の世代」とは何か?この言葉の名付け親である堺屋太一氏は三十年前に、彼らが日本の将来に何をもたらすかを分析し、この予測小説を書いた。その予測は、今読み直すと恐ろしいほど的中している。大量定年、高齢化が問題になっている今、あらためて新版を刊行し、「団塊の世代」の過去、現在、将来を考える。
/■登録情報:/文庫 301ページ /出版社 文藝春秋; 新版 /言語 日本語 /ISBN-10: 4167193205 ISBN-13: 978-4167193201 /発売日 2005/04 /梱包サイズ 15 x 10.6 x 1.6 cm /おすすめ度 5つ星のうち 3.5 /■カスタマーレビュー:Amazon Customer 5つ星のうち5.0 「これを40年ほど前に書かれたというのは、驚き。」2017年1月16日・・・いろいろと言われる世代ではあるけれども、確かに日本の成長を消費という形で牽引してきた世代であると思う。おそらくこの世代がいなければ、今の日本はなかったであろうと思う。この世代の上司だった頃の特徴は、人間の好き嫌いが激しかったと思いだされる。一学年あたりの人数が多い世代の特徴だと思うが、気性の激しい人も多い気がする。人間味はあった。最後には、手を差し伸べてくれる。そんなところがあった世代だと記憶しています。今はどうなんでしょう。そもそも、この世代を動かしてきた少し上の世代のほうが(例えば昭和一桁世代)、私なんかには功罪の罪が大きかったような気がします。日本の官僚は総じて優秀だが、真に優秀な人は一握り。』
→ 『■内容(「BOOK」データベースより):「団塊の世代」とは何か?この言葉の名付け親である堺屋太一氏は三十年前に、彼らが日本の将来に何をもたらすかを分析し、この予測小説を書いた。その予測は、今読み直すと恐ろしいほど的中している。大量定年、高齢化が問題になっている今、あらためて新版を刊行し、「団塊の世代」の過去、現在、将来を考える。
/■登録情報:/文庫 301ページ /出版社 文藝春秋; 新版 /言語 日本語 /ISBN-10: 4167193205 ISBN-13: 978-4167193201 /発売日 2005/04 /梱包サイズ 15 x 10.6 x 1.6 cm /おすすめ度 5つ星のうち 3.5 /■カスタマーレビュー:Amazon Customer 5つ星のうち5.0 「これを40年ほど前に書かれたというのは、驚き。」2017年1月16日・・・いろいろと言われる世代ではあるけれども、確かに日本の成長を消費という形で牽引してきた世代であると思う。おそらくこの世代がいなければ、今の日本はなかったであろうと思う。この世代の上司だった頃の特徴は、人間の好き嫌いが激しかったと思いだされる。一学年あたりの人数が多い世代の特徴だと思うが、気性の激しい人も多い気がする。人間味はあった。最後には、手を差し伸べてくれる。そんなところがあった世代だと記憶しています。今はどうなんでしょう。そもそも、この世代を動かしてきた少し上の世代のほうが(例えば昭和一桁世代)、私なんかには功罪の罪が大きかったような気がします。日本の官僚は総じて優秀だが、真に優秀な人は一握り。』
AERA dot. 堺屋太一「日本は成り立たない」 東京オリンピックのその後を危惧
→ 『作家や経済評論家としてはもちろん、大阪・セビリア・上海万博等にかかわり、精力的な活動を続ける堺屋太一さん。いまの日本が抱える問題点を指摘すると同時にこれからやるべきこと、ご自身がやりたいことについて、作家の林真理子さんに楽しそうに語ってくださいました。(中略)
/堺屋:いやいや。それはともかく、日本の本当の危機は2020年、オリンピック・パラリンピックが終わったあとだと思います。そこで何もなければ、日本は成り立たなくなる。/林:「オリンピック・ロス」になっちゃうわけですね。先生はオリンピックにもかかわっていらっしゃるんですか。/堺屋:いえ、かかわっていません。いまのオリンピックのもたつきを見てると、ちょっと気の毒になります。/林:あれは誰がいけないんですか。/堺屋:役人に任せると、あんまりうまくいかないんです。官僚は2年くらいでポジションが変わるでしょう。責任あるプロデューサーが必要なんです。/林:先生はかつて大阪万博(70年)を大成功させましたが、当時の先生のような方が必要なんですね。/堺屋:いま、2025年に万国博覧会をもう一度大阪でやろうという話を、熱心に進めているんです。/林:お話はかなり進んでいるんですか。/堺屋:進むと思いますよ。安倍首相も誘致するつもりだと国会で答弁しましたから。/林:でも先生、大阪の人はあまり乗り気じゃないという話を聞きましたが、ほんとですか。/堺屋:乗り気じゃないとは思いませんが、会場に異論がある人はいると思います。夢洲(ゆめしま)という埋め立て地が候補地になっていますが、万博に間に合うように工事を進めるには200億円以上の追加費用がかかる。万国博は伝統的に前回と同じ会場を何度も使うことが多いので、そのほうがいいという人も多いんです。いま、パリも立候補していて、競合するんです。/林:勝ち目はどうなんですか。/堺屋:半々だと思いますね。パリもかなり大きな計画を立てていますから。前回の大阪万博は「人類の進歩と調和」というテーマだったんですが、実際のコンセプトは第3次産業革命。日本が規格大量生産社会を実現したことを知らしめるものだった。次の万博では第4次産業革命を見せることになりますが、人工知能やロボットだけじゃなく、それによって世の中がどう変わるかというところを見せたいと思っています。※週刊朝日 2016年12月23日号より抜粋』
