『トリガール!』映画自体はスタートと同時に落っこちた模様!?

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eiga.com 作品情報 『トリガール!』
■解説:鳥人間コンテストに挑む若者たちの青春をつづった中村航の同名小説を、「青空エール」の土屋太鳳主演で実写映画化。女子大生の鳥山ゆきなは、一目ぼれした先輩・高橋圭に誘われて人力飛行サークルに入部する。圭先輩との幸せなキャンパスライフに期待を膨らませるゆきなの前に現われたのは、サークル史上最高のパワーを持つ先輩・坂場大志だった。ヤンキー被れの坂場先輩を一瞬で大嫌いになるゆきなだったが、パイロット班は圭先輩、坂場先輩とゆきなのたった3人だけ。憧れの圭先輩と空を飛びたいというゆきなの夢は、早くも打ち砕かれてしまう。土屋が毒舌ツッコミ女子のヒロイン役で新境地に挑み、「高台家の人々」の間宮祥太朗が坂場先輩役、「渇き。」の高杉真宙が圭先輩役をそれぞれ演じる。監督は「ヒロイン失格」「ハンサム★スーツ」の英勉
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■スタッフ:/監督 英勉 /原作 中村航 /脚本 高橋泉 /製作 村田嘉邦 小石川伸哉 堀内大示 中山良夫 /企画 松本整 宇田川寧 /プロデュース 松本整 宇田川寧 /プロデューサー 大畑利久 薮下維也 吉川真理 亀井利之 /アソシエイトプロデューサー 宮城希 /撮影 小松高志 /照明 蒔苗友一郎 /録音 岩丸恒 /美術 塚本周作 /人力飛行機総合監修 大澤克俊 /衣装 白石敦子 /ヘアメイク 田鍋知佳 /VFXスーパーバイザーズ 浅野秀二 横石淳 /編集 相良直一郎 /音楽 遠藤浩二 /音楽プロデューサー 杉田寿宏 /主題歌 ねごと /助監督 茂木克仁 /制作担当 吉野修作 /ラインプロデューサー 島根淳 
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■キャスト:土屋太鳳(鳥山ゆきな) 間宮祥太朗(坂場大志) 高杉真宙(高橋圭) 池田エライザ(島村和美) 矢本悠馬(古沢) 前原滉(横原) 佐生雪(メガネ女子) 羽鳥慎一(アナウンサー) ナダル(ペラ夫) 轟二郎轟二郎似の住職) ひこにゃん
■作品データ:/製作年 2017年 /製作国 日本 /配給 ショウゲート /上映時間 98分 /映倫区分 G
オフィシャルサイト
※公開時はちっ・・・とも触手が動かなかったこの邦画!!DVDでお気軽に
鑑賞しましょっ♬という軽い気持ちで借りてきたなりよ~~。

●映画『トリガール!』本予告

※よくある青春チャレンジものだぁねー。こういうのはそこそこ面白くなる
はずだと思ったんだけどぉ~~~。

デイリーニュースオンライン 土屋太鳳『トリガール!』が空前の大コケ?”あざといキャラ”でアンチ急増も
『土屋太鳳(22)の主演映画「トリガール!」が最後まで大コケだと話題になっている。「トリガール!」は中村航氏の同名小説の実写版で、1977年から毎年開催されている「鳥人間コンテスト選手権大会」出場校をモデルにした青春コメディ。9月1日から全国238館で公開中だ。しかし、公開初日から劇場の座席は埋まらず、数日後には閑古鳥がないていた。/9月4日に興行通信社が発表した全国週末興行成績によれば、まさかのトップ10入りを逃すという〝大惨事〟に陥っていたことがわかる。こうした流れを受けてか、当初は1日5〜7回は上映されていた同映画だが、既に1〜2回の上映に縮小されている(9月16日現在)。
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  なぜここまで爆死状態に陥ってしまったのか。映画ライターがいう。「まずは内容に対する辛辣な意見がSNSで数多く発信されたことが大きい。主演の土屋と間宮祥太朗(24)が青春ドラマらしくぶつかるのですが、その姿がただの怒鳴りあいでうるさく観てられない。笑わせようとする意図が見え見えで寒かった。など、映画館から足が遠のく声が数多くみられました。これでは入場者数は当然伸びない。ですが、入場者数が伸びない理由は他にもあるとされています」/土屋太鳳は2005年に「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」で審査員特別賞に選ばれ芸能界入り。その後、テレビCMや映画に出演し、人気女優の仲間入りを果たしている。そんな土屋だが、同性女性からの評判は芳しくないのだとか。
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「あるネットサイトが行なった〝ぶりっ子が鼻につく女性芸能人ランキング〟で、土屋は3位にランクインしています。『トリガール!』のイベントに登場した際にも、共演の間宮とお互いに下の名前で呼び合うなど、間宮ファンから顰蹙をかっています。また、土屋を〝あざとい〟と感じている同性もかなり多いと言われています」(芸能記者)/映画の内容の前に、主演女優の嫌われっぷりがそのまま数字に表れてしまったということか。今回の爆死が、土屋の今後の女優活動にどう影響するのかも注目だ。』
※大コケだったのかーーー。太鳳ちゃんは良かったと思うんだけどねーー。
やっぱ脚本が・・・。この手の青春チャレンジものって、仲間との絆をしっかり
描いてなきゃ感動につながらんと思うわけよ。全然そのあたりの人間関係が描け
てない(っつうか最初から描く気がない?)のは致命傷ダッタンジャナイカネェーーー。

AbemaTIMES 土屋太鳳や池田エライザだけじゃない!『トリガール!』はメガネ美女・佐生雪に注目
『(前略)同作には、土屋のほか、間宮祥太朗(24)、高杉真宙(21)、池田エライザ(21)、矢本悠馬(27)といった勢いのある若⼿キャストの名が連なっているが、その中でも独特な個性を放っている注目女優がいる。それは、ヒロインのゆきな(土屋)が所属するTBTのメガネ軍団の中にいる唯一のメガネ女子を演じた佐生雪(20)だ。同作では、メガネ女子として仲間に指示を出す重要な役柄にも関わらず、一言もセリフのない役として描かれている。実はこれは事前の監督との話し合いにて決まったことで、キラキラした土屋、池田と差別化するために、いかに地味さを追求するかにこだわった結果だという。そんな地味な役柄の彼女だが、メガネでは隠しきれない美貌が早くも話題になっている。
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実は佐生はインドネシアで大活躍中の逆輸入女優。インドネシアでは、彼女が出演する大塚製薬ポカリスエットのCMがすでに3本公開されており、今後もシリーズが続くことが決定。彼女が写る巨大な看板が街中を彩り、別のクライアントのCMも決まるなど、既に飛ぶ鳥を落とす勢いでブレイクしているのだ。現地での撮影の際は、現在勉強中の英語を駆使してコミュニケーションをとっているという才女でもある。/日本での活動は、今年1月に公開した『人狼ゲーム ラヴァーズ』や、井上苑子「ナツコイ」のMV、LiSA「LittLE DEViL PARADE」のMVなど。これからの活躍に期待がかかる佐生。彼女の普段の表情は、劇中のメガネっぷりからは想像もつかない大人びた上品な美人だ。今後の彼女の活躍から目が離せない。』
※逸材が眠ってるもんなんだぁーね~~。喋らなかったのがベストだったかも。
セリフで台無しになるって場合も多いと思われ・・。

デイリー ひこにゃん 映画「トリガール!」で俳優デビュー ロケ地が縁で熱烈オファー
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滋賀県彦根市ご当地キャラクター・ひこにゃんが“俳優デビュー”することが21日、分かった。女優の土屋太鳳(22)が主演する映画「トリガール!」(9月1日公開)で演技に初挑戦している。同作は、理系大学の人力飛行サークルを舞台に、ヒロインと憧れの先輩、ヤンキーかぶれの相棒ら個性的な仲間たちが奮闘する青春物語。彦根がメーンロケ地とあって、製作サイドは当地の人気ゆるキャラに熱烈オファー。彦根藩を治めた井伊家ゆかりの赤備えのかぶとをかぶり、仁義を重んじるひこにゃんも「これは出るしかない」と快諾した。
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  お世話係によると、ひこにゃんは「もしかしたら、お空を飛べるのかな」と期待し、ダイエットをして役作り。万全の状態で現場入りしたが、パイロット役ではないことが分かり「少しがっかりした様子」だったという。だが、そこは現代に生きる侍。監督から動きと心境を説明され、演出を受けると、うんうんとうなずいて理解。土屋らとの共演シーンを見事に演じ、現場をほんわかとさせた。/ひこにゃんは人語を話せないので、初演技の感想はお世話係が「涙あり、笑いありの全力アクションをお見逃しなく!」と代弁。現場で「かわいー!あんまり身長が変わらないね」と大興奮だった土屋も「かわいらしさの中に強さを秘める現場のアイドル『ひこにゃん』の演技に注目してください」と呼びかけている。』
※あれぇ~~?ひこにゃん登場シーンなんてあったっけー?ヤバ!寝てたかも!!

ひこにゃんさんクランクイン映像


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※原作だと 「飛行機製作を徹夜でやる場面」などがあるらしい。
ま、この映画じゃまったくスポット当たらず。自転車ガールみた
いになってしまったのが惜しいな~。
個人的には、整備員スタッフの雰囲気とかが、パトレイバーっぽ
かったので、主人公を泉野明風のキャラにしてくれたら最高だった
んだが・・・。

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※いいキャラいっぱい揃ってたのに、ずっと背景扱いだった面々。

飛石連休藤井ペイジブログ [映画]トリガール!
『土屋太鳳さんが主演の最新作ですよ。監督は、「ヒロイン失格」「貞子3D」などの英勉さん。言わずと知れた「鳥人間コンテスト」を目指す学生たちの、熱い日々を描いた青春映画です。/僕が子供の頃に見てた時は、いかにも手作りっぽいグライダーの人とかいっぱい出ててどちらかと言うと、面白要素が強く、たまに長距離飛ぶ人が出ると「おお~!」となる番組だったんですが。いつからか理系の大学などが緻密に計算して本気で競い、飛距離数千mは当たり前。いわば、理系の甲子園的な要素が強くなりましたね。なので、それこそ知と体力の熱血スポーツ映画なのかと思いきやキャラ設定と演出が、あまりにもマンガチックで。特に、ゆきなと坂場の、ところかまわずの怒鳴り合いのシーン。実際にあると警察沙汰レベルの。それが1シーンとかならまだしも、頻繁に出てきて。そもそも僕が苦手なのもあるんですけど、ちょっと疲れてしまいました。
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いや、マンガチックな演出が嫌いなわけではないんですよ。「鳥人間コンテスト」という、リアルに存在し、素で感動要素が含まれる大会が舞台ですから。それをマンガっぽく描くことで、リアリティが半減していた気がしたので。ストーリー的にも、パイロット争いのことばかりで。例えば他校の強豪とか、機体作りの大変さとかは、全くと言っていいほど描かれておらず。よく鳥人間コンテストで見るような「機体に関わった、全ての人の想いを乗せて」な感じを、僕はもっと感じたかったです。/土屋太鳳さんは、元気丸出しで勝ち気な、ゆきなのキャラにぴったりでしたけどね。そもそも体育大学生という、健康的なイメージと合ってますし。おしとやか系の役より、個人的にこういった役の方が好きっす。なんやかんや書きましたけど、土屋太鳳さんからは、いつも元気をもらってしまうなあ。うちの息子の嫁に来てくれへんかな。まだ1才やけど。☆個人的見どころ①元気娘役・土屋太鳳さん②いるのか轟二郎さん③ナダル
※うわーー、感想は大方ワチクシと一緒だぁ~~~!!そうそう、ちょっと
疲れる展開なんスよぉ~~~~ぅー┐(´-`)┌

平野綾オフィシャルブログ 暇人ラヂオの収録がありました!
『(前略)ゲストもうおひと方は、映画「トリガール!」から間宮祥太朗さん!一足先に映画を見させていただきましたが、間宮さん演じる酒場が、ほんっっっとうに良いんです‼︎個人的に”涼宮ハルヒ”絡みのネタがあるので、ニヤニヤしながら観賞(笑)。間宮さんの意外な一面が分かる面白い収録になりました!OAは9月。もう少し先なので、ワクワクしながらお待ちください!』

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ハルヒネタはこれです♬

●「トリガール!」ダンスシーン練習映像

※運動神経いいんだなー。

☆彡原作文庫情報
KADOKAWA 映画化作品 角川文庫 トリガール!(試し読みできます♬)
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鳥人間コンテストに青春をかける大学生たちの“空飛ぶ”青春小説!! /著者 中村航 /定価: 562円(本体520円+税) /発売日 2014年06月20日 /判型 文庫判 /商品形態 文庫 /ページ数 304 /ISBN:9784041014509 /【内容紹介】「きっと世界で一番、わたしは飛びたいと願っている」ひょんなことから人力飛行機サークルに入部した大学一年生・ゆきな。エンジョイ&ラブリィな学生生活を送るはずが、いつしかパイロットとして鳥人間コンテストの出場をめざすことに。個性豊かな仲間と過ごす日々には、たった一度のフライトにつながる、かけがえのない青春が詰まっていた。年に一度の大会で、ゆきなが見る景色とは――。恋愛小説の旗手が贈る、傑作青春小説。』

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※ひとりカラオケシーン、最高~~~♪

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ナダルはせっかく、個性的なOBというハマリ役をもらったのにチャンス
を潰したねえー。9割がた何を喋ってるか聞き取れず。これは予想だが、
ナダルのこの活舌をオッケーしたもんだから基準がダダ下がりして、他の
出演者の台詞も甘めにオッケー出しちゃったんじゃなかろうか。映画全体的
に掛け合いとかが聞き取りにくすぎだった・・・。

●主題歌 ねごと - 空も飛べるはず


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※「鳥人間コンテスト」の前身だった「びっくり日本新記録」の
常連出場者で人気者だったのが轟次郎。ちゃんとリスペクトが感じ
られるところは良かったッス。あれはイチローの真似をしてたのかなw
地味にオモロかった。まだ腕は衰えてまへんなぁーー!!




☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)

☆さ~~て、本日8月26日(日)の、「元気が出る言葉」は~?

『なくても与える/人生の99%が不幸だとしても、最期の1%が幸せならば、その人の人生は幸せなものに変わる。』
出展:前者「マザー・テレサ なくても与える人」(ホアン・カトレット著 新星社)/後者「マザー・テレサ 愛はかぎりなく」(沖森弘著 小学館
発言者:マザー・テレサマケドニア出身のカトリック教会・修道女 1910年8月26日~1997年9月5日)
『解説:マザー・テレサは「飢えた人、裸の人、家のない人、体の不自由な人、病気の人、必要とされることのないすべての人、愛されていない人、誰からも世話されない人」のために、「神の愛の宣教者会」を設立。この世に見捨てられた不幸な人たちのために、「なくても与え続ける」のだ。あっても与えない者たちへの無言の抗議でもある。「最期の1%が幸せだったからといって」と思うかもしれない。が、宮澤賢治の「南に死にそういな人あれば 行って怖がらなくてもいい、と言い 」と同じなのだ。最期に自分が愛されていると思うだけで人は安らかに死ねるのだ。』

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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・

Amazon.co.jp 「マザーテレサ 来て、わたしの光になりなさい!」 マザーテレサ (著)
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『■内容(「BOOK」データベースより):初めて公開された私的書簡。あの、ほほ笑みのかげにマザーテレサの闇と苦悩。/■登録情報:/単行本 633ページ /出版社 女子パウロ会 /言語 日本語 /ISBN-10: 4789607305 ISBN-13: 978-4789607308 /発売日 2014/10/1 /梱包サイズ 18.8 x 13 x 3.8 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.0 /■カスタマーレビュー: ロビーナ 5つ星のうち4.0 「神様の肩透かし」2017年4月26日・・・「来て、わたしの光になりなさい」という啓示を受けてインドに渡り、ひたすらに神を求めながら、「自分は神に必要とされていない」「呼びかけても、答がない」孤独に打ちのめされたまま、生涯を終えた。「(あまりにも理不尽な)神様のなさりようがわからない」虚無感を最晩年まで親しい牧師たちに、手紙でもよく訴えていたという。ただ神にほめられたくて粉骨砕身。でも、神様はしらんぷりで、肩透かし。そのことを知ってからマザーのことが好きになった。』

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マザー・テレサが聖人に フランシスコ法王が宣言

・インドで貧者救済に生涯をささげた修道女マザー・テレサ(1997年没)が
ローマ・カトリック教会で最も崇敬される「聖人」になり、フランシスコ法
王が(2016年9月)4日、バチカンのサンピエトロ広場で列聖の儀式を行った。
広場には数万人が集まり、マザー・テレサの列聖を祝った。死去から19年で
聖人とされるのは異例の早さ。マザー・テレサの死後、病気の治癒をマザー
テレサに願ったところかなえられたという2つの「奇跡」が列聖の理由だと
いう。


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☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
サライ 「夏目漱石」の記事一覧

“再会、何(いず)れの日をか期せん(『漢詩』より”

【1900年8月26日、33歳の漱石】これが今生の別れか…渡英する夏目漱石正岡子規を庵に訪ねる

今から116年前の今日、すなわち明治33年(1900)8月26日、33歳の漱石は門弟の寺田寅彦と落ち合って、ともに東京・根岸の子規庵へと向かった。/熊本の第五高等学校の教授職にあった漱石は、文部省の給費留学生として2年間英国に派遣されることが決まっていた。その準備のため、漱石はひと月ほど前に家財道具一切を処分して妻子ともども熊本を引き払い、鏡子の実家である東京・矢来の中根家に引き移っていた。

帰京後まもない頃にも、漱石は当然のように、病床に伏す親友の子規を見舞っていた。一方の寅彦は前年に五高を卒業し、この頃は東京帝国大学で物理学を学んでいた。熊本で漱石から「課外授業」として俳句を学んでいた寅彦は、漱石の紹介で上京直後に子規を訪ね交流を始めていた。この日、連れ立っての子規庵訪問は、漱石の別れの挨拶に他ならなかった。欧州への出発は来月早々と決まっていた。子規の病は篤く、《病床六尺、これが我世界》と綴るような暮らしが続いている。子規庵の玄関から子規の下駄が姿を消して久しい。子規の肺をおかして血を吐かせしめた結核菌は、脊髄をもむしばみはじめている。子規は外出は無論のこと、立ち上がることも困難になっているのだった。

漱石がロンドンへ旅立てば二度と生きて会うことはできないかもしれない。漱石と子規の胸の底には、そこまでの覚悟ができていた。子規はすでに、漱石の留学を知った直後にこんな一首を詠んで漱石に書き送っていた。《年を経て君し帰らば山陰のわがおくつきに草むしをらん》/君が洋行から帰る頃には、自分は墓の下におり、その周りには草がはえているだろうという意味。自分自身の悲愴な状況と覚悟を、突き放した写生調でうたっているのである。

熊本にいる漱石に宛てて、子規はこんな手紙も書いている。《我輩のような道楽者でも一日でも生きのびるようにとの介抱、それを思えばいつも涙の種なれど、さりとて思うことも出来ず楽(たのしみ)もなくして生きて居るが手柄でもあるまじく候。一日も早く行くべきところへ行くが自分のため、また人のためと存じ候。死別の悲みは飼犬に死なれてもあることなれども、それもいつか一度はあることなれば、一年早かろうが五年遅かろうが同じこと也。いっその事早く死んでアア惜しい事をしたといわれたが花かとも存じ候。(略)けだし病床に在ては親など近くして心弱きことも申されねば、却って千里外の貴兄に向って思う事もらし候》(明治30年6月16日付)

これに呼応するように、漱石は子規に宛てて、大量の自作の俳句を書き送る。まるで「弱いことを言うな、君には俳句があるだろう」と語りかけるように。時には《宇佐に行くや佳き日を選む初暦》《泊り合す旅商人の寒がるよ》《吹きまくる雪の下なり日田の町》といった旅の句をいくつも並べ、こんな一文を添えた。
《つまらぬ句ばかりに候。しかし紀行の代わりとして御覧くだされたく候。こいねがわくは大兄病中、煙霞の癖(へき)、万分の一を慰するに足らんか》(明治32年1月)

元気な頃は旅行好きで、あちこち旅して歩いていた子規。そんな子規の「烟霞の癖」(深く山水を愛し旅を好む習癖)を少しでも慰めるために、自分が紀行の中で詠んだ俳句を送るというのである。この日、最期の対話を交わしていく二人の落ち着きはらった態度からも、寅彦には大仰な切迫感は伝わらなかった。寅彦は帰宅後、日記に綴っている。《漱石師来り共に子規庵を訪う。谷中の森に蜩(ひぐらし)鳴いて踏切の番人寝惚(ねぼ)け顔なり》寅彦日記のこのどこか長閑な調子が子規の覚悟の一首と響き合うとき、人間の生きる哀しみ、切なさが一層胸に迫ってくる。

細かすぎて伝わらない関連動画など

(「今生の別れ」「正岡子規」で動画検索してみました!!)


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●夏の終わりに(正岡子規


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※子規といえば「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」が有名だが、
他にも柿を題材にした作品がいくつかあるのだな・・・。

ジョニーAのつぶやき:マザー・テレサについては、死後においてなおその偽善を批判する者も多いようだが、そっちのネガティブな記事はあえて封印させてもらった。。。