「通天閣」(西加奈子著)

☆「通天閣」読了~~。
Amazon.co.jp 通天閣 (ちくま文庫) 文庫 西加奈子(著)
『■内容(「BOOK」データベースより):『さくら』で彗星のように華やかなデビューを飾った西加奈子の第4作にあたる長編小説。冬の大阪ミナミの町を舞台にして、若々しく勢いのある文体で、人情の機微がていねいに描かれていく。天性の物語作者ならではの語り口に、最初から最後までグイグイと引き込まれるように読み進み、クライマックスでは深い感動が訪れる。このしょーもない世の中に、救いようのない人生に、ささやかだけど暖かい灯をともす絶望と再生の物語。この作品で第24回織田作之助賞を受賞している。
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/■登録情報:/文庫 270ページ /出版社 筑摩書房 /言語 日本語 /ISBN-10: 4480426698 ISBN-13: 978-4480426697/発売日 2009/12/9 /梱包サイズ 14.6 x 10.4 x 1.4 cm /おすすめ度: 5つ星のうち 4.1 /■カスタマーレビュー:伽羅 5つ星のうち5.0 「通天閣のある都市の隣の都で…」2015年12月9日・・・大学時代と、社会人をしていました。北の北の寒い寒い所から来た私は関西人の強烈な個性に圧倒されまくり、今でも愛して止みません。友人は、やはり大阪人が多く、サークルの同窓会では、笑いっぱなし喋りっぱなしです。まさに、この小説の様な、暗いけれども、何故か笑ってしまう人生を送っている方々…多いんです。会話がおもろないと、ばっさりおもろない!と斬られてしまう感じ…懐かしい。洒落にならない位の経験をしても、泣いても何故かじめじめしていない。関西…。通天閣近くの昼間は、人だらけで、胡散臭いスカウトを無視したら逆ギレされたり‼でも、くすくすと、友人と笑っていました。あぁあたしも、遠いとこに来てしまったなぁ。(土地も歳も♪)とか、しんみりしました。西加奈子さんは、どの本を読んでも吸い込まれてしまう位の文章力ですね。3歳児の中年母をしている私ですが、娘の、゛こっちを見て!行かないで!私を愛して愛して!もっと!゛の強い主張を丸ごと本気で受け止めて自分もこうしてほしかったな…なんて思いました。素敵な小説でした。』

