【パーマネント野ばら】サイバラ泣かせ節w

西原理恵子さんの、恋愛漫画(?)『パーマネント野ばら』を購入。先日の木曜日に、大阪へ試写会へ行くついでに、電車の中で読もう♪と持参して行った。

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ところがところが、あっという間に読めてしまって・・・。行きの半分の時間で読了してしまった!(汗)
仕方なく、帰りは別の本でも買って帰ろうと思い、立ち寄ったJR大阪駅の本屋さんの入り口付近で、ビックリ。

ドドーーン!と目立つ所に、西原さんのコーナーが出来ているではないのっ!
ズラズラズラ~~ッと並べられた『パーマネント野ばら』の可愛い表紙、表紙、表紙の羅列・・・。
「うわぁあ~~~!売れてるんやあっ!」と実感。
闇の向こうで「イッヒッヒッ。チョット本気出して、女性読者をターゲットにすりゃあ、こんくらい屁でもないワヨ。」とほくそえむ西原の姿が垣間見えた気がした。。。

しかししかし、驚くべきは、その西原コーナーのお隣。そこにも、これまた世の女性たちの心の琴線を、グワシ!と掴んで離さない、別の本が・・・・・

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それは、倉田真由美さん著の『だめんず・うぉ~か~』だった!うわあああ、よりによって、横並びかよ!!危険だな~~~。中島みゆきのCDとユーミンのCDを、一緒に売るのと同じくらいの暴挙なんでないかい???大丈夫か?当事者は・・・知らんのだろうな~~~。

元は、くらたまが書評で“西原系の無頼派エッセイ漫画家”と評されてるのを見て“一緒にすんじゃねー”とりえぞうさんがムカ入って、ブブカくらたまをイジメたのが発端なんだろうけど、もう今ではそんなに仲が悪いわけじゃあないんだろっかーw心配心配。

で、帰りし、ネタになるかな~と思い、『だめんず・うぉ~か~』購入。ゴメンネ、西原サンw
で、やっぱり、くらたまさんの話は、自分だけ安全地帯に逃げ込んでて、西原さんのように“身を削る”って部分が少ないように感じた。人生賭けてる、その覚悟の違いっちゅうかなぁ~・・・。

あと、根本的に、くらたまは、 理想の恋愛や家庭がどっかにある、 と思っているのが、西原さんとの違いだろうな。ではでは、遅くなったが、『パーマネント野ばら』の内容分析に入ろう。


まず第一印象。『ぼくんち』の、女性に共感できるエピソードを抽出して、煮詰めたようなストーリーかな、と。マイミクのトモさんも言ってらしたが、かなーり「女性向け」を意識して作りよったナ、という印象が強い。よって、『ぼくんち』ほど感動することはなく、冷静に、だがしかし「ハハーン、やるなぁ~!!」と感心だけはしょっちゅうさせられつつ、スイスイス~イと読み進められたヨ。(姫路を出た直後くらいにページを開いて、三宮~芦屋の間ぐらいで既に読めちゃった♪)

最近とみに多いのだが、映画『嫌われ松子の一生』と比較して作品を鑑賞するパターンに、すぐなってしまう。傍目には、どう見ても男運が悪い“だめんず”な女性の、でも本人には感じとれる、真の意味の幸せの追求、というか・・・、そういったテーマに貫かれている点。そして、松子は、美容師として働いていたわけで、これまた「パーマネント」とは奇妙な共通項があるのだった。

「多分ここで泣かせようとしているんだろうなぁ~」と推測される決め台詞には、極力引っ掛からないようにしよう、引っ掛からないようにしよう、と心がけて、斜め読みをしているが、ふと油断したところで、バッチ~~ッ!と琴線を揺さぶるフレーズに急襲されたりする。以降は、ググッ!と来たフレーズの数々。多分、婦女子の方々が「キター!」と感じた言葉とは、だいぶんズレているんじゃないかな。

(これから『パーマネント野ばら』を読まれる予定の方は、ここから下の色文字の部分は、見ずにお飛ばしなさいッ!!w)

男の人生は、真夜中のスナックや!

きれいな所にはきれいな何かがあって、そこにお祈りをするときっと少しだけ物事がよくなる

好きやずっとなんて、ないことはとっくのむかしから知っている。だから、わたしは、毎日、小さなウソばかりついている

みんながちいさいまゆの中でかたまってた時に、お父ちゃん帰ってしもた

定期って、愛かなあ

逃げるか死ぬかして、先におらんなってもらわんと困るもんが 男じゃ

人はなあ 二回死ぬで。一回目は生きるのがやまってしまう時 二回目は人に忘れられてしまう時や 人の心の中におらんようになったら いよいよ最後なんや 今度こそ本当に死ぬ 二度と生きかえらん

西原さんの描くお葬式は、一種独特のカタルシスがある。今回は、特に西原さんの元旦那、鴨チャンが家に帰って来た矢先、という実情もある。。。もし仮に、鴨チャンが、お空の鴨になってしまった場合、このお葬式のシーンは、身につまされるエピソードになりすぎやしないか?そんな妄想を抱いてしまったのが悪かったか、読んでる最中は食い止めてた涙が、後になってさめざめと流れ出てしまったことよ。

ヤフー・ブロガーで、西原語辞典なるものを執筆しておられる方、ハケーン♪紹介&トラバさせてもらおうっと。
doppen_kさんの『サイバラ語辞典』

さーて、今度は『いけちゃんとぼく』に挑戦してみようかな~~~っと。