【Mr&Mrsスミス フライトプラン】雨の新開地

先日のGW最終日。晴天続きで絶好調だった、あの行楽日和の日々から一転!ハマりにハマッたパチンコ台が、甦って一気に連チャンを始めるが如く、どしゃ降りの一日となった。そんな日に限って、遠出する計画を立てている俺って一体。。。。。

行ったのは新開地の名画座 パルシネマしんこうえん というところ。いつも、DVDになるかならないか、というタイミングで二本立て上映を行ってくれる(かつては三本立てもやっていた)。その二本の選択に何かしらセンスを感じることの多いラインナップ。今回は、『Mr.&Mrs.スミス』と『フライトプラン』。さてさて、どういう共通項があると言うのだろうか・・・。

『Mr.&Mrs.スミス』 ブラピとアンジー、仲睦まじいカップルの肖像

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実際に付き合ってる二人が共演した作品(ベン・アフレックジェニファー・ロペスの「ジグリ」しかり、トム・クルーズペネロペ・クルスの「バニラ・スカイ」しかり、ラッセル・クロウメグ・ライアンの「プルーフ・オブ・ライフ」しかり・・もう枚挙に暇がない!)にロクなものはない、と常々思っていた訳だが・・・さてこれはどうだろかな??
Mr.&Mrs.スミス 公式HP

作品解説、いつも通り、eiga.comからの抜粋をば・・・
eiga.com Mr&Mrsスミス ABOUT THE MOVIE
《引用》
●2大人気スター、ブラッド・ピットアンジェリーナ・ジョリーが初共演する娯楽アクション。スゴ腕の暗殺者2人が相手の正体を知らずに結婚するが、数年たった今は倦怠期に突入。そんなある日、2人は同じ標的を狙うはめになったことから初めてお互いの正体に気づき、相手を抹殺しなければならなくなる。2人の戦闘は、巨大組織を巻き込んでエスカレートしていき……。監督は「ボーン・アイデンティティー」のダグ・リーマン
原題:Mr. & Mrs. Smith 監督:ダグ・リーマン 脚本:サイモン・キンバーグ
撮影:ボジョン・バゼッリ 音楽:ジョン・パウエル
出演:ブラッド・ピットアンジェリーナ・ジョリー、ビンス・ボーン
2005年アメリカ映画/1時間58分 配給:東宝東和

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【感想】いきなり冒頭から、2人が並んで座って、カウンセリングみたいなん受けている。「週に何回ぐらい?」「満足度は?」などという下世話な質問に照れながら答えている。もう、イヤイヤイヤ、である。趣味悪すぎ。他人のプライバシーを覗いている、いや、無理やり覗かされている、という感じ。構成は、簡単に言えば、夫婦間の人間ドラマ、小洒落たトークの合間合間に、ド派手なアクションが挟まるというパターン。このアクションはメチャメチャかっちょ良くてグッジョブ♪ブラピもアンジーも最高のクールさである。(様々なBBSの中には、スタントマンの吹き替えが多くてゲンナリ、というものもあったが、それは全然気にならなんだ。)それ故に、「夫婦のドラマはそない要らんかったんちゃうん?」と、身も蓋もない事を言ってしまいたくなる。やれ“夫婦間に隠し事は良くない”だの“時には思いっきり喧嘩しよう”だの、倦怠期の夫婦に対する、ありきたりな処方箋アドバイスの数々、みたいなことをテーマにされても、「ハァ~?」てなもんであろう。世間の夫婦にゃあ、スパイの極秘任務のような劇的なシチュエーションなどないし、たまには喧嘩を、っつっても遠方からバズーカぶっ放したり、近場で銃で撃ち合ったり、といった物騒な戦闘なんてどだい無理な話だし。やってる事がマンガチックで、いちいちバカバカしい。そこが面白いと思える人もいれば、逆に「何を夫婦でツンデレごっこして遊んでんだよ!」というような、冷めた目を一旦持ってしまうと、いかにエンターテイメントに徹してくれたとしても、単に下世話な夫婦喧嘩にしか見えなくなってしまうから不思議だなぁ。感じ方は人それぞれ?


個人的には、最初遠方から間接攻撃していたのが、だんだん直接対決になり、ゆくゆくは共闘するようになってゆく、、、という流れが、どことなくプロレス興行における、レスラーの変遷と重なって、楽しかったがな。(例:ラッシャー木村ジャイアント馬場さんのストーリーもそう。)まぁ、二人のカウンセリングのシーンとかは大概、辟易したけどもw 最後にあのカッチョイイ、二人並んでポーズをとってる画像でも貼っとこうか♪↓
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ン!?何か若干、アンジーがむくんでるような気もするが・・・w

ま、気にせんと次行こか!!

フライトプラン』 ジョディ・フォスター、娘を命がけで守る母の肖像

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予告編はムチャムチャ興味をそそられる作りになっていたけど、さてどーだろな。ジョディ・フォスターを観るのは『パニックルーム』以来かな。アレ、小品ながら結構好きだったんだな~♪今回もついつい期待!!
フライトプラン 公式HP

最近よく登場するようになった、ピーター・サースガードにも注目したいなー。そう思いながらの鑑賞。あ、今気付いたけど、見た順番は『Mr&Mrsスミス』よりコッチのんが先だったや。面倒くさいので書き直さない。このまま強引に続けるぞよ!!!
eiga.com フライトプラン ABOUT THE MOVIE
解説抜粋↓
ジョディ・フォスター主演のサスペンス。夫を失ったばかりの女性航空機設計士カイルは、6歳の娘とともに自分が設計したジャンボ旅客機に乗って旅立つが、飛行中に機内で娘が姿を消す。客室乗務員も乗客たちもカイルの娘の姿を見た記憶がない。娘の存在はカイルの妄想なのか、それとも何者かの陰謀なのか? 監督は「タトゥー」(未)のドイツの新鋭ロベルト・シュべンケ。脚本は監督と「ニュースの天才」のビリー・レイが担当。
原題:Flightplan 監督・共同脚本:ロベルト・シュべンケ 共同脚本:ビリー・レイ
撮影:フロリアン・バルハウス 音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:ジョディ・フォスターピーター・サースガードショーン・ビーン
2005年アメリカ映画/1時間38分 配給:ブエナビスタ

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【感想】
上でリンクしたeiga.comには、「謎解きとアクションの見事な配分でダレ場なし!」とあるのだが、この批評は、半分当たっていて、半分はドン外れ!なのだった。すなわちこの映画、前半は、緊迫感、謎が謎を呼ぶ展開、娘を失い半狂乱になってゆくジョディにも感情移入でき、文字通りダレ場なし!!なのだ。だがしかーーーーーし、犯人が途中で判明し、後半に入った途端!!!この映画のフライトプランは下降に入る。まさに緊急着陸である!以下は内容にもチョット触れるので、気になる人は、ここから次の写真のところまで飛ばすべし!

要するに、犯人の計画があまりにも、杜撰すぎて現実味がなく、一気にテンション下がっちまうんである。途中までは「おお!斬新な作戦!共謀者もそう来たか!あのスッチーの浅丘ルリ子は怪しいと思てたんや!」などと盛り上がれる。しかし、最後、何がしたいのかわからんままに、追いつ追われつのクライマックス!へと突入していくのだが、「いや、そこはもうあっさり計画実行したらエエやん!何やってるんよ、犯人!!」と、かなり白けてしまう。BGMだけサスペンスフルに盛り上げようとしても、あれじゃあ逆効果だわ。ンー、残念。敗因は脚本の詰めの甘さってところかなぁ?敗因という言い方はしたが、冒頭でも触れた、ジョディの、娘を助けたい一心で起こす様々な騒動の強引さにビックリ、および、無関心主義の周りの乗客の姿に激怒、もしかしてコレ「シックスセンス」オチかよ!?と思わせるドキドキワクワク感、などなど、見るべき部分は多い。よって、ジョディの母子愛に照準を絞って観に行った人にとっては、あながち失敗作とは言えないかも知れぬ。感動に打ち震え、アラブ人の最後の笑顔に癒されたかも。とまれ、ジョディの渾身の演技の素晴らしさは、劇場で観る価値十分にアリ!!だったのだ。

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ジョディ インタビュー
さて、最初で問題提起した、今回の2作品の共通項である。どちらも、自分たちの願望・欲望を具現化したい!!という思いで作られた作品かなぁ。ブラピ&アンジーにとっては、二人の永遠の愛の痕跡をスクリーンに残しておきたい、という家族アルバム的な意味合い(あれ?一気にトーンダウンしたなw)。ジョディにとっては、我が娘(こ)を愛する母親の深い愛情というものを形に残したい、実の子は事情で作れなかったけれど、映画の中でなら疑似体験できる。「見よ!この私の中の母性愛!」という、ある種、自分自身に酔ってるんじゃないか?とも思える自己願望達成映画。コレが共通項ではないか?そういう結論に達したよ。じゃ、今夜はこれにて。グッナイ。お(ノ ̄0 ̄)ノや(o ̄・ ̄)oす(。_ _)。みzzz..