→ 『作家や経済評論家としてはもちろん、大阪・セビリア・上海万博等にかかわり、精力的な活動を続ける堺屋太一さん。いまの日本が抱える問題点を指摘すると同時にこれからやるべきこと、ご自身がやりたいことについて、作家の林真理子さんに楽しそうに語ってくださいました。(中略)
/堺屋:いやいや。それはともかく、日本の本当の危機は2020年、オリンピック・パラリンピックが終わったあとだと思います。そこで何もなければ、日本は成り立たなくなる。/林:「オリンピック・ロス」になっちゃうわけですね。先生はオリンピックにもかかわっていらっしゃるんですか。/堺屋:いえ、かかわっていません。いまのオリンピックのもたつきを見てると、ちょっと気の毒になります。/林:あれは誰がいけないんですか。/堺屋:役人に任せると、あんまりうまくいかないんです。官僚は2年くらいでポジションが変わるでしょう。責任あるプロデューサーが必要なんです。/林:先生はかつて大阪万博(70年)を大成功させましたが、当時の先生のような方が必要なんですね。/堺屋:いま、2025年に万国博覧会をもう一度大阪でやろうという話を、熱心に進めているんです。/林:お話はかなり進んでいるんですか。/堺屋:進むと思いますよ。安倍首相も誘致するつもりだと国会で答弁しましたから。/林:でも先生、大阪の人はあまり乗り気じゃないという話を聞きましたが、ほんとですか。/堺屋:乗り気じゃないとは思いませんが、会場に異論がある人はいると思います。夢洲(ゆめしま)という埋め立て地が候補地になっていますが、万博に間に合うように工事を進めるには200億円以上の追加費用がかかる。万国博は伝統的に前回と同じ会場を何度も使うことが多いので、そのほうがいいという人も多いんです。いま、パリも立候補していて、競合するんです。/林:勝ち目はどうなんですか。/堺屋:半々だと思いますね。パリもかなり大きな計画を立てていますから。前回の大阪万博は「人類の進歩と調和」というテーマだったんですが、実際のコンセプトは第3次産業革命。日本が規格大量生産社会を実現したことを知らしめるものだった。次の万博では第4次産業革命を見せることになりますが、人工知能やロボットだけじゃなく、それによって世の中がどう変わるかというところを見せたいと思っています。※週刊朝日 2016年12月23日号より抜粋』
今から121年前の今日、すなわち明治28年(1895)7月13日、愛媛県尋常中学校(松山中学)の英語教師をつとめる28歳の漱石は、日清戦争に出征していた松山連隊の凱旋を迎えるために、他の教師とともに生徒たちを引率し、松山市郊外の八丁畷(なわて)へと出向いた。漱石の出で立ちは、フロックコートに山高帽というハイカラな正装。生徒たちはからかい半分におだてた。
隊の到着を待つ間、漱石は生徒たちが退屈せぬよう、自身が学生時代の賄(まかない)征伐の話を面白おかしく聞かせた。賄征伐とは、寄宿舎の寄宿生が食事の献立への不満から一致団結して炊事室の器物などを壊してひと暴れすること。そんな話を生徒に聞かせるのだから、漱石先生、ちょっと型破りな教師だった。
式から帰る途中、師範学校の生徒と松山中学の生徒との間で乱闘騒ぎが起こった。夕闇の中、両校の生徒が大勢入り乱れて喧嘩し揉み合う。しまいには、漱石を含む教師たちもその渦の中に巻き込まれてしまった。教師のひとりは、田圃の中に押し込まれて転倒したところを、蹴られたり踏んづけられたりして、翌日の学校を欠勤したくらいだった。フロックコートに山高帽で、もみくちゃになりながら騒動を鎮めようと奮闘する青年教師・漱石の姿が目に浮かぶ。
漱石はのちに、この体験を、背景を日露戦争に置き替えながら、小説『坊っちゃん』の中に活かした。坊っちゃんと山嵐が、両校生徒の乱闘を止めに入って巻き込まれていく。以下に、『坊っちゃん』からの一節を引用する。《喧嘩は今が真最中である。師範の方は五六十人もあろうか、中学はたしかに三割方多い。(略)入り乱れて組んず、ほぐれつ戦っているから、どこから、どう手をつけて引き分けていいか分らない。山嵐は困ったなという風で、しばらくこの乱雑なありさまを眺めていたが、こうなっちゃ仕方がない。巡査がくると面倒だ。飛び込んで分けようと、おれの方を見ていうから、おれは返事もしないで、いきなり、一番喧嘩の烈しそうなところへ躍り込んだ》
このあと一層混乱するところへ巡査が駆けつけて生徒たちは退散し、坊っちゃんと山嵐だけが警察に引っ張られ、事情を説明して帰る。ところが、翌日の新聞に、生徒たちを煽動し騒ぎを起こさせた教育界にあるまじき無頼漢として書き立てられるという次第。そこから、物語はいよいよクライマックスの赤シャツとの対決場面へと進展していく。体験を小説化する物語作者としての漱石先生の筆力を、ここでも再確認できる。
●反トランプ大規模デモ
※これは乱闘になりかけた試合ですねえー・・・