【運が良けりゃ】山田洋次監督作品
☆ストーリー:落語通の山田洋次が、落語の『ラクダの馬さん』『寝床』『黄金餅』『つけ馬』などを素材に描いた長屋喜劇。落語でもおなじみの熊さんにハナ肇、八っつぁんに犬塚弘などクレージー・キャッツのメンバーがバイタリティーあふれる庶民を怪演する。向島の裏長屋に住む、熊さん、八っつぁん、金貸しのおかん婆、クズ屋の久六、アンマの梅喜、熊さんの妹で“はきだめに鶴”のせいたちは、貧乏で酒とバクチに明け暮れる傍若無人の日々を送っている。ある日、家主から店賃値上げを言われて憤慨した熊さんは一計を図るが……。おかん婆が貯め込んだ金を、餅にくるんで食べ、死んでしまうくだりのブラックなギャグなども秀逸。
※このスチール写真は味があるッスなぁ~~~~。時代劇は、やはり古株の監督さんが撮らないと
サマにならないっちゅう面があるようだワ。是枝裕和監督の『花よりもなほ』あたりは、テイスト
似ていると思うけど、ぜーんぜん時代劇じゃなかったもんねーーー。(岡田准一クン主役の時点
でもう、江戸時代にそんなヴィジュアルの奴ぁーあり得ねえよ!ってなっちゃうしw)
※ハナさんは、演技がめちゃめちゃ巧い!っていうタイプではないと思うんだが、貫禄というか、
存在感がハンパない。倍賞千恵子さんとの兄妹という設定は、結局は『男はつらいよ』の焼き直
しに過ぎないようにも思えるが・・・。渥美清さんとはまた、一味違った“ろくでなし兄貴”を
完璧に演じきってお見事だ。倍賞さん演じるおせいチャンは、ちょっとツンデレ要素が入っているの
がカワイラスィ~~かったゾヨ♡
※ラストシーンの二人。決めの笑顔デス!!
※死人にカッポレ躍らせるってぇのは、『寝ずの番』にも出てきたっけーー。落語で聴くとオモロイ
んだろうけれど、映像で見せられんのはちとドギツさが前に出てしまって、笑うに笑えんって感じ
だったカナァ~、個人的には・・。