『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

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eiga.com 作品情報 『SUNNY 強い気持ち・強い愛』
■解説:2011年に製作され、日本でもヒットした韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」を篠原涼子広瀬すずの主演、「モテキ」「バクマン。」の大根仁監督でリメイクした青春音楽映画。90年代、青春の真っ只中にあった女子高生グループ「サニー」。楽しかったあの頃から、20年以上という歳月を経て、メンバーの6人はそれぞれが問題を抱える大人の女性になっていた。「サニー」の元メンバーで専業主婦の奈美は、かつての親友・芹香と久しぶりに再会する。しかし、芹香の体はすでに末期がんに冒されていた。「死ぬ前にもう一度だけみんなに会いたい」という芹香の願いを実現するため、彼女たちの時間がふたたび動き出す。現在の奈美役を篠原、高校時代の奈美役を広瀬が演じるほか、板谷由夏小池栄子ともさかりえ渡辺直美らが顔をそろえる。90年代の音楽シーンを牽引した大ヒットメーカー、小室哲哉が音楽を担当。
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■スタッフ:/監督 大根仁 /脚本 大根仁 /製作 市川南 /エグゼクティブプロデューサー 山内章弘 /企画 川村元気 /プロデュース 川村元気 /プロデューサー 市山竜次 馬場千晃 /ラインプロデューサー 小泉朋 /音楽プロデューサー 成川沙世子 /撮影 阿藤正一 橋本桂二 /照明 高倉進 /録音 渡辺真司 /美術 都築雄二 /装飾 茂木豊 /スタイリスト 伊賀大介 /衣装 下田梨来 /ヘアメイク 百瀬広美 /小道具 安部千夏 /VFXスーパーバイザー 菅原悦史 /サウンドエフェクト 北田雅也 /特機 奥田悟 /振付 左 HIDALI /編集 大関泰幸 /音楽 小室哲哉 /助監督 二宮孝平 /キャスティング おおずさわこ /スクリプター 井坂尚子 /制作担当 田辺正樹
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■キャスト:/篠原涼子(奈美) 広瀬すず(奈美ー高校生時代) 小池栄子(裕子) ともさかりえ(心) 渡辺直美(梅) 池田エライザ(奈々) 山本舞香(芹香ー高校生時代) 野田美桜(裕子ー高校生時代) 田辺桃子(心ー高校生時代) 富田望生(梅ー高校生時代) 三浦春馬(藤井渉) リリー・フランキー(中川) 板谷由夏(芹香) 新井浩文(新井) 矢本悠馬(梅の兄)
■作品データ:/製作年 2018年 /製作国 日本 /配給 東宝 /上映時間 119分 /映倫区分 PG12
オフィシャルサイト
※日本版だけなら、コギャルブームをうまく取り込んで、そこそこ楽しい作品
に仕上がった♪という評価も下せようが・・・。韓国の本家を観てしまってい
る身としては、いちいち「あ!サニーのメンバーひとり省きやがった!」「ナ
ミが絵を描く才能は一切カットかよ!」「旦那と娘が空気!ナミの成長がまる
で描かれてないじゃん!」「ナミとセリカはどう贔屓目に見ても、高校時代と
大人になってからの顔が違いすぎ!別人としか思えないー!!!」などと、比
較してしまって、ダメダメに感じてしまうのだった。。。本家の名シーンはそ
のままパクって工夫がないし、全体的に引き算、引き算で出来ているように思
えて仕方なかったな~~~~。

●予告 全曲メドレー・バージョン

※世代的に音楽もちょっと響かなかった・・・。当時コギャルをしていた
お母さんにはドンピシャ!で身につまされる系の名作になるのかも知れな
いがー。

映画ナタリー 「SUNNY」広瀬すずがコギャル講座回想「ハンパない」、篠原涼子は制服への思い語る
『「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の女子限定制服試写会が本日8月21日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、キャストの篠原涼子広瀬すず、監督を務めた大根仁が登壇した。
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イベントには現役女子高生や、“元”女子高生の観客が制服姿で参加。劇中で、ルーズソックスにミニスカートという制服姿を披露した篠原は「私自身は高校生時代が3カ月しかなかったので、ずっと着てみたいなと思ってたんです。まさかアラフォーの歳で着られるなんて夢のようで、トイレに行くたびに鏡で見ていました」と明かす。隣の大根が「気持ちを作ってもらうために、篠原さんは衣装合わせも制服から始めてもらったんですけど、ノリノリでしたね」と語ると、篠原は「そうなんです。“折りすぎ”って言われるぐらいスカートの丈を短くしたりして」と楽しげに振り返った。
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時代考証には特に気を使ったという大根。「みんなの記憶に残っている過去なので、嘘がつきづらい。当時現役だった方に見透かされるのが一番怖かったです」と語り、撮影時にはコギャル文化考証のため、講師を呼んでコギャル講座が開かれたと話す。講座を受けた広瀬は「いろんな分厚い資料をいただいて勉強しました。何よりコギャルのテンションがすごくて、撮影現場で、コギャル、ハンパない……と思いました」と神妙な表情で語り、会場の笑いを誘った。
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1990年代に流行した音楽が使用されている本作。広瀬ら“女子高生SUNNY”チーム、篠原ら“大人SUNNY”チームがそれぞれカラオケを披露するシーンについて、大根は「女子高生チームは当時のテンションを知らないから大変そうでしたけど、大人チームは言わなくてもテンションが高くなってしまって下げるのが大変で……あげくの果てにカットするっていう(笑)」とこぼす。それを受けて篠原は、観客に向けて「撮影がすごく大変だったのに、ちょっとしか出なくて。渡辺直美ちゃんと試写を観たんですけど、出てこなくて2人で『あれ?』って。大根さんに聞いたら『あ、カットしました。別に必要ないんで』と言われて」と暴露した。大根が「すみません」と頭を下げながら、広瀬が服を数十着着替えるシーンもカットしたことに触れると、広瀬は「ああ! それめっちゃ大変だったんですよ! 何回もアドリブしゃべってたのに……」とブーイング。大根は恐縮しながら「そういうおいしいシーンを泣く泣く捨てて、いいところだけでできあがっている映画です」とまとめた。/最後にこれから鑑賞する観客に向けて篠原は「飽きさせないし元気にさせる作品になっています。大根監督をはじめ、皆さんの愛がたくさん詰まっている映画。自由な目で観て楽しんでください」とアピールして会場を後にした。』

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広瀬すずは、淡路島じゃ一番の美人だったが、都会に出てきたらそうでも
ない女子高生というのをリアルに演じ切ってたと思う。大人になった役を
宮沢りえさんにやってもらってたら説得力あったのに。あと、配役でいえば
やっぱりドタキャンした真木よう子が勿体なかったな。高校時代のセリカ
役の子がまんま真木よう子の縮小版みたいだったから。代役の板谷由夏さん
も巧かったんだけど、顔の骨格までは変えられないもんねーーー。限界。

ニュースウォーカー 三浦春馬が“90年代イケメン”なロン毛姿で、コギャルな広瀬すずの初恋を奪う!
『豪華女優陣が集うだけでも観る価値アリな1本だが、このたび彼女たちの脇を固める俳優陣が発表された。90年代っぽさ満点の“ロン毛イケメン”にして、ヒロイン奈美(広瀬すず)の初恋の相手を演じるのは三浦春馬。「当時の流行りであった“ロン毛”を何度もかき上げ(笑)、嫌味がない感じをどこまで自然に出せるかが難しいところでありました(笑)」とコメント。監督も「脚本に書かれている“カッコ良く登場”とか“とにかくカッコ良い”とか“さりげないがカッコ良い”という無茶な要求に見事に応えてくれて、むしろ私が恋心を抱きました」と太鼓判を押す。
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ちはやふる」シリーズで“肉まんくん”を好演している矢本悠馬が高校時代の梅(富田望生)の兄を演じるほか、大根組常連な2人も登場する。サニーメンバーを捜す探偵、中川役をリリー・フランキーが、梅(渡辺直美)の勤務先で陰険な上司役を新井浩文が演じる。リリーは「監督から5年以上前にやりたいと聞いていた「SUNNY〜」がついに現実になったんだなと思うと感慨深いです。監督っぽい切り口でコギャル文化や90年代の音楽がふんだんに入っているのも楽しい!」と信頼感がうかがえるコメント。/音楽のみならず90年代ファッション、カルチャーがふんだんに登場するのも大きな魅力。まだ劇中曲ほか詳細は明かされていないが、2つの時代を交錯して登場する豪華キャストたちをどのように彩るのか?続報を、期待して待とう!文/編集部』
※「ちはやふる」シリーズといえば、ナミ(広瀬すず)のヲタクなお兄ちゃん役で
ひょろクンがでていたのもアクセントになっていた。脇役は地味にいい仕事してた!

◎ひょろくんのブログ見~~~っけ!
坂口涼太郎オフィシャルブログ SUNNY 強い気持ち・強い愛
『僕は主人公奈美(広瀬すずちゃん)の兄・慎二を演じました。すずちゃんとは映画「ちはやふる」以来二度目の共演で、この間はライバルでしたが、今回はまさかの家族。しかも、母はキムラ緑子さん、父は橋本じゅんさん、祖母は三田和代さんという演劇好きにはたまらない、夢のような家族。昔から皆さんが出演されている舞台を何作も観ている僕としては、並々ならぬ覚悟が必要で、撮影する日は武者震いしました。もしかしたら、今まで経験した撮影の中で一番緊張したかもしれない。それぐらい思い入れの強い現場でした。
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僕ら阿部家は阪神淡路大震災がきっかけで、兵庫県の淡路島から引っ越してきた一家です。家の細部までこだわり抜いた美術は素晴らしくて、1995年当時の懐かしい品で溢れていました。僕の演じた慎二はアニメオタクで引きこもりの青年。役作りとして撮影前にアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を全作品見返したのですが、こんなに楽しい役作りはないと思うほど、純粋にエヴァに心酔していました。/カルチャー的なことが盛り上がっていた一方で、1995年は阪神淡路大震災地下鉄サリン事件、ハルマゲドン、ノストラダムスの大予言などがあり、"引きこもり''という言葉もこの時期から使われるようになりました。僕は当時5歳でしたが、あの頃のカオティックな雰囲気は鮮明に覚えています。不安なことやショッキングな出来事がたくさん起こり、慎二のように現実を受け入れられず、心が弱っていた人は少なくなかったと思います。なので、慎二という役を通して1995年という混沌とした時代を少しでも表現できたらいいなと思い、演じました。当時しんどい思いをした方がこの映画を観て、笑ってくだされば幸いです。』
※そうかー、阪神淡路大震災で引っ越したという設定だったのかー。目から鱗

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※アドリブが飛び交ったというシーン。

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※コギャル時代のサニーのメンバーを演じた面々。素は大人し目の子
ばかりだったようで、、、下記の動画で、撮影の大変さは伝わってくる。

●映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』が8.31倍楽しくみられるかもしれない動画。本編より面白かったらゴメン(^_^; )))

※マジ、本編よりオモロイやん、これw

篠原涼子を使うことによる違和感はこういう部分にもあった!!↓
ヤガンEX 新たに捏造された「憧れの過去」への執着は、絶対的に正しいのか?
『(前略)どうしても拭えない違和感がある。冒頭からなのだが、TVに映る現在の安室奈美恵を見つめるのが篠原涼子であるという違和感。安室奈美恵を過去と現在を繋ぐ存在とするのはいいのだが、そこに篠原涼子が憧れを持つのには気になってしまう。現実には、篠原涼子も同じ小室プロデュースの大ヒット歌手だったはずだ。この世界線には安室奈美恵もtrf(当時は小文字)もglobeもいるが、篠原涼子は存在していないのである。
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厳密に言えば、篠原涼子安室奈美恵のブレイクは1年ほどズレていて、一瞬ではあるが「最近、篠原涼子って見ないな」という時期は存在していた(篠原と言えばともえ、涼子と言えば広末、の時期)。それを踏まえて、当時からずっと変わらず第一線の安室奈美恵(これも失礼な話で、2000年以降の安室奈美恵の進化を一切無視しているのだが)に対する思いを、現実の篠原涼子とリンクさせているのかもしれない。だが現実の篠原涼子は、女優という新たなジャンルに転身することで大成功を収め、現在も活躍しているのである。本作が絶対的な価値を置いている1995年前後からの決別によって大成した人物だ。そんな彼女に、ひたすら当時の狂騒を追い求めさせるのは、酷い仕打ちではないか。そんなに過去への執着が大事か。未来を見据えた変化は罪なのか。捏造された過去に寄り縋って「昔はよかった」とかのたまっている歴史修正主義のオッサンと変わらないぞ。』

★憎まれ役を一手に引き受けていた(本家では分かれていたキャラを統合)
小野花梨って、「鈴木先生」で問題発言する女子の役だった子か~~。
ビックリ。役作りであんなに太ったとは。将来大女優になるね、これは。

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●コギャルといえばこんな映画もあったっけ・・・
 「バウンス ko GALS


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☆・・・でもって、なんだかんだで結局、韓国版『サニー』への想いが再燃する!
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●『サニー 永遠の仲間たち』を久々に再鑑賞♪
 ギャオの無料動画で観られるので、ぜひぜひ!↓
サニー 永遠の仲間たち

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オマケ動画 ベトナムが舞台のサニー・リメイク 『GO-GO SISTERS』


●GO-GO SISTERS Official Int'l Teaser Trailer

※これはかなり、本家を忠実に再現しているようだーーー。全編観たい♪




☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)

☆さ~~て、本日9月4日(火)の、「元気が出る言葉」は~?

『なあジョーよ・・・ふたりで苦しみ ふたりで歯をくいしばって この泪橋(ナミダバシ)を逆にわたっていこう。』
出展:「あしたのジョー」(講談社
発言者:梶原一騎漫画原作者 1936年9月4日~1987年1月21日)
『解説:梶原一騎は「巨人の星」「タイガーマスク」など数々のスポコンマンガの原作者として知られるが、なかでも「あしたのジョー」はいまだ語り継がれる代表作だ(高森朝雄は梶原のもう一つの筆名)。あしたを信じて、どんなにつらくても、歯をくいしばってがんばれば、きっと自分の明日を切り開くことができる。「人生にやぶれ、生活に疲れ果てて、このドヤ声に流れてきた人間たちが涙で渡る悲しい橋」、泪橋を逆にわたるというのは、梶原が一貫して描く人生の逆転だ。あしたはどっちだ!』

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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・

日刊サイゾー 格闘マンガ以上にバイオレンス! 豪胆すぎる梶原一騎の人生劇場『男の星座』
『マンガの世界では、マンガ家自身の半生をテーマにした「マンガ家マンガ」というジャンルがあります。その中で、最高峰かつバイブル的な存在といえば、藤子不二雄A先生による「まんが道」でしょう。この作品を読んで、マンガ家を志した方も多いのではないかと思います。
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  ところで、皆さんは梶原一騎という人物をご存じでしょうか? 「空手バカ一代」「巨人の星」「タイガーマスク」「あしたのジョー」「プロレススーパースター列伝」などなど、日本を代表するスポ根マンガの原作者であり、「劇画王」とまでいわれている人物ですが、マンガ作家でありながら、そんじょそこらの格闘マンガの主人公よりも遥かに破天荒な人生を送ったことでも有名です。そんな梶原先生の人生そのものをマンガにしてしまった、バイオレンスすぎる自伝マンガが「男の星座」なのです。原作は梶原先生自ら担当し、作画は「プロレススーパースター列伝」でコンビを組んだ、原田久仁信先生です。連載中の1987年に梶原先生が逝去したため、未完となってしまいました。「男の星座」の内容は、妙齢の男性が星座占いやプラネタリウム通いにいそしむ、などといったたぐいの軟弱な話ではなく、「これが男一匹・梶原一騎の人生じゃ! 文句あるか!!」とばかりに、男性ホルモンをフルスロットルで放出し続けています。キーワードは「力道山」「大山倍達」「ケンカ」「女」「酒」の、ほぼ5つのみ。本業のマンガ原作の話は、わりとそっちのけです。
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  本作における重要人物となる2人の格闘家、力道山大山倍達についてですが、力道山はご存じ、必殺「空手チョップ」を武器に、戦後のプロレスブームを牽引した「日本プロレス界の父」であり、ジャイアント馬場アントニオ猪木といった、プロレス界のレジェンドを生んだ師匠でもあります。一方の大山倍達極真空手創始者であり、猛牛を素手で倒したため「牛殺し」の異名を持ち、「空手バカ一代」のモチーフともなった人物です。この2人と梶原先生という、3つの輝く一等星が織りなす人生劇場が「男の星座」なのです。
  梶原先生(作中では梶一太)は柔道・空手の有段者であり、格闘技に造詣が深かったことから、取材を通じて力道山大山倍達と交流するようになります。作中で描かれる格闘界のレジェンドの2人の逸話はとてつもなくディープですさまじいものですが、実は真の主人公である梶原先生自身の武勇伝のほうがすごかったりします。その豪胆すぎるエピソードを、いくつかご紹介しましょう。/まだ駆け出しの小説家だった若き日の梶原先生が、浅草でストリップの女王に一目惚れ。そこからの行動は、今でいうなら、完全にストーカーです。タクシーで尾行し、彼女と同じ店に入って隣の席で飯を食いながら会話を盗み聞きしたり、ファンレターを書きまくったのに返事をもらえず、怒りのあまり楽屋に乗り込んでケツモチの暴力団に襲われるも、得意の柔道で返り討ちにしたり……。しかし、その強引さに女王は心奪われ、2人は同棲することになるのです。ストーキング行為が激しすぎて恋が成就してしまうという、稀有な例です。
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続いても、女絡み。酔って入った場末のキャバレー、そこでナンバーワンホステス・夕子とイチャついていたのはいいが、実は暴力団経営のボッタクリ店で、お勘定はなんと30万円。「払えない」と言うと、「指を詰めろ」と脅されます。しかし、逆ギレした梶原先生は、その場で夕子を人質に取り、すごみ返します。「ヤクザの情婦ふぜいが、ちょっとばっかりツラの印刷がいいからって、大の男をコケにしくさってぇーーー!」「ヘタな大阪弁で凄むんじゃねえッ、この京浜蒲田のドサヤクザがァ!」/梶原先生、人質を取った途端、めっちゃ強気です。取り囲む数十人のヤクザ相手に、全然ひるんでいません。「ツラの印刷」って表現も斬新すぎる!そして、和服姿で下半身丸出し状態の夕子をジャイアントスイングでブンブン振り回し、取り囲むヤクザをなぎ倒して店を脱出。その後しばらく、ヤクザの刺客たちに命を狙われては返り討ちにする日々を過ごすのですが、その梶原先生の腕っ節の強さに、ヤクザの情婦だったはずの夕子が惚れてしまい、2人は同棲することに(またかよ!)……。どうですか、破天荒でしょう!?
  力道山との初対面のエピソードもすごいです。梶原先生の書いたルポの内容が力道山を怒らせてしまい、料亭の太い床柱を空手チョップで叩き割る姿を見せつけられ、周りはみんなチビッているのに、梶原先生だけはまったく動じなかったのです(実は女と別れて、ヤケクソになっていただけ)。それがきっかけで、力道山に気に入られるという、棚ボタラッキーな豪胆エピソードです。また、銀座のステーキ店「スエヒロ」で見習いとして働いていた時代、皿を割ってコック長に殴られたのに逆ギレし、コック長を一本背負いしてノックアウト。退職金代わりに牛フィレ肉5枚を奪っていくというエピソードなども、キレッキレでシビれます。
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  これが最後の作品だと腹をくくっていたせいか、力道山岸恵子と付き合っていたとか、こ●どり姉妹のスポンサーは暴力団だったとか、当時としてはいろいろと外に出してはまずそうな話を、実名で容赦なく暴露しているところも見どころです。まさに、怖いものなし状態。/さらに、梶原先生が浮き名を流した松坂慶子島田陽子池上季実子早乙女愛志穂美悦子などの女優たちとの関係についても真相を描く……などといった、名前を出された方にとっては戦々恐々の予告がされていたのですが、こちらは残念ながら、本作では描かれる前に絶筆となってしまいました。/というわけで、まだまだネタはあったに違いないのに未完となってしまったのが惜しまれる、梶原一騎自伝マンガ『男の星座』をご紹介しました。男たるもの、こんな豪快な生き方をしてみたいものですが、普通の人には到底無理そうです。先生が数々の大ヒットマンガの原作を発想できたのは、本人の人生がマンガ以上に破天荒すぎたからかもしれませんね。(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん)』

●【吉田豪巨人の星あしたのジョーの原作者 梶原一騎の数々の武勇伝を語る!!


☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
サライ 「夏目漱石」の記事一覧

“長命致せばもっとうまいものを記念としてあとへ置いていってあげる(『書簡』明治45年5月27日より)”

【1915年9月4日、48歳の漱石】内田百閒の家を訪問するも床の間を見て愕然とする

今から101年前の今日、すなわち大正4年(1915)9月4日、48歳の漱石は門弟の内田百閒の家を訪れた。場所は小石川区の高田老松町43番地。以前、漱石の友人で画家の津田青楓が住んでいた家だった。/百閒はこの前年に東京帝国大学の独文科を卒業。この頃は、春陽堂から刊行する漱石の著書、縮刷版『思ひ出す事など』や縮刷版「三四郎」の校正の仕事の手伝いなどをしていた。陸軍士官学校でドイツ語を教えるようになるのは、この翌年のことだ。

玄関から上がり案内を乞うて家の内を見て歩きながら、漱石は驚くとともに、ちょっと渋い顔になった。床の間には、「草枕」冒頭の一節を書いた軸がある。「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ、と云ふ草枕の冒頭の句を望まれて、漱石」/壁には、画仙紙半折ぐらいの大きさの洋紙に描かれた和洋折衷の画。北側の窓の長押しには「潮来天地青」という書の額がかかる。そのいずれもが、漱石本人の筆になるものであった。「津田さんの言っていた通りだ」漱石は心のうちで呟いた。

漱石はついさっきまで、津田青楓の引っ越し先である同じ町内(高田老松町)37番地の家を訪問していた。そこで、雑談中に、「内田くんが、あなたの書画を何枚も集めて軸や額にして自宅に飾っている。なかなか大変な漱石ファンだ」といった話を聞かされ、実地見聞に及んだわけだった。渋い顔になったのは、自分を慕う百閒に対してのものではない。飾られている書画の出来栄えが、自分ながらにひどく拙劣に見えたからだった。とりわけ、画はいけない。描きはじめた頃の手習いのひとつで、真ん中辺りに描いた大きな岩はなんだか柔らかそうで、大きな餅のようにも見え、一見した津田青楓が「女性のお尻ではないか」と呟いたという曰(いわ)く付きの代物だった。

漱石は数日間悶々とした末、とうとう百閒に手紙を書いた。《拝啓 先達は失礼 あの時見た懸物と額のまづいにはあきれました 何うかして書き直すか破りすてたいと思いますが、君も銭をかけて表装したものだから只破る訳に行くまいから不得已(やむをえず)書き直しましょう(略)寸法を(着物の寸法をはかる物指で)はかって教へてくれたまえ 以上》/百閒は驚き慌て、漱石に見逃してくれるよう懇願した。が、無駄だった。漱石先生、門下生が自分の拙劣な書画をあがめるように飾っていることを、どうしても許容できなかったのである。

後年、名エッセイストとなった百閒は、当時を回想してこんなふうに書く。《代りに描いて貰った額は非常にいい出来で、今でも私の手許に残っているが、しかし餅の様な岩の絵や、草枕の文句の軸の事を思い出すと残念である。又しかし考えて見ると、それから二十何年の間に、私はいろいろな目に会って、何度も差押えを受けたり、身の切られる様な思いのする大事な物も手離さなければならぬ様な破目に陥ったので、(略)先生が人に見られるのがいやだと思ったそういう書や画が、私の不始末から、見も知らぬ人の手に渡る様な事があったら、誠に申し訳ない。矢っ張り先生のいう通りにして、先生の手で破かせてよかったと、今ではそう思っている》(『私の「漱石」と「龍之介」』)

細かすぎて伝わらない関連動画など

(「内田百間」「語る」で動画検索してみました!!)

●【貴重】文豪の肉声 内田百間、自らの飛行機搭乗経験を語る(※文壇一の変人と評価されている、黒澤明監督映画『まぁだだよ』の主人公のモデルとしても知られる)(昭和31年、67歳の時に録音)


●文豪奇人・内田百閒の生家ー百閒とは「借金」じゃ、めちゃ面白い、へそ曲がり作家


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※内田百閒の生家は岡山市古京町にあり。

ジョニーAのつぶやき:内田百閒先生は、どこへ行くという目的もなしに、とにかく列車に乗り続けるという“乗り鉄”だったことでも有名だぁーねー。