◎見てるだけで楽しくなってくる、天王寺動物園のような西さんのオフィシャルサイト!!
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Nishi Kanako official website Information & Diary
『【興奮気味に感想を】8月末からの私の脳みその開きっぷりはすごくて、それもこれもみんな信頼できる表現者の方たちのおかげなのやけど、まずハイバイの「夫婦」、は、もう、ずっと苦しくて、怖くって、奇妙で、どのシーンも全てもちろん必要でふに落ちて、最後はやっぱり笑いながら泣きました。その人は一人やけど、その人の「思われ方」や「振る舞い」はひとつじゃないということ、つまり人間は多面的だということが、役者さんが様々な役をやることそれ自体で体感できたし、身内の人間、特に「お父さん」とか「お母さん」という「 」に入れてた人間が、私たちと同じように生きて息をして恋をして誰かをめためたに傷つけて疲弊して怖がって後悔して、ということに驚いたあの瞬間をすごく強烈なやり方で思い知った。
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/ガンびらきの脳で丸藤正道20周年興行「飛翔」へ、丸藤、丸藤、丸藤!一緒に行ったノア極ファンの友人は丸藤とヒデオが向かい合っただけで号泣していた、そしてそんな人がいっぱいいた。会場の雰囲気を全部持って行ったイケメン二郎もすごいし、立ってるだけでおそろしい秋山もすごいし、愛を叫んでいた男色ディーノもすごい、プロレスこそダイヴァーシティ、犬種より豊富やない?私はディーノにサインしてもろた、ぎゃあ!カマシ以来のサイン、なにこれ!宝物が二つ!/いよいよあかん、ちょっと落ち着いたろかしら、と思っていたところ急遽見に行った、見に、行って、しまった、ELEVEN PLAYの「discrete figures」!!!!「!」がいくつあっても足りないくらいの衝撃体験やった、大げさではなく人生が変わった。「身体表現と数学という行為、そして数学によって生み出された身体と生身の身体の関わりについて描いたダンス作品である」と、真鍋大度さんが仰っている、AI、機械学習を通じた、未知のダンス表現への挑戦、である舞台、ということで、正直ワクワク半分緊張半分で、それというのも、私はAIとかそれにまつわる発達を「こわい」と思っていて、どうして「こわい」のか理由も説明出来ひんくせに「ほら、あれよ、人は生身の人間とぶつかり合ってこその、あれよ!」みたいな、説得力も愛もないことを言って白目で口笛を吹いていたような輩で、でもあの日みた舞台は、そんな私の白目をしっかり黒目にしてくれためっちゃ泣いた。
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それはもう美しい、美しい、愛に溢れた景色だった。生身とメタリックは対立しないし、命とテクノロジーも対立しないし、アナログとデジタルも対立しない。対立するんやないのん?と思う気持ちが対立を生んでいるだけで、創作に関する真摯な気持ちと愛、愛があればなにも対立しない、全てが共存共生できる。絶対に出来ると泣きながら思った。だってそれを今目の前で見てる!なんかもう、マクロとミクロが同じ場所にある、誰かの(きっとMIKIKOさんの?そして大度さんの?それとも他の誰かの?)体内を見ている、生まれる瞬間を見ている、その気持ちが曼荼羅みたいで経典みたいで、そうやねもう宗教体験のようだった。こんなに美しい気持ちをくれた。そういえば数学者の方や数学科出身の方にお会いしたら、みんな口を揃えて「美しさに惹かれた」と仰っていたっけ。美しいものを全力で差し出してくれる人は尊い。本当にすごい。私はこの気持ちを一生忘れない。』

※「通天閣」は、同じ街に住む、似たような冴えない境遇の男女の日常が
カットバックで描かれていき、どんどんリンクしていく。きっとラストは
この二人の出会いで終わるんだろうなーー、と予測しつつの読書だったが
意外や意外、結末はおおよそ理解の斜め上を行く着地点であった!!!
こりゃあ、映画化は難しいのかなーー?

★西さんの作品の映画化といえば、来年公開の映画『まく子』にはクサナギ
くんがダメ父役で出演するようですぅ~~。
●『まく子』場面写真公開


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※Tシャツのサルの絵が西さんワールドなのだっ!

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※今度はこれに心惹かれてしまってる。。。

●『おまじない』西加奈子メッセージムービー


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※すぐに読ませていただきまーーーす!

クイックジャパン 90号紹介「中村文則×西加奈子×山崎ナオコーラ」
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『ナナハチ世代座談会・・・2005年に『土の中の子供』で芥川賞を、今春、『掏摸[スリ]』で大江健三郎賞を受賞した中村文則(1977年生まれ)。第二作『さくら』が20万部ヒットを遂げ、一躍人気作家の仲間入りを果たした西加奈子(1977年生まれ)。デビュー作『人のセックスを笑うな』の映画化も話題、数々の文学賞へのノミネートが続く山崎ナオコーラ(1978年生まれ)。「たまたま同じ時代に生まれて、たまたま同じ文学の仕事にそれぞれ関わっていて、こうやって出会えるっていうのは、奇跡みたいなことだと思う」(山崎) 現代日本を代表する小説家3人が、「小説」と「同世代」について語り合った。(文・吉田大助)』

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●QくんJくん #12「西加奈子と青春高校と」

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クイックジャパンって癖ありすぎだな~。自虐が過ぎるゾッ!!

オマケ:西加奈子書き下ろしショートストーリー

●「あなたのからだ」軽井沢高原教会へ寄せて書き下ろしたショートストーリー


☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)

☆さ~~て、本日9月18日(火)の、「元気が出る言葉」は~?

『負けると思えば負ける、勝つと思えば勝つ。逆になろうと、人には勝つと言い聞かすべし。』
出展:?
発言者:豊臣秀吉 戦国武将 1537年3月17日~1598年9月18日
『解説:戦国時代に突如降臨した天才。世渡りの天才であり、軍略の天才であり、交渉の天才だった。彼には出自の力、背景がなかったため、自ら思い込むこと、周りをも思い込ませることに腐心しなければならなかった。それがこの言葉によく表れている。まず宣言して自他ともに勝つと暗示をかける。この自信と信頼があってこそ、組織も動いていくのだ。まあ、ダメだと思って勝てるなんてことはないな。』

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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・
Amazon.co.jp 消された秀吉の真実―徳川史観を越えて 単行本 山本博文(編集), 曽根勇二 (編集), 堀新(編集)
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『■内容(「BOOK」データベースより):秀吉政権下の複雑な人間関係に切り込み、最も新しい秀吉像と豊臣政権の姿を描く。/■登録情報:/単行本 325ページ /出版社 柏書房 /言語 日本語 /ISBN-10: 476013994X ISBN-13: 978-4760139941 /発売日 2011/5/1 /梱包サイズ 19 x 13.2 x 3.2 cm /おすすめ度 5つ星のうち 5.0 /■カスタマーレビュー:アマゾン太郎 5つ星のうち5.0 「新たな秀吉像が見れます」2015年8月13日・・・江戸時代には秀吉の評価は江戸幕府によって貶められて来ましたけど庶民の間では日本一の出世頭として崇拝されていました。また、甥の秀次も無能呼ばわりされていましたが負け戦は一度だけで他の戦では武勲を挙げているので力量はそこそこあったそうです。(それでも秀吉や家康には叶いませんが…) 』

●『清須会議』秀吉役の大泉洋がハマリ役だった♪


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※まさに“サル”!!

でも、日本が好きだ 豊臣秀吉の死因について
豊臣秀吉の死因については色々な説があり、まったくわからない状況でした。しかし近年、豊臣秀吉は次のような死因だったのではないかと考えられています。
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①大腸がん・胃がん・・・豊臣秀吉は亡くなる一年程前から無意識に失禁したり、急激に衰弱したといわれています。その後は食欲がなくなり、痩せたり手足が痛がったりしたそうです。その症状から豊臣秀吉の死因は大腸がんもしくは胃がんだったのではないかと考えられています。/②脚気(かっけ)・・・脚気(かっけ)とは、日本では古く上層階級の人たちが侵されている国民病です。なぜ上層階級の人たちかというと日本の主食である白米を食べることによってビタミンB1が欠乏し、引き起こされるからです。当時はまともな副菜を取ることもなく、天下人であった豊臣秀吉は白米をたくさん食べていたこと考えられます。/③性病(梅毒・腎虚)・・・実は、現在最も有力な死因の説と言われているのがこの性病。豊臣秀吉は歴史上稀に見る”女好き”であることが分かっています。それが高じて梅毒や腎虚などの性病にかかったのではないかと疑われています。後に解説しますが、ロドリゲスの記述からも、豊臣秀吉の死因について性病の可能性が有力となっているのです。
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④暗殺・・・亡くなる前の豊臣秀吉の症状に下痢や腹痛などがあります。これについては、ヒ素を使った暗殺説も考えられているのです。イエスズ会の書にはキリスト教徒弾圧に反対していた前田利家豊臣秀吉ヒ素によって殺そうとしたという記述があるそうです。/天下を統一し日本を変えた豊臣秀吉の最期(死因)がはっきりしないって不思議ですよね?実は豊臣秀吉の最期に関する史料が残っていないのです。考えられている主な理由は2つ。一説によれば、徳川家康が敵対していた豊臣秀吉のイメージを良くしない為に、豊臣秀吉に関する史料を破棄したという説です。もう一つは、天下統一した覇者がいなくなったため今後の日本はどうなってしまうのか?と、全国各地の大名たちの関心は、今後の日本の未来に移っていたため豊臣秀吉の死因には興味がなかったという説です。』

☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
サライ 「夏目漱石」の記事一覧

“病んで夢む天の川より出水かな(『思い出す事など』より)”

【1910年9月18日の漱石】病床の漱石森鴎外の部下の見舞いを受ける

今から106年前の今日、すなわち明治43年(1910)9月18日、伊豆・修善寺は秋の青空が高く澄み切っていた。漱石は、朝めざめると、なんだか体力がかなり回復してきたような気分になっていた。大量の吐血をして意識不明の状態に陥ってから、25日目のことであった。/朝食はソーダ・ビスケット1枚だったが、昼は上半身を起こして半椀の粥を食べた。吐血以来はじめて口にする粥だったが、食べているうちになんだかひどく疲れてしまい、粥のうまさも半減するほど。人間、ふだんは当たり前のように飲み食いをしているが、この飲食という動作自体も、かなりの体力を必要とする。そのことを改めて確認し、驚く漱石だった。

午後、陸軍一等軍医の矢島柳太郎という人物が、見舞いに訪れた。軍医は「仕事があって伊東まできたので、軍医総監の命を受けて、お見舞いに伺わせていただきました」と挨拶する。軍医総監とは、すなわち、鴎外森林太郎であった。/漱石と鴎外は、子規庵での句会や何かの宴席で、数度顔を合わせた他は、著書を献呈し合っているくらいで、ほとんど交流らしい交流はなかった。それでも、互いを尊敬し常に意識していた。年齢は鴎外の方が5歳年上。小説家としてのデビューも鴎外の方が早かったが、鴎外の小説『青年』は明らかに漱石の『三四郎』に触発されて書かれている。

陸軍軍医総監にまでのぼりつめた鴎外が、最後の最後、遺言に《余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲ス 宮内省陸軍皆縁故アレドモ生死別ルル瞬間アラユル外形的取扱ヒヲ辞ス》と記したのも、文部省から与えられた博士号を辞退し「ただの夏目某で生きたい」と個の気概を貫いた漱石の生き方が、なんらかの影響を与えたように思えてならない。それにしても、配下のものに出張ついでに見舞いさせる辺りは、鴎外の気遣いの見事さだろう。いきなり鴎外本人があらわれたりしたら、病人は驚くし相手をするのに疲れてしまう。近くで仕事の用事のある部下を、なにげなく、見舞いに立ち寄らせる。使いの者だから長居もせず、さっと帰る。この程度が実に塩梅がよく、病人にも静かな力づけとなったはずである。

この日の夕食には、漱石は、オートミール100 グラム、スープ100 グラム、玉子豆腐をあんかけにしたもの100 グラムを食べた。医師も漱石の病状を見ながら、少しずつ食事の内容を調節している。そんな夫の様子を見て体の復調を感じながら、鏡子夫人は宿屋のものに「お月見がしたいから」と言って、栗を持ってきてもらった。満月は1日過ぎ十六夜の月であったが、少しでも夫の気分を和ませたいと考えていた。

細かすぎて伝わらない関連動画など

(「お見舞い」「お月見」で動画検索してみました!!)

ちびまる子ちゃん「さくら家のお月見(前編)」


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※秋の日の夕方。哀愁たっぷりの色遣いは「まるちゃん」ならでは!

●同上 「さくら家のお月見(後編)」


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※お酒を飲んで酔っ払うまる子。罪のない漫画だぁなーーーー。
 いや、こういう内容でも、今のご時世だとTV局にクレーム
 入れる輩はいるんだろぅねえ~~~~~。

●【絵本】つきにうさぎがいるりゆう【読み聞かせ】


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※ウサギの身投げとは!!なんて残酷なお話!!

ジョニーAのつぶやき:「雪月花」。月見と花見はあるけど、雪見もあるのだろうか・・・


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※ふつ~に、あるみたいですな・